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ネタバレ注意
この記事には『キングダム』の登場人物の生死に関する記述が含まれます。未読の方はご注意ください。

『キングダム』の秦には、世代の違う将軍が同時に並んでいます。昭王の時代を戦った老将、いま主力を担う大将軍、そして信たち若手。

この記事では、秦の将軍を世代ごとに整理し、それぞれの現状と最期をまとめます。誰がどの時代の人物なのかが分かると、作中の世代交代の構図が見えてきます。

結論

  • 秦の将軍は3つの世代に分かれます。昭王世代、現役世代、若手世代です。
  • 昭王世代の旧六大将軍6人は全員が故人です。白起・王齕・司馬錯・胡傷・王騎・摎です。
  • 新六大将軍は5人が任命され、1枠が空いています。蒙武・騰・王翦・楊端和・桓騎です。
  • 若手は信・王賁・蒙恬の3人が将軍になりました。59巻・第642話で同時に任命されています。

秦の将軍を世代で分ける

兵馬俑の兵士たち
秦では世代の異なる将軍が同時に戦場に立ちます(画像はイメージです)
世代 時期 主な顔ぶれ
昭王世代 政の即位以前 白起、王齕、司馬錯、胡傷、王騎、摎
現役世代 作中の主力 蒙驁、張唐、王翦、桓騎、騰、楊端和、蒙武、麃公
若手世代 これから 信、王賁、蒙恬

昭王世代|旧六大将軍

昭王が置いた六大将軍は、王の許可なく戦争を始める権限を持つ将でした。作中の時点では全員が故人です。

名前 特徴 結末
白起(はくき) 長平で40万を坑殺したとされる 紀元前257年に自害
王齕(おうこつ) 長平の戦い前半を指揮 故人
司馬錯(しばさく) 蜀を取り、秦の国力を作った 故人
胡傷(こしょう) 閼与で趙奢に敗れた 故人
王騎(おうき) 秦の怪鳥。信に矛を託す 16巻・第172話で戦死
摎(きょう) 城99個を落とした女性将軍 16巻・第165話で戦死

王騎と摎は、作中で回想として繰り返し登場します。この2人の死が、信が大将軍を目指す動機の一部になっています。

現役世代|新六大将軍とその周辺

新たに編成された六大将軍は5人です。1枠が空いたまま残されています。

名前 特徴 現状
蒙武(もうぶ) 中華最強の武を自負する。汗明を討つ 生存
騰(とう) 王騎の副官から大将軍へ。韓を落とす 生存。剣は置いた
王翦(おうせん) 計算で勝つ将。勝てない戦いをしない 生存
楊端和(ようたんわ) 山界の王。秦と同盟を結ぶ 生存
桓騎(かんき) 野盗上がり。常識の外から手を打つ 李牧に敗れ死亡

六大将軍以外にも、この世代には重要な将が並びます。

名前 特徴 結末
蒙驁(もうごう) 蒙武の父。合従軍編で函谷関を守る 死亡
張唐(ちょうとう) 毒を受けても成恢を討つ 28巻・第303話で死亡
麃公(ひょうこう) 本能型の代表。信に盾を託す 30巻・第325話で死亡
壁(へき) 政の側近から将へ 生存

王翦軍の四将

王翦の下には、四将と呼ばれる将が並びます。番吾の戦いで2人を失いました。

名前 結末
亜光(あこう) 番吾の戦いで司馬尚に討たれる
麻鉱(まこう) 49巻・第531話、李牧の奇襲で戦死
田里弥(でんりみ) 番吾の戦いで戦死
倉央(そうおう) 生存。番吾で捕らえられたが解放される

若手世代|同時に将軍となった3人

59巻・第642話の論功行賞で、信・王賁・蒙恬の3人が同時に将軍へ任命されました。

名前 部隊 特徴
信(李信) 飛信隊 本能型。現在は6万規模を率いる
王賁(おうほん) 玉鳳隊 王翦の子。騎馬突撃を得意とする
蒙恬(もうてん) 楽華隊 蒙武の子。柔軟に部隊を組み替える

この3人はいずれも史実に実在します。そして史実では、3人とも統一後に不幸な結末を迎えるか、記録が途切れます。蒙恬は紀元前210年に趙高の謀略で自害しました。

秦の軍の階級

将軍という位に至るまでには、いくつもの段階があります。作中で描かれる階級を下から並べると次のようになります。

階級 率いる兵 作中の例
伍長 5人 信の初陣時。澤圭の伍が有名
百人将 100人 信が蛇甘平原のあとに就く
千人将 1,000人 信は23巻・第243話で昇進
五千人将 5,000人 信は38巻・第407話で昇進
将軍 1万以上 信・王賁・蒙恬が59巻・第642話で同時任命
大将軍 複数の軍を統括 王騎、蒙驁、騰など
六大将軍 王の許可なく戦争を始められる 蒙武、騰、王翦、楊端和、桓騎

この階級が意味を持つのは、商鞅の軍功爵制があるためです。戦功によって身分が上がる仕組みがあるからこそ、下僕だった信が将軍まで到達できました。生まれで固定される社会では、この物語は成立しません。

秦の主要部隊

将軍が率いる部隊にも、それぞれ性格の違いがあります。

部隊 隊長 特徴
飛信隊 遊軍として独立して動く。王騎が名付けた
玉鳳隊 王賁 騎馬の突撃力を軸にする
楽華隊 蒙恬 状況に応じて編成を組み替える
王翦軍 王翦 四将を配し、堅い陣を敷く
桓騎軍 桓騎 野盗上がりの集団。正規の軍とは別の論理で動く
山の民 楊端和 部族連合。中華の軍とは装備も戦い方も違う

