イム様の能力はウミウミの実?読者の推測で公式表記は第1179話の「アクマの実」【ONE PIECE】
この記事には『ONE PIECE』単行本90巻以降および、2026年に掲載された最新話までの内容が含まれます。連載の進行状況は2026年8月時点のものです。
『ONE PIECE』の世界政府において、五老星よりもさらに上に立つ存在がイム様です。誰も座らないはずの虚の玉座に座り、五老星がその前にひざまずく。この一場面だけで、作品の権力構造がひっくり返りました。
この記事では、イム様について作中で公式に判明していることだけを整理します。あわせて、よく検索される「ウミウミの実」という能力名が公式設定なのかどうかも確認しました。結論を先に言えば、これは読者の推測であり、公式の表記は別のものです。
結論
- 「ウミウミの実」は公式設定ではありません。読者の間で語られてきた推測であり、作中でそう表記されたことはありません。
- 公式の表記は「アクマの実」です。2026年4月に掲載された第1179話でイムの姿が明かされ、能力欄には「アクマの実」と記されました。名は「ネロナ・イム聖」です。
- 初登場は第906話です。単行本90巻に収録されており、聖地マリージョアの虚の玉座に座る姿として描かれました。
イム様のプロフィール

| 名前 | ネロナ・イム聖(第1179話で判明) |
|---|---|
| 肩書き | 世界の王 |
| 能力の表記 | アクマの実 |
| 所在 | 聖地マリージョア。虚の玉座に座る |
| 立場 | 五老星がひざまずく、世界政府の最高権力者 |
| 初登場 | 第906話「聖地マリージョア」。単行本90巻収録 |
| 作中の生死 | 2026年8月時点で存命 |
イムが初めて描かれたのは世界会議編です。それまで「誰も座ってはならない」と説明されていた虚の玉座に人影が座っており、五老星がその前でひざまずく。世界政府のトップは五老星だと思われていた前提が、この一場面で崩れました。
「ウミウミの実」は公式設定ではない
検索でよく見かける「イム様 ウミウミの実」という組み合わせについて、はっきりさせておきます。作中でイムの能力が「ウミウミの実」と表記されたことはありません。
この呼び名は読者の考察から生まれたものです。イムという名前や、海に関わる古代兵器との関連から、海を操る能力ではないかと推測されました。理屈としては筋が通っていますが、公式の裏づけがある情報ではありません。
そして2026年4月に掲載された第1179話「ネロナ・イム降臨」で、イムの姿とともに能力欄に「アクマの実」と記されました。ウミウミの実という説は、この時点で公式情報とは異なるものになったことになります。
| 項目 | 扱い |
|---|---|
| ウミウミの実 | 読者の推測。公式の表記ではない |
| アクマの実 | 第1179話のキャラクター紹介に記された公式表記 |
| 能力の具体的な内容 | 2026年8月時点で詳細は明かされていない |
なお、この「アクマの実」がいわゆる悪魔の実の一種なのか、まったく別の何かなのかについては、まだ作中で説明されていません。ここも推測が語られている段階です。
作中で判明しているイム様の事実
虚の玉座に座る
マリージョアの権力の間には虚の玉座があり、世界政府に加盟する国はこの空席の前に平等であるとされてきました。ところが第906話から第908話にかけて、その玉座にイムが座り、五老星がひざまずく場面が描かれます。世界政府の実際の頂点がイムであることは、この描写ではっきり示されました。
麦わら帽子
初登場の場面で、イムは厳重に閉ざされた冷気の漂う部屋を進み、保管されている巨大な麦わら帽子を見つめます。この帽子が誰のものなのか、なぜマリージョアに置かれているのかは、2026年8月時点で明言されていません。
歴史から消す対象を選ぶ
花の部屋の場面では、ルフィと黒ひげの手配書が切り裂かれ、しらほしの写真には剣が突き立てられ、イムはビビの写真を手にしています。そこへ五老星が、歴史から消すべき者はまだいるのかと問いかけます。
