輪虎(りんこ)の死亡は22巻232話|山陽の戦いで信に討たれた最期と廉頗四天王【キングダム】
この記事には『キングダム』単行本22巻あたりまでの展開と、史実にもとづく解説が含まれます。連載の進行状況は2026年8月時点のものです。
『キングダム』を読んでいて「リンコ」という名前で検索した方は多いはずです。じつはこのキャラクターの正しい表記は「輪虎」で、読み方が「りんこ」です。カタカナの「リンコ」という登場人物はいません。
輪虎は趙の大将軍・廉頗に仕えた廉頗四天王のひとりで、山陽の戦いで信と一騎打ちを演じた強敵です。この記事では、輪虎が死亡する巻数と話数、誰に討たれたのか、そして廉頗四天王が史実に実在したのかまでを整理します。
結論
- 「リンコ」は輪虎(りんこ)のことです。カタカナ表記のキャラクターは存在しません。
- 輪虎は死亡します。単行本22巻・第232話、山陽の戦いの終盤で信に討ち取られました。
- 輪虎は史実に実在しません。廉頗四天王は全員が作品オリジナルの人物です。ただし主君の廉頗は実在の名将で、最後は楚の寿春で亡くなっています。
輪虎のプロフィール

| 名前 | 輪虎(りんこ) |
|---|---|
| 誤表記されやすい形 | リンコ、りんこ |
| 所属 | 趙。のちに廉頗とともに魏へ移る |
| 立場 | 廉頗四天王のひとり。「廉頗の剣」と称される |
| 武器 | 双剣 |
| 得意戦法 | 輪動(軍を二手に分け、円を描いて敵を分断する) |
| 過去 | 戦災孤児。餓死寸前のところを廉頗に拾われた |
| 死亡 | 単行本22巻・第232話。信に討たれる |
| 史実のモデル | 該当する記録なし(作品オリジナル) |
「リンコ」ではなく「輪虎」
検索でよく見かける「キングダム リンコ」という表記は、輪虎という漢字を読み下したものが独り歩きしたものです。作中の表記はあくまで「輪虎」で、ふりがなは「りんこ」。カタカナで書かれる場面はありません。
名前だけを音で覚えていると女性キャラクターだと思われることもありますが、輪虎は男性の将軍です。趙の武将として登場し、廉頗の最も信頼する部下として描かれています。
廉頗四天王のメンバー
| 名前 | 特徴 | 結末 |
|---|---|---|
| 輪虎(りんこ) | 双剣の使い手。「廉頗の剣」と呼ばれる懐刀 | 山陽の戦いで信に討たれる |
| 介子坊(かいしぼう) | 四天王筆頭とされる大柄な武将。力で押すタイプ | 廉頗とともに楚へ移る |
| 玄峰(げんぽう) | 廉頗の師にあたる軍師的な存在 | 桓騎に暗殺される |
| 姜燕(きょうえん) | 中華十弓に数えられる弓の名手 | 廉頗とともに楚へ移る |
四天王のなかで、輪虎は突破力と暗殺能力を兼ね備えた異質な存在です。正面からの戦闘だけでなく、敵の指揮系統を直接潰しにいく動き方をします。
輪虎の最期は何巻何話?
