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ネタバレ注意
この記事には『キングダム』の登場人物の生死に関する記述が含まれます。未読の方はご注意ください。

『キングダム』には、軍を率いる女性が何人も出てきます。山界の王、楚の大将軍、飛信隊の副長。いずれも「女性だから」という説明抜きで戦場に立っています。

この記事では主要な女性キャラクター16人を国と所属で整理し、それぞれの生死と、史実に実在するのかどうかをまとめます。実在が確認できる人物は、実はごくわずかです。

結論

  • 軍を率いる女性は楊端和・媧燐・羌瘣・河了貂ら複数います。山界の王、楚の大将軍、飛信隊の副長と軍師です。
  • 死亡が確定しているのは摎・紫夏・黒桜の3人です。それぞれ16巻165話、8巻81話、69巻751話です。
  • 史実に記録が残る女性は太后(趙姫)だけです。他はほぼ作品の創作にあたります。
  • 楊端和は史実に実在しますが男性です。『史記』に将軍として記録があります。

この記事は「キングダムの女キャラ一覧」として探されることの多い内容をまとめたものです。作中の女性キャラクターを、立場・強さ・史実の有無から整理します。

女性キャラクター一覧

名前 所属 立場 生死
羌瘣(きょうかい) 秦・飛信隊 副長 生存
河了貂(かりょうてん) 秦・飛信隊 軍師 生存
楊端和(ようたんわ) 山の民 山界の王 生存
媧燐(かりん) 楚 大将軍 生存
カイネ 趙・李牧軍 側近 生存
糸凌(しりょう) 秦・玉鳳隊 副長 生存
キタリ 山の民・メラ族 族長 生存
羌礼(きょうれい) 蚩尤族 現・蚩尤 生存
太后(たいこう) 秦 政の母 生存
向(こう) 秦 政の妻 生存
陽(よう) 秦 政の側室 生存
瑠衣(るい) 秦 成蟜の妻 生存
寧(ねい) 韓 公主 生存
摎(きょう) 秦・王騎軍 将軍 死亡(16巻165話)
紫夏(しか) 趙 商人 死亡(8巻81話)
黒桜(こくおう) 秦・桓騎軍 弓の名手 死亡(69巻751話)

軍を率いる女性たち

この作品の女性キャラクターの特徴は、後方支援ではなく前線の指揮官として描かれることです。

楊端和|山界の王

山の民をまとめる王です。作中では秦と同盟を結び、たびたび援軍として中華の戦場に現れます。

もともとばらばらだった山の部族を武力で束ねた人物で、「死王」の異名を持ちます。美しい容姿と戦場での苛烈さの落差が、この人物の描かれ方です。

媧燐|楚の大将軍

楚の四大将軍のひとりです。合従軍編で登場し、10万を率いて秦の領土に侵攻しました。

兵站と補給を重視する指揮官で、正面からの力押しをしません。什虎の戦いでも、戦場を広く見て動く将として描かれています。

羌瘣|飛信隊副長

蚩尤族の出身で、暗殺者として育てられました。飛信隊に加わってからは副長を務めています。

禁術「巫舞」を使って一時的に人間離れした速度を出しますが、寿命を削る術です。作中では信のプロポーズを保留にした状態が続いています。

河了貂|飛信隊軍師

梟鳴族の生き残りで、当初は蓑を着た少年のような姿で登場しました。昌平君のもとで軍師の教育を受け、飛信隊の軍師になります。

指揮官として部隊を動かす立場であり、戦闘力ではなく判断で隊を支える役どころです。

糸凌|玉鳳隊の副長

王賁が率いる玉鳳隊の副長です。関常とともに王翦軍から送り込まれた人物にあたります。

朱海平原でも番吾でも大きな負傷を負いましたが、生存が確認されています。「死亡した」という情報が出回っていますが、誤りです。

死亡した3人

名前 最期 巻・話
摎(きょう) 龐煖に討たれる。王騎との城99個の約束は未完のまま 16巻・第165話
紫夏(しか) 政を趙から秦へ逃がす途中で受けた傷により死亡 8巻・第81話「別離」
黒桜(こくおう) 趙国深部の戦いで戦死。桓騎軍の弓の名手 69巻・第751話

摎は王騎と城を100個取ったら結婚するという約束を交わしていました。99個目で龐煖に討たれています。

紫夏は商人でした。趙で人質だった幼い政を秦へ送り届ける道中、追手の攻撃を受けます。政が王として立つ前の物語で、最も重い死のひとつです。

部族出身の女性たち

主要な女性キャラクターのうち4人は、中華の国ではなく部族の出身です。中華の身分制度の外にいるため、はじめから戦う立場として登場します。

名前 部族 立場
楊端和 山の民 山界の王。ばらばらだった部族を武力で束ねた
キタリ 山の民・メラ族 族長。兄カタリの戦死後に継いだ
羌礼 蚩尤族 現・蚩尤。祭を勝ち抜いて称号を継いだ
河了貂 梟鳴族 族の生き残り。のちに飛信隊の軍師になる

