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ネタバレ注意
この記事には『キングダム』単行本41巻から69巻までの展開が含まれます。連載の進行状況は2026年8月時点のものです。

『キングダム』桓騎軍で、蒙武よりもさらに一回り大きい体躯を持つ男。それがゼノウです。ハンマーを振り回して敵を薙ぎ倒す姿は、将というより獣に近く、味方であるはずの桓騎兵からも恐れられていました。

この記事では、ゼノウが死亡するのは何巻何話なのか、誰に倒されたのかを整理します。あわせて「ゼノウ一家」がどういう集団だったのか、そして史実の記録にゼノウに相当する人物がいるのかどうかも調べました。

結論

  • ゼノウは死亡します。単行本69巻の肥下の戦いで討たれました。
  • 倒したのは青歌軍の将・上和龍です。第749話「家族」で斬られ、第751話「一秒の差」で最後の一撃を放って力尽きます。
  • ゼノウは史実に存在しません。ただし彼が戦った肥下の戦いと、上司である桓騎のモデル・桓齮は実在します。

ゼノウのプロフィール

古い書架に並ぶ革装の史書のイメージ
桓騎軍の幹部たちの名前は、史書には一人も残っていません(画像はイメージです)
名前 ゼノウ
所属 秦国・桓騎軍
立場 ゼノウ一家の頭。桓騎軍の副将格
初登場 単行本41巻・第447話「総大将動く」(黒羊丘の戦い)
外見 スキンヘッドで下唇から牙がのぞく。蒙武より一回り大きい巨体
武器 巨大なハンマー
特徴 言葉がうまく話せず、桓騎を「ガンギ」と濁って呼ぶ
史実のモデル 該当する記録なし。作品オリジナルの人物

ゼノウは桓騎軍のなかでも純粋な武力に特化した存在です。知略で戦う桓騎の軍において、力押しが必要な場面で必ず投入される切り札という位置づけでした。

ゼノウ一家とは?

桓騎軍はもともと複数の野盗団が寄り集まってできた軍です。そのなかの一つがゼノウ一家でした。

ゼノウ一家は北方で暴れ回っていた野盗団で、桓騎軍に加わってからも独立した集団として扱われています。頼みの場面で必ず最大の働きをする一方、気に入らなければ味方であっても手にかけるという凶暴さを持っていました。

項目 内容
出自 北方で猛威を振るっていた野盗団
規模 肥下の戦いの時点で数百人規模
役割 桓騎軍で最も武力を要する場面に投入される突撃部隊
評判 桓騎兵からも「桓騎軍で最も危険な二つの一家の一つ」と呼ばれる
結末 肥下の戦いで包囲網を突破する代償にほぼ壊滅

桓騎ですらゼノウ一家には滅多に近寄らなかったと描かれています。指揮下にありながら、実質的には手綱を握られていない集団でした。それでもゼノウ自身は桓騎に対してだけは特別な態度を見せており、この関係が最期の場面に効いてきます。

ゼノウの主な活躍

戦い 働き
黒羊丘の戦い 桓騎軍の武の中心として投入され、趙軍の拠点を制圧する
鄴攻め 開門を見るや独断で城内へ突入し、城の混乱を加速させる
肥下の戦い 李牧本陣への奇襲で先頭に立ち、包囲網を突破する

いずれも「桓騎の策が成立するために、力ずくで穴を開ける役割」です。桓騎の戦い方は相手の意表を突くことで成り立ちますが、その突破口をこじ開けるのはたいていゼノウでした。

ゼノウの最期は何巻何話?

