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ネタバレ注意
この記事には『ONE PIECE』インペルダウン編(単行本54巻から56巻)およびそれ以降の展開のネタバレが含まれます。連載の進行状況は2026年8月時点のものです。

『ONE PIECE』に登場する海底大監獄インペルダウン。世界政府が管理する最大の監獄であり、地下1階から地下6階まで、下へ降りるほど囚人の危険度と刑罰の過酷さが上がっていく構造になっています。

この記事では、インペルダウンのレベル1からレベル6までの各階層をひとつずつ整理し、最下層レベル6に収監されていることが判明している囚人、そしてルフィが起こした脱獄事件が何巻何話にあたるのかをまとめます。あわせて、実在した監獄島の歴史とも比べてみます。

結論

  • インペルダウンは地下1階から地下6階までの6層構造です。それぞれ紅蓮地獄、猛獣地獄、飢餓地獄、焦熱地獄、極寒地獄、無限地獄と呼ばれます。
  • ルフィによる脱獄事件はインペルダウン編で描かれます。単行本54巻の第525話から56巻の第549話にかけての範囲にあたります。
  • レベル6には終身刑と死刑の囚人だけが入れられます。エース、ジンベエ、クロコダイル、シリュウらが収監されており、のちにドフラミンゴも加わりました。

インペルダウンのプロフィール

海に浮かぶ帆船のイメージ
インペルダウンは凪の帯の海中にあり、船で近づくこと自体が困難な立地です(画像はイメージです)
名称 インペルダウン(海底大監獄)
所有 世界政府
立地 凪の帯(カームベルト)の海中
構造 地下1階から地下6階までの6層。ほかに非公式空間のレベル5.5がある
署長 マゼラン(ドクドクの実の能力者)
副署長 ハンニャバル。のちに署長へ昇格する
警備 獄卒獣、獄卒、看守長ら。海楼石の手錠で能力を封じる
登場する主な巻数 単行本54巻から56巻

インペルダウンが「絶対に脱獄できない」と言われてきた理由は、警備の厳しさだけではありません。周囲を海王類の生息域である凪の帯に囲まれているため、外部から近づくことも、外へ逃げることも極端に難しいという立地そのものが壁になっています。

インペルダウンのレベル1「紅蓮地獄」

地下1階は紅蓮地獄と呼ばれます。ここは剣樹と呼ばれる、切れ味の鋭い葉を持つ木が生い茂る森になっています。地面には踏むと針のように刺さる針々草が広がっており、逃げようとすれば全身を切り裂かれる仕組みです。

インペルダウンに送られた囚人が最初に通される層であり、危険度としてはもっとも低い区分にあたります。作中では道化のバギーがこの層に収監されていました。

インペルダウンのレベル2「猛獣地獄」

地下2階は猛獣地獄です。名前のとおり、通路に凶暴な猛獣が放し飼いにされています。バシリスク、マンティコラ、スフィンクスといった巨大な生物が徘徊しており、脱走を試みればまず彼らに襲われます。

作中ではMr.3ことギャルディーノがこの層におり、ルフィと行動をともにすることになります。囚人を檻に閉じ込めるのではなく、檻の外に捕食者を放つという発想がこの階層の特徴です。

インペルダウンのレベル3「飢餓地獄」

地下3階は飢餓地獄と呼ばれます。ここでは水と食料がほとんど与えられません。渇きと空腹で体力を奪い、抵抗する力そのものを削ぐという方法がとられています。

この層には、懸賞金5000万ベリー以上の犯罪者が収監されるとされています。Mr.2ことボン・クレーが収監されていたのもこの階層でした。乾いた熱気と砂の環境も、囚人の体力を削る要素になっています。

