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ネタバレ注意
この記事には『キングダム』の最新の展開と、史実に基づく今後の見通しに関する記述が含まれます。未読の方はご注意ください。

『キングダム』の最後に信が戦う相手は誰なのか。この問いには公式の答えがありません。

ただし史実という手がかりがあります。この記事では、残っている国と将を史実の記録から整理し、誰が最後の大敵になりうるかを考えます。推測ではありますが、根拠は作品の外側にすでに書かれています。

結論

  • 公式にラスボスは定義されていません。作者からの言及もありません。
  • 現時点の最大の敵は李牧です。ただし史実では紀元前229年に処刑されます。
  • 史実で信が最も痛い敗北を喫するのは楚の項燕戦です。紀元前225年、20万を率いて大敗します。
  • 信個人の因縁で見れば、項燕が最有力です。項羽の祖父にあたる人物でもあります。

いま最大の敵は李牧

霧の中の山道
残された国と将から、最後の戦いを考えます(画像はイメージです)

2026年8月時点で、作中の最大の敵は李牧です。第852話から始まった邯鄲攻防戦では、秦が攻略に失敗しました。

李牧は将と軍師を兼ねる人物で、戦役全体を設計しながら戦場の即応もこなします。王騎を討ち、合従軍を組織し、桓騎を倒した相手です。

ただし史実では、この人物は秦に討たれません。紀元前229年、郭開の讒言によって趙の側が処刑します。作中でどう描かれるかは分かりませんが、秦との決着以外の終わり方をする可能性がある人物です。

史実から見た残りの戦い

滅亡年 秦側の将 相手の将
紀元前228年 王翦 李牧(前年に処刑)
紀元前225年 王賁 水攻めにより落城
紀元前223年 王翦 項燕
紀元前222年 王賁 太子丹はすでに殺されている
紀元前221年 王賁 戦わずに降伏

この表で目を引くのが楚です。秦が唯一、大敗を喫した相手にあたります。

項燕という最有力候補

楚の大将軍・項燕は、信にとって最も重い相手になる可能性があります。

史実の記録はこうです。紀元前225年、秦は楚攻めを決めます。このとき王翦は60万が必要だと主張し、李信は20万で足りると答えました。始皇帝は李信を採用します。

結果は大敗でした。項燕に破られ、李信の軍は壊滅します。作中の主人公が、史実では取り返しのつかない敗北を経験することになります。

できごと
紀元前225年 李信が20万で楚へ侵攻し、項燕に大敗する
紀元前224年 王翦が60万を率いて楚へ向かう
紀元前223年 楚が滅亡。項燕は自害または戦死とされる

項燕は項羽の祖父にあたります。秦を滅ぼすことになる一族の始まりが、この人物です。作中でも項燕はすでに登場しており、楚の最強の将として位置づけられています。

司馬尚の可能性

趙の三大天である司馬尚も候補に挙がります。青歌軍を率い、番吾の戦いでは王翦軍の亜光と田里弥を討ちました。

ただし史実では、李牧が処刑された際に司馬尚も解任されています。その後の記録は残っていません。戦場での決着が描かれない可能性が高い人物です。

作中の司馬尚は李牧と並ぶ切り札として扱われており、この扱いの差が今後どう処理されるかは注目点です。

郭開という別種の敵

武将ではありませんが、郭開を挙げる見方もあります。

郭開は廉頗を趙から追い出し、史実では李牧を讒言で葬った人物です。秦の軍が突破できなかった防衛線を、内側から崩しました。

この人物が倒す対象になるかどうかは微妙です。戦って勝つ相手ではなく、物語のどこで清算されるかという問題になります。

作者が語ったゴール

ラスボスを考えるうえで、作者の発言は手がかりになります。

原泰久氏は、この作品のゴールを「秦の中華統一」と語っています。巻数の目安についても「100巻ぐらいになるのかな」という見通しを示しました。統一で区切るという意思が示されている以上、最後の敵は統一の過程にいる人物ということになります。

作者の発言 ラスボス候補への影響
ゴールは中華統一 統一後に登場する趙高は候補から外れる
100巻ぐらい 現在80巻。残り20巻で5カ国を描く配分になる

この前提で残る国を見ると、最も分量を要するのが楚です。史実では李信の大敗と王翦の再侵攻という2段階になるため、他国より厚く描かれる可能性があります。

項燕は作中でどう描かれているか

項燕はすでに作中に登場しています。楚の最強の将としての扱いです。

合従軍編では楚が参加しましたが、総大将は汗明でした。項燕はその時点では前線に出ていません。楚には汗明・媧燐・満羽といった強力な将が並ぶなかで、項燕はさらに上に置かれています。

人物 楚での立場 作中の状況
項燕 楚の最強の将 登場済み。本格的な戦いはこれから
汗明 合従軍の楚軍総大将 29巻・第314話で蒙武に討たれる
媧燐 楚の大将軍 生存
満羽 什虎の戦いで蒙武と互角 生存