結論から書きます。輪虎は単行本22巻・第232話で死亡します。山陽の戦いの終盤、信との一騎打ちに敗れました。
| 段階 | 内容 |
|---|---|
| 初登場 | 単行本18巻あたり。廉頗が趙を離れて魏へ移る流れのなかで登場する |
| 開戦前 | 秦軍の千人将を次々に暗殺していく。将軍の羅元もこのとき討たれる |
| 本戦序盤 | 戦法「輪動」で秦軍を分断し、将軍・栄備を討ち取る |
| 本戦終盤 | 信と対峙。騎馬戦から地上戦へと移り、長い一騎打ちになる |
| 22巻・第232話 | 信の剣が輪虎の体を貫き、輪虎が討ち取られる |
| 戦後 | 廉頗から信へ、輪虎の剣が託される(23巻あたり) |
なお、山陽の戦いそのものは単行本19巻・第202話あたりから始まり、23巻・第242話あたりで終わります。輪虎の一騎打ちはその山場のひとつです。
輪虎を倒したのは信
輪虎を討ったのは主人公の信です。ただし、信ひとりの力だけで押し切ったわけではありません。
信は当時まだ臨時の千人将で、将軍格である輪虎とは実力差がありました。それ以前には信と王賁の二人がかりでも仕留めきれなかった相手です。決着の場面では、副長格の楚水が魏将の疑陽を討ったことで輪虎の意識が一瞬それ、その隙を信が突いた形になっています。
この討ち取りによって信は将軍首という条件を満たし、正式に千人将へ昇格します。飛信隊が本格的に部隊として動き出す起点が、この輪虎戦でした。
王騎に一太刀浴びせた男
輪虎の強さを示す逸話として繰り返し語られるのが、秦の六大将軍・王騎に一太刀浴びせたという過去です。王騎の本陣を突破し、その体に傷を負わせた数少ない人物として描かれています。
この設定があるからこそ、山陽の戦いで輪虎が現れた時点で読者は緊張を強いられます。信がまだ千人将にすら届いていない段階で、王騎に傷をつけた男と正面から向き合うことになるからです。
戦法「輪動」とは
輪虎の代名詞となる戦法が「輪動」です。自軍を二つに分け、速度を保ったまま円を描くように敵軍へ迫ります。
砂塵が巻き上がるため敵からは全体像が見えず、どこから本隊が来るのかを判断できません。そのまま敵陣を分断し、指揮官へ到達する。輪虎はこの戦法で秦の将軍・栄備を討ち取っています。
史実では? 輪虎と廉頗四天王は実在しない
『キングダム』を史実と重ねて読むうえで、はっきりさせておくべき点があります。輪虎は史実に実在しません。介子坊、玄峰、姜燕を含め、廉頗四天王は全員が作品のために作られた人物です。
秦の統一戦争を伝える『史記』には、廉頗の部下として輪虎に対応する名前が記録されていません。山陽の戦いにおける一騎打ちも、史料に残る出来事ではありません。
主君の廉頗は実在の名将
一方で、輪虎が仕えた廉頗は実在した趙の名将です。輪虎という人物を通して描かれる「廉頗という将軍の格」は、史実の記録に裏づけがあります。
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 恵文王の時代 | 藺相如との対立ののち和解する。命を預け合う仲になったという「刎頸の交わり」の逸話で知られる |
| 紀元前260年ごろ | 長平の戦いで趙軍の大将となり、秦軍に対して持久策を取る |
| 同時期 | 秦の間者が「廉頗は老いた」と流し、孝成王が廉頗を解任して趙括に交代させる。趙は大敗する |
| 悼襄王の時代 | 再び将軍職を外され、楽乗と交代させられる。怒った廉頗は楽乗を攻撃し、魏へ亡命する |
| その後 | 趙が廉頗の復帰を検討するが、郭開に買収された使者が悪意ある報告をして復帰は流れる |
| 紀元前241年以降 | 楚へ移り将軍となるが功を挙げられず、楚の首都・寿春で死去したと伝えられる |
郭開の讒言と「一飯三遺矢」
廉頗の晩年を決めたのが、郭開の妨害です。趙が廉頗をもう一度使えるか確かめるため使者を送った際、廉頗は健在を示そうと大量に食事をし、馬に乗ってみせました。
ところが郭開に買収されていた使者は、趙王に対して「食事はしっかり取っていたが、短い時間に三度も用を足しに立った」と報告します。これを聞いた趙王は廉頗が老いたと判断し、復帰の話は消えました。
郭開は李牧を讒言によって死に追いやった人物でもあります。趙という国が名将を二人とも自ら手放した経緯は、史実としてそのまま記録されています。
漫画と史実の違い
| 項目 | 『キングダム』 | 史実 |
