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ネタバレ注意
この記事には『鬼滅の刃』無限城編の結末に関する記述が含まれます。単行本21巻までの内容に触れていますので、未読の方はご注意ください。

『鬼滅の刃』の十二鬼月最強、上弦の壱・黒死牟(こくしぼう)。四人の柱・隊士を相手に圧倒的な強さを見せた鬼ですが、その正体は始まりの呼吸の剣士・継国縁壱の双子の兄でした。

この記事では、黒死牟が死亡するのは何巻何話なのか、誰が倒したのか、そして人間だったころの過去を整理します。あわせて、黒死牟の背景にある戦国時代の双子観や兄弟相克が史実としてどうだったのかも調べました。

結論

  • 黒死牟は死亡します。頸を斬られるのが単行本20巻・第178話、完全に消滅するのが21巻・第179話「兄を想い弟を想い」です。
  • 倒したのは悲鳴嶼行冥・不死川実弥・時透無一郎・不死川玄弥の四人です。単独ではなく連携によって頸を落としました。
  • 黒死牟のモデルとなった実在の人物はいません。ただし双子が忌まれた風習や兄弟同士の争いは、戦国時代に実際にあった出来事です。

黒死牟のプロフィール

戦国時代の城郭のイメージ
黒死牟が人間だったころの舞台は戦国時代とされています(画像はイメージです)
名前 黒死牟(こくしぼう)
人間だったころの名 継国巌勝(つぎくに みちかつ)
階級 十二鬼月 上弦の壱
血鬼術・技 月の呼吸
関係 継国縁壱の双子の兄
生きた時代 戦国時代に人間として生まれ、鬼となって大正時代まで存在
最期 単行本21巻・第179話

黒死牟は、鬼舞辻無惨の配下である十二鬼月のなかで最上位に位置する鬼です。特筆すべきは、鬼でありながら鬼殺隊と同じ「呼吸」を使う点にあります。これは黒死牟が鬼になる前、人間の剣士として鬼狩りをしていたためです。

黒死牟の最期は何巻何話?

黒死牟との戦いは長く、決着までに複数の巻をまたいでいます。時系列で整理すると次のとおりです。

場面 収録
無限城で時透無一郎と交戦を開始 単行本19巻
悲鳴嶼行冥・不死川実弥・不死川玄弥が合流 単行本20巻
頸を斬られる 単行本20巻・第178話
再生を試みるも自壊し消滅 単行本21巻・第179話「兄を想い弟を想い」

「黒死牟は何巻で死ぬのか」という疑問に一言で答えるなら21巻ですが、戦闘そのものは19巻から始まっており、頸を落とされる決定的な場面は20巻の巻末付近にあります。20巻には第170話から第178話までが、21巻には第179話から第187話までが収録されています。

頸を斬られても死ななかった理由

通常、鬼は頸を斬られれば消滅します。しかし黒死牟は頸を落とされたあとも肉体の再生を試み、上半身から異形の姿へと変貌しました。上弦の壱という圧倒的な再生能力ゆえの現象です。

それでも最終的に黒死牟は消滅します。決め手となったのは外からの攻撃ではなく、変わり果てた自分の姿を目にしたことでした。強さを求めて鬼になったはずが、行き着いた先が人ですらない異形だったという事実に直面し、自ら崩れていきます。

黒死牟を倒したのは誰?

黒死牟を倒したのは、次の四人による連携です。

人物 役割
悲鳴嶼行冥 岩柱。戦闘の主軸を担い、最終的に頸を落とす一撃に関わる
不死川実弥 風柱。稀血で黒死牟の動きを乱し、頸を斬る攻撃に加わる
時透無一郎 霞柱。上半身を両断されながらも刀を離さず、黒死牟の動きを止める
不死川玄弥 隊士。血鬼術で黒死牟の体内に木を張り巡らせ、拘束する

この四人のうち誰か一人でも欠けていれば、黒死牟の頸には届かなかったと考えられる展開です。とりわけ玄弥の拘束と無一郎の捨て身の足止めが、悲鳴嶼と実弥に一撃の機会を作りました。

ただし代償は大きく、この戦いで時透無一郎と不死川玄弥の二人が命を落としています。上弦の壱との戦いは、鬼殺隊にとって勝利でありながら痛みの残る決着となりました。

黒死牟の正体と過去

黒死牟の人間だったころの名は継国巌勝。戦国時代の武家に生まれた双子の兄です。

弟の継国縁壱は、生まれながらに常人離れした剣の才能を持っていました。巌勝が長い時間をかけて習得することを、縁壱は見ただけで再現してしまう。その差は努力で埋まるものではなく、巌勝は弟への劣等感を抱えたまま歳を重ねます。

やがて巌勝は鬼狩りの道に入りますが、人間としての鍛錬に限界を感じ、鬼舞辻無惨の誘いを受けて鬼となる道を選びました。永遠の時間を得て弟を超えようとしたのです。

しかし鬼となった巌勝が到達したのは、弟を超えた強さではありませんでした。縁壱は人間のまま老いてなお黒死牟を圧倒し、そして黒死牟は最期まで弟の影から逃れられませんでした。「月の呼吸」は、縁壱の「日の呼吸」を習得しきれなかった巌勝が独自に編み出したものとされています。

史実では? 戦国時代の双子と兄弟相克

黒死牟という鬼そのものは創作であり、モデルとなった実在の人物は確認できません。しかし黒死牟の背景として描かれる要素には、史実に裏づけのあるものが複数あります。

双子は「畜生腹」として忌まれていた

作中で縁壱は忌み子として扱われますが、これは史実の風習を反映しています。日本では長く、一度に複数の子を産むことを動物と同じとみなす考え方があり、双子は「畜生腹」と呼ばれて忌避されました。