ゼノウが死亡するのは単行本69巻です。肥下の戦いの終盤にあたります。

この巻には第747話から第757話が収録されており、桓騎軍が壊滅していく過程がまとめて描かれています。ゼノウの最期は一話で完結せず、三つの話にまたがる形になっている点が特徴です。

巻・話 出来事
69巻 第748話「オギコの勘」 ゼノウ一家が趙軍の包囲網を突破。その代償に一家はほぼ壊滅する
69巻 第749話「家族」 黒桜が腹を槍で貫かれ死亡。青歌軍の上和龍がゼノウを斬り伏せる
69巻 第751話「一秒の差」 致命傷を負いながら生きていたゼノウが上和龍の頭を掴んで倒し、力尽きる
69巻 第752話から第753話 桓騎が李牧に討たれ、桓騎軍は完全に消滅する

誰がゼノウを倒したのか

ゼノウに致命傷を与えたのは、趙の青歌軍の将・上和龍です。第749話で、暴れ続けるゼノウを一太刀で両断しました。

この時点で読者にも作中の人物にも、ゼノウは死んだと見えていました。しかし第751話でその判断が覆ります。

第751話「一秒の差」でのゼノウ

まだ生きていると見抜いていたのは桓騎だけでした。桓騎の声に応えたゼノウは、最後の力で上和龍の頭を鷲掴みにし、そのまま握り潰します。李牧のそばにいた将が、油断した一瞬で消えるという場面です。

そのうえでゼノウは「ガンギ、お前と出会ってからずっと楽しかったぞ」という趣旨の言葉を残します。ろくに言葉を話せなかった男が、最後に発したのが感謝だったという構成でした。

ゼノウ一家はこの戦いで壊滅し、生き残りは確認されていません。桓騎軍そのものが、この直後に消滅します。

史実では? ゼノウは実在しない

ここからが差別化パートです。結論から言えば、ゼノウに対応する人物は史実に存在しません

『史記』にも『戦国策』にも、桓騎のモデルである桓齮(かんき)の配下の名前は記されていません。将の名が残るのは総大将か、国を左右するほどの功績を挙げた者に限られます。桓騎軍の幹部たちは、雷土も黒桜もゼノウも、すべて作品側で造形された人物です。

ゼノウが死んだ「肥下の戦い」は実在する

一方、ゼノウが命を落とした戦いそのものは実在します。紀元前233年の肥下の戦いです。

年代 出来事
紀元前234年 秦の桓齮が平陽で趙軍を破り、趙将・扈輒を討ち取る。10万を斬首したと記録される
紀元前233年 桓齮が上党から太行山を越え、趙の深部に侵入。赤麗と宜安を占領する
紀元前233年 趙の幽繆王が北の国境を守っていた李牧を南下させ、全軍の指揮を任せる
紀元前233年 宜安付近で両軍が対峙し、秦軍が大敗する
紀元前233年 李牧はこの功績で武安君に封じられる

作中の肥下の戦いは、この記録をなぞる形で構成されています。趙深部への侵入、李牧の南下、そして秦軍の壊滅という骨格はそのままです。

桓齮の最期には二つの記録がある

興味深いのは、桓騎のモデルである桓齮の結末です。『戦国策』では肥下の戦いで討たれたとされる一方、『史記』では敗走したとだけ書かれています。つまり史料によって生死の扱いが異なります。

『キングダム』は前者を採用し、桓騎を戦場で死なせました。ゼノウをはじめとする桓騎軍の幹部が次々に倒れていく描写は、この「討たれた」という一行を、一つの軍が消えていく過程として肉付けしたものと考えられます。

漫画と史実の違い

項目 『キングダム』 史実
ゼノウ 桓騎軍の副将。肥下の戦いで死亡 該当する記録はない。作品オリジナルの人物
ゼノウ一家 北方出身の野盗団。桓騎軍最強の武力 記録なし
上和龍 青歌軍の将。ゼノウと相打ちになる 記録なし
肥下の戦い 桓騎軍が壊滅し、桓騎も討たれる 紀元前233年に実在。秦軍が大敗した
桓騎(桓齮) 李牧に討たれる 『戦国策』では討たれ、『史記』では敗走とされる
李牧 桓騎軍を包囲して殲滅する この戦功により武安君に封じられた

なぜゼノウはあの最期を与えられたのか

ゼノウは物語のなかで、ほとんど言葉を話しません。理由も説明されず、ただ暴れる存在として描かれ続けました。人物として掘り下げられる場面は最後まで用意されていません。