誰を消すと決めたのかは明示されていません。ただ、イムが特定の人物の存在そのものを歴史から抹消できる立場にあることは、この場面から読み取れます。
ルルシア王国の消滅
第1060話では、ルルシア王国が空からの攻撃によって島ごと消滅しました。のちの展開で、ベガパンクが開発したマザーフレイムと呼ばれる技術がこの攻撃に関わっていることが示されています。ひとつの国を跡形もなく消す力が世界政府の手にあることが、ここで具体的に描かれました。
第1179話で姿が明かされる
2026年4月掲載の第1179話「ネロナ・イム降臨」で、長くシルエットのみで描かれてきたイムの姿が明かされます。頭に角を持ち、褐色の肌と白髪、背中には黒い羽根と長い尾を備えた巨大な姿として描かれました。名はネロナ・イム聖、肩書きは世界の王です。
| 話数 | 出来事 |
|---|---|
| 第906話 | 虚の玉座に座る人影として初登場。麦わら帽子を見つめる |
| 第908話 | 五老星がひざまずき、歴史から消す対象について問う |
| 第1060話 | ルルシア王国が空からの攻撃で消滅する |
| 第1179話 | ネロナ・イム聖として姿が明かされ、能力が「アクマの実」と表記される |
まだ分かっていないこと
整理しておくと、以下は2026年8月時点で公式に説明されていません。断定的に語られている情報を見かけても、根拠を確認したほうがよい部分です。
- イムがいつから生きているのか、不老の理由は何か
- 「アクマの実」が具体的に何をする能力なのか
- 空白の100年やDの一族とどう関わるのか
- マリージョアの麦わら帽子が誰のものか
- ルナーリア族との関係があるかどうか
史実では? 歴史から消された支配者たち
気に入らない存在を歴史から抹消するという発想は、現実の権力者も実行してきました。イムの立ち位置を考えるうえで参考になる例を挙げます。
ダムナティオ・メモリアエ(古代ローマ)
古代ローマにはダムナティオ・メモリアエ、日本語で記録抹殺刑と呼ばれる処置がありました。反逆者や悪帝とみなされた人物について、記録や彫像、碑文から名前と姿を削り取るというものです。
対象として検討された人物は30人以上にのぼりますが、実際に徹底して実行されたのはドミティアヌス帝、ゲタ、スティリコなど少数だったとされます。カラカラ帝の弟である共同皇帝ゲタについては、レリーフから姿が削り取られた痕跡がアルジェンターリの門に残っています。
ハトシェプスト(古代エジプト)
女性でありながらファラオとなったハトシェプストは、死後およそ20年してから記録の抹消が始まりました。名前は削られ、公式の記録から姿を消し、近代の考古学が明らかにするまでおよそ3000年にわたって存在自体が知られていませんでした。
抹消を実行したのがトトメス3世だという解釈が一般的ですが、両者の関係は良好であり、女性がファラオとなったことを快く思わない別の勢力の仕業ではないかという見方も示されています。実行者も理由も、確定していません。
| 例 | 時代 | 内容 |
|---|---|---|
| ダムナティオ・メモリアエ | 古代ローマ | 記録や彫像から名前と姿を削除する公式の処置 |
| ゲタ | 3世紀初頭 | 兄カラカラの治世下でレリーフから姿を削り取られた |
| ハトシェプスト | 紀元前15世紀 | 死後に記録が抹消され、3000年近く存在が忘れられた |
漫画と史実の違い
| 項目 | 『ONE PIECE』 | 史実 |
|---|---|---|
| 抹消する主体 | イムひとりの判断で対象が選ばれる | 元老院の決議など、公的な手続きを経ることが多かった |
| 抹消の範囲 | 人物の存在そのものを歴史から消すとされる | 碑文や彫像など、物理的に残る記録の削除が中心 |
| 徹底度 | ルルシア王国は島ごと消滅した | 削り残しから後世に復元されることが多かった |
| 支配者の姿 | 800年にわたり存在が隠されてきた | 皇帝やファラオは像や貨幣で姿を広く示すのが通例 |
