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ネタバレ注意
この記事には『キングダム』単行本63巻から69巻にかけての重大な展開が含まれます。未読の方はご注意ください。

『キングダム』の桓騎軍で、最も桓騎の考えを理解していた男。それが雷土(らいど)です。強面の巨漢で口も態度も荒いのに、部隊の運用も判断も冷静という、桓騎軍らしい人物でした。

この記事では、雷土が死亡するのは何巻何話なのか、誰の手にかかったのか、そしてその死が物語をどう動かしたのかを整理します。あわせて桓騎軍の主要メンバーがそれぞれどうなったかを一覧にまとめ、史実の平陽の戦いで何が起きていたのかも調べました。

結論

  • 雷土は死亡します。単行本64巻・第695話「箱」で、生きたままバラバラにされた遺体が箱詰めで届けられました。
  • 殺したのは趙軍総大将・扈輒の陣営です。63巻・第686話「桓騎の狙い」から拷問が始まりますが、雷土は最後まで桓騎の策を漏らしませんでした。
  • この死が趙兵10万人斬首の引き金になります。そして史実の『史記』にも、桓齮が平陽で趙軍10万を斬首したという記録が残っています。

雷土のプロフィール

古代中国の戦場のイメージ
舞台は戦国時代末期の中国です(画像はイメージです)
名前 雷土(らいど)
所属 秦国・桓騎軍
立場 桓騎軍の主力を率いる将。五千人将から桓騎傘下の将軍へ
外見 筋骨隆々の巨漢。左目のまわりに輪のような入れ墨がある
出自 桓騎軍の前身である野盗の時代からの一員
性格 粗暴だが戦況の見極めに長け、桓騎の意図を即座に汲み取る
史実のモデル なし。作品オリジナルの人物
結末 64巻・第695話で死亡が確定

桓騎軍は元々が野盗の集団であり、雷土はその時代からの古参です。だからこそ他の幹部が桓騎の無茶な指示に不満を漏らす場面でも、雷土だけは意図を理解して黙って動くことができました。

この「桓騎の策を理解している」という一点が、のちに雷土自身を追い詰めることになります。

雷土の死亡は何巻何話?

雷土の死亡が確定するのは単行本64巻・第695話「箱」です。ただし、そこに至る拷問の描写は63巻・第686話「桓騎の狙い」から始まっています。

捕縛から死亡までの流れ

巻・話 内容
63巻 平陽・武城攻略戦で、雷土は桓騎軍の右翼を率いて趙将・龍白公と対峙する
63巻 雷土が龍白公を討ち取る。しかし直後、龍白公の息子・竜布の軍に包囲され生け捕りにされる
63巻 第686話 趙軍総大将・扈輒の本陣へ連行される。指や腕を切り落とされる拷問を受ける
63巻 第686話 雷土は桓騎の策の真意を悟るが、「作戦は知らない」と言い続け口を割らない
64巻 第695話 生きたままバラバラにされた雷土の遺体が箱に詰められて届く
64巻 第696話ごろ 桓騎が報復として趙兵10万人の斬首を開始する

63巻は紀元前234年の武城・平陽攻略戦を描く巻です。秦軍8万に対して趙軍24万という圧倒的な不利のなかで戦いが進みます。

なぜ雷土は口を割らなかったのか

雷土は桓騎の作戦を知っていた数少ない人物でした。もしここで喋っていれば、桓騎軍は完全に崩壊していたと作中でも語られています。

拷問のさなか、雷土は桓騎の狙いに気づきます。そのうえで喋らないという選択を貫きました。桓騎への信頼というより、桓騎という男の性質そのものを最後に理解したうえでの態度として描かれています。

桓騎はのちに、箱の中の雷土に向かって「無謀な戦いをせず適当に戦っていればこんなことにはならなかった」という趣旨の言葉をかけます。突き放したような物言いですが、その直後に桓騎は趙兵10万の斬首を命じました。

雷土を殺したのは誰?

