カン・サロとは?青歌軍の第一将が友の仇である糸凌を手当てして返した798話【キングダム】
この記事には『キングダム』番吾の戦い(71巻から73巻)の結末に関する記述が含まれます。未読の方はご注意ください。
親友を討った相手を、手当てして返した将がいます。青歌軍のカン・サロです。
その相手とは、玉鳳隊の糸凌でした。この記事では、カン・サロがどういう人物で、なぜそんな判断をしたのかを整理します。
結論
- カン・サロは青歌軍の第一将です。司馬尚の側近衆の筆頭にあたります。
- 司馬尚を除けば青歌軍最強と評されます。戦闘時には開閉式の仮面をかぶります。
- 第798話で糸凌と倉央を解放しました。糸凌は親友ジ・アガを討った相手です。
- 史実にカン・サロの記録はありません。作品の創作です。
カン・サロとはどんな人物か

| 表記 | カン・サロ。カンサロとも書かれる |
|---|---|
| 所属 | 趙・青歌軍 |
| 立場 | 司馬尚の側近衆筆頭。第一将 |
| 特徴 | 戦闘時に開閉式の仮面をかぶる |
| 史実 | 記録なし。作品の創作 |
青歌軍は、趙の司馬尚が率いる部隊です。カン・サロはその第一将であり、司馬尚を除けば青歌軍最強と評されています。
友の仇を手当てした場面
カン・サロが最も知られているのが、番吾の戦いにおける第798話の場面です。
玉鳳隊の副長・糸凌は、この戦いで趙軍に包囲されました。第794話の描写があまりに絶望的だったため、戦死したと受け取った読者が多くいます。
しかし糸凌は生きていました。カン・サロが手当てをしていたためです。
| 段階 | 内容 |
|---|---|
| 第787話ごろ | 糸凌がジ・アガの攻撃を受け瀕死になる |
| その前後 | 糸凌がジ・アガを討つ |
| 第794話 | 包囲され、絶望的な状況が描かれる |
| 第798話 | 王翦軍の倉央とともに解放される |
ジ・アガはカン・サロの親友でした。つまり糸凌は、カン・サロにとって友の仇にあたります。
それでもカン・サロは殺しませんでした。手当てを施し、秦側へ返しています。
青歌軍という部隊の性質
この判断は、カン・サロ個人の性格だけによるものではありません。青歌軍という部隊の性質が背景にあります。
青歌軍は、降伏した相手や動けなくなった相手に必要以上の手をかけない部隊として描かれます。戦場での振る舞いに独自の基準を持っている集団です。
| 部隊 | 捕虜の扱い |
|---|---|
| 青歌軍 | 手当てして返すことがある |
| 桓騎軍 | 降伏兵でも殺すことがある |
同じ時代の同じ戦場で、これだけ扱いが違います。桓騎軍に捕らえられた者と、青歌軍に捕らえられた者では、結末が正反対になるということです。
司馬尚という総大将
カン・サロが仕える司馬尚は、趙の三大天のひとりです。
青歌の地で兵を育て、中央からの要請を病を理由に断り続けてきました。郭開が支配する趙の宮廷とは距離を置いてきた人物です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 立場 | 趙三大天。青歌軍を率いる |
| 姿勢 | 中央の政争を極端に嫌う |
| 戦績 | 番吾の戦いで王翦軍の亜光を討つ |
| 史実 | 実在。李牧処刑の際に職を解かれた記録がある |
宮廷から離れた場所で兵を育てたことが、この部隊の独自の基準を作ったと読むこともできます。詳しくは青歌軍の記事にまとめました。
番吾の戦い
カン・サロが糸凌と倉央を返したのは、番吾の戦いのなかでの出来事です。
この戦役は単行本71巻・第770話から73巻・第799話にかけて描かれ、秦は敗退しました。王翦軍は四将のうち亜光と田里弥を失っています。
| 人物 | 結果 |
|---|---|
| 亜光 | 司馬尚に討たれる |
| 田里弥 | 戦死 |
| 倉央 | 捕らえられるが解放される |
| 糸凌 | 瀕死になるが生還 |
史実でも番吾の戦いは秦の敗戦です。紀元前232年、李牧が秦軍を破ったという記録が残っています。
敗れた戦いのなかで、将が2人生きて戻った。その理由が敵将の判断だったという点が、この戦役の特異なところです。
青歌という土地
青歌軍の名は、司馬尚が拠点とした青歌城に由来します。趙の東側に位置する城です。
司馬尚はこの地で兵を育て、中央からの要請を病を理由に断り続けてきました。趙の宮廷では郭開が権勢を振るっており、そこと距離を置くための姿勢だったと読めます。
| 項目 | 青歌軍の特徴 |
|---|---|
| 拠点 | 青歌城。趙の東側に位置する |
| 規模 | 限られた兵力で編成される |
| 方針 | 中央の政争から距離を置く |
| 捕虜の扱い | 動けなくなった相手に必要以上の手をかけない |
郭開は廉頗を趙から追い出し、史実では李牧を讒言で葬った人物です。そういう宮廷から離れていたことが、この部隊の独自性を保たせました。
ただし史実では、李牧が処刑された際に司馬尚も職を解かれています。距離を置いていても、宮廷の決定からは逃れられませんでした。
宜安の戦いでの初登場
カン・サロが作中に現れたのは、宜安の戦いです。単行本66巻・第714話が初登場にあたります。
宜安は趙の城で、桓騎が攻めた戦いです。史実でも紀元前233年、桓齮が宜安を攻めて李牧に敗れたという記録が残っています。
