成恢(せいかい)とは?合従軍の韓総大将・毒兵器は27巻292話で張唐に討たれる【キングダム】
この記事には『キングダム』合従軍編(25巻から33巻)の展開に関する記述が含まれます。未読の方はご注意ください。
合従軍編で、秦が最も想定していなかった攻撃が毒でした。それを持ち込んだのが韓の総大将・成恢(せいかい)です。
そして成恢を討ったのは、その毒を受けた張唐でした。この記事では、成恢がどういう人物で、この対決がどう決着したのかを整理します。
結論
- 成恢は合従軍における韓の総大将です。毒を用いた兵器を持ち込みました。
- 毒兵器の登場は27巻・第292話「韓の兵器」です。
- 28巻・第303話で張唐に討たれます。張唐は毒を受けながら成恢を倒しました。
- 史実に成恢の記録はありません。作品の創作です。
成恢とはどんな人物か

| 読み方 | せいかい |
|---|---|
| 所属 | 韓 |
| 立場 | 合従軍における韓の総大将 |
| 特徴 | 毒を用いた兵器を戦場へ持ち込む |
| 結末 | 28巻・第303話、張唐に討たれる |
| 史実 | 記録なし。作品の創作 |
合従軍は、趙・楚・魏・韓・燕の5カ国が連合して秦を攻めた軍です。韓はそのなかで最も国力が小さく、正面から戦っても戦果を出せる立場にありませんでした。
その韓が選んだ手段が毒でした。
韓という国と毒
韓は七雄で最も領土が小さい国です。ただし技術面では評価されていました。
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| 領土 | 七雄で最小。秦の東隣に位置する |
| 産業 | 鉄の産地として知られる |
| 武器 | 質が高いとされ、弩の生産でも評価される |
| 立場 | 秦の圧力を最も強く受け続けた |
兵の数では劣るが、技術で補う。毒兵器という発想も、この国の性格に沿ったものとして描かれています。
27巻・第292話「韓の兵器」
成恢が毒を投入したのは、単行本27巻・第292話です。
函谷関の攻防が続くなか、韓軍が持ち込んだのは毒でした。それまでの戦いは、武と兵器と数の勝負です。そこへ、防ぎようのない手段が加わりました。
秦側にとって想定外だったのは、対処法がないという点です。斬り合いなら武で対抗できます。井闌車のような兵器なら火で焼けます。しかし毒は、触れた時点で終わりです。
張唐との対決
この毒を受けたのが、秦の将・張唐でした。
張唐は昭王の時代を知る老将です。函谷関の守備に加わり、韓軍と対峙しました。
成恢の毒を受け、体が蝕まれていくなかで、張唐は成恢を討ち取ります。28巻・第303話の場面です。
| 段階 | 内容 |
|---|---|
| 27巻・第292話 | 成恢が毒兵器を投入する |
| 攻防 | 張唐が毒を受け、体が蝕まれていく |
| 28巻・第303話 | 張唐が成恢を討ち取る。張唐もここで最期を迎える |
毒で相手を倒すはずだった将が、その毒を受けた相手に討たれました。張唐については張唐の記事で詳しくまとめています。
張唐という老将
成恢を討った張唐は、昭王の時代を知る老将です。
作中では、若手が台頭するなかで前線に立ち続ける世代の人物として描かれます。合従軍編では函谷関の守備に加わり、韓軍と正面から対峙しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 世代 | 昭王の時代を知る老将 |
| 合従軍編 | 函谷関の守備に加わり、韓軍と対峙する |
| 最期 | 28巻・第303話。毒を受けながら成恢を討つ |
| 史実 | 実在。12歳の甘羅に説得された逸話が残る |
史実の張唐には、有名な逸話があります。趙への使者に立つことを渋っていたところ、12歳の甘羅という少年に説得されて承諾したという話です。『史記』甘茂列伝に記録があります。