直接の下手人は趙軍総大将・扈輒の陣営です。捕縛したのは龍白公の息子・竜布の部隊で、その後扈輒の本陣に送られて尋問と拷問を受けました。

雷土に父を討たれた竜布は、その後「龍白公」の名を継いでいます。復讐の構図がそのまま雷土の最期に重なる形です。

そして雷土の死は、桓騎による趙兵10万人斬首という報復に直結しました。この虐殺が趙全体の憎悪を集め、のちの李牧との決戦へとつながっていきます。作者は69巻の巻末で、雷土の死のあとに桓騎という人物の本質が見えるようになったという趣旨のことを語っています。

桓騎軍の主要メンバーの結末一覧

「キングダム 死亡一覧」を調べている方のために、桓騎軍の主要メンバーがそれぞれどうなったかをまとめます。

名前 生死 結末
桓騎 死亡 69巻・第752話から第753話にかけて、趙国深部の決戦で李牧に討たれる
雷土 死亡 64巻・第695話。捕縛され拷問の末に殺害される
黒桜 死亡 69巻・第749話。宜安の決戦で腹部を槍で貫かれる
ゼノウ 死亡 青歌軍の上和龍と相打ちになる
厘玉 死亡 片腕を斬り落とされ、無数の趙兵の槍を受ける
朱摩 死亡 趙国深部の戦いで李牧に討たれる
那貴 死亡 黒羊の戦いのあと飛信隊へ移籍。その後の趙との戦いで戦死
摩論 生存 桓騎の言葉を受け、生き残りを集めて傭兵団を結成する
オギコ 生存 決戦を生き延びる
衣央 生存 決戦を生き延びる

桓騎軍は幹部の大半を失い、事実上壊滅しました。生き残った摩論とオギコが桓騎の残したものを引き継ぐ形になっています。

史実では? 平陽の戦いと扈輒

ここからが史実の話です。雷土は作品オリジナルの人物で、実在の記録はありません。しかし雷土が戦った平陽の戦いと、彼を拷問した扈輒は実在します。

紀元前234年・平陽の戦い

『史記』によれば、紀元前234年、秦の将軍・桓齮(かんき)が趙の平陽と武城を攻めました。趙将・扈輒はこれに敗れて討たれ、10万が斬首されたと記録されています。

作中で桓騎が趙兵10万人の首を斬るのは、この史実の記述をふまえた展開です。ただし史実の記録は戦闘による戦死者数を指すのに対し、作中では捕虜の処刑として描かれており、意味合いが大きく変えられています。

なお『史記』のなかでも記述には揺れがあります。廉頗藺相如列伝では、扈輒が敗死した場所を平陽ではなく武遂とする記述が見られます。同じ史書の中でも地名が一致しないため、断定は避けるべきところです。

出来事
紀元前234年 桓齮が趙の平陽・武城を攻め、趙将・扈輒を討つ。10万を斬首したと記録される
紀元前233年 桓齮が太行山を越えて趙の深部へ侵攻し、赤麗と宜安を占領する
紀元前233年 肥下の戦い。趙王の命で南下した李牧が宜安付近で桓齮の軍を大破する
紀元前233年 李牧が武安君に封じられる。桓齮の敗走後の記録は残っていない
紀元前232年 秦が軍を二手に分けて再び趙へ侵攻する

史実の桓齮は肥下で李牧に敗れたあと、記録から消えます。李牧に討たれたとする説もありますが確定はしていません。作中で桓騎が李牧に討たれる展開は、この「一説」を採った形になります。

扈輒という将軍

扈輒は趙の将軍として『史記』に名が残る実在の人物です。ただし記録は平陽の戦いで敗死したことが中心で、人物像を伝える記述はほとんどありません。

『キングダム』では扈輒が趙軍の総大将として大軍を率い、雷土を拷問する冷徹な人物として描かれます。この造形はほぼ創作です。史料に空白があるからこそ、作品側で肉付けできる余地が生まれています。

漫画と史実の違い

項目 『キングダム』 史実
雷土 桓騎軍の将。拷問の末に死亡 実在の記録はない。作品オリジナルの人物
扈輒 趙軍総大将。雷土を拷問する 実在。平陽の戦いで敗死したという記録のみ
10万の首 雷土の死への報復として捕虜を斬首 桓齮が平陽で趙軍10万を斬首したと記録される
桓騎の最期 69巻で李牧に討たれる 肥下で大敗したあと記録が途絶える。討たれたとする説もある
黒桜・ゼノウなど 桓騎軍の幹部として活躍 いずれも実在の記録はない
戦いの舞台 平陽・武城攻略戦、宜安の決戦 紀元前234年の平陽の戦い、紀元前233年の肥下の戦い