その男が、死んだと思われた状態から一度だけ起き上がり、たった一言だけ喋って死ぬ。この構成は、桓騎軍という集団の性質と正確に噛み合っています。

桓騎軍は忠義でも大義でもなく、野盗の集まりとして描かれてきました。雷土は拷問されても口を割らず、黒桜は最後まで桓騎のそばを離れず、ゼノウは死に際に感謝だけを残す。誰も理由を語らないのに、全員が桓騎から離れませんでした。

史実には桓齮という名前と、平陽で10万を斬首したという記録と、肥下で敗れたという一行しか残っていません。その空白に、名前を持たない男たちの死を並べたのが桓騎軍編です。ゼノウの最期はその締めくくりの一つとして置かれています。

アニメではまだ描かれていない

この場面は単行本69巻にあたります。

2026年8月の時点で、アニメはここまで進んでいません。第6シリーズが鄴攻略編の序盤から中盤までを描いた段階で、続きは続編で扱われることになります。

単行本 69巻
アニメ 2026年8月時点で未放送
放送済みの最新 第6シリーズ。原作46巻の第490話から朱海平原の戦いの中盤まで

続編の制作は決定していますが、放送時期は公表されていません。シリーズごとの原作範囲はアニメと原作の対応表にまとめています。

ゼノウに関するよくある質問

ゼノウは死亡しますか?

死亡します。単行本69巻の肥下の戦いで、青歌軍の上和龍に斬られたのち、最後の一撃を放って力尽きました。

ゼノウの死亡は何巻何話ですか?

単行本69巻です。第749話「家族」で上和龍に斬られ、第751話「一秒の差」で上和龍を倒したのちに絶命します。

ゼノウを倒したのは誰ですか?

趙の青歌軍の将・上和龍です。ただしゼノウも最後の力で上和龍の頭を掴んで倒しており、実質的な相打ちになっています。

ゼノウの初登場は何巻何話ですか?

単行本41巻・第447話「総大将動く」です。黒羊丘の戦いで桓騎軍の一員として登場します。

ゼノウ一家とは何ですか?

桓騎軍を構成する野盗団の一つで、ゼノウが頭を務めていました。もとは北方で暴れていた集団で、桓騎軍のなかでも特に危険視されていました。

ゼノウ一家は全滅しましたか?

肥下の戦いで包囲網を突破した代償にほぼ壊滅しています。作中では生き残りが確認されていません。

ゼノウは史実に実在しますか?

実在しません。史書には桓齮の配下の名前が記録されていないため、ゼノウは作品オリジナルの人物です。

ゼノウが死んだ肥下の戦いは実在しますか?

実在します。紀元前233年、李牧が桓齮の秦軍を宜安付近で破った戦いです。李牧はこの功績で武安君に封じられました。

ゼノウの最後のセリフは何ですか?

桓騎に向けて、出会ってからずっと楽しかったという趣旨の言葉を残しています。言葉をうまく話せない人物として描かれてきたため、この一言が印象的な場面になっています。

桓騎軍のほかの幹部はどうなりましたか?

雷土は64巻・第695話で拷問の末に死亡し、黒桜は69巻・第749話で戦死しています。桓騎自身も69巻・第752話から第753話にかけて李牧に討たれました。

まとめ

  • ゼノウの初登場は41巻・第447話。桓騎軍の副将格でゼノウ一家の頭
  • 死亡するのは69巻の肥下の戦い。第749話で上和龍に斬られる
  • 第751話「一秒の差」で最後の力を振り絞り、上和龍を倒して絶命する
  • ゼノウ一家は包囲網突破の代償にほぼ壊滅した
  • ゼノウは史実に存在しないが、肥下の戦いと桓齮は実在する

史書に残っているのは、紀元前233年に秦軍が趙で大敗したという事実だけです。誰がどのように死んだのかは一切書かれていません。その名前のない敗北を、ゼノウのような男たちの最期として描き直したのが、この作品の桓騎軍編でした。

続きは単行本で

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この記事について

執筆・編集: マンガノシラベ編集部
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