作中では、その老将が毒に蝕まれながら敵将を討つという最期を与えられました。役目を果たしてから退場する形です。
函谷関という防衛線
成恢が攻めた函谷関は、秦の最終防衛線です。
合従軍編では、5カ国がこの関を正面から攻めました。魏の呉鳳明が井闌車で城壁に梯子を架け、韓の成恢が毒を投入し、楚と燕が数で押します。それでも関は落ちませんでした。
| 攻撃手段 | 持ち込んだ国 | 秦側の対応 |
|---|---|---|
| 井闌車 | 魏 | 桓騎が油と火矢で焼き払う |
| 毒兵器 | 韓 | 張唐が毒を受けながら成恢を討つ |
| 数による押し込み | 楚・燕 | 蒙驁らが持ちこたえる |
ただし李牧の本命は函谷関ではありませんでした。関で主力を釘付けにしておき、別動隊で内側の蕞を突いています。成恢の毒も、その大きな設計のなかの一手だったことになります。
合従軍の各国の将
| 国 | 将 | 担当と結果 |
|---|---|---|
| 趙 | 李牧 | 全体の指揮。別動隊で蕞を突く |
| 魏 | 呉鳳明 | 函谷関の正面。井闌車を投入する |
| 楚 | 汗明 | 29巻・第314話で蒙武に討たれる |
| 燕 | オルド | 函谷関を攻める。生存 |
| 韓 | 成恢 | 毒兵器を投入。28巻・第303話で張唐に討たれる |
5カ国それぞれが異なる手段で函谷関を攻めました。兵器、武、数、そして毒です。それでも関は落ちませんでした。
「せいかい」という検索について
「キングダム せいかい」という検索が一定数あります。この読みに該当する人物が成恢です。
ただし同音の語との混同も起きやすく、青歌軍(せいかぐん)と紛れる場合もあります。青歌軍は趙の司馬尚が率いる部隊で、成恢とは別の勢力です。
| 語 | 読み | 内容 |
|---|---|---|
| 成恢 | せいかい | 合従軍における韓の総大将 |
| 青歌軍 | せいかぐん | 趙の司馬尚が率いる部隊 |
韓のその後
合従軍が失敗したあと、韓は単独で秦に対抗する力を持ちませんでした。
紀元前230年、内史騰が率いる秦軍に攻められ、韓王安が捕らえられます。戦国七雄で最初の滅亡です。作中では第840話「譲渡」で王都・新鄭が無血開城しました。
詳しくは韓王安の記事にまとめています。
合従軍という枠組み
合従とは、複数の国が縦に連なって強国に対抗するという外交戦略です。秦に対しては、この形が何度も試みられました。
史実では合従軍による秦攻めが4回あったとされ、作中に対応するのは紀元前241年の戦いです。これが戦国時代における最後の合従軍でした。
| 項目 | 『キングダム』 | 史実 |
|---|---|---|
| 参加国 | 趙・楚・魏・韓・燕の5カ国 | 同じく5カ国が連合した |
| 指揮 | 李牧が全体を設計する | 李牧が率いたという記録はない |
| 結果 | 秦が守り切り、合従軍は撤退する | 成果を上げられず撤退する |
| その後 | 各国が個別に滅ぼされていく | これ以降、連合は組まれなかった |
この失敗のあと、各国が連合して秦を攻めることはなくなります。范雎が説いた遠交近攻という戦略が、結果として機能したことになります。遠い国とは友好を保ち、近い国から順に攻める方針です。
成恢の韓は、その「近い国」の筆頭でした。秦の東隣にあり、最初に滅ぼされる位置にあります。合従軍で毒という手段まで持ち出したのは、その切迫感の表れとも読めます。
なお韓が持つ技術力は、毒だけではありません。鉄の産地として知られ、武器の質の高さでも評価されていました。弩の生産でも名が挙がる国です。数で劣るぶんを技術で補うという方針が、国全体に通っていたことになります。
毒という手段の描かれ方
作中で毒が戦術として使われる例は多くありません。
