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ネタバレ注意
この記事には『キングダム』の展開に関する記述が含まれます。未読の方はご注意ください。

『キングダム』で「白ナス」と検索すると、王翦が出てきます。秦の大将軍が、なぜ野菜の名で呼ばれているのか。

理由は兜の形です。この記事では、白ナスという呼び名の由来と、そう呼ばれる王翦がどういう将なのかを整理します。作中で最も計算高い将が、最も締まりのない愛称を持っているという話です。

結論

  • 白ナスは王翦を指すファンの呼び名です。公式の呼称ではありません。
  • 由来は兜の形です。細長く上へ伸びた白い兜がナスに似ていることから来ています。
  • 王翦は作中で最も計算高い将として描かれます。勝てない戦いには手を出しません。
  • 史実の王翦も同じ性格で記録されています。楚攻めに60万が必要だと主張しました。

白ナスとは誰のことか

兜と鎧の展示
王翦の兜は細長い独特の形をしています(画像はイメージです)
指す人物 王翦(おうせん)
由来 兜の形。細長く白い形状がナスに似ている
公式か 公式の呼称ではない。読者のあいだで定着したもの
作中の立場 新六大将軍のひとり
史実 実在。趙・燕・楚を滅ぼした

王翦の兜は、他の将とはっきり違います。上へ細長く伸び、色は白。この形状が野菜のナスを連想させるため、読者のあいだで「白ナス」と呼ばれるようになりました。

公式が使っている呼称ではありません。作中で誰かが王翦をそう呼ぶ場面もありません。ファンのあいだで自然に広まった愛称です。

王賁も白ナスなのか

「白ナスは王賁のことではないか」という説も見られます。

王賁は王翦の子で、同じく玉鳳隊の隊長として活躍します。父子で装備の系統が近いため混同されやすい面はありますが、一般に白ナスと呼ばれるのは父の王翦です。

人物 特徴 呼ばれ方
王翦 細長い白い兜。新六大将軍 白ナス
王賁 玉鳳隊の隊長。騎馬突撃を軸にする 特定の愛称はない

王翦という将の性格

愛称の締まりのなさとは逆に、王翦は作中で最も冷徹な計算をする将です。

勝てる状況を作ってから戦い、勝てない戦いには手を出しません。味方であっても利用し、必要なら見捨てる判断もします。合従軍編では、秦を裏切るのではないかと疑われる場面すらありました。

場面 王翦の判断
合従軍編 函谷関でオルドの燕軍と対峙する。裏切りを疑われる立場に置かれる
鄴攻略戦 総大将として長期戦を組み立て、鄴を落とす
朱海平原 李牧と正面から向き合い、犠牲を出しながら押し切る
番吾の戦い 司馬尚らに敗れ、亜光と田里弥を失う

王翦が敗れたのは番吾の戦いです。計算で勝つ将が、計算の外から崩された数少ない例にあたります。

裏切り説の真相

「王翦 裏切り」という検索が多いのは、作中で疑われる場面があるためです。

王翦は自分の思惑を語りません。周囲から見れば何を考えているか分からず、秦のために戦っているのかどうかも判別しにくい人物です。合従軍編ではその態度が、裏切りの疑いとして描かれました。

結論として、王翦は秦を裏切っていません。2026年8月時点の連載でも秦の将として健在です。

史実でも同様です。むしろ王翦は、疑われないための行動を取っています。楚攻めで60万という大軍を預かった際、自分から褒賞をねだって見せました。私利を求める姿を見せることで、野心がないと示す手法です。

史実の王翦

できごと
紀元前229年 趙へ侵攻。李牧と対峙し、離間の計を用いる
紀元前228年 邯鄲を落とし、趙を滅ぼす
紀元前226年 燕へ侵攻し、都の薊を落とす
紀元前225年 楚攻めに60万が必要だと主張するが、李信の20万が採用される
紀元前224年 李信の敗北後、60万を率いて楚へ向かう
紀元前223年 楚を滅ぼす。項燕が自害または戦死

「60万必要だ」という主張は、この人物の性格を最もよく示しています。過大に見積もり、確実に勝てる状態でしか動きません。

李信が20万で挑んで大敗したあと、結局は王翦の見積もりが正しかったことが証明されました。作中の王翦が慎重すぎるように見える描写は、この史実の記録に沿ったものです。

王翦軍という部隊

王翦が率いる軍にも、その性格が表れています。

人物 役割 結末
亜光(あこう) 第一将。陣が崩れないと評される 番吾の戦いで司馬尚に討たれる
麻鉱(まこう) 四将のひとり 49巻・第531話、李牧の奇襲で戦死
田里弥(でんりみ) 四将のひとり 番吾の戦いで戦死
倉央(そうおう) 四将のひとり 生存。番吾で捕らえられたが解放される

四将のうち3人が失われました。堅い陣を敷く部隊でありながら、犠牲は少なくありません。王翦の戦い方は、味方の損害をゼロにするものではないということです。

また王翦は、関常と糸凌という2人を玉鳳隊へ送り込んでいます。子である王賁の部隊に自分の配下を配置する形で、当初は監視役ではないかと受け取られました。実際には、王賁の突出癖を抑える役割を果たしています。