なぜ雷土の死はここまで残酷に描かれたのか

雷土の最期は『キングダム』のなかでも突出して残酷です。生きたまま切り刻まれ、箱に詰められて送り返されるという描写は、戦場での討ち死にとはまったく質が違います。

この描き方には理由があります。史実には「10万を斬首した」という数字だけが残っており、なぜそんなことが起きたのかは書かれていません。作品はその空白に、雷土という一人の男の死を置きました。

10万という数字は、それ単体では現実感を持ちません。しかし桓騎が箱の中を見た直後に命じたのだとすれば、数字に理由が生まれます。史実の記録を物語として成立させるために、雷土の死は必要な残酷さを与えられたと考えられます。

そして雷土は最後まで喋りませんでした。桓騎軍が野盗の集団であることを思えば、忠義という言葉は似合いません。それでも黙って死んだという事実だけが残る。その乾いた描き方が、この作品の桓騎軍らしさでもあります。

アニメではまだ描かれていない

この場面は単行本64巻にあたります。

2026年8月の時点で、アニメはここまで進んでいません。第6シリーズが鄴攻略編の序盤から中盤までを描いた段階で、続きは続編で扱われることになります。

単行本 64巻
アニメ 2026年8月時点で未放送
放送済みの最新 第6シリーズ。原作46巻の第490話から朱海平原の戦いの中盤まで

続編の制作は決定していますが、放送時期は公表されていません。シリーズごとの原作範囲はアニメと原作の対応表にまとめています。

雷土に関するよくある質問

雷土は死亡しますか?

死亡します。単行本64巻・第695話「箱」で、生きたままバラバラにされた遺体が箱詰めで桓騎のもとに届けられました。

雷土の死亡は何巻何話ですか?

死亡が確定するのは64巻・第695話です。拷問の描写は63巻・第686話「桓騎の狙い」から始まっています。

雷土を殺したのは誰ですか?

趙軍総大将・扈輒の陣営です。捕縛したのは龍白公の息子・竜布の部隊で、その後扈輒の本陣に連行されて拷問を受けました。

雷土はなぜ捕まったのですか?

平陽・武城攻略戦で右翼を率いて趙将・龍白公を討ち取った直後、龍白公の息子・竜布の軍に包囲されて生け捕りにされました。

雷土は桓騎の作戦を喋りましたか?

喋っていません。指や腕を切り落とされる拷問を受けても「作戦は知らない」と言い続けました。喋っていれば桓騎軍は崩壊していたとされています。

雷土の死のあと桓騎は何をしましたか?

趙兵10万人の斬首を命じました。この虐殺が趙全体の憎悪を集め、のちの李牧との決戦につながっていきます。

雷土は史実に実在しましたか?

実在しません。作品オリジナルの人物です。桓騎軍の幹部はいずれも史実に対応する記録がありません。ただし桓騎のモデルである桓齮と、扈輒は実在します。

史実の平陽の戦いはどんな戦いですか?

紀元前234年、秦将・桓齮が趙の平陽と武城を攻めた戦いです。趙将・扈輒が敗死し、10万が斬首されたと『史記』に記録されています。

桓騎軍で生き残ったのは誰ですか?

摩論、オギコ、衣央です。摩論は桓騎の言葉を受けて、生き残りを集めた傭兵団を結成しました。

桓騎はいつ死亡しますか?

69巻・第752話から第753話にかけてです。趙国深部での決戦で李牧に討たれます。

まとめ

  • 雷土は64巻・第695話「箱」で死亡が確定する
  • 拷問は63巻・第686話から描かれ、雷土は最後まで桓騎の策を漏らさなかった
  • 殺したのは趙軍総大将・扈輒の陣営。捕縛したのは龍白公の息子・竜布
  • 雷土の死が趙兵10万人斬首の引き金になった
  • 史実でも紀元前234年に桓齮が平陽で趙軍10万を斬首したと『史記』に記録されている

史実に残っているのは「10万」という数字だけです。その数字に理由を与えるために置かれたのが雷土という人物だと考えると、あの箱の場面の意味が変わってきます。

続きは単行本で

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この記事について

執筆・編集: マンガノシラベ編集部
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