キングダム映画の相関図とキャスト一覧|実写全5作のあらすじと史実の合従軍を解説
この記事には実写映画『キングダム』シリーズ全5作の内容と、原作の展開に関する言及が含まれます。情報は2026年8月時点のものです。
実写映画『キングダム』は2019年の第1作から続き、2026年7月17日公開の『キングダム 魂の決戦』で5作目を迎えました。登場人物が作を追うごとに増え、誰が誰の味方なのか把握しづらくなっているのも事実です。
この記事では、実写映画版に絞って相関図とキャストを整理します。秦の内部、秦と六国、そして飛信隊という三つの軸で関係を分けると、シリーズ全体の構図がはっきりします。原作のキャラクター一覧はキングダムのキャラクター一覧と相関図にまとめてあるので、原作側を確認したい場合はそちらをご覧ください。
結論
- 実写映画は2026年8月時点で全5作です。2019年の第1作から、2026年7月17日公開の『魂の決戦』まで、すべて佐藤信介監督が手がけています。
- 相関図の軸は三つです。秦の王宮内の権力争い、秦と六国の対立、そして信を中心とする飛信隊の三層で整理すると理解しやすくなります。
- 主要キャストは初作から一貫しています。信は山﨑賢人、嬴政は吉沢亮、河了貂は橋本環奈が続投しており、作が進むごとに新たな将が加わる構成です。
実写映画キングダムシリーズ一覧

| 作品 | 公開 | 描かれた内容 |
|---|---|---|
| キングダム | 2019年4月19日 | 下僕だった信と漂の物語から、嬴政の王都奪還まで |
| キングダム2 遥かなる大地へ | 2022年7月15日 | 信の初陣となる蛇甘平原の戦い |
| キングダム 運命の炎 | 2023年7月 | 馬陽の戦いの前半と、嬴政の過去である紫夏の物語 |
| キングダム 大将軍の帰還 | 2024年7月12日 | 馬陽の戦いの決着 |
| キングダム 魂の決戦 | 2026年7月17日 | 合従軍編。六国が手を組み秦へ侵攻する |
監督は全作を通して佐藤信介が務めています。第1作の脚本は黒岩勉、佐藤信介、そして原作者の原泰久が共同で担当しました。
キングダム映画の相関図 三つの軸で整理する
登場人物が多く見えるのは、性質の違う対立が同時に進んでいるからです。三つに分けると単純になります。
軸1 秦の王宮内の権力争い
王である嬴政に対して、実権を握ろうとする勢力がいます。第1作では弟の成蟜が反乱を起こし、シリーズが進むと相国・呂不韋が最大の対立者として立ちはだかります。剣ではなく政治で決着する層です。
軸2 秦と六国の戦争
秦の外側には趙・楚・魏・韓・燕・斉の六国があります。『魂の決戦』ではこの六国が手を結び、合従軍として秦へ攻め込みます。この軸の中心にいるのが趙の李牧です。合従軍編そのものの流れはキングダム合従軍とはで詳しく整理しています。
軸3 飛信隊という現場
信は最初、名もない一兵卒でした。そこから隊を持ち、千人将へと上がっていきます。この軸には河了貂、羌瘣といった仲間が加わり、上の二つの軸で決まった方針が実際に血を流す場所として描かれます。
| 軸 | 中心人物 | 対立の性質 |
|---|---|---|
| 王宮 | 嬴政、呂不韋、昌平君 | 誰が国を動かすかという政治の争い |
| 国と国 | 李牧、王騎、麃公 | 領土と存亡をかけた戦争 |
| 飛信隊 | 信、河了貂、羌瘣 | 現場で生き残るための戦い |
秦国側のキャストと役柄
| 役名 | 俳優 | 立場 |
|---|---|---|
| 信 | 山﨑賢人 | 主人公。天下の大将軍を目指す。信の作中での現状はこちら |
| 嬴政/漂 | 吉沢亮 | 秦王と、信の親友。第1作では一人二役 |
| 河了貂 | 橋本環奈 | 山の民の末裔。のちに飛信隊の軍師となる。河了貂の詳細はこちら |
| 羌瘣 | 清野菜名 | 蚩尤の一族出身の剣士。飛信隊に加わる |
| 王騎 | 大沢たかお | 秦の六大将軍のひとり。シリーズ前半の象徴的存在 |
| 騰 | 要潤 | 王騎の副官。のちに将軍となる |
| 楊端和 | 長澤まさみ | 山の民の王。史実では男性だった楊端和はこちら |
| 昌文君 | 高嶋政宏 | 嬴政を支える文官 |
| 壁 | 満島真之介 | 嬴政の側近の将 |
| 成蟜 | 本郷奏多 | 嬴政の弟。第1作の反乱の首謀者 |
| 尾平 | 岡山天音 | 飛信隊の一員 |
| 呂不韋 | 佐藤浩市 | 秦の相国。嬴政の最大の政敵 |
| 昌平君 | 玉木宏 | 軍総司令。呂不韋の四柱のひとり |