王翦が生き残る理由

作中で大将軍が次々に倒れるなか、王翦は生き残り続けています。

結末
王騎 16巻・第172話で戦死
麃公 30巻・第325話で戦死
蒙驁 老いにより死去
桓騎 李牧に敗れて戦死
王翦 生存

王騎も麃公も、龐煖という規格外の相手に正面から向き合って倒れました。桓騎は李牧の策に嵌まっています。いずれも、勝負を挑んだ結果としての死です。

王翦にはそれがありません。番吾で敗れた際も、自身は生還しています。挑まないという選択が、この人物を長く戦場に留めているということになります。

兜の形という記号

作中の将は、兜や装備で個性が示されます。

人物 装備の特徴
王翦 細長い白い兜。他に例のない形
王騎 大きな矛。独特の口ひげ
桓騎 面のような装飾。野盗上がりらしい崩れた装い
楊端和 山の民の装束。中華の軍とは系統が違う

王翦の兜は、実用性からは説明しにくい形です。戦場で目立つことにも、何かの意図があると読めます。自分の位置を敵味方に知らせることで、部隊の動きを操作する材料にしているという見方もできます。

ファンの呼び名が定着する理由

『キングダム』には、公式ではない呼び名がいくつも定着しています。

呼び名 指す対象 由来
白ナス 王翦 兜の形
ココココ 王騎 独特の笑い方
ファルファル 剣を回転させるときの掛け声
あったけぇ 飛信隊 隊の空気を表す言い回し

いずれも作中の特徴的な描写がそのまま呼び名になったものです。キャラクターの見た目や口癖が強く印象づけられている作品ほど、こうした呼称が生まれやすくなります。

王翦の場合、性格が読みにくく行動原理も語られないため、外見の特徴が呼び名として定着しました。中身が掴めない人物を、見た目で呼ぶという形です。

なお王騎の「ココココ」については王騎の名言記事で、騰の「ファルファル」についてはファルファルの記事でそれぞれ整理しています。

作中で「白ナス」と呼ぶのは誰か

この呼び名は、公式の設定ではありません。

読者のあいだで自然に定着した通称です。兜の形が野菜のナスに似ていることから生まれました。

呼び方 使う場面
王翦 作中でも公式でも使われる正式な名
白ナス 読者のあいだでの通称。作中の台詞ではない

作中の人物が王翦を「白ナス」と呼ぶ場面はありません。あくまで読者側の言い方である点は、押さえておく必要があります。

それでも通じるほど広まっているのは、王翦の兜の形が極端だからです。一目で分かる特徴が、そのまま呼び名になった例といえます。

白ナスに関するよくある質問

白ナスとは誰のことですか?

王翦(おうせん)です。細長く白い兜の形がナスに似ていることから、読者のあいだでそう呼ばれるようになりました。

白ナスは公式の呼び名ですか?

違います。作中で誰かが王翦をそう呼ぶ場面はなく、ファンのあいだで定着した愛称です。

白ナスは王賁のことですか?

一般には父の王翦を指します。父子で装備の系統が近いため混同されることがあります。

王翦は裏切るのですか?

裏切りません。作中で疑われる場面はありますが、2026年8月時点でも秦の将として健在です。

なぜ裏切りを疑われるのですか?

自分の思惑を語らないためです。周囲から見て何を考えているか分からず、その態度が疑いを招きます。

王翦はどんな戦い方をしますか?

勝てる状況を作ってから戦います。勝てない戦いには手を出さず、必要な兵力を過大に見積もります。

王翦は史実に実在しますか?

実在します。趙・燕・楚を滅ぼした将軍で、子の王賁と合わせて六国のほとんどを攻略しました。

60万の話とは何ですか?

楚攻めに必要な兵力の話です。王翦は60万が必要だと主張しましたが、李信が20万で足りると答えて採用されました。結果は李信の大敗です。

王翦はなぜ褒賞をねだったのですか?

疑われないためです。60万という大軍を預かる立場で、私利を求める姿を見せることで野心がないと示しました。

王翦は作中で負けたことがありますか?

番吾の戦いで敗れています。亜光と田里弥という王翦軍の四将のうち2人を失いました。

まとめ

  • 白ナスは王翦を指すファンの呼び名。公式の呼称ではない
  • 由来は細長く白い兜の形
  • 一般に白ナスと呼ばれるのは父の王翦で、子の王賁ではない
  • 王翦は作中で最も計算高い将。勝てない戦いには手を出さない
  • 裏切りは疑われるだけで、実際には秦を裏切っていない
  • 史実でも楚攻めに60万を要求し、その見積もりが正しかった

作中で最も慎重で読みにくい将が、野菜の名で親しまれている。この落差自体が、王翦という人物の掴みどころのなさを表しているのかもしれません。

この記事について

執筆・編集: マンガノシラベ編集部
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