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ネタバレ注意
この記事には『キングダム』番吾の戦い(71巻から73巻)の展開に関する記述が含まれます。未読の方はご注意ください。

王翦軍には四将と呼ばれる将がいました。亜光、麻鉱、田里弥、そして倉央(そうおう)です。

このうち3人が戦死し、倉央だけが生き残っています。この記事では、倉央がどういう人物で、番吾の戦いで何が起きたのかを整理します。

結論

  • 倉央は王翦軍の四将のひとりです。唯一の生存者にあたります。
  • 番吾の戦いで趙軍に捕らえられました。しかし殺されていません。
  • 第798話で玉鳳隊の糸凌とともに解放されます。青歌軍のカン・サロによるものです。
  • 史実に倉央の記録はありません。作品の創作です。

倉央とはどんな人物か

読み方 そうおう
所属 秦・王翦軍
立場 四将のひとり
番吾の戦い 捕らえられたのち、第798話で解放される
生死 生存
史実 記録なし。作品の創作

王翦軍は、堅い陣を敷くことで知られる部隊です。その中核を担ったのが四将でした。

王翦軍の四将

人物 特徴 結末
亜光 第一将。陣が崩れないと評される 番吾の戦いで司馬尚に討たれる
麻鉱 四将のひとり 49巻・第531話、李牧の奇襲で戦死
田里弥 四将のひとり 番吾の戦いで戦死
倉央 四将のひとり 生存

麻鉱は朱海平原で、亜光と田里弥は番吾で失われました。四将のうち3人が趙との戦いで死んでいます。

王翦は計算で勝つ将として描かれますが、その部隊が無傷だったわけではありません。堅い陣を敷いてなお、これだけの損害が出ています。

番吾の戦い

倉央が捕らえられたのは、番吾の戦いです。単行本71巻・第770話から73巻・第799話にかけての戦役でした。

秦は王翦を総大将として趙へ攻め込みましたが、司馬尚の青歌軍を含む趙軍に阻まれ、敗退します。史実でも番吾の戦いは秦の敗戦です。紀元前232年、李牧が秦軍を破ったという記録が残っています。

人物 この戦いでの結末
亜光 司馬尚に討たれる
田里弥 戦死
倉央 捕らえられるが解放される
糸凌 瀕死になるが生還する

第798話の解放

倉央と糸凌が解放されたのは、第798話です。

2人を保護したのは、青歌軍のカン・サロでした。糸凌はカン・サロの親友であるジ・アガを討っています。つまり友の仇にあたる相手です。

それでもカン・サロは殺しませんでした。手当てを施し、秦側へ返しています。

段階 内容
第794話 糸凌が包囲され、絶望的な状況が描かれる
第798話 倉央とともに解放され、生存が判明する

秦は敗れた戦いのなかで、将を2人取り戻した形になります。

王翦軍という部隊

倉央が属する王翦軍は、堅い陣を敷くことで知られる部隊です。

総大将の王翦は、勝てる状況を作ってから戦う将です。勝てない戦いには手を出さず、必要な兵力を過大に見積もります。史実でも楚攻めに60万が必要だと主張しました。

戦役 王翦軍の結果
山陽の戦い 王翦が初登場。独自の動きを見せる
合従軍編 函谷関でオルドの燕軍と対峙する
鄴攻略戦 総大将として鄴を落とす。麻鉱を失う
番吾の戦い 敗退。亜光と田里弥を失う

番吾は、王翦が明確に敗れた数少ない戦いです。計算で勝つ将が、計算の外から崩された例にあたります。

相手は司馬尚でした。青歌の地で兵を育て、中央の政争から距離を置いてきた将です。李牧と並ぶ趙の切り札として描かれます。

四将を失った影響

四将のうち3人を失ったことで、王翦軍は大きく体制を変えることになりました。

74巻前後で、五千人将の辛勝が名前と顔を明かされます。これは部隊の再編と重なる時期です。史実の辛勝は紀元前227年に王翦とともに燕を攻めており、この先の戦役で役割を持つ可能性があります。

時期 王翦軍の状況
朱海平原まで 四将が揃っている
朱海平原 麻鉱を失う(49巻・第531話)
番吾の戦い 亜光と田里弥を失う。倉央は捕らえられる
74巻前後 辛勝が名前と顔を明かされる

