【キングダム】田有(でんゆう)は死亡していない|67巻731話の瀕死と砂鬼一家の治療
この記事には『キングダム』単行本67巻までの展開が含まれます。連載の進行状況は2026年8月時点のものです。
『キングダム』飛信隊の最古参のひとり、田有(でんゆう)。大工の棟梁だった経歴を持つ怪力の歩兵で、隊の結成初期から信を支え続けてきた人物です。
この田有について、いまも「死亡した」という情報が数多く出回っています。実際、連載当時は死亡が確定したと書いた考察記事が並びました。しかし田有は死んでいません。この記事では、なぜ死亡説が広まったのか、実際には何巻何話で何が起きたのかを整理し、あわせて田有のような一兵卒が将へ上がっていく仕組みが、史実の秦にあった制度とどう重なるのかも見ていきます。
結論
- 田有は死亡していません。2026年8月時点で死亡は描かれておらず、生存しています。
- 瀕死になったのは単行本67巻・第731話「命懸けの歩兵団」です。宜安城の開門作戦で重傷を負い、多くの読者が死亡したと受け取りました。
- 救ったのは砂鬼一家です。第732話「砂鬼の術」で、桓騎軍の砂鬼一家が持つ外科の技術によって命をつなぎました。その後、始皇十六年に二千人将へ昇進しています。
田有(でんゆう)のプロフィール

| 名前 | 田有(でんゆう) |
|---|---|
| 所属 | 秦国・飛信隊 |
| 階級の変遷 | 伍長 → 什長 → 百人将 → 千人将 → 二千人将 |
| 出身 | 大工の棟梁 |
| 特徴 | 飛信隊きっての怪力。歩兵団の主力 |
| 初期からの登場 | 蛇甘平原の戦いの時点から登場する最古参 |
| 信の呼び方 | 「騎兵殿」 |
| 生死 | 2026年8月時点で生存 |
| 史実 | 実在しない創作人物 |
読み方は「でんゆう」です。「たゆう」ではありません。飛信隊には尾平・崇原・我呂・竜川といった同期の古参が並びますが、その中で田有は体格と腕力を活かした前線の押し込み役として描かれてきました。
田有は死亡した? 「死亡確定」が広まった理由
結論から書くと、田有の死亡シーンは描かれていません。2026年8月時点で生存しています。
それでも「田有 死亡」という情報が広く残っているのは、単行本67巻・第731話「命懸けの歩兵団」の描写が原因です。この回で田有は目を閉じ、手にしていた武器を落とします。
この場面が週刊連載で掲載された当時、多くの考察サイトが「田有・竜川が死亡確定」という見出しを出しました。しかし次の回で状況は変わります。当時の速報記事の結論が、その後の展開で覆されたまま残っているというのが実情です。
何巻何話で何が起きたのか
宜安城をめぐる一連の流れを、話数の順に整理します。
| 巻・話 | タイトル | 内容 |
|---|---|---|
| 67巻 第728話 | 最古参 | 飛信隊の古参隊員たちに焦点があたる |
| 67巻 第731話 | 命懸けの歩兵団 | 宜安城の開門作戦。田有・竜川・中鉄の怪力三人衆が門にとりつき、全員が瀕死の重傷を負う |
| 67巻 第732話 | 砂鬼の術 | 桓騎軍の砂鬼一家が治療を申し出る。長の衣央らの外科技術により三人が救われる |
怪力三人衆とは
宜安城の門を開けるという役目を担ったのは、飛信隊の中でも突出した腕力を持つ三人です。
| 名前 | 説明 |
|---|---|
| 田有(でんゆう) | 大工の棟梁出身。飛信隊最古参のひとり |
| 竜川 | 飛信隊の古参。怪力で知られる |
| 中鉄 | 怪力三人衆の一角 |
閉ざされた城門を内側から開けるという作戦は、力任せの突撃ではなく、装置に取りつくまで生き延びる必要がありました。三人は敵の攻撃を受け続けながらそれをやり遂げ、その代償として全員が死線に立たされます。
救ったのは桓騎軍の砂鬼一家
三人を助けたのは、味方の軍医ではありませんでした。桓騎軍に属する砂鬼一家です。