この作品の戦いは、武と兵器と策で構成されています。そのなかで毒だけが性質を異にします。異質に映るのは、それが「戦って勝つ」という枠組みの外にあるためでしょう。
| 手段 | 対処の可否 |
|---|---|
| 武 | より強い武で対抗できる |
| 兵器 | 火や別の兵器で無力化できる |
| 策 | 読み合いで上回れば防げる |
| 毒 | 触れた時点で結果が決まる |
張唐が成恢を討てたのは、毒を受けたあとも動けた時間があったからです。倒す側と倒される側が入れ替わるまでの、わずかな猶予でした。
この対決が印象に残るのは、勝った側も助からないという構図によるものだと思います。
キングダムで「毒使い」と呼ばれるのは誰か
「毒使い」として検索されることが多いのが、この成恢です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 人物 | 成恢(せいかい) |
| 所属 | 韓。合従軍では韓軍の総大将を務める |
| 手段 | 毒を用いた兵器を戦場に持ち込む |
| 結末 | 27巻・第292話で張唐に討たれる |
作中で毒を正面から戦術に使った人物は、ほとんどいません。そのため「毒使い」という言い方が、この人物とほぼ一対一で結びついています。
韓は七国のなかで最も小さく、兵の数でも劣ります。正攻法では勝てない国が、別の手段を選んだという描かれ方です。
ただし毒は、討ち取られる側の描写にもつながりました。毒を受けた張唐が、その状態のまま成恢を斬るという結末になっています。
アニメでは第何シリーズか
この場面は、アニメでは第3シリーズにあたります。
| 単行本 | 27巻 |
|---|---|
| アニメ | 第3シリーズ |
| そのシリーズの内容 | 合従軍編。函谷関の攻防と蕞の防衛戦 |
アニメは原作の話をそのまま順番に並べているわけではありません。巻の区切りとシリーズの区切りは完全には一致しないため、目安として捉えてください。
シリーズごとの原作範囲はアニメと原作の対応表にまとめています。
成恢に関するよくある質問
成恢とは誰ですか?
合従軍における韓の総大将です。毒を用いた兵器を戦場へ持ち込みました。
成恢の読み方は何ですか?
せいかいです。
毒兵器が登場するのは何巻何話ですか?
単行本27巻・第292話「韓の兵器」です。
成恢はいつ死んだのですか?
28巻・第303話です。毒を受けた張唐に討ち取られました。
張唐はどうなったのですか?
成恢を討ち取った直後に最期を迎えています。毒によって体が蝕まれていました。
なぜ韓は毒を使ったのですか?
七雄で最も国力が小さく、正面から戦っても戦果を出せる立場になかったためです。
合従軍の各国の将は誰ですか?
趙が李牧、魏が呉鳳明、楚が汗明、燕がオルド、韓が成恢です。
成恢と青歌軍は関係がありますか?
ありません。青歌軍は趙の司馬尚が率いる部隊で、韓の成恢とは別の勢力です。
成恢は史実に実在しますか?
していません。作品の創作です。
韓はいつ滅んだのですか?
紀元前230年です。内史騰が韓王安を捕らえ、戦国七雄で最初に滅びました。
まとめ
- 成恢は合従軍における韓の総大将で、毒兵器を戦場へ持ち込んだ
- 毒の投入は27巻・第292話「韓の兵器」
- 28巻・第303話で張唐に討たれる。張唐はその毒を受けていた
- 韓は七雄で最小の国だが、鉄と武器の技術で知られた
- 合従軍は5カ国が異なる手段で函谷関を攻めたが、関は落ちなかった
- 成恢は創作の人物。韓は紀元前230年に七雄で最初に滅んだ
数で劣る国が選んだのが毒でした。そしてその毒を受けた老将に討たれています。合従軍編のなかでも、後味の残る対決のひとつです。
この記事について
執筆・編集: マンガノシラベ編集部
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