倉央が生きて戻ったことは、この状況では大きな意味を持ちます。四将の経験を持つ人間が、ひとりでも残ったということだからです。

青歌軍という部隊

倉央を返した青歌軍は、趙の司馬尚が率いる部隊です。

この部隊の特徴は、戦場での振る舞いに独自の基準を持つことです。降伏した相手や動けなくなった相手に、必要以上の手をかけません。

司馬尚は青歌の地で兵を育て、中央の政争から距離を置いてきました。郭開が支配する趙の宮廷とは別の原理で動いている集団という描き方です。

詳しくは青歌軍の記事にまとめています。

なぜ倉央だけが残ったのか

四将のうち3人が戦死したなかで、倉央だけが生き残りました。

その理由は、捕らえられたからです。戦場で討たれることなく捕虜となり、その相手が捕虜を殺さない部隊だった。この2つが重なった結果にあたります。

四将 分かれ目
亜光 司馬尚と直接対峙して討たれる
田里弥 戦死する
麻鉱 李牧の奇襲を受ける
倉央 捕らえられ、青歌軍に返される

実力の差ではありません。誰と当たったかという偶然に近いものです。作中では、こうした形で生死が分かれる場面が繰り返し描かれます。

捕虜という扱い

作中で捕虜がどう扱われるかは、部隊によって大きく異なります。

部隊 捕虜の扱い
青歌軍 手当てして返すことがある。倉央と糸凌の例
桓騎軍 降伏兵でも殺すことがある
趙軍(黒羊など) 状況による。雷土は拷問を受けた

桓騎軍の雷土は、趙軍に捕らえられて拷問を受け、64巻・第696話ごろに死亡しました。仲間の居場所を最後まで吐いていません。

同じ趙軍でも、青歌軍は倉央と糸凌を返しました。国としての方針ではなく、部隊ごとの基準で扱いが変わるということです。

作中では、こうした差が人物の性格を示す材料として使われます。カン・サロが友の仇を手当てした場面は、青歌軍という部隊の性質を最もはっきり示すものでした。

司馬尚という総大将

倉央を捕らえた側の総大将は司馬尚です。趙の三大天のひとりにあたります。

項目 内容
立場 趙三大天。青歌軍を率いる
戦績 番吾の戦いで亜光を討ち、秦軍を退ける
史実 実在。李牧処刑の際に職を解かれた記録がある
現状 作中で生存

史実の司馬尚については、記録が非常に短いものです。紀元前229年に李牧が処刑された際、司馬尚も職を解かれたという記述が残るのみで、その後は分かっていません。

詳しくは司馬尚の記事にまとめました。

秦が趙で失ったもの

倉央が生き延びた番吾までに、秦は趙との戦いで多くの将を失っています。

人物 戦い 討った相手
王騎 馬陽の戦い(16巻・第172話) 龐煖
摎 馬陽の戦い(16巻・第165話) 龐煖
麃公 合従軍編(30巻・第325話) 龐煖
麻鉱 朱海平原(49巻・第531話) 李牧の奇襲
亜光・田里弥 番吾の戦い 司馬尚ら
桓騎 趙国深部の戦い 李牧

趙は秦にとって最も損害の大きい相手でした。大将軍格が6人以上失われています。

それだけの相手が、最終的には秦の軍ではなく自国の宮廷によって崩れました。紀元前229年、郭開の讒言により李牧が処刑され、その翌年に邯鄲が落ちています。

倉央のような将が生き残ったのは、そうした長い戦いのなかの一場面にあたります。

倉央が四将のなかで担っていたもの

王翦軍の四将には、それぞれ役割の違いがありました。

将 性質
亜光 正面から当たる主力
麻鉱 前へ出て崩す
田里弥 殿を務める
倉央 状況を見て動く

倉央は、四将のなかで最も慎重に描かれる人物です。無理に前へ出ず、引くべきところで引く判断ができました。

この性質が、生死を分けた面はあります。ただし作中では、運や状況の要素も大きく描かれています。

倉央に関するよくある質問

倉央とは誰ですか?

王翦軍の四将のひとりです。亜光・麻鉱・田里弥と並ぶ立場にあります。

倉央の読み方は何ですか?

そうおうです。

倉央は死亡しましたか?

していません。番吾の戦いで捕らえられましたが、第798話で解放されています。

誰が倉央を解放したのですか?

青歌軍のカン・サロです。玉鳳隊の糸凌とともに秦側へ返されました。

王翦軍の四将は誰ですか?

亜光・麻鉱・田里弥・倉央の4人です。このうち生存しているのは倉央だけです。

番吾の戦いは何巻何話ですか?

単行本71巻・第770話から73巻・第799話です。秦軍は敗退しました。

なぜ青歌軍は捕虜を返したのですか?

この部隊が、降伏した相手や動けなくなった相手に必要以上の手をかけないという基準を持っているためです。

糸凌はどうなったのですか?

第794話で包囲され瀕死になりましたが、倉央と同じく第798話で生存が判明しました。

番吾の戦いは史実にありますか?

あります。紀元前232年、李牧が秦軍を破ったという記録が残っています。

倉央は史実に実在しますか?

していません。作品の創作です。ただし総大将の王翦は実在します。

まとめ

  • 倉央は王翦軍の四将のひとりで、唯一の生存者
  • 番吾の戦い(71巻770話から73巻799話)で趙軍に捕らえられた
  • 第798話で玉鳳隊の糸凌とともに解放される
  • 解放したのは青歌軍のカン・サロで、糸凌は親友を討った相手だった
  • 四将のうち麻鉱は朱海平原で、亜光と田里弥は番吾で戦死している
  • 史実に倉央の記録はないが、番吾の戦い自体は紀元前232年に実在する

敗れた戦いのなかで、生きて戻された将です。実力ではなく、誰と当たったかで生死が分かれるという場面が、この作品には何度も出てきます。

この記事について

執筆・編集: マンガノシラベ編集部
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