砂鬼一家は本来、捕虜への拷問を担う集団として描かれてきました。その拷問の過程で人体の構造を知り尽くしており、それがそのまま外科の技術になっているという設定です。長である衣央が治療を申し出て、瀕死の三人は命をつなぎます。
作中で最も忌み嫌われてきた集団が、飛信隊の古参三人の命を救う。この転換が第732話「砂鬼の術」の中心にあり、田有の生死はその一部として扱われています。
田有の階級はどこまで上がったのか
田有は一兵卒からの叩き上げです。階級の上がり方は次のとおりです。
| 階級 | 指揮する人数の目安 |
|---|---|
| 伍長 | 5人 |
| 什長 | 10人 |
| 百人将 | 100人 |
| 千人将 | 1000人 |
| 二千人将 | 2000人 |
二千人将への昇進は、作中の年代で始皇十六年のことです。秦王政の元年が紀元前246年にあたるため、単純に数えると紀元前231年ごろの出来事という計算になります。
大工だった男が二千の兵を預かる位置まで上がる。この経歴そのものが、次に見る史実の制度と重なります。飛信隊の役職ごとの構成については飛信隊の組織図で詳しく整理しています。
史実では? 秦の軍功爵制と田有
田有は史実に実在しません。『史記』などの史料に、秦の将として田有という名の記録は残っていません。飛信隊そのものが作品独自の設定です。
ただし、田有のような出自の人物が将まで上がるという仕組みは、実際の秦に存在しました。ここが調べていて面白いところです。
商鞅がつくった二十等爵
秦は商鞅の変法によって、身分ではなく戦功で序列が決まる制度を導入しました。二十等爵と呼ばれるものです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 制度の名前 | 二十等爵。軍功爵制とも呼ばれる |
| 導入 | 商鞅の変法によって秦に設けられた |
| 基本の考え方 | 敵の首級を挙げれば爵位が一級上がる |
| 与えられるもの | 爵位に応じて田地や宅地が加算される |
| 対象 | 出身や家柄を問わない。宗室であっても軍功がなければ同様に扱われる |
| 最下級 | 一級「公士」 |
| 最上級 | 二十級「徹侯」 |
一級の公士から二十級の徹侯まで、二十の段階が用意されていました。二級は上造、三級は簪褭、四級は不更、五級は大夫と続きます。
重要なのは、この制度が家柄を問わなかったという点です。農民でも職人でも、戦場で首を取れば爵位が上がり、田と宅が与えられる。秦の軍が他国に比べて苛烈だったと伝えられる背景には、この仕組みがあったとされています。
大工が将になるということ
田有は大工の棟梁でした。作中では農民出身の信をはじめ、身分の低い者が戦功で上がっていく描写が繰り返されます。これは作者の創作というより、秦という国が実際に採用していた原理をそのまま物語に置き換えたものと読めます。
逆に言えば、田有が二千人将まで上がる展開には史実側の裏づけがあります。個人としての田有は創作でも、その昇り方は秦の制度に沿っています。
漫画と史実の違い
| 項目 | 『キングダム』 | 史実 |
|---|---|---|
| 田有という人物 | 飛信隊最古参の二千人将 | 該当する記録はない。創作人物 |
| 飛信隊 | 信が率いる独立部隊 | 該当する部隊の記録はない |
| 昇進の仕組み | 戦功に応じて伍長から二千人将へ | 二十等爵により、首級の数で爵位が上がる制度が存在した |
| 出自 | 大工の棟梁から将へ | 二十等爵は家柄を問わず、庶民にも昇進の道があった |
| 宜安の戦い | 飛信隊が城門を開く | 秦と趙が宜安をめぐって戦った記録はあるが、個々の兵の詳細は残っていない |
| 砂鬼一家の外科 | 拷問技術を転用した治療 | 該当する記録はない。作品独自の設定 |
なぜ田有は死ななかったのか
第731話の描写は、明らかに死を思わせるものでした。目を閉じ、武器を手放す。読者が死亡と受け取ったのは自然です。