| 蒙武 | 平山祐介 | 秦最強を自負する猛将。汗明との一騎打ちはこちら |
| 麃公 | 豊川悦司 | 本能型の将軍。信に大きな影響を与える |
| 蒙恬 | 志尊淳 | 蒙武の子。信と同世代の将 |
| 王賁 | 神尾楓珠 | 王翦の子。信の同期にあたる |
| 桓騎 | 坂口憲二 | 元野盗の将軍。桓騎の最期はこちら |
| 王翦 | 谷田歩 | 読み合いを得意とする将軍。王翦の詳細はこちら |
| 蒙驁 | 坂東彌十郎 | 秦の総大将格の老将 |
| 張唐 | 橋本さとし | 秦の老将 |
| 蔡沢 | 笹野高史 | 秦の外交を担う老臣 |
| 向 | 蒔田彩珠 | 嬴政を支える宮女 |
| 陽 | 山下美月 | 向の友人の宮女 |
第1作から続投しているのは信、嬴政、河了貂、楊端和などです。作が進むごとに将が増えていくのは、原作で信の階級が上がり、関わる相手の格が上がっていくことに対応しています。
合従軍側のキャストと役柄
『魂の決戦』では六国側のキャストが一挙に発表されました。相関図としては、この一覧がそのまま秦の対岸に並びます。
| 役名 | 俳優 | 所属と立場 |
|---|---|---|
| 李牧 | 小栗旬 | 趙。合従軍を組織した張本人。李牧の史実での最期はこちら |
| 万極 | 山田裕貴 | 趙。長平の恨みを背負う将 |
| 慶舎 | 中村蒼 | 趙。李牧配下の将 |
| カイネ | 佐久間由衣 | 趙。李牧の側近 |
| 春申君 | 斎藤工 | 楚。合従軍の実務を取り仕切る |
| 汗明 | 勝矢 | 楚。楚の最強と呼ばれる将 |
| 媧燐 | 三吉彩花 | 楚。女性の将軍 |
| 臨武君 | 一ノ瀬ワタル | 楚の将 |
| 項翼 | 結木滉星 | 楚の若き将 |
| 白麗 | 三山凌輝 | 楚の若き将 |
| 呉鳳明 | 田中圭 | 魏。攻城兵器を操る。呉鳳明の詳細はこちら |
| 成恢 | 渋谷謙人 | 韓。毒を用いる将 |
| オルド | 宍戸開 | 燕。騎馬の将 |
合従軍の戦いのうち、函谷関での攻防については函谷関の戦いは何巻何話?で原作側の流れを整理しています。
各作品のあらすじ
キングダム(2019年)
戦争孤児の信と漂は、天下の大将軍になることを誓い合う下僕でした。漂が王宮に召し上げられたのち、信は瀕死の漂と再会し、漂と瓜二つの少年、秦王・嬴政と出会います。弟の成蟜に王座を奪われた嬴政とともに、信は王都奪還へ向かいます。
キングダム2 遥かなる大地へ(2022年)
魏との戦いである蛇甘平原の戦いが舞台です。信は一兵卒として初陣に臨みます。羌瘣が初登場し、呂不韋や昌平君といった王宮側の人物も加わりました。
キングダム 運命の炎(2023年)
趙との馬陽の戦いが始まります。同時に、嬴政が趙で過ごした少年期と、彼を救った紫夏の物語が描かれました。紫夏を演じたのは杏です。
キングダム 大将軍の帰還(2024年)
馬陽の戦いの決着です。王騎が総大将として戦場に立ち、趙の李牧、そして龐煖との対決が描かれます。龐煖の詳細はこちら。
キングダム 魂の決戦(2026年)
馬陽の戦いで王騎を失ってから3年後。李牧の策略により、秦以外のすべての国が手を組み、総数50万の合従軍が秦へ侵攻します。嬴政は全軍を函谷関に集結させて防衛線を張り、千人将となった信の飛信隊は趙軍の万極と激突します。上映時間は134分です。
史実では? 合従軍は実際にあった
ここからが差別化パートです。映画『魂の決戦』が描く合従軍は、作品の創作ではありません。史実に対応する出来事があります。
紀元前241年、趙・楚・魏・韓・燕の五国が秦を共同で攻撃するため合従軍を組みました。名目上の総大将は楚の考烈王で、実務を取り仕切ったのが春申君です。
趙の龐煖が趙・楚・魏・燕の四国の精鋭を率いて蕞を攻めましたが、落とせませんでした。函谷関でも秦軍の反撃を受けて合従軍は敗走します。その後、合従に加わらなかった斉へ矛先を変え、饒安を占領して解散しました。
そしてこれが史実における最後の合従軍です。以後、六国が手を組んで秦に当たることはなくなり、秦による併合が進んでいきます。
| 年代 | できごと |
|---|---|
| 紀元前241年 | 趙・楚・魏・韓・燕が合従軍を組み、秦を攻める |
| 同年 | 龐煖が四国の精鋭を率いて蕞を攻めるが落とせず |
| 同年 | 函谷関で秦軍が反撃し、合従軍が敗走する |
| 同年 | 合従軍は斉へ転じ、饒安を占領して解散 |
| 以後 | 合従軍は二度と組まれず、秦の六国併合が進む |
映画と史実の違い