キタリは橑陽の戦いで兄のカタリを失いました。カタリの死亡は52巻・第563話です。族長を継いだキタリは、その後ブネンへの報復に動いています。

羌礼は羌瘣と同じ蚩尤族の出身です。族の頂点を決める「祭」を勝ち抜き、現在の蚩尤の称号を持っています。羌瘣を狙う立場として登場しましたが、死亡はしていません。

河了貂の梟鳴族は、作中で既に失われた部族として描かれます。戦う力を持たない出自から、軍師という道で戦場に立った人物です。

秦の王族に連なる女性

王宮側の女性も、政治の当事者として描かれます。

名前 立場 作中での役割
太后(趙姫) 政の母 呂不韋・嫪毐との関係が国政を揺るがす
向 政の妻 7巻・第74話で初登場。娘の麗を産む
陽 政の側室 第846話で政の子を出産
瑠衣 成蟜の妻 34巻・第368話で初登場。夫の死後に軍をまとめる

瑠衣は成蟜が屯留で命を落としたあと、残された兵をまとめる立場になりました。夫の死をきっかけに前へ出る人物です。

史実に実在するのは誰か

『史記』などの史料に記録が残る女性は、太后(趙姫)だけです。

名前 史実の記録
太后(趙姫) 実在。始皇帝の母。呂不韋のもとにいた女性で、嫪毐との関係と乱も記録されている
楊端和 実在するが男性。『史記』に秦の将軍として記録がある
羌瘣 記録なし。ただし「羌瘣」の名は史料に将軍として現れる(性別の記載はない)
河了貂 記録なし
摎 記録なし
媧燐 記録なし
カイネ 記録なし
向 始皇帝の皇后の記録は残っていない
紫夏 記録なし

始皇帝には子が多数いたことが分かっていますが、皇后が誰だったかという記録は残っていません。これは中国史の中でも珍しい空白で、作中で向が正室として描かれる余地もそこにあります。

楊端和が男性だった史実

作中で最も有名な女性指揮官である楊端和は、史実では男性の将軍です。

『史記』には紀元前238年に衍氏を攻め、紀元前236年に鄴を攻め、紀元前229年には王翦・羌瘣とともに趙を攻めた記録があります。山の民の王という設定は作品の創作です。

興味深いのは、この3人が史料上でも同じ作戦に名を連ねている点です。王翦・羌瘣・楊端和という組み合わせは、作品の創作ではなく史実の記録に基づいています。

女性キャラクターの描かれ方

この作品では、女性が指揮官であることに対して作中人物が疑問を呈する場面がほとんどありません。楊端和も媧燐も、初登場の時点で王であり大将軍です。

一方で、戦場での扱いは容赦がありません。摎も黒桜も戦死しています。糸凌は重傷を負い、カイネも瀕死になりました。指揮官として同等に扱われるということは、同等に死ぬということでもあるという描き方です。

キングダムの女性キャラに関するよくある質問

キングダムで一番強い女性キャラは誰ですか?

公式ガイドブックの武力値では楊端和と羌瘣が高く評価されています。ただし羌瘣は禁術を使った状態と通常時で戦闘力が大きく変わります。

女性の将軍は何人いますか?

将軍格として描かれているのは楊端和(山界の王)、媧燐(楚の大将軍)、摎(秦の将軍)の3人です。羌瘣と河了貂は飛信隊の副長・軍師として部隊を指揮します。

死亡した女性キャラは誰ですか?

摎(16巻165話)、紫夏(8巻81話)、黒桜(69巻751話)の3人です。

糸凌は死亡しましたか?

していません。番吾の戦いで重傷を負いましたが、その後の描写で生存が確認されています。

カイネは死亡しましたか?

していません。68巻742話で瀕死の状態になりましたが、生き延びています。78巻849話で李牧と結ばれました。

史実に実在する女性キャラはいますか?

太后(趙姫)です。始皇帝の母として『史記』に記録があります。楊端和も実在しますが、史実では男性の将軍です。

始皇帝の皇后は誰ですか?

記録が残っていません。始皇帝に多くの子がいたことは分かっていますが、皇后が誰だったかを示す史料がないという状態です。

羌瘣は史実にいますか?

「羌瘣」の名は『史記』に秦の将軍として現れます。ただし性別についての記載はなく、女性だったという根拠もありません。

河了貂は男性だと思われていたのはなぜですか?

初登場時に蓑をかぶった姿で描かれ、外見から性別が判別できなかったためです。梟鳴族の装いによるものでした。

楊端和とバジオウは結婚しますか?

作中で結婚は明言されていません。信頼関係は繰り返し描かれていますが、関係性を確定させる描写は現時点でありません。

まとめ

  • 主要な女性キャラクターは16人。うち軍を率いる立場は楊端和・媧燐・摎・羌瘣・河了貂
  • 死亡が確定しているのは摎(16巻165話)・紫夏(8巻81話)・黒桜(69巻751話)の3人
  • 糸凌とカイネは重傷を負ったが生存している
  • 史実に記録が残る女性は太后(趙姫)のみ
  • 楊端和は史実に実在するが男性の将軍。王翦・羌瘣との共同作戦は史料にある
  • 始皇帝の皇后は誰だったかの記録が残っていない

戦場に立つ以上は死ぬときは死ぬ。その扱いの平等さが、この作品の女性キャラクターを印象づけている部分だと思います。

この記事について

執筆・編集: マンガノシラベ編集部
公式コミックスおよび公開されている史料をもとに作成しています。内容に誤りを見つけられた場合はお問い合わせよりご連絡ください。