それでも田有が生き延びたことには、物語上の役割があります。飛信隊は結成初期の隊員を何人も失ってきました。尾到、松左、去亥。古参が減っていくこと自体が、この隊の歩んだ距離を示す装置になっています。
その流れの中で、田有たち三人が助かる回に「砂鬼の術」というタイトルが付けられている点は見逃せません。焦点は田有の生死そのものではなく、誰が助けたのかにあります。拷問集団として描かれてきた砂鬼一家に、人を生かす技術があったこと。田有の生還は、その事実を読者に示すための場面でもあります。
連載中の作品なので、今後どうなるかは断定できません。ただし2026年8月時点で田有は生きており、「731話で死亡した」という情報は誤りです。
アニメではまだ描かれていない
この場面は単行本67巻にあたります。
2026年8月の時点で、アニメはここまで進んでいません。第6シリーズが鄴攻略編の序盤から中盤までを描いた段階で、続きは続編で扱われることになります。
| 単行本 | 67巻 |
|---|---|
| アニメ | 2026年8月時点で未放送 |
| 放送済みの最新 | 第6シリーズ。原作46巻の第490話から朱海平原の戦いの中盤まで |
続編の制作は決定していますが、放送時期は公表されていません。シリーズごとの原作範囲はアニメと原作の対応表にまとめています。
田有に関するよくある質問
田有の読み方は?
「でんゆう」です。秦国の飛信隊に所属する最古参の隊員で、大工の棟梁だった経歴を持ちます。
田有は死亡しましたか?
していません。2026年8月時点で死亡は描かれておらず、生存しています。
田有が瀕死になったのは何巻何話ですか?
単行本67巻・第731話「命懸けの歩兵団」です。宜安城の開門作戦で重傷を負い、目を閉じて武器を落とす描写があります。
なぜ田有は死亡したと思われているのですか?
第731話の描写が死を思わせるものだったため、連載当時に「死亡確定」と書いた考察記事が多数出たからです。それらの記事がいまも検索結果に残っています。
田有を助けたのは誰ですか?
桓騎軍の砂鬼一家です。第732話「砂鬼の術」で、長の衣央らが治療を申し出ました。拷問で培った人体の知識が外科の技術になっているという設定です。
怪力三人衆とは誰のことですか?
田有・竜川・中鉄の三人です。宜安城の開門作戦にあたり、全員が瀕死の重傷を負いました。
田有の階級はどこまで上がりましたか?
伍長から什長、百人将、千人将を経て二千人将になっています。昇進は作中の始皇十六年のことです。
田有は史実に実在しますか?
していません。『史記』などに田有という秦の将の記録はなく、飛信隊とともに作品独自の設定です。
秦では本当に庶民が将になれたのですか?
制度としては可能でした。商鞅の変法で設けられた二十等爵は、敵の首級を挙げれば爵位が一級上がるという仕組みで、家柄を問いませんでした。一級の公士から二十級の徹侯までの段階が設けられていました。
飛信隊でこれまでに死亡した古参は誰ですか?
尾到、松左、去亥らが戦死しています。飛信隊は結成初期からの隊員を複数失ってきました。
まとめ
- 田有(でんゆう)は2026年8月時点で死亡していない
- 瀕死になったのは単行本67巻・第731話「命懸けの歩兵団」
- 第732話「砂鬼の術」で桓騎軍の砂鬼一家に救われた
- その後、始皇十六年に二千人将へ昇進している
- 田有は史実に実在しないが、庶民が戦功で昇進する仕組みは秦の二十等爵として実在した
「田有 死亡」という検索が絶えないのは、連載当時の速報記事が更新されないまま残っているからです。大工の棟梁が二千の兵を預かるところまで来たという事実のほうが、この人物の現在地を正確に表しています。
この記事について
執筆・編集: マンガノシラベ編集部
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