上和龍(じょうかりゅう)とは?ゼノウと相打ちになった趙の将・岳雷も討つ【キングダム】
この記事には『キングダム』趙国深部の戦い(69巻前後)と番吾の戦いの展開に関する記述が含まれます。未読の方はご注意ください。
桓騎軍最強の狂戦士とされたゼノウを倒した相手がいます。上和龍(じょうかりゅう)です。
ただし一方的に倒したのではなく、相打ちでした。この記事では、上和龍がどういう将で、何を成したのかを整理します。
結論
- 上和龍は趙の将で、司馬尚の傘下にあります。宜安の戦いで前面に配置されました。
- 69巻・第749話と751話でゼノウと相打ちになります。桓騎軍最強の狂戦士を倒した相手です。
- 岳雷を討ったのも上和龍です。72巻の場面にあたります。
- 史実に上和龍の記録はありません。作品の創作です。
上和龍とはどんな人物か

| 読み方 | じょうかりゅう |
|---|---|
| 所属 | 趙・司馬尚傘下 |
| 主な戦績 | ゼノウと相打ち、岳雷を討つ |
| 史実 | 記録なし。作品の創作 |
上和龍は、宜安の戦いで趙軍の前面に配置された将です。司馬尚の傘下にあたります。
ゼノウとの相打ち
上和龍の最大の見せ場が、ゼノウとの戦いです。
ゼノウは桓騎軍のゼノウ一家を率いる人物で、部隊最強の武を持つ狂戦士として描かれました。その相手と、69巻・第749話と751話にかけて相打ちになります。
| 人物 | 所属 | 結果 |
|---|---|---|
| ゼノウ | 秦・桓騎軍 | 69巻・第749話と751話で戦死 |
| 上和龍 | 趙・司馬尚傘下 | 相打ち |
桓騎軍が趙国深部で壊滅していく過程の一場面です。この戦いで、桓騎軍は摩論・雷土・ゼノウ・黒桜・那貴らを次々に失いました。
岳雷を討つ
上和龍はもうひとり、名のある将を討っています。趙の岳雷です。
岳雷は黒飛麃隊を率いた将で、72巻で上和龍に討たれました。その後、部隊は満童に託されています。
詳しくは岳雷の記事にまとめました。
司馬尚という総大将
上和龍が属する司馬尚は、趙の三大天のひとりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 立場 | 趙三大天。青歌軍を率いる |
| 特徴 | 中央の政争を嫌い、青歌の地で兵を育てた |
| 戦績 | 番吾の戦いで王翦軍の亜光を討つ |
| 史実 | 実在。李牧処刑の際に職を解かれた記録がある |
司馬尚は、李牧と並ぶ趙の切り札として描かれます。秦にとって最も攻略の難しい相手のひとりです。
ゼノウ一家という集団
上和龍が相打ちになったゼノウは、ゼノウ一家という集団を率いていました。
桓騎軍そのものが野盗上がりの部隊ですが、ゼノウ一家はそのなかでも異質です。言葉ではなく力で動く集団として描かれ、桓騎の指示にも独自の解釈で従います。
| 桓騎軍の構成 | 性格 |
|---|---|
| 摩論 | 軍師格。桓騎の意図を部隊へ翻訳する |
| 雷土 | 五千人将。仲間を守り拷問に耐える |
| ゼノウ一家 | 力で動く集団。頭のゼノウが率いる |
| 黒桜 | 弓の名手 |
| オギコ | 千人将。「面白ェから」という理由で任命された |
この寄せ集めが部隊として機能していたのは、頭目への個人的な忠誠で結ばれていたためです。階級や制度ではありません。
だからこそ、桓騎が倒れれば部隊も終わります。趙国深部の戦いで、桓騎軍は文字どおり消えました。
宜安の戦い
上和龍が前面に配置されたのは、宜安の戦いです。
宜安は趙の城で、秦が攻めた戦いにあたります。この戦線に司馬尚の青歌軍が投入され、上和龍もその一員として動きました。