| 戦役 | カン・サロの動き |
|---|---|
| 宜安の戦い(66巻・第714話) | 初登場。青歌軍の第一将として現れる |
| 番吾の戦い(71巻から73巻) | 糸凌と倉央を捕らえ、第798話で解放する |
青歌軍が本格的に戦線へ出てきたのは、趙が追い詰められた段階です。司馬尚が中央の要請を断り続けていたため、それまで登場する場面がありませんでした。
「カンサロ」という検索について
「キングダム カンサロ」という検索が一定数あります。この人物のことです。
また「しりょう カンサロ」という組み合わせで検索されることもあります。糸凌の生存とカン・サロの判断が結びついているためです。
| 検索される組み合わせ | 内容 |
|---|---|
| カンサロ 誰 | 青歌軍の第一将。司馬尚の側近衆筆頭 |
| しりょう カンサロ | 糸凌を手当てして返した相手 |
| しりょう そうおう | 同じ第798話で解放された2人 |
作中で描かれる敵側の判断
カン・サロの選択は、この作品が敵側をどう描いてきたかを示すものでもあります。
| 人物 | 敵に対して取った行動 |
|---|---|
| カン・サロ | 友の仇である糸凌を手当てして返す |
| 凱孟 | 勝てない戦いから撤退し、兵を残す |
| 紀彗 | 総大将を失った状況で部隊をまとめて退く |
| 霊凰 | 弟子の呉鳳明を逃がすため自ら声を上げる |
いずれも秦の敵側にいる人物です。それでも、単なる障害物としては描かれていません。それぞれに判断の理由があり、守りたいものがあります。
作中で秦の側が常に正しいわけでもありません。桓騎は降伏兵を殺し、住民を戦術に組み込みました。方法を問わず戦果だけで評価する国の姿が、同時に描かれています。
糸凌が生きた意味
カン・サロが返した糸凌は、玉鳳隊の副長です。関常とともに王翦軍から送られ、王賁の突出を抑える役割を担ってきました。
玉鳳隊は、主要メンバーが全員生存している珍しい部隊です。もしカン・サロが糸凌を殺していれば、その記録は途切れていました。
| 部隊 | 主要メンバーの損害 |
|---|---|
| 飛信隊 | 尾到・松左・去亥・那貴を失う |
| 玉鳳隊 | 主要メンバーは全員生存 |
| 楽華隊 | 胡漸を失う(55巻・第600話) |
| 桓騎軍 | 部隊ごと壊滅する |
敵将の判断ひとつが、秦の部隊の記録を左右したことになります。
「カンサロ」と「カン・サロ」の表記
この人物は、表記が揺れて検索されることの多い名前です。
| 作中の表記 | カン・サロ |
|---|---|
| 検索されやすい形 | カンサロ |
| 所属 | 青歌軍の第一将 |
| 総大将 | 司馬尚(しばしょう) |
作中では中黒を入れた「カン・サロ」が正式な表記です。ただし検索では中黒を省いた「カンサロ」で探されることが多くなっています。
青歌軍の将は、いずれもカタカナ表記で描かれます。中華の他国の将が漢字名であるのに対し、青歌だけが異なる書き方をされている点が特徴です。
この表記の違いが、青歌という土地の独特さを表しています。趙の一部でありながら、別の共同体として描かれていることが名前から分かります。
カン・サロに関するよくある質問
カン・サロとは誰ですか?
趙の青歌軍の第一将です。司馬尚の側近衆の筆頭にあたります。
カン・サロはどれくらい強いのですか?
司馬尚を除けば青歌軍最強と評されています。戦闘時には開閉式の仮面をかぶります。
なぜ糸凌を助けたのですか?
作中で明確な理由は語られていません。青歌軍が、動けなくなった相手に必要以上の手をかけない部隊として描かれていることが背景にあります。
ジ・アガとは誰ですか?
青歌軍の将で、カン・サロの親友です。番吾の戦いで糸凌に討たれました。
糸凌はいつ解放されたのですか?
第798話です。王翦軍の倉央とともに秦側へ返されました。
青歌軍とはどんな部隊ですか?
趙の司馬尚が率いる部隊です。中央の政争から距離を置き、戦場での振る舞いに独自の基準を持ちます。
番吾の戦いは何巻何話ですか?
単行本71巻・第770話から73巻・第799話です。秦軍は敗退しました。
司馬尚はどんな人物ですか?
趙三大天のひとりです。青歌の地で兵を育て、中央からの要請を病を理由に断り続けてきました。
カン・サロは史実に実在しますか?
していません。作品の創作です。ただし司馬尚は実在します。
番吾の戦いは史実にありますか?
あります。紀元前232年、李牧が秦軍を破ったという記録が残っています。
まとめ
- カン・サロは青歌軍の第一将で、司馬尚の側近衆筆頭
- 司馬尚を除けば青歌軍最強と評され、戦闘時に開閉式の仮面をかぶる
- 第798話で糸凌と倉央を解放した
- 糸凌は親友ジ・アガを討った相手だったが、手当てして返している
- 青歌軍は動けなくなった相手に必要以上の手をかけない部隊として描かれる
- 史実に記録はないが、司馬尚は実在し、番吾の戦いも紀元前232年に起きている
友を討った相手を手当てして返す。敗戦のなかにこういう場面が置かれていることが、この作品が戦いだけを描いているのではないことを示しています。
この記事について
執筆・編集: マンガノシラベ編集部
公式コミックスおよび公開されている史料をもとに作成しています。内容に誤りを見つけられた場合はお問い合わせよりご連絡ください。
