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ネタバレ注意
この記事には『キングダム』の主要な展開と登場人物の生死に関する記述が含まれます。未読の方はご注意ください。

『キングダム』は80巻を超える長期連載です。そのなかで、繰り返し語られる場面がいくつもあります。

この記事では、読者のあいだで名場面として挙げられることの多い場面を、巻数つきで整理しました。順位づけではなく、どの巻の何話なのかを確認できる形にしています。読み返したい場面を探すのに使ってください。

結論

  • 最も語られるのは王騎の最期です。16巻・第172話、信に矛を託す場面です。
  • 物語の起点は漂の死です。1巻・第1話にあたります。
  • 蕞の防衛戦は政の演説で知られます。30巻から33巻の合従軍編終盤です。
  • 近年では信のプロポーズが話題になりました。70巻・第768話です。

物語の起点となった場面

夕暮れの丘に立つ人影
この作品は親友の死から始まります(画像はイメージです)
場面 巻・話 内容
漂の死 1巻・第1話 信の親友が政の影武者として襲われ、地図を残して死ぬ
紫夏の死 8巻・第81話「別離」 幼い政を趙から秦へ逃がす途中、負った傷により死ぬ

漂の死がなければ、信は政と出会っていません。下僕だった少年が王と関わる理由が、この1話に全部置かれています。

紫夏は商人でした。政が王として立つ前の物語であり、この人物がいなければ政は秦へ帰れていません。

大将軍たちの最期

場面 巻・話 内容
摎の死 16巻・第165話 龐煖に討たれる。王騎との城99個の約束は未完に終わる
王騎の死 16巻・第172話 信に矛を託し、大将軍の景色について語る
麃公の死 30巻・第325話 龐煖に左腕を斬られ、信に盾を託す
張唐の死 28巻・第303話 毒を受けながら成恢を討ち取る

王騎の最期が最もよく挙げられる場面です。矛を託し、大将軍だけが見られる景色があると語り、その中身は説明しないまま去りました。

摎と王騎、麃公はいずれも龐煖に討たれています。そして信が最終的に龐煖を倒しました。大将軍の景色の記事でも触れましたが、この作品の世代交代は仇討ちの形で繋がっています。

戦場での見せ場

場面 巻・話 内容
蕞の防衛戦 30巻・第320話から33巻・第352話 政が自ら城へ入り、住民が七日間守り切る
井闌車の投入 26巻・第276話 函谷関の城壁に梯子が架かり、李牧まで席を立つ
慶舎の討ち取り 44巻・第472話 罠を張って待つ将を、桓騎が外側から崩す
龐煖との決着 朱海平原 王騎と麃公の仇を信が討つ

蕞の防衛戦は、王が城壁に立ち、住民が武器を取った戦いです。この作品で最も国が滅亡に近づいた局面でもあります。

人と人の場面

場面 巻・話 内容
信のプロポーズ 70巻・第768話 城戸村の納屋で羌瘣に結婚を申し込む。返事は保留
雷土の救出 64巻・第696話ごろ 損得で動く桓騎が、割に合わない救出に兵を割く
那貴の帰還 69巻・第752話 一度離れた男が桓騎のもとへ戻って戦死する
カイネと李牧 78巻・第849話 長く側にいた2人が結ばれる

王宮での場面

戦場だけでなく、咸陽の王宮でも重要な場面が描かれてきました。

場面 内容
呂不韋との論戦 武力による統一か、経済と文化による統一かを朝議で争う
韓非との問答 70巻・第766話。信が性悪説の論者と向き合う
論功行賞 戦のあとに階級が決まる場。信の昇進もここで行われる

呂不韋との論戦は、刀を交えない戦いです。この作品では、朝議での議論が戦場と同じ重さで描かれます。どちらの統一像を選ぶかという問題であり、勝敗が国の方向を決めました。

韓非との問答も同様です。人は本来悪であるという立場に対し、信がどう答えるかという場面でした。武将が思想家と正面から議論するという構図は、この作品でも珍しいものです。

初陣と昇進の場面

信の階級が上がる場面も、繰り返し読み返される箇所です。

できごと 巻・話
初陣(蛇甘平原) 5巻前後。伍を組んで戦場に立つ
飛信隊の命名 11巻前後。王騎が名を与える
千人将へ 23巻・第243話「論功行賞」
五千人将へ 38巻・第407話「五千人将」
将軍へ 59巻・第642話。王賁・蒙恬と同時に任命される

59巻の将軍任命は、若手3人が同時に上がった場面です。信・王賁・蒙恬という同世代が、それぞれ別の道で同じ位置まで来たことが示されました。

巻数順に並べると

ここまで挙げた場面を、巻数の順に並べ直すと物語の流れが見えてきます。

場面
1巻 漂の死。物語が始まる
8巻 紫夏の死
16巻 摎と王騎の死。信が矛を受け取る
26巻 井闌車が函谷関に届く
28巻 張唐の最期
30巻 麃公の死。蕞の防衛戦が始まる
33巻 蕞を守り切る
44巻 慶舎の討ち取り
64巻 雷土の死
69巻 桓騎軍の壊滅
70巻 信のプロポーズ
78巻 カイネと李牧