史実でも宜安の戦いは実在します。紀元前233年、桓齮が宜安を攻めましたが、李牧に敗れました。作中で桓騎が李牧に敗れる展開は、この記録に沿ったものです。
| 年 | 史実のできごと |
|---|---|
| 紀元前234年 | 桓齮が平陽で趙軍を破り、10万を斬首したとされる |
| 紀元前233年 | 宜安を攻めるが李牧に敗れる |
| 紀元前232年 | 番吾の戦い。李牧が秦軍を破る |
桓齮はこの敗北のあと記録が途切れます。燕へ逃れて樊於期と名を変えたとする説もありますが、確定していません。
桓騎軍が消えた戦い
上和龍がゼノウと戦った趙国深部の戦いは、桓騎軍の終わりでした。
| 話数 | できごと |
|---|---|
| 第749話・第751話 | ゼノウが上和龍と相打ちになる |
| 第751話 | 黒桜が戦死する |
| 第752話 | 那貴が戦死する |
| 第752話から753話 | 摩論が戦死する |
李牧の策により退路を断たれ、将のほとんどが討たれました。生き残ったのはオギコら少数です。
そして桓騎自身は、逃げずに李牧のもとへ向かいます。勝てる見込みのない突撃でした。詳しくは桓騎の名場面まとめにまとめています。
趙軍の層の厚さ
上和龍のような将が複数いることが、趙という国の強さを示しています。
| 系統 | 主な人物 |
|---|---|
| 三大天 | 李牧、龐煖、司馬尚 |
| 青歌軍 | 司馬尚、カン・サロ、上和龍 |
| 藺家十傑 | 尭雲、趙峩龍 |
| 李牧の周辺 | カイネ、馬南慈、舜水樹 |
秦が大将軍格を何人も失ったのは、この層の厚さによるものです。王騎、摎、麃公、麻鉱、亜光、田里弥、桓騎。いずれも趙との戦いで倒れています。
それでも趙は滅びました。史実では紀元前229年に郭開の讒言で李牧が処刑され、その翌年に邯鄲が陥落しています。
相打ちという決着
作中で一騎打ちが相打ちに終わる例は多くありません。多くは片方が倒れて終わります。
| 組み合わせ | 結果 |
|---|---|
| 王騎 対 龐煖 | 王騎が致命傷を負う |
| 蒙武 対 汗明 | 蒙武が討ち取る(29巻・第314話) |
| 王賁 対 紫伯 | 王賁が討ち取る(37巻・第396話) |
| 信 対 龐煖 | 信が討ち取る(58巻・第627話) |
| 蒙武 対 満羽 | 決着つかず(60巻・第657話) |
| ゼノウ 対 上和龍 | 相打ち |
相打ちという結末は、どちらの武が上とも決めないという扱いです。勝敗をつけずに両者を退場させることで、力量の比較を保留にしています。
ゼノウは桓騎軍最強とされる武を持っていました。その相手と互角だったという事実だけが、上和龍という将の評価として残ります。
趙国深部の戦いの構図
この戦いは、桓騎が李牧に完全に読まれた戦役でした。
桓騎の戦い方は、相手が想定している枠組みの外から手を打つというものです。黒羊丘では慶舎を、山陽では玄峰を、この方法で破りました。
しかし李牧は、桓騎が常識の外から来ることまで含めて策を組みました。読み合いを降りるという手法そのものを読まれた時点で、桓騎の優位は消えます。
| 対戦 | 結果 |
|---|---|
| 桓騎 対 玄峰(山陽) | 桓騎の勝ち |
| 桓騎 対 慶舎(黒羊丘) | 桓騎の勝ち |
| 桓騎 対 李牧(趙国深部) | 李牧の勝ち |
上和龍がゼノウと戦ったのは、その大きな構図のなかの一局面にあたります。
岳雷と黒飛麃隊
上和龍が討ったもうひとりの将、岳雷についても触れておきます。
岳雷は黒飛麃隊を率いた将です。麃公軍の系譜を引く部隊で、麃公が30巻・第325話で戦死したあとも残りました。大将軍を失った部隊が、名を変えて続いていた例にあたります。