| 結末 | 2026年8月時点で存命。表舞台に姿を現した | 抹消された側の記録は考古学によって後年に回復された |
興味深いのは、現実の記録抹殺がほとんど成功していないという点です。削り取られた跡そのものが「ここに誰かがいた」という証拠になり、かえって後世に発見される。イムが800年にわたって存在を隠し続けてきたという設定は、この現実の難しさを踏まえるとかなり異常な水準だと分かります。
なぜイム様はこのように描かれたのか
『ONE PIECE』は長いあいだ、世界政府の頂点を五老星として描いてきました。読者もそう理解していたところに、その上がいたと示す。しかも本人は800年間、玉座の存在ごと隠されていた。
この構造は、権力そのものへの見方を作品の主題に引き込みます。海賊が悪で海軍が正義という単純な図式が崩れたあと、その正義の側にも見えない頂点があった。ルフィが挑む相手が誰なのかという問いが、ここで一段深くなりました。
そして第1179話で、イムは自ら地上に降りてきました。隠れ続けることで保たれていた支配が、姿を現した瞬間に別の局面に入る。歴史から人を消す側だった存在が、自分の姿を歴史に刻んだことになります。
イム様に関するよくある質問
イム様はウミウミの実の能力者ですか?
いいえ。ウミウミの実は読者の推測であり、公式の表記ではありません。第1179話のキャラクター紹介では「アクマの実」と記されています。
イム様の初登場は何巻何話ですか?
第906話「聖地マリージョア」です。単行本90巻に収録されています。虚の玉座に座る人影として描かれました。
イム様の本名は何ですか?
ネロナ・イム聖です。第1179話「ネロナ・イム降臨」で明らかになりました。肩書きは「世界の王」とされています。
イム様は男性ですか、女性ですか?
長く不明でしたが、第1179話で姿が描かれました。それ以前に公式で性別が明言された情報は確認できません。
イム様は死亡しましたか?
していません。2026年8月時点で存命であり、エルバフでの展開の中心に立っています。
虚の玉座とは何ですか?
聖地マリージョアにある空席の玉座です。世界政府に加盟する国はこの空席の前に平等であるとされてきましたが、実際にはイムが座っていることが第906話以降で描かれました。
ルルシア王国はイム様が消したのですか?
第1060話で空からの攻撃により島ごと消滅しました。その後の展開でマザーフレイムという技術の関与が示されていますが、誰がどう実行したかの詳細な説明は確認できていません。
マリージョアの麦わら帽子は誰のものですか?
2026年8月時点で明かされていません。第906話でイムがこの帽子を見つめる場面が描かれただけで、持ち主についての説明はありません。
イム様は何歳ですか?
公式には明かされていません。空白の100年から現在まで生きているとする見方がありますが、年齢や不老の理由についての説明は作中に確認できません。
イム様とルフィは戦いますか?
第1179話でイムが自ら地上に降り、エルバフでの展開が進行しています。今後の詳細は原作でのみ確認できます。
まとめ
- 「ウミウミの実」は読者の推測であり、公式設定ではない
- 第1179話のキャラクター紹介では能力が「アクマの実」と表記された
- 本名はネロナ・イム聖、肩書きは「世界の王」
- 初登場は第906話。単行本90巻に収録されている
- 虚の玉座、麦わら帽子、ルルシア王国の消滅が作中で確認できる主な事実
推測と公式情報が混ざりやすいキャラクターだからこそ、どこまでが描かれたことなのかを分けて読む価値があります。ダムナティオ・メモリアエが結局は削り跡から見破られたように、隠された存在ほど、その痕跡が物語を動かしていきます。
続きは単行本で
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この記事について
執筆・編集: マンガノシラベ編集部
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