飛信隊・玉鳳隊・楽華隊の3隊は、同じ世代の隊長が率いる部隊として並んで描かれます。鄴攻略戦や朱海平原では、この3隊が同じ戦場で別々の役割を担いました。

史実で実在する将軍と、しない将軍

実在する 実在しない
白起、王齕、司馬錯、王翦、王賁、蒙驁、蒙武、蒙恬、李信、楊端和、騰(内史騰)、桓騎(桓齮)、張唐、麃公 摎、麻鉱、田里弥、亜光、倉央、録嗚未、干央

意外に多くの将軍が実在します。ただし史料に残るのは名前と主な戦績だけで、人物像はほとんど分かりません。麃公なら「3万を斬った」という記録のみ、といった具合です。

楊端和は実在しますが、史実では男性の将軍です。山の民の王という設定は作品の創作にあたります。

世代交代はどう描かれてきたか

この作品の特徴は、上の世代が退場する形が毎回違うことです。

人物 退場の仕方 次の世代へ渡したもの
王騎 龐煖に討たれる 矛と「大将軍の景色」という言葉
麃公 龐煖に討たれる 盾と本能型の戦い方
蒙驁 老いによる死 蒙武・蒙恬へ続く家
張唐 毒を受けながら成恢を討つ 役目を果たしてから退場する形
桓騎 李牧に敗れる 那貴を通じて飛信隊へ繋がる

王騎と麃公は同じ相手に討たれています。そして2人から武具を受け取った信が、のちに龐煖を討ちました。世代交代が仇討ちの形で繋がっている構造です。

一方で桓騎の場合、部隊ごと趙の地で消えました。生き残った那貴が飛信隊にいた時期があり、そこだけが細く繋がっています。

まだ空いている1枠

新六大将軍の5人のうち、桓騎はすでに戦死しています。つまり実質的に空席は2つです。

候補として名が挙がるのは、将軍となった信・王賁・蒙恬の3人です。いずれも部隊を率いて実績を積んでいる段階にあります。

ただし六大将軍は、王の許可なく戦争を始められる権限を持つ位です。王がその権限を誰に渡すかという問題であり、武功だけで決まるものではありません。政がこの制度を復活させた理由も、中華統一を急ぐためでした。

なお史実には六大将軍という制度そのものが存在しません。作中で信が目指している位は、記録の側から答え合わせができない目標だということになります。李信は将軍として記録されていますが、それ以上の位に就いたという記述は残っていません。

将軍と大将軍の違い

秦の軍には、階級を示す言葉がいくつかあります。

呼び方 意味
将軍 軍を率いる位。人数の枠はない
大将軍 将軍のなかでも最上位にあたる位
六大将軍 昭王が置いた6人の枠。戦争の自由を与えられた制度

大将軍は位、六大将軍は制度です。大将軍になっても、六大将軍の枠に入るとは限りません。

この違いが分かると、作中で誰がどこまで到達したかを整理しやすくなります。信が目指しているのは制度の枠ではなく、位としての大将軍です。

秦の将軍に関するよくある質問

秦の六大将軍とは何ですか?

王の許可なく戦争を始める権限を持つ将の称号です。昭王の時代に置かれ、のちに政が新たに編成しました。

旧六大将軍は誰ですか?

白起・王齕・司馬錯・胡傷・王騎・摎の6人です。作中の時点では全員が故人です。

新しい六大将軍は誰ですか?

蒙武・騰・王翦・楊端和・桓騎の5人です。1枠が空いたまま残されています。

信は将軍ですか?

将軍です。59巻・第642話で王賁・蒙恬とともに任命されました。大将軍にはまだ届いていません。

桓騎は死亡しましたか?

死亡しています。李牧に敗れました。新六大将軍のなかで唯一の戦死者です。

王翦軍の四将は誰ですか?

亜光・麻鉱・田里弥・倉央です。麻鉱は49巻・第531話で、亜光と田里弥は番吾の戦いで戦死しました。

秦の将軍で史実に実在するのは誰ですか?

白起、王齕、司馬錯、王翦、王賁、蒙驁、蒙武、蒙恬、李信、楊端和、内史騰、桓齮、張唐、麃公などです。

楊端和は実在しますか?

実在します。ただし史実では男性の将軍で、山の民の王という設定は作品の創作です。

王騎はいつ死んだのですか?

16巻・第172話です。馬陽の戦いで龐煖に致命傷を負わされました。

麃公はどんな将軍ですか?

本能型の代表とされる将です。30巻・第325話で龐煖に討たれ、信に自分の盾を託しました。

まとめ

  • 秦の将軍は昭王世代・現役世代・若手世代の3つに分かれる
  • 旧六大将軍の白起・王齕・司馬錯・胡傷・王騎・摎は全員が故人
  • 新六大将軍は蒙武・騰・王翦・楊端和・桓騎の5人。1枠が空いている
  • 桓騎は李牧に敗れて死亡。新六将で唯一の戦死者
  • 信・王賁・蒙恬は59巻・第642話で同時に将軍へ任命された
  • 多くの将軍が史実に実在するが、史料に残るのは名前と戦績だけ

王騎と摎が死に、麃公と張唐が死に、桓騎も倒れました。空いた1枠が誰のものになるのかが、この作品の残された問いのひとつです。

この記事について

執筆・編集: マンガノシラベ編集部
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