著雍の戦いは35巻379話から37巻|紫伯と霊凰の死・14年の投獄が明かされる【キングダム】
この記事には『キングダム』著雍の戦い(35巻から37巻)の結末に関する記述が含まれます。未読の方はご注意ください。
『キングダム』の著雍(ちょよう)の戦いは、魏が14年間隠していた切り札を出してきた戦役です。牢に閉じ込められていた魏火龍七師の3人が、ここで戦場に戻ってきました。
この記事では、著雍の戦いが何巻何話なのか、誰が死んで誰が生き残ったのかを整理します。序盤で語られた「七師の生き残りは呉慶だけ」という説明が覆される戦いでもあります。
結論
- 収録は単行本35巻・第379話から37巻です。秦の総大将は騰でした。
- 結果は秦の勝利です。著雍を奪取しました。
- 紫伯と霊凰が戦死します。37巻の第396話と第400話です。
- 凱孟は撤退して生き延びました。魏火龍七師で唯一の生存者になります。
著雍の戦いとは

| 収録 | 単行本35巻・第379話から37巻 |
|---|---|
| 秦軍 | 総大将は騰。玉鳳隊、飛信隊が両翼 |
| 魏軍 | 呉鳳明。紫伯・霊凰・凱孟の魏火龍七師 |
| 戦場 | 著雍。魏の要衝 |
| 結果 | 秦の勝利。著雍を奪取 |
この戦いの前、魏火龍七師は「生き残りは呉慶ただひとり」と説明されていました。その呉慶も蛇甘平原で麃公に討たれています。つまり七師は全滅したはずでした。
ところが呉鳳明が、牢に閉じ込められていた3人を引き出してきます。ここから戦いの様相が変わりました。
14年間の投獄|七師に何があったのか
紫伯・霊凰・凱孟の3人が牢にいた理由は、七師の内紛にあります。
| 段階 | 内容 |
|---|---|
| 発端 | 太呂慈が紫伯の妹を殺害する |
| 迎撃 | 報復を警戒した太呂慈が、晶仙・馬統を味方に引き入れる |
| 結果 | 紫伯が3人ともあっさり斬り伏せる |
| 処分 | 紫伯に味方した霊凰・凱孟とともに、魏王が3人を投獄する |
| 解放 | 秦の台頭を受け、呉鳳明の働きかけで出獄する |
国を代表する大将軍が3人、同時に戦線から消えていたことになります。魏が秦に押され続けてきた理由は、外からの圧力ではなく内側の崩壊にあったという構造が、ここで明かされます。
戦いの流れ
| 段階 | 内容 | 巻・話 |
|---|---|---|
| 開戦 | 秦が著雍へ侵攻。総大将は騰 | 35巻・第379話ごろ |
| 切り札投入 | 呉鳳明が紫伯・霊凰・凱孟を戦場へ出す | 35巻 |
| 玉鳳隊の苦戦 | 王賁が紫伯と対峙する | 36巻から37巻 |
| 紫伯の死 | 王賁が紫伯を討ち取る | 37巻・第396話 |
| 本陣陥落 | 魏軍本陣が落ち、狼煙が上がる | 37巻 |
| 霊凰の死 | 逃走中に信の奇襲を受ける | 37巻・第400話 |
| 決着 | 凱孟は撤退。秦が著雍を奪取 | 37巻 |
紫伯|魏国史上最強の槍
玉鳳隊の前に立ちはだかったのが紫伯です。魏国史上最強とされる槍使いで、七師のうち3人を同時に相手にして斬り伏せた実力を持ちます。
王賁はこの首を狙って突出しようとしました。武功としては最大級ですが、部隊全体を危険にさらす動きでもあります。これを制止したのが、王翦軍から送り込まれた関常でした。
最終的に王賁は紫伯を討ち取ります(37巻・第396話)。玉鳳隊はこの戦いの作戦勝ちによって五千人隊へ規模を拡大しました。
霊凰|弟子に囮にされた軍師
七師で唯一の軍師型が霊凰です。呉鳳明の師にあたる人物でした。
騰軍と対峙していた霊凰は、魏軍本陣から上がった狼煙で本陣陥落を悟ります。逃れてきた呉鳳明と合流し、騰軍の守りが薄い箇所を突こうとしたところへ、信の奇襲が入りました。