|---|---|---|
| 輪虎という人物 | 廉頗四天王のひとり。信に討たれる | 該当する記録は残っていない |
| 廉頗四天王 | 介子坊、玄峰、姜燕、輪虎の4人 | この呼称も4人の名も記録にない |
| 廉頗が魏にいる理由 | 趙を離れ、魏の将として山陽を守る | 楽乗との交代に怒って魏の大梁へ亡命した |
| 山陽の戦い | 信が輪虎を討ち、千人将に昇格する | 秦が魏から山陽などの地を取った記録はあるが、個々の一騎打ちの記録はない |
| 廉頗の最期 | 作中では山陽の戦いのあとも生存 | 楚へ移り、寿春で死去したと伝えられる |
なぜ輪虎はこのように描かれたのか
輪虎は、信が「将軍と正面から戦う側」に上がるための最初の壁として置かれた人物です。それまでの信は、五百人将として部隊の一部を任される立場でした。
王騎に傷を負わせた男を倒すという結果があってはじめて、信は千人将として認められます。つまり輪虎は、主人公の階段を一段上げるためだけに存在する強敵ではなく、その階段の高さそのものを読者に示す役割を持っていました。
もうひとつ重要なのが、輪虎が戦災孤児だったという設定です。廉頗に拾われて武将になった男が、同じく身分のない出自から将軍を目指す信に討たれる。この構図は、時代が次の世代へ移っていくというテーマをそのまま形にしています。戦いのあと廉頗が信に輪虎の剣を託すのも、その延長にある場面です。
アニメでは第何シリーズか
この場面は、アニメでは第2シリーズにあたります。
| 単行本 | 22巻 |
|---|---|
| アニメ | 第2シリーズ |
| そのシリーズの内容 | 飛信隊の結成、王騎の最期、山陽攻略戦、魏火龍七師編 |
アニメは原作の話をそのまま順番に並べているわけではありません。巻の区切りとシリーズの区切りは完全には一致しないため、目安として捉えてください。
シリーズごとの原作範囲はアニメと原作の対応表にまとめています。
輪虎に関するよくある質問
リンコと輪虎は同じ人物ですか?
同じです。作中の表記は「輪虎」で、読み方が「りんこ」です。カタカナで「リンコ」と書かれる登場人物は存在しません。
輪虎は死亡しますか?
死亡します。山陽の戦いの終盤、信との一騎打ちに敗れて討ち取られました。
輪虎の死亡は何巻何話ですか?
単行本22巻・第232話です。山陽の戦いの本戦終盤にあたります。
輪虎を倒したのは誰ですか?
信です。ただし決着の場面では、楚水が魏将の疑陽を討ったことで輪虎の注意がそれた瞬間を信が突いています。
輪虎は男性ですか女性ですか?
男性です。趙の将軍で、廉頗四天王のひとりとして描かれています。
輪虎の武器は何ですか?
双剣です。二本の剣を用いた高速の斬撃と、輪動という機動戦法を組み合わせて戦います。
輪虎は王騎より強いのですか?
作中でそう明言された場面はありません。輪虎が王騎の本陣を突破して一太刀浴びせたという逸話が語られていますが、王騎を倒したわけではありません。
輪虎は史実に実在しましたか?
実在しません。『史記』などの史料に輪虎に対応する記録はなく、廉頗四天王は全員が作品オリジナルの人物です。
廉頗は史実ではどうなりましたか?
実在の人物で、趙を離れて魏へ亡命し、その後は楚へ移りました。楚では功を挙げられず、首都の寿春で亡くなったと伝えられています。
廉頗四天王で生き残ったのは誰ですか?
介子坊と姜燕です。輪虎は信に討たれ、玄峰は桓騎に暗殺されました。介子坊と姜燕は廉頗とともに楚へ移っています。
まとめ
- 「リンコ」は輪虎(りんこ)のことで、カタカナ表記のキャラクターは存在しない
- 輪虎は単行本22巻・第232話、山陽の戦いの終盤で信に討たれて死亡した
- 双剣と戦法「輪動」を使い、開戦前には秦の千人将や将軍・羅元を暗殺している
- 王騎の本陣を突破して一太刀浴びせた過去を持つ、廉頗四天王随一の突破力を持つ武将だった
- 輪虎および廉頗四天王は史実に実在しないが、主君の廉頗は実在の名将で、楚の寿春で亡くなっている
名前の読みでつまずきやすい人物ですが、輪虎は信の物語にとって決定的な意味を持つ相手です。この一騎打ちを境に飛信隊は千人規模の部隊になり、信は将軍への道を本当に歩き始めます。
この記事について
執筆・編集: マンガノシラベ編集部
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