呉慶(ごけい)の死亡は7巻72話|麃公との一騎打ちの最期と甲の王族だった過去【キングダム】
この記事には『キングダム』蛇甘平原の戦い(5巻から7巻)の結末と、著雍の戦い(35巻から37巻)に関する記述が含まれます。未読の方はご注意ください。
『キングダム』で信が初めて戦場に立った蛇甘平原の戦い。そこで魏軍の総大将として秦の前に立ちはだかったのが呉慶(ごけい)です。魏火龍七師のひとりであり、のちに魏軍を率いることになる呉鳳明の父にあたります。
この記事では、呉慶が死亡するのは何巻何話なのか、そして顔に墨を入れて放浪していたという過去がどのようなものだったのかを整理します。あわせて、呉慶や魏火龍七師が史実に実在したのかも確認しました。
結論
- 呉慶は死亡します。単行本7巻の第72話で描かれる場面です。
- 討ったのは秦の麃公(ひょうこう)です。蛇甘平原の戦いで、本陣まで攻め上がってきた麃公との一騎打ちに敗れました。
- 呉慶はもともと甲という小国の王族でした。母国が趙に滅ぼされたのち、名を捨てて顔に墨を入れ、放浪していたところを魏の信陵君に見出されています。
- 呉慶に対応する史実の記録はありません。魏火龍七師という組織も含めて作品の創作と考えられます。
呉慶のプロフィール

| 名前 | 呉慶(ごけい) |
|---|---|
| 所属 | 魏国 |
| 立場 | 魏火龍七師のひとり。蛇甘平原の戦いでは魏軍総大将 |
| 出自 | 甲(こう)という小国の王族 |
| 外見 | 顔に入れた墨。放浪時代の名残 |
| 息子 | 呉鳳明(ごほうめい) |
| 初登場 | 単行本5巻。蛇甘平原の戦い |
| 死亡 | 単行本7巻・第72話 |
| 史実のモデル | 該当する記録なし |
呉慶は作中で最初に登場する魏火龍七師です。物語の序盤では、魏火龍七師のうち生き残っているのは呉慶ただひとりだと説明されていました。この説明が後年ひっくり返ることになるのですが、それは著雍の戦いまで明かされません。
呉慶の死亡は何巻何話?
呉慶が討たれるのは単行本7巻、第72話です。信の初陣となった蛇甘平原の戦いの決着にあたる場面です。
蛇甘平原の戦いの流れ
| 場面 | 収録 |
|---|---|
| 魏が秦へ侵攻し、蛇甘平原で両軍が対峙する | 単行本5巻 |
| 信が歩兵として初陣を迎える | 単行本5巻 |
| 秦軍が苦戦し、麃公が動き出す | 単行本6巻 |
| 麃公が魏の本陣へ攻め上がる | 単行本6巻から7巻 |
| 呉慶が麃公との一騎打ちに敗れる | 単行本7巻・第72話 |
この戦いは信にとって最初の戦場であり、同時に麃公という将軍の人物像が読者に示された戦いでもあります。呉慶の最期は、その両方が交わる場面に置かれています。
麃公との一騎打ち
呉慶は自軍の本陣で麃公を迎え撃ちます。魏軍総大将と秦の大将軍による一騎打ちの末、呉慶は敗れました。
この場面が印象に残るのは、呉慶が最後に語った思いに対する麃公の反応です。国を失った者として語った言葉を、麃公は下らん負け犬の感傷だと切り捨てました。相手を称えるでもなく、憐れむでもない。この反応が、麃公という人物の描かれ方をそのまま示しています。
呉慶の過去|甲という国を失った王族
呉慶が抱えていたものを知ると、蛇甘平原での戦いの意味が変わってきます。
母国・甲の滅亡
呉慶はもともと甲という小国の王族でした。しかしその甲は趙に滅ぼされます。国を失った呉慶は名を捨て、顔に墨を入れて放浪する身になりました。
顔の墨は、罪人として扱われた者に施される刑罰を思わせる意匠です。王族だった人物がその姿で各地をさまよっていたという設定が、呉慶という人物の輪郭を作っています。
