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ネタバレ注意
この記事には『キングダム』の展開に関する記述が含まれます。未読の方はご注意ください。

騰(とう)が敵を斬るとき、必ず「ファルファル」と発します。真顔で、しかも大量に。

この掛け声が何なのかは、長いあいだ作中で説明されませんでした。この記事では、ファルファルの正体と由来、騰の強さがどう描かれてきたか、そして人気の理由を整理します。

結論

  • ファルファルは剣を回転させながら斬るときの掛け声です。騰の独特な剣技に伴います。
  • 由来は単行本の巻末おまけマンガで描かれています。54巻「秘剣のナゾ」から55巻「ファルファル伝説」です。
  • 強さは王騎に匹敵する水準で描かれます。35巻・第381話「古い人間」でその評価が語られました。
  • 人気の理由は、実力と言動のギャップです。大将軍の強さと、真顔で冗談を言う性格が同居しています。

ファルファルとは何か

中国の伝統的な武具のイメージ
騰は馬上で剣を回転させながら敵中を進みます(画像はイメージです)
正体 剣を回転させながら斬るときの掛け声
使う人物 騰(王騎の副官から大将軍へ)
使う場面 主に馬上で複数の敵をなぎ倒すとき
由来の描写 単行本54巻「秘剣のナゾ」から55巻「ファルファル伝説」の巻末おまけ

ファルファルは、騰が剣を縦に回転させながら敵中を進む際に発する声です。回転する剣の動きに合わせて連呼されます。

本編中では意味の説明がないまま使われ続けました。しかも騰は真顔です。周囲の兵が呆気にとられている描写もあり、作中人物にとっても謎の掛け声という扱いでした。

由来は巻末のおまけマンガ

この掛け声の背景が描かれているのは、本編ではなく単行本の巻末です。

54巻の「秘剣のナゾ」から55巻の「ファルファル伝説」にかけて、騰の剣技の由来にあたる話が描かれました。本編の緊迫した場面では絶対に触れられない部分が、おまけの側で明かされているという構成です。

単行本を電子版で読んでいる場合や、まとめ買いをした場合、巻末のおまけを飛ばしている読者も多い部分です。ファルファルの話が分からないという人は、この2巻の巻末を確認してみてください。

騰の強さはどう描かれてきたか

騰は王騎の副官として登場しました。当初は補佐役の位置づけでしたが、王騎の死後にその軍を引き継ぎ、大将軍まで昇っています。

場面 内容
王騎軍の副官 王騎の傍らで軍をまとめる。実力は表に出ない
合従軍編 楚の大軍へ単騎で切り込み、臨武君のもとまで到達して討ち取る
著雍の戦い 総大将として魏火龍七師を相手に勝利し、著雍を奪取する
韓攻略 偽兵の策を用いて新鄭を開城させる

合従軍編での臨武君戦は、騰の実力が初めてはっきり示された場面です。楚の大軍のただ中を単騎で進み、総大将格を斬っています。しかも余力を残した状態でした。

35巻・第381話「古い人間」では、その実力が王騎に匹敵する水準として語られます。経験によって隙をなくした人物という評価です。

王騎から受け継いだもの

騰は王騎の副官でした。王騎が馬陽で龐煖に討たれたあと、その軍をそのまま引き継いでいます。

受け継いだのは兵だけではありません。王騎という将のやり方も引き継ぎました。

王騎
「ココココ」という独特の笑い方 「ファルファル」という独特の掛け声
相手を煙に巻く物言い 真顔で冗談を言う
秦の怪鳥と呼ばれる 王騎に匹敵すると評される

2人とも、掴みどころのなさを武器にしています。相手に本気度を測らせないという点で共通しており、騰の言動は王騎の系譜にあるものとして読むことができます。

ただし決定的に違う点があります。王騎が個人の武で敵を圧倒したのに対し、騰は戦わずに城を落とす方向へ進みました。韓攻略で用いた偽兵の策がそれです。

韓攻略と、剣を置くまで

騰の指揮官としての到達点が、韓の攻略です。

史実でも、紀元前230年に内史騰が韓を滅ぼしたという記録があります。作中でも騰が韓攻めの総大将を務め、力攻めではない方法で新鄭を開城させました。

その過程で、騰は韓の公主である寧を救う場面があります。このとき背骨を痛め、以後は剣を振るえない体になりました。第844話までにその経緯が描かれています。

剣で名を上げた将が、剣を置くきっかけを人を助けたことで得たという結末です。ファルファルという掛け声が、そのまま騰という人物の象徴だっただけに、この展開を重く受け取った読者は多くいました。

なぜ騰は人気があるのか

騰の人気の理由は、実力と言動の落差にあります。

要素 内容
実力 王騎に匹敵する大将軍。単騎で敵中を進み総大将格を斬る
言動 真顔で冗談を言う。周囲が反応に困る
掛け声 ファルファル。理由は本編で説明されない
立場 副官から大将軍へ。王騎の遺したものを守り続ける