| 項目 | 映画『魂の決戦』 | 史実 |
|---|---|---|
| 合従軍の規模 | 総数50万 | 五国連合。正確な兵数は記録により幅がある |
| 組織した人物 | 趙の李牧 | 名目上の総大将は楚の考烈王、実務は春申君 |
| 蕞の攻防 | 物語の山場として大きく描かれる | 龐煖が攻めたが落とせなかったと記される |
| 春申君 | 合従軍の実務を取り仕切る人物として登場 | 実在。楚の宰相として合従の実務を担った |
| 李牧の役割 | 合従軍を組んだ張本人 | 紀元前241年の合従で李牧が主導したとする記録は確認できない |
| 結末 | 秦が持ちこたえる | 合従軍は敗走。以後、合従は組まれなかった |
史実では春申君が実務の中心にいた合従を、作品では李牧の策として描き直しています。物語の対立軸を秦と李牧に一本化することで、シリーズ全体の敵役がはっきりする構成です。
なぜ実写キングダムは続いているのか
大規模な原作の実写化は、規模が縮んで失敗する例が少なくありません。実写『キングダム』が5作まで続いた理由のひとつは、キャストの継続性にあります。信、嬴政、河了貂という中心の三人が第1作から変わっていないため、作品ごとに世界を作り直す必要がありません。
もうひとつは、1作ごとに扱う範囲をはっきり区切っている点です。王都奪還、蛇甘平原、馬陽の前半、馬陽の決着、合従軍と、原作の区切りにそのまま対応させています。相関図が作を追うごとに広がっていくのは、この積み上げ方の結果です。
史実の側を見ると、秦の統一は一度の決戦で決まったものではありません。合従軍を退け、趙を落とし、順に国を併せていく積み重ねです。1作ごとに範囲を区切るという映画の作り方は、その歴史の進み方とも噛み合っています。
キングダム映画に関するよくある質問
実写映画キングダムは全部で何作ありますか?
2026年8月時点で全5作です。2019年の第1作から、2022年『遥かなる大地へ』、2023年『運命の炎』、2024年『大将軍の帰還』、2026年『魂の決戦』の順に公開されています。
キングダム映画の見る順番は?
公開順がそのまま物語の順番です。第1作、キングダム2 遥かなる大地へ、運命の炎、大将軍の帰還、魂の決戦の順に観れば話がつながります。
信を演じているのは誰ですか?
山﨑賢人です。第1作から全作で主演を務めています。
嬴政役の俳優は誰ですか?
吉沢亮です。第1作では嬴政と、信の親友である漂の一人二役を演じました。
李牧を演じているのは誰ですか?
小栗旬です。『魂の決戦』では合従軍を組む中心人物として登場します。
王騎役は誰ですか?
大沢たかおです。『大将軍の帰還』では馬陽の戦いの決着が描かれ、シリーズ前半の象徴的な役割を担いました。
キングダム 魂の決戦のあらすじを教えてください。
馬陽の戦いで王騎を失ってから3年後が舞台です。李牧の策略で秦以外のすべての国が手を組み、総数50万の合従軍が秦へ侵攻します。嬴政は全軍を函谷関に集結させ、千人将となった信の飛信隊は趙軍の万極と激突します。
キングダム映画の監督は誰ですか?
佐藤信介です。第1作から『魂の決戦』まで全作を手がけています。第1作の脚本は黒岩勉、佐藤信介、原作者の原泰久による共同執筆でした。
合従軍は史実にあった出来事ですか?
あります。紀元前241年、趙・楚・魏・韓・燕の五国が合従軍を組んで秦を攻めました。名目上の総大将は楚の考烈王で、実務は春申君が担いました。函谷関で敗走し、これが史実で最後の合従となっています。
原作のキャラクター一覧はどこで確認できますか?
原作側の登場人物はキングダムのキャラクター一覧と相関図に陣営別でまとめています。映画に登場しない人物も含めて確認できます。
まとめ
- 実写映画キングダムは2026年8月時点で全5作。監督は全作とも佐藤信介
- 相関図は王宮の権力争い、秦と六国、飛信隊という三つの軸で整理できる
- 信は山﨑賢人、嬴政は吉沢亮、河了貂は橋本環奈が第1作から続投
- 『魂の決戦』は合従軍編。李牧役は小栗旬、春申君役は斎藤工
- 史実でも紀元前241年に五国の合従軍が秦を攻め、函谷関で敗走している
キャストが増え続けているように見えても、対立の軸そのものは最初から変わっていません。王宮の椅子を巡る争いと、国と国の存亡と、現場で生き延びること。この三つを押さえておけば、どの作品から相関図を見ても迷わずに済みます。
この記事について
執筆・編集: マンガノシラベ編集部
公式コミックスおよび公開されている史料をもとに作成しています。内容に誤りを見つけられた場合はお問い合わせよりご連絡ください。