このとき霊凰は、呉鳳明を逃がそうとして声を上げます。追ってきた信には二人のどちらが呉鳳明か判別できておらず、結果として霊凰が斬られました(37巻・第400話)。
逃げ延びた呉鳳明は、のちに師の力は14年前で止まっているという趣旨のことを漏らしています。
凱孟|唯一の生存者
七師最強の武力とされる凱孟は、この戦いを生き延びました。
撤退を選んだためです。勝てない戦いから離脱する判断ができたことで、2026年8月時点でも七師で唯一の生存者となっています。
なお「凱孟が死亡した」という情報がネット上に見られますが、誤りです。著雍の戦いでは撤退して生き延びています。
魏火龍七師の結末一覧
| 人物 | 結末 |
|---|---|
| 呉慶(ごけい) | 蛇甘平原で麃公に討たれる(7巻・第72話) |
| 紫伯(しはく) | 著雍で王賁に討たれる(37巻・第396話) |
| 霊凰(れいおう) | 著雍で信に討たれる(37巻・第400話) |
| 凱孟(がいもう) | 撤退して生存 |
| 太呂慈(たいろじ) | 14年前の内紛で紫伯に討たれる |
| 晶仙(しょうせん) | 同上 |
| 馬統(ばとう) | 同上 |
7人のうち3人が身内に殺され、3人が秦に討たれ、1人だけが生き残った形です。
この戦いが持つ意味
著雍の戦いは、魏という国にとって決定的な損失でした。
14年間温存されていた最後の切り札を、同じ巻で2枚失っています。以後、魏は正面から秦の主力と渡り合える将を持たなくなりました。史実でも紀元前225年、王賁の水攻めによって魏は滅亡します。
一方の秦にとっては、若手三隊が格上を倒した戦いでした。王賁が紫伯を、信が霊凰を討っています。両者が同じ戦場で将軍首を挙げた形です。
| 部隊 | この戦いでの成果 |
|---|---|
| 玉鳳隊 | 王賁が紫伯を討つ。作戦勝ちで五千人隊へ拡大 |
| 飛信隊 | 信が霊凰を討つ |
| 騰軍 | 総大将として全体を指揮し、著雍を奪取 |
呉鳳明という指揮官
この戦いを組み立てたのは、魏軍総大将格の呉鳳明です。
呉鳳明は蛇甘平原で麃公に討たれた呉慶の子にあたります。父も魏火龍七師のひとりでした。つまり呉鳳明は、父の世代の将軍たちを牢から引き出して戦線に並べたことになります。
| 人物 | 呉鳳明との関係 | 結末 |
|---|---|---|
| 呉慶 | 父 | 7巻・第72話で麃公に討たれる |
| 霊凰 | 師 | 37巻・第400話で信に討たれる |
| 紫伯 | 父の世代の同僚 | 37巻・第396話で王賁に討たれる |
| 凱孟 | 同上 | 撤退して生存 |
父を失い、師を戦場で失い、それでも自軍を撤退させて生き延びる。呉鳳明は勝てない戦いから確実に離脱する冷静さを持つ指揮官として描かれています。著雍でも、霊凰を戦場に残したまま自軍をまとめて退きました。
攻城兵器の設計者としても知られ、合従軍編では巨大井闌車で函谷関を陥落寸前まで追い込んでいます。武で戦う父に対し、兵器と戦場設計で挑む子という対比が、この人物の造形です。
騰という総大将
秦側の総大将を務めたのが騰です。この戦役は、騰が単独の総大将として大きな戦いを指揮した最初期のものにあたります。
もとは王騎の副官でした。王騎が馬陽で討たれたあと、その軍を引き継いで大将軍にまで昇っています。「ファルファル」という独特の掛け声や、真顔で冗談を言う性格は、王騎とはまた別の掴みどころのなさとして描かれてきました。
のちに騰は、韓攻略で偽兵の策を用いて新鄭を開城させます。戦わずに城を落とすという方向は、著雍で見せた用兵の延長線上にあるものです。