強いだけの将なら他にもいます。騰の場合、その強さが日常の言動と噛み合っていません。読者は真顔の冗談に笑いながら、戦場では圧倒的な結果を見せられます。

そして王騎の死後、その軍を守り続けたという背景があります。おかしな掛け声の裏に、亡くなった上官の軍を引き継いだ人間の重さがあるという構造が、この人物を単なるネタキャラにしていません。

騰の名場面

ファルファル以外にも、この人物には印象に残る場面がいくつもあります。

場面 内容
王騎の死後 王騎軍を引き継ぎ、そのまま秦の主力として維持し続ける
合従軍編 楚の大軍を単騎で割り、臨武君のもとへ到達する
著雍の戦い 総大将として魏火龍七師の3人を相手に勝ち、著雍を奪取する
韓攻略 偽兵の策で新鄭を開城させ、戦わずに一国を落とす

著雍の戦いは、騰が単独の総大将として大きな戦役を指揮した最初期のものにあたります。相手は14年間投獄されていた魏火龍七師の紫伯・霊凰・凱孟でした。この戦いで紫伯を王賁が、霊凰を信が討ち、秦が著雍を奪取しています。

そして韓攻略では、力攻めをしませんでした。単騎で敵中を割れる武を持ちながら、最後に一国を落とした方法が「戦わせないこと」だったという点に、この将の性質が出ています。

録嗚未・干央たち王騎軍の面々

騰が引き継いだ王騎軍には、個性のある将が並んでいます。

人物 立場 現状
録嗚未(ろくおみ) 王騎軍の軍長 生存。騰軍の中核を担う
干央(かんおう) 王騎軍の軍長 のちに玉鳳隊と行動をともにする
介億(かいおく) 軍師 騰の下で作戦立案を担当する

録嗚未は騰と長く並ぶ人物で、軍議での掛け合いが繰り返し描かれます。真顔で冗談を言う騰に、まともに反応してしまう側です。

王騎という将が抜けたあと、その軍が解体されずに残り続けているのは、引き継いだ側の力によるものです。大将軍の死後も部隊が残るという例は作中でも多くありません。麃公軍のように、将を失って再編される部隊のほうが一般的です。

史実の内史騰

騰は史実に実在します。『史記』に内史騰として記録があり、紀元前230年に韓を攻めて韓王安を捕らえ、韓を滅ぼしました。

これは戦国七雄で最初の滅亡です。ここから秦の統一が始まりました。翌年には南郡の守に任じられたという記録も残っています。

項目 『キングダム』 史実
王騎の副官から大将軍へ 実在。内史騰として記録がある
韓の滅亡 騰が総大将として攻略 紀元前230年、内史騰が韓王安を捕らえる
ファルファル 剣技に伴う掛け声 該当する記録はない。作品の創作
王騎との関係 副官として仕える 王騎(王齮)は実在するが、両者の関係の記録はない

騰とファルファルに関するよくある質問

ファルファルとはどういう意味ですか?

騰が剣を回転させながら斬るときの掛け声です。剣の動きに合わせて連呼されます。

ファルファルの由来はどこで描かれていますか?

単行本の巻末おまけマンガです。54巻の「秘剣のナゾ」から55巻の「ファルファル伝説」にかけて描かれています。

騰はどれくらい強いのですか?

王騎に匹敵する水準として描かれます。合従軍編では楚の大軍へ単騎で切り込み、臨武君を余力を残して討ち取りました。

騰は王騎の何だったのですか?

副官です。王騎が馬陽で龐煖に討たれたあと、その軍を引き継いで大将軍まで昇りました。

騰は死亡しますか?

していません。ただし韓の公主・寧を救った際に背骨を痛め、剣を振るえない体になっています。

騰は引退したのですか?

剣を置いています。第844話までに、寧を救った際の負傷でその経緯が描かれました。

臨武君とは誰ですか?

合従軍編に登場する楚の将です。騰が単騎で敵中へ切り込み、討ち取りました。

騰は史実に実在しますか?

実在します。『史記』に内史騰として記録があり、紀元前230年に韓を滅ぼしました。

騰の性格はどう描かれていますか?

真顔で冗談を言う人物として描かれます。周囲が反応に困る場面が繰り返し出てきます。

王騎と騰の共通点は何ですか?

独特の口ぶりと掴みどころのなさです。王騎の「ココココ」という笑い方と、騰の「ファルファル」は、いずれも相手に本気度を測らせない効果を持っています。

まとめ

  • ファルファルは剣を回転させながら斬るときの掛け声
  • 由来は単行本54巻「秘剣のナゾ」から55巻「ファルファル伝説」の巻末おまけ
  • 実力は王騎に匹敵する水準。35巻・第381話でその評価が語られる
  • 合従軍編では楚の大軍へ単騎で切り込み、臨武君を討った
  • 韓の公主・寧を救った際に背骨を痛め、剣を置くことになる
  • 史実に実在。内史騰として紀元前230年に韓を滅ぼした

掛け声のインパクトで覚えられがちですが、王騎の軍を引き継いで大将軍まで昇り、最初の一国を落とした将です。ファルファルの向こう側にある経歴のほうが、この人物の本体だと思います。

この記事について

執筆・編集: マンガノシラベ編集部
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