とくに武家では家督相続の順序が乱れる懸念もあり、双子が生まれた場合には一方を寺に出す、養子に出すといった対応が取られたと伝えられています。この風習は戦国時代に限らず、地域によっては近代まで残っていました。

徳川家康の次男・結城秀康については双子だったとする説も伝えられていますが、確実な史料で裏づけられているわけではありません。むしろ「双子が忌まれたため記録に残されなかった例がある」と考えられている点が、当時の空気を物語っています。

兄弟が殺し合う争いは実際にあった

兄が弟に劣等感を抱き、やがて袂を分かつという構図も、戦国時代には現実に起きています。

人物 出来事
織田信長と織田信勝 家督をめぐって対立し、1558年に信長が弟の信勝を排除したと伝えられる
伊達政宗と伊達小次郎 家中の後継争いを背景に小次郎が命を落としたとされるが、経緯には諸説ある
豊臣秀吉と豊臣秀長 逆に弟が兄を支え続けた例。秀長の死後、豊臣家の統制は揺らいだとされる

戦国期の武家において、兄弟は最も頼れる存在であると同時に、最も近い競争相手でもありました。継国兄弟の関係は、この時代の武家が抱えていた緊張をそのまま人物に落とし込んだものと読むことができます。

剣術の流派は実在するが「呼吸」は創作

日の呼吸・月の呼吸といった呼吸法は作品独自の設定であり、史実には存在しません。ただし戦国時代には陰流や新陰流をはじめとする剣術流派が実際に成立しており、流派が分かれて独自の型が生まれていく過程は現実の剣術史と重なります。

また「継国」という姓は、史料に見られる戦国武家の名としては確認できません。作中の設定として創作された姓と考えられます。

なぜ黒死牟はこのように描かれたのか

黒死牟は、十二鬼月のなかでも特異な立ち位置にあります。他の上弦の鬼の多くが人間だったころに理不尽な目に遭っているのに対し、巌勝は武家に生まれ、剣の腕もあり、恵まれた立場にいました。

それでも鬼になったのは、弟という比較対象がそばにいたからです。飢えや病ではなく、才能の差という誰にでも起こりうる感情が鬼への入口になっている点に、この人物の怖さがあります。

戦国時代という設定も、この主題によく合っています。実力がすべてを決める時代でありながら、生まれつきの才には抗いようがない。黒死牟の物語は、その理不尽さを四百年かけて引きずった男の話として組み立てられています。

黒死牟に関するよくある質問

黒死牟が死亡するのは何巻何話ですか?

頸を斬られるのが単行本20巻・第178話、完全に消滅するのが21巻・第179話「兄を想い弟を想い」です。戦闘自体は19巻から始まっています。

黒死牟を倒したのは誰ですか?

悲鳴嶼行冥・不死川実弥・時透無一郎・不死川玄弥の四人です。玄弥が血鬼術で拘束し、無一郎が動きを止め、悲鳴嶼と実弥が頸を落としました。

黒死牟の正体は誰ですか?

戦国時代の武士・継国巌勝です。始まりの呼吸の剣士である継国縁壱の双子の兄にあたります。

黒死牟はなぜ鬼になったのですか?

双子の弟・縁壱の圧倒的な才能に対する劣等感からです。人間の鍛錬では追いつけないと考え、鬼舞辻無惨の誘いを受けて鬼になりました。

黒死牟はなぜ呼吸を使えるのですか?

鬼になる前、人間の剣士として鬼殺隊に所属していたためです。鬼でありながら呼吸を使える点は、十二鬼月のなかでも黒死牟の大きな特徴です。

黒死牟は実在した人物ですか?

いいえ。黒死牟にも継国巌勝にも、モデルとされる実在の人物は確認できません。ただし双子が忌まれた風習や兄弟同士の争いは、当時の史実に見られます。

黒死牟は何歳ですか?

正確な年齢は明示されていませんが、戦国時代に鬼となって大正時代まで存在しているため、鬼としての活動期間は四百年前後になります。

黒死牟の最終形態とは何ですか?

頸を斬られたあと、再生を試みた結果として変貌した異形の姿を指します。人の形からかけ離れたその姿を自ら目にしたことが、黒死牟の消滅につながりました。

黒死牟の戦いで誰が死亡しましたか?

時透無一郎と不死川玄弥の二人が命を落としています。黒死牟の討伐は鬼殺隊にとって大きな犠牲をともなう勝利でした。

黒死牟と継国縁壱はどちらが強いですか?

作中の描写では縁壱が圧倒しています。縁壱は老境に至ってもなお黒死牟を退けており、この差が黒死牟の執着の根源になっています。

まとめ

  • 黒死牟の最期は単行本21巻・第179話。頸を斬られるのは20巻・第178話
  • 倒したのは悲鳴嶼行冥・不死川実弥・時透無一郎・不死川玄弥の四人
  • 正体は戦国時代の武士・継国巌勝で、継国縁壱の双子の兄
  • 鬼になった動機は弟への劣等感
  • 黒死牟自身に実在のモデルはいないが、双子を忌む風習や兄弟の相克は史実にある

強さを求めた末に人でなくなった黒死牟の結末は、才能への嫉妬という誰にでも触れうる感情から始まっています。戦国という時代背景を知ると、この兄弟の物語はさらに読み応えを増すはずです。

この記事について

執筆・編集: マンガノシラベ編集部
公式コミックスおよび公開されている史料をもとに作成しています。内容に誤りを見つけられた場合はお問い合わせよりご連絡ください。
最終更新日: 2026年8月4日