| 人物 | 部隊 | 結末 |
|---|---|---|
| 麃公 | 麃公軍 | 30巻・第325話で戦死 |
| 岳雷 | 黒飛麃隊 | 72巻で上和龍に討たれる |
| 満童 | 黒飛麃隊 | 岳雷から部隊を託される |
| 我呂 | 赤飛麃隊 | 生存。飛信隊へ移る |
麃公の兵は、複数の系統に分かれて残りました。我呂は飛信隊へ移り、岳雷は黒飛麃隊を率い、その部隊は満童へ渡ります。
上和龍が討ったのは、そうして受け継がれてきた部隊の指揮官でした。
上和龍という名前の読み方
この人物の名は、三字とも読みにくい組み合わせです。
| 表記 | 読み |
|---|---|
| 上和龍 | じょうかりゅう |
| ゼノウ | ぜのう |
| 岳雷 | がくらい |
「上和」を「じょうか」、「龍」を「りゅう」と読みます。趙の将には難読な名が多く、検索でも読み方から入られることが少なくありません。
同じ戦いに出てくるゼノウはカタカナ表記です。秦の側に漢字名、山陽から来た者にカタカナという書き分けが、作中では一貫しています。
宜安の戦いという戦役
上和龍が登場するのは、趙の深部での戦いです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 戦場 | 宜安 |
| 秦側 | 桓騎軍 |
| 趙側 | 李牧が指揮を執る |
| 結果 | 桓騎軍が壊滅する |
この戦役で、秦は桓騎軍をまるごと失います。それまで連戦連勝だった部隊が、一度で消えました。
上和龍のような趙の将が次々に現れるのも、この戦いの特徴です。趙が層の厚さを見せた戦役として描かれています。
上和龍に関するよくある質問
上和龍とは誰ですか?
趙の将で、司馬尚の傘下にあたる人物です。宜安の戦いで前面に配置されました。
上和龍の読み方は何ですか?
じょうかりゅうです。
ゼノウを倒したのは上和龍ですか?
相打ちです。69巻・第749話と751話にかけての戦いで、両者とも倒れました。
ゼノウとはどんな人物ですか?
桓騎軍のゼノウ一家を率いた人物で、部隊最強の武を持つ狂戦士として描かれます。
上和龍は岳雷も討ったのですか?
討ちました。72巻の場面で、岳雷が率いた黒飛麃隊はその後満童に託されています。
上和龍は死亡しましたか?
ゼノウとの戦いが相打ちとして描かれています。
司馬尚とはどんな将ですか?
趙三大天のひとりで、青歌軍を率いています。中央の政争を嫌い、青歌の地で兵を育てました。
桓騎軍はどうなったのですか?
趙国深部の戦いで壊滅しました。摩論・雷土・ゼノウ・黒桜・那貴らを失い、生き残ったのはオギコら少数です。
上和龍は史実に実在しますか?
していません。作品の創作です。ただし司馬尚は実在します。
趙はなぜ強かったのですか?
北辺で匈奴と接していたため実戦経験を積んだ部隊が絶えず、武霊王の胡服騎射により騎兵中心の軍が早くから確立していたためです。
まとめ
- 上和龍は趙の将で、司馬尚の傘下にある
- 69巻・第749話と751話でゼノウと相打ちになった
- 72巻では岳雷を討ち、黒飛麃隊は満童へ託される
- この戦いは桓騎軍が壊滅していく過程の一場面にあたる
- 趙は三大天・青歌軍・藺家十傑と層が厚く、秦は大将軍格を何人も失った
- 上和龍は創作の人物だが、司馬尚は実在する
桓騎軍最強とされた武を、相打ちで止めた将です。趙という国が最後まで手強かった理由が、こうした人物の存在にあります。
この記事について
執筆・編集: マンガノシラベ編集部
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