インペルダウンのレベル4「焦熱地獄」

地下4階は焦熱地獄です。煮えたぎる血の池と燃え盛る火の海が広がっており、この階層で発生する熱がインペルダウン全体の温度を調整する役目も担っています。

この層には職員用のスペースも置かれており、囚人の労働や調理などが行われます。作中ではMr.1のダズ・ボーネスが収監されていました。ルフィがマゼランと最初に激突するのもこの階層です。

インペルダウンのレベル5「極寒地獄」

地下5階は極寒地獄で、レベル4とは逆に極端な低温の環境です。囚人は凍傷で手足を失うこともあり、放置された者は軍隊ウルフと呼ばれる狼の群れに襲われます。

この層には懸賞金1億ベリーを超える犯罪者が入れられるとされています。焦熱地獄の直下に極寒地獄を置く構造は、熱で消耗した囚人をそのまま寒さにさらすという設計になっており、脱獄を体力面から不可能にする意図が読み取れます。

インペルダウンのレベル5.5「ニューカマーランド」

公式の階層図には存在しないのがレベル5.5、通称ニューカマーランドです。ここは穴掘りの能力を持つモーリーが掘った空間で、レベル5とレベル6の間に位置しています。

エンポリオ・イワンコフが「オカマ王」として統括しており、逃げ込んだ囚人たちが独自の共同体を作っています。監獄の内部に監獄側が把握していない領域があるという設定は、インペルダウン編の展開そのものを動かす重要な要素になりました。

インペルダウンのレベル6「無限地獄」

最下層の地下6階は無限地獄と呼ばれます。ここに入れられるのは終身刑または死刑を宣告された囚人だけで、世界にとって危険すぎるとされ、存在そのものが歴史から消された者たちが収監されているとされています。

上の階層のような肉体的な責め苦はなく、与えられるのは「無限の退屈」です。生涯出ることのない独房で、ただ時間だけが過ぎていく。この階層だけ性質が異なるのは、彼らがもはや外の世界に戻ることを想定されていないからです。

レベル6に収監されていた囚人

作中で名前が判明しているレベル6の囚人を整理します。

囚人 備考
ポートガス・D・エース 白ひげ海賊団2番隊隊長。黒ひげに引き渡され、公開処刑の対象となる
海侠のジンベエ 元王下七武海。白ひげ側との戦いを拒否したため収監された
サー・クロコダイル 元王下七武海。アラバスタでの敗北後に収監され、ルフィの脱獄に同行する
雨のシリュウ 元インペルダウン看守長。囚人を殺害し続けたため死刑囚として幽閉されていた
巨大戦艦サンファン・ウルフ 脱獄後に黒ひげ海賊団へ加入
大酒のバスコ・ショット 脱獄後に黒ひげ海賊団へ加入
若月狩りのカタリーナ・デボン 脱獄後に黒ひげ海賊団へ加入
悪政王アバロ・ピサロ 脱獄後に黒ひげ海賊団へ加入
ドンキホーテ・ドフラミンゴ ドレスローザでの敗北後に収監。第801話で描かれた

看守長だったシリュウがレベル6に幽閉されていたという事実は、この監獄の性格をよく表しています。所属や立場に関係なく、危険と判断された者はここに落とされます。

インペルダウンの脱獄事件は何巻何話?

ルフィがエースを救出するためにインペルダウンへ侵入し、大規模な脱獄が発生する一連の展開はインペルダウン編として描かれます。この編は単行本54巻の第525話から、56巻の第549話にかけての範囲にあたります。

出来事 内容
侵入 ルフィがハンコックの協力を得てインペルダウンへ潜入する
降下 バギー、Mr.3、ボン・クレー、Mr.1らと合流しながら下層へ向かう
マゼラン戦 署長マゼランの毒に倒れ、レベル5へ落とされる
レベル5.5 イワンコフとイナズマに助けられ、ホルモン療法で復活する
レベル6突入 エースはすでに移送された後だったが、クロコダイルとジンベエを解放する
黒ひげの襲来 黒ひげ海賊団がレベル6へ到達し、シリュウと4人の囚人を引き連れて去る
脱出 ボン・クレーが単身残って門を開き、ルフィたちがマリンフォードへ向かう