史実では? 著雍の戦いは記録にない
著雍の戦いという会戦も、魏火龍七師という組織も史実には存在しません。紫伯・霊凰・凱孟・太呂慈・晶仙・馬統のいずれも、史料に記録はありません。
一方、総大将の騰は実在します。『史記』に内史騰として記録が残り、紀元前230年に韓を滅ぼした将軍です。
| 項目 | 『キングダム』 | 史実 |
|---|---|---|
| 著雍の戦い | 35巻から37巻の戦役 | この名の戦いは記録に残っていない |
| 魏火龍七師 | 魏の大将軍7人の総称 | そのような組織の記録はない |
| 騰 | 秦軍総大将 | 実在。内史騰として韓を滅ぼす |
| 呉鳳明 | 魏軍総大将格 | 該当する記録はない |
| 魏の滅亡 | 今後の展開 | 紀元前225年、王賁の水攻めによる |
アニメでは第何シリーズか
この戦役は、アニメでは第4シリーズにあたります。
| 主な巻 | 36巻 |
|---|---|
| アニメ | 第4シリーズ |
| そのシリーズの内容 | 成蟜の乱、著雍攻略、嬴政の加冠の儀、嫪毐の乱 |
アニメは原作の話をそのまま順番に並べているわけではありません。巻の区切りとシリーズの区切りは完全には一致しないため、目安として捉えてください。
シリーズごとの原作範囲はアニメと原作の対応表にまとめています。
著雍の戦いに関するよくある質問
著雍の戦いは何巻何話ですか?
単行本35巻・第379話から37巻にかけてです。秦の総大将は騰でした。
著雍の戦いの結果はどうなりましたか?
秦の勝利です。著雍を奪取し、魏は魏火龍七師のうち2人を失いました。
紫伯が死亡するのは何巻何話ですか?
単行本37巻・第396話です。王賁との一騎打ちに敗れました。
霊凰が死亡するのは何巻何話ですか?
単行本37巻・第400話です。逃走する呉鳳明を逃がそうとして声を上げ、信に斬られました。
凱孟は死亡しましたか?
していません。著雍の戦いでは撤退して生き延びており、魏火龍七師で唯一の生存者です。
なぜ七師の3人は牢にいたのですか?
14年前の内紛が原因です。太呂慈が紫伯の妹を殺害したことから始まり、紫伯が太呂慈ら3人を斬った結果、紫伯・霊凰・凱孟が魏王によって投獄されました。
誰が3人を牢から出したのですか?
呉鳳明です。秦の台頭を防ぐため、父の世代の将軍たちを引き出して戦線に投入しました。
関常は何をしたのですか?
紫伯の首を狙って突出しようとする王賁を制止しました。武功としては最大級でも、部隊全体を危険にさらす動きだったためです。
著雍の戦いは史実にありますか?
ありません。この名前の戦いも魏火龍七師という組織も、作品の創作です。
玉鳳隊はこの戦いで何を得たのですか?
作戦勝ちによって五千人隊へ規模を拡大しました。王賁が紫伯という将軍首を挙げたことも大きな成果です。
まとめ
- 著雍の戦いは単行本35巻・第379話から37巻。秦の総大将は騰
- 呉鳳明が14年間投獄されていた紫伯・霊凰・凱孟を戦場へ出した
- 紫伯は37巻・第396話で王賁に、霊凰は第400話で信に討たれた
- 凱孟は撤退して生き延び、七師で唯一の生存者となった
- 投獄の原因は七師の内紛。魏の弱体化は内側の崩壊によるものだった
- 玉鳳隊はこの戦いの作戦勝ちで五千人隊へ拡大した
七師の生き残りは呉慶だけ、という序盤の説明が嘘だった。魏が秦に押されていた理由が外圧ではなく内紛だったと明かされる戦役です。滅ぼされる側にも、そこに至った事情があることを示しています。
この記事について
執筆・編集: マンガノシラベ編集部
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