信陵君との出会い
放浪していた呉慶を見出したのが、魏の信陵君でした。呉慶はそこから魏の将軍として立ち、やがて魏火龍七師に数えられるまでになります。
国を奪われた側の人間として、他国へ攻め込むという行為に強い思いを抱えたまま戦う。呉慶はそういう人物として描かれました。魏が秦へ侵攻する立場に立っていることと、呉慶自身が侵略で国を失っていることのねじれが、この人物の芯にあります。
呉鳳明との関係
呉慶の息子が呉鳳明です。父の死後、魏軍を率いる立場になっていきます。
| 項目 | 呉慶 | 呉鳳明 |
|---|---|---|
| 立場 | 魏火龍七師。蛇甘平原の魏軍総大将 | 魏軍の総大将格。何度も全軍の指揮を任される |
| 戦い方 | 将としての武と統率 | 攻城兵器の設計と運用。巨大井闌車や床弩を自ら考案する |
| 初登場 | 単行本5巻 | 単行本25巻・第266話「因縁の子」 |
| 結末 | 7巻72話で麃公に討たれる | 2026年8月時点で生存 |
呉鳳明の初登場回のタイトルが「因縁の子」であるのは、父が秦に討たれているためです。呉慶が武で戦った相手に対し、呉鳳明は兵器と戦場設計で挑むという対比になっています。
魏火龍七師の中での呉慶
魏火龍七師は呉慶・霊凰・凱孟・紫伯・太呂慈・晶仙・馬統の7人です。魏の安釐王の時代に、秦の六大将軍や趙の三大天と渡り合った大将軍たちの総称として描かれています。
序盤の時点では、七師のうち生き残っているのは呉慶だけだと説明されていました。ところが著雍の戦い(単行本35巻から37巻)で、実は3人が生きて幽閉されていたことが明らかになります。呉慶が最後のひとりだったという前提そのものが、あとから覆される構造になっていました。
2026年8月時点で生存が確認できるのは凱孟だけです。呉慶は七師の中で、作中に最初に姿を見せ、最初に退場した人物ということになります。
史実では? 呉慶は実在したのか
呉慶に対応する史実の記録はありません。秦の統一戦争を伝える主要な史料は『史記』ですが、そこに魏の将軍・呉慶の名は見当たりません。息子とされる呉鳳明についても同様です。
魏火龍七師という組織も史実には存在しません。秦の六大将軍と同じく、作中で設けられた設定です。
甲という国について
呉慶の出自とされる甲という小国についても、戦国時代の国として一般に知られた記録はありません。戦国時代には七雄以外にも多くの小国があり、大国に併合されて消えていきました。呉慶の背景は、そうした実際にあった流れを下敷きにした創作と考えるのが妥当です。
魏という国の史実
呉慶個人の記録はなくても、魏が置かれていた状況は史実に残っています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 位置 | 中華の中央。四方を強国に囲まれる |
| 首都 | 大梁。現在の中国河南省開封市にあたる |
| 信陵君 | 実在の人物。魏の公子で、戦国四君のひとりに数えられる |
| 滅亡 | 紀元前225年、秦の王賁による大梁攻めで滅びる |
呉慶を見出した信陵君は実在の人物です。人材を集めたことで知られており、放浪していた者を将軍に取り立てるという作中の描写は、この人物像に沿ったものといえます。
漫画と史実の違い
| 項目 | 『キングダム』 | 史実 |
|---|---|---|
| 呉慶という人物 | 魏火龍七師のひとり。蛇甘平原の魏軍総大将 | 該当する記録はない |
| 魏火龍七師 | 魏の大将軍7人の総称 | そのような組織の記録はない |