この脱獄事件でインペルダウンは「破られない監獄」という前提を失いました。以後の物語で世界政府の権威が揺らいでいく起点のひとつが、ここにあります。

史上初の脱獄者は金獅子のシキ

ルフィの一件より前に、インペルダウンから脱獄した人物が1人だけいます。金獅子のシキです。海楼石の枷につながれた両足を自ら切断して脱出したとされ、これがインペルダウン史上初の脱獄でした。ロジャーの処刑からほど近い時期、およそ22年前の出来事とされています。

史実では? 実在した「絶対に出られない監獄」

孤立した島や海上に監獄を置き、そこから出られないようにするという発想は、現実の歴史にも繰り返し現れます。インペルダウンの構造を理解するうえで、実在した3つの例が参考になります。

アルカトラズ島(アメリカ)

サンフランシスコ湾に浮かぶアルカトラズ島の連邦刑務所は、1934年に開設され、1963年3月に運営を終了しました。本土から約1.25マイル、およそ2キロメートル離れた島という立地そのものが警備装置でした。

閉鎖の理由は脱獄ではなく、維持費です。島には真水が乏しく、水や物資を船で運び続ける必要がありました。1959年時点で、囚人1人あたりの1日のコストはアトランタの刑務所が3.00ドルだったのに対し、アルカトラズは10.10ドルに達したと記録されています。閉鎖後、1972年からは国立公園局の管理下で一般公開されています。

ディアブル島(フランス領ギアナ)

南米のフランス領ギアナ沖にあるディアブル島、いわゆる「悪魔島」には1852年に監獄が置かれました。ここには政治犯やスパイ、脱走兵が送られ、フランス領ギアナ全体では8万人以上が流刑となったとされます。

もっとも有名な収監者が、ドレフュス事件のアルフレド・ドレフュス大尉です。1894年に冤罪で国家反逆罪とされた彼は終身刑を宣告され、この島でおよそ5年を過ごしました。フランス政府は1938年に受刑者の移送中止を決定し、1953年に流刑地は永久に閉鎖されています

監獄船(イギリスほか)

18世紀から19世紀にかけて、イギリスなどでは使わなくなった軍艦を係留して監獄として使う「監獄船」が用いられました。船という閉じた空間そのものが牢になるため、陸に新しい建物を作らずに大量の囚人を収容できます。海の上に監獄を置くという点で、インペルダウンの発想にもっとも近い実例と言えます。

監獄 期間 特徴
アルカトラズ島 1934年から1963年 湾内の孤島。閉鎖理由は脱獄ではなく維持費
ディアブル島 1852年から1953年 熱帯の流刑地。ドレフュス事件で世界的に知られる
監獄船 18世紀から19世紀 退役軍艦を海上に係留して収容施設として利用

漫画と史実の違い

項目 インペルダウン 実在の監獄島
立地 凪の帯の海中。海王類が周囲を囲む 沖合の島や湾内の島。海流と距離が壁になる
階層 地下6層。下ほど刑罰が過酷になる 階層による刑罰の差はなく、独房棟などの区分が中心
最下層の扱い 肉体的な責め苦はなく「無限の退屈」が与えられる 長期の独房隔離が精神に与える影響が問題視されてきた
脱獄の成否 シキが1回、ルフィたちの脱獄で1回 アルカトラズの脱走が成功したかは今も不明
終わり方 大規模脱獄で権威が崩れる アルカトラズは維持費、ギアナは制度改正により閉鎖

なぜインペルダウンはこのように描かれたのか

インペルダウンの6階層は、単なるダンジョンの難易度設定ではありません。剣で切り、獣に襲わせ、飢えさせ、焼き、凍らせる。ここまでが「苦痛による支配」です。ところが最下層のレベル6だけは、苦痛ではなく退屈が刑罰になります。