16巻に2人の大将軍の死が集中しています。ここが序盤の分水嶺であり、信が本格的に大将軍を目指し始める地点です。

一騎打ちの名場面

この作品では、大軍同士の戦いのなかに一騎打ちが挟まれます。数の勝負に個人の武がねじ込まれる構図です。

組み合わせ 結果 巻・話
王騎 対 龐煖 王騎が致命傷を負う 16巻・第172話
蒙武 対 汗明 蒙武が汗明を討つ 合従軍編
王賁 対 紫伯 王賁が紫伯を討つ 37巻・第396話
信 対 龐煖 信が龐煖を討つ 朱海平原
蒙武 対 満羽 決着つかず 60巻・第657話

蒙武と汗明の一騎打ちは、中華最強を自負する2人がぶつかった場面です。合従軍編で楚軍の勢いを止めた一戦でもあります。

一方、蒙武と満羽の対決は決着がついていません。作中で蒙武が明確に勝てなかった数少ない相手です。

読み返すなら何巻から

名場面を追って読み返す場合、区切りのよい巻をいくつか挙げておきます。

読み始め 読める範囲
11巻 馬陽の戦い。飛信隊の誕生から王騎の死まで
26巻 合従軍編。函谷関から蕞の防衛戦まで
41巻 黒羊丘の戦い。桓騎の戦い方が最もよく出る
46巻 鄴攻略戦。朱海平原を含む長期戦
66巻 宜安から趙国深部へ。桓騎軍の結末まで

11巻から16巻までが最も短くまとまった区間です。飛信隊が生まれ、王騎が死ぬまでが6巻に収まっています。初めて読み返す場合はここが手頃だと思います。

なぜこれらの場面が残るのか

挙げた場面には共通点があります。誰かが誰かに何かを渡している点です。

渡した人 受け取った人 渡したもの
地図と、政と出会う機会
紫夏 秦へ帰る道
王騎 矛と、大将軍の景色という言葉
麃公 盾と本能型の戦い方

戦って勝った場面より、誰かが死んで何かが残る場面のほうが記憶に残ります。この作品の名場面が死の場面に集中しているのは、そのためだと思います。

なお公式の人気投票では、キャラクター単位の順位が発表されています。場面そのものの順位づけは公式に行われていないため、この記事では巻数順の整理という形にしました。キャラクターの人気順については人気ランキングの記事でまとめています。

名場面を読み返すときの巻の目安

特定の場面だけを読み返したいときの手がかりです。

場面
王騎の最期 16巻
信の初陣 2巻から3巻
蕞の防衛戦 31巻から33巻
朱海平原の決着 58巻

単行本1冊はおよそ10話分にあたります。話数が分かっていれば、10で割ることでおおよその巻数を見当づけられます。

ただし巻の切れ目は話数と完全には一致しません。前後1巻の幅を見ておくと確実です。

キングダムの名場面に関するよくある質問

キングダムで一番の名場面はどこですか?

王騎の最期がよく挙げられます。16巻・第172話で、信に矛を託し、大将軍の景色について語る場面です。

王騎が死ぬのは何巻何話ですか?

16巻・第172話です。馬陽の戦いで龐煖に致命傷を負わされました。

漂が死ぬのは何話ですか?

1巻・第1話です。政の影武者として襲われ、信に地図を残して死にました。

蕞の戦いは何巻ですか?

30巻・第320話から33巻・第352話です。政が自ら城へ入り、住民が七日間守り切りました。

信のプロポーズは何巻何話ですか?

70巻・第768話です。城戸村の納屋で羌瘣に結婚を申し込みましたが、返事は保留のままです。

麃公が死ぬのは何巻何話ですか?

30巻・第325話です。龐煖に左腕を斬られ、信に自分の盾を託しました。

紫夏が死ぬのは何巻何話ですか?

8巻・第81話「別離」です。幼い政を趙から秦へ逃がす途中で負った傷により死にました。

摎が死ぬのは何巻何話ですか?

16巻・第165話です。龐煖に討たれ、王騎との城99個の約束は未完に終わりました。

井闌車が登場するのは何巻ですか?

26巻・第276話です。函谷関の城壁に梯子が架かり、合従軍本陣の李牧まで席を立ちました。

16巻に名場面が多いのはなぜですか?

摎と王騎という2人の大将軍が同じ巻で死ぬためです。序盤の分水嶺にあたり、信が本格的に大将軍を目指し始める地点でもあります。

まとめ

  • 最も語られるのは王騎の最期。16巻・第172話で信に矛を託す
  • 物語の起点は1巻・第1話の漂の死
  • 16巻に摎と王騎の死が集中しており、序盤の分水嶺になっている
  • 蕞の防衛戦は30巻・第320話から33巻・第352話
  • 近年では70巻・第768話の信のプロポーズが話題になった
  • 名場面の多くが、誰かが誰かに何かを渡す場面になっている

戦って勝つ場面より、誰かがいなくなる場面のほうが残ります。80巻を超えてなお、16巻の2ページが語られ続けているのがその証拠だと思います。

この記事について

執筆・編集: マンガノシラベ編集部
公式コミックスおよび公開されている史料をもとに作成しています。内容に誤りを見つけられた場合はお問い合わせよりご連絡ください。