| 出自 | 甲という小国の王族 | 甲という国の記録は一般に知られていない |
| 信陵君 | 放浪していた呉慶を見出す | 実在の人物。戦国四君のひとりで人材を集めたことで知られる |
| 蛇甘平原の戦い | 魏が秦へ侵攻し、麃公が呉慶を討つ | この名の戦いは記録に残っていない |
呉慶は史実の空白に置かれた人物です。魏という国が秦に押されて滅びていく過程は記録に残っていますが、そこで誰がどう戦ったかはほとんど書かれていません。呉慶と呉鳳明の二代にわたる描写は、その記録されなかった部分を埋める形で作られています。
アニメでは第何シリーズか
この場面は、アニメでは第1シリーズにあたります。
| 単行本 | 7巻 |
|---|---|
| アニメ | 第1シリーズ |
| そのシリーズの内容 | 信と政の出会いから王都奪還、蛇甘平原の戦いまで |
アニメは原作の話をそのまま順番に並べているわけではありません。巻の区切りとシリーズの区切りは完全には一致しないため、目安として捉えてください。
シリーズごとの原作範囲はアニメと原作の対応表にまとめています。
呉慶に関するよくある質問
呉慶が死亡するのは何巻何話ですか?
単行本7巻、第72話です。蛇甘平原の戦いで、本陣まで攻め上がってきた麃公との一騎打ちに敗れます。
呉慶を倒したのは誰ですか?
秦の大将軍・麃公です。本能型と評される将軍で、のちに合従軍編の終盤で龐煖に討たれることになります。
呉慶はなぜ顔に墨を入れているのですか?
母国である甲が趙に滅ぼされたあと、名を捨てて放浪していた時期の名残です。王族としての過去を捨てた印として描かれています。
呉慶はどこの国の出身ですか?
甲という小国の王族です。甲が趙に滅ぼされたのち、魏の信陵君に見出されて魏の将軍となりました。
呉慶と呉鳳明はどういう関係ですか?
父と子です。呉慶の死後、息子の呉鳳明が魏軍を率いる立場になります。呉鳳明の初登場回のタイトル「因縁の子」は、この関係を指しています。
呉慶は魏火龍七師の何番目ですか?
順位は明示されていません。ただし作中に最初に登場した七師であり、序盤では唯一の生き残りとして紹介されていました。
魏火龍七師の生き残りは誰ですか?
2026年8月時点で生存が確認できるのは凱孟だけです。呉慶を含む他の6人は死亡しています。
呉慶は史実に実在しましたか?
実在を示す記録はありません。『史記』に呉慶という魏の将軍の名は見当たらず、作品の創作と考えられます。
蛇甘平原の戦いは史実にありますか?
この名前の戦いは記録に残っていません。ただし秦と魏が国境をめぐって繰り返し戦ったこと自体は史実です。
信陵君は実在の人物ですか?
実在します。魏の公子で、戦国四君のひとりに数えられる人物です。多くの人材を集めたことで知られています。
まとめ
- 呉慶の死は単行本7巻・第72話。蛇甘平原の戦いで麃公との一騎打ちに敗れる
- もとは甲という小国の王族で、母国が趙に滅ぼされたのち顔に墨を入れて放浪していた
- 放浪中に魏の信陵君に見出され、魏火龍七師に数えられる将軍となった
- 息子の呉鳳明が父の死後、魏軍を率いる立場になる
- 呉慶にも魏火龍七師にも史実の記録はないが、信陵君と魏の滅亡は史実に残っている
侵略で国を失った人間が、侵略する側の総大将として死ぬ。呉慶という人物に与えられたのは、そういう位置でした。信の初陣に置かれた敵将がこの背景を持っていたことは、この作品が戦いをどう描こうとしているかを早い段階で示していたともいえます。
この記事について
執筆・編集: マンガノシラベ編集部
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