これは、世界政府がレベル6の囚人に対して、痛みでは屈服させられないと認めていることを意味します。だから外に出さず、忘れさせるという方法をとる。実在の監獄島も、多くは犯罪者を罰するというより、社会から物理的に切り離して見えなくするための装置でした。ディアブル島に送られたドレフュスが冤罪だったという事実は、その装置がどれだけ簡単に人を消せるかを示しています。

ルフィの脱獄によってレベル6の囚人が世に放たれ、その一部が黒ひげ海賊団に加わったことで、隠されていたものが一気に外へ出ました。閉じ込めることで保たれていた秩序が、閉じ込められなくなった瞬間に崩れる。インペルダウン編は、その構図を丸ごと描いた場所だと言えます。

インペルダウンに関するよくある質問

インペルダウンは何階層ありますか?

地下1階から地下6階までの6層です。ほかに、公式の階層図には載っていないレベル5.5と呼ばれる空間が存在します。

各レベルの名前を教えてください。

レベル1が紅蓮地獄、レベル2が猛獣地獄、レベル3が飢餓地獄、レベル4が焦熱地獄、レベル5が極寒地獄、レベル6が無限地獄です。

レベル6にはどんな囚人がいますか?

終身刑または死刑を宣告された囚人だけです。作中ではエース、ジンベエ、クロコダイル、シリュウ、サンファン・ウルフ、バスコ・ショット、カタリーナ・デボン、アバロ・ピサロの名前が確認できます。のちにドフラミンゴも収監されました。

インペルダウン編は何巻何話ですか?

単行本54巻の第525話から、56巻の第549話にかけての範囲です。アニメでは第422話から始まります。

インペルダウンの署長は誰ですか?

マゼランです。ドクドクの実の能力者で、強力な毒を操ります。副署長だったハンニャバルは、脱獄事件のあとに署長へ昇格しました。

インペルダウンから脱獄した人はいますか?

います。史上初の脱獄者は金獅子のシキで、両足を切断して脱出したとされています。その後、ルフィの侵入をきっかけに大規模な脱獄が発生しました。

レベル5.5とは何ですか?

ニューカマーランドと呼ばれる非公式の空間です。穴掘りの能力を持つモーリーが掘ったもので、エンポリオ・イワンコフが統括しています。

シリュウはなぜレベル6にいたのですか?

元はインペルダウンの看守長でしたが、気の向くままに囚人を殺害し続けたため、死刑囚としてレベル6に幽閉されていました。のちに黒ひげ海賊団へ加わります。

ドフラミンゴはいつインペルダウンに入りましたか?

ドレスローザでの敗北後です。第801話でインペルダウンへ収監される場面が描かれ、その後もレベル6にいることが確認されています。

インペルダウンにモデルとなった実在の監獄はありますか?

作者が特定の施設をモデルと明言した情報は確認できません。ただし、海に隔てられた場所に監獄を置くという発想自体は、アルカトラズ島やフランス領ギアナのディアブル島など、実在の例に共通しています。

まとめ

  • インペルダウンは紅蓮、猛獣、飢餓、焦熱、極寒、無限の6階層で構成される
  • レベル5とレベル6の間には非公式の空間レベル5.5がある
  • レベル6は終身刑と死刑の囚人のみで、刑罰は苦痛ではなく無限の退屈
  • インペルダウン編は単行本54巻の第525話から56巻の第549話にかけて描かれる
  • 史上初の脱獄者は金獅子のシキ。実在のアルカトラズやディアブル島とも共通する発想がある

下へ降りるほど責め苦が重くなる監獄が、最後の一層だけ何もしない。この一点を意識して読み返すと、インペルダウンという場所が何のために作られたのかが見えてきます。

続きは単行本で

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この記事について

執筆・編集: マンガノシラベ編集部
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