汗明は蒙武に討たれ、満羽は蒙武と決着がつきませんでした。その2人より上に位置づけられているのが項燕です。

史実で李信を破るのがこの人物である以上、信にとって最大の壁になることはほぼ確実です。作中でどう描かれるかが、物語の終盤の焦点になります。

統一が終わりとは限らない

もうひとつの見方として、中華統一が物語の終わりではない可能性があります。

史実では、統一の11年後に始皇帝が死に、その2年後には秦が滅びます。趙高が実権を握り、蒙恬と蒙毅は殺され、李斯も処刑されました。

できごと
紀元前221年 中華統一
紀元前210年 始皇帝が病死。趙高が遺書を改竄する
紀元前208年 李斯が腰斬に処される
紀元前206年 秦が滅亡する

作中で信の仲間として描かれている蒙恬と蒙毅は、史実では統一後に趙高によって命を落とします。この部分まで描かれるかどうかで、最後の敵が誰かという答えも変わってきます。

ただし作品は信が大将軍になる物語として始まりました。統一とともに区切りがつく可能性も十分にあります。

信が超えるべき相手の系譜

信はこれまで、格上の相手を順に倒してきました。その延長線上に最後の敵がいます。

相手 倒した場面 意味
馮忌 12巻・第129話 初めて将軍格を討つ
輪虎 22巻・第232話 廉頗四天王を破る
霊凰 37巻・第400話 魏火龍七師を討つ
慶舎 44巻・第472話 趙の智将を破る
趙峩龍 朱海平原 藺家十傑を破る
龐煖 58巻・第627話 三大天に到達し、王騎と麃公の仇を討つ

三大天である龐煖を倒した時点で、作中の格としては最上位に近いところまで来ています。残るのは李牧と司馬尚、そして項燕です。

ただし龐煖戦では、信は一度倒れています。羌瘣が蚩尤族の禁術で蘇生させました。すでに一度、命を落としている主人公だということになります。

その先で史実の大敗が待っているとすれば、信という人物の物語は勝ち続けるだけのものではありません。

候補の整理

候補 根拠 難点
李牧 現時点で最大の敵。秦の将を何人も倒している 史実では秦ではなく趙の側に殺される
項燕 史実で李信を大敗させる。項羽の祖父 楚攻めまでまだ距離がある
司馬尚 作中で李牧と並ぶ扱い 史実では解任され記録が途切れる
郭開 秦が破れなかった趙を内から崩す 戦って倒す相手ではない
趙高 統一後に秦そのものを壊す 作中に登場していない

信個人の物語として見れば、史実で最も痛い目に遭う相手である項燕が最有力です。そして秦という国の物語として見れば、統一後の趙高までが射程に入ります。

ラスボスに関するよくある質問

キングダムのラスボスは誰ですか?

公式に定義されていません。作者からの言及もなく、読者のあいだで候補が挙げられている状態です。

いま一番強い敵は誰ですか?

李牧です。第852話から始まった邯鄲攻防戦でも、秦は攻略に失敗しました。

李牧は信に倒されるのですか?

史実では秦に討たれません。紀元前229年、郭開の讒言により趙の側が処刑します。作中でどう描かれるかは未定です。

項燕とは誰ですか?

楚の大将軍です。史実の紀元前225年、20万を率いた李信を破りました。項羽の祖父にあたります。

信は史実で負けるのですか?

負けます。紀元前225年の楚攻めで項燕に大敗しました。その後、王翦が60万を率いて改めて楚を滅ぼします。

司馬尚はどうなるのですか?

史実では李牧が処刑された際に解任され、その後の記録は残っていません。

郭開はラスボスになりますか?

武将ではないため、戦って倒す相手ではありません。物語のどこで清算されるかという形になります。

統一後も物語は続くのですか?

分かりません。史実では統一の11年後に始皇帝が死に、趙高が実権を握って秦は滅びます。

趙高は登場しますか?

2026年8月時点で登場した描写は確認できていません。ただし蒙恬・蒙毅・李斯といった関係人物はすでに作中にいます。

キングダムはいつ完結しますか?

発表されていません。作中は趙攻略の段階にあり、統一まで残り5カ国あります。

まとめ

  • 公式にラスボスは定義されていない
  • 現時点の最大の敵は李牧。ただし史実では趙の側に処刑される
  • 史実で信が最も痛い敗北を喫するのは、紀元前225年の項燕戦
  • 項燕は項羽の祖父。秦を滅ぼす一族の始まりにあたる
  • 司馬尚は史実で解任され記録が途切れるため、決着が描かれない可能性がある
  • 統一後まで描かれる場合、趙高までが射程に入る

史実を知っていると、信がこの先で一度大きく負けることが分かってしまいます。そのうえでどう描かれるのかが、この作品の残された見どころだと思います。

この記事について

執筆・編集: マンガノシラベ編集部
公式コミックスおよび公開されている史料をもとに作成しています。内容に誤りを見つけられた場合はお問い合わせよりご連絡ください。