当サイトはアフィリエイト広告および第三者配信広告を利用しています。
ネタバレ注意
この記事には『鬼滅の刃』無限列車編(単行本7巻から8巻)および、その後の無限城編の展開に関するネタバレが含まれます。

『鬼滅の刃』の無限列車編は、劇場版のヒットによって作品を代表するエピソードになりました。乗客二百人を乗せた夜行列車という閉じた空間で、炭治郎たちが鬼と戦う一連の流れです。

この記事では、無限列車編に登場した鬼を一体ずつ整理します。名前が判明している鬼は誰なのか、それぞれ何巻何話でどう決着したのか。そして舞台になった大正時代の鉄道が実際にどういうものだったのかまで調べました。

結論

  • 名前が判明している鬼は魘夢(えんむ)と猗窩座(あかざ)の二体だけです。ほかに登場する鬼には作中で名前が与えられていません。
  • 魘夢は下弦の壱で、8巻第62話「悪夢に終わる」で頸を斬られて死亡します。倒したのは竈門炭治郎と嘴平伊之助の二人がかりです。
  • 猗窩座は上弦の参で、8巻第63話「猗窩座」から登場します。無限列車編では倒されず逃走し、煉獄杏寿郎が第66話「黎明に散る」で命を落とします。

無限列車編に登場する鬼の一覧

杉林の中に立つ木の鳥居のイメージ
無限列車編の舞台は大正時代の日本です(画像はイメージです)

無限列車編は単行本7巻の第54話「こんばんは煉獄さん」から始まり、8巻の第69話まで続きます。劇場版が扱ったのは第54話から第66話「黎明に散る」までの範囲です。

この区間に出てくる鬼を整理すると、次のようになります。

階級 初登場 結末
魘夢(えんむ) 十二鬼月・下弦の壱 7巻第54話前後 8巻第62話で頸を斬られ消滅
猗窩座(あかざ) 十二鬼月・上弦の参 8巻第63話 無限列車編では逃走。後の無限城編で決着
名前のない鬼たち 階級なし 無限列車編内 いずれも名前が明かされていない

つまり、無限列車編で「鬼の名前」として答えられるのは魘夢と猗窩座の二つだけです。ほかに姿を見せる鬼は名前も血鬼術も明かされないまま退場します。なお登場する鬼の数は媒体によって差があり、原作漫画と劇場版とテレビアニメ版では出てくる鬼の体数が一致しません。

魘夢のプロフィールと血鬼術

名前 魘夢(えんむ)
階級 十二鬼月・下弦の壱
外見 洋装の細身の青年。両目の下に涙のような幾何学模様がある
血鬼術 強制昏睡・眠り。相手を強制的に眠らせ、夢の中に閉じ込める
特徴 他人が絶望する姿を見ることに強い執着がある
初登場 単行本6巻の下弦の鬼の集会(第51話から第52話)
最期 8巻第62話「悪夢に終わる」で頸を斬られる

魘夢は十二鬼月の下弦の壱です。鬼舞辻無惨から直接血を分け与えられており、下弦の鬼としては例外的に強化された状態で無限列車の任務に就いています。

眠らせる血鬼術の仕組み

魘夢の血鬼術は、相手を強制的に眠らせて夢を見せるものです。無限列車では、自分の血を混ぜたものを切符に染み込ませ、車掌が切符に鋏を入れた瞬間に術が発動する形にしていました。列車に乗った人間が順に眠らされていく仕掛けです。

眠らされた者は、自分が最も望む夢を見せられます。炭治郎の場合は家族が生きている風景でした。魘夢はさらに、眠っている人間の「精神の核」を破壊させるために、切符を受け取った一般人を協力者として動かします。核を壊された人間は二度と目覚めない廃人になるという設定です。

この術に対して炭治郎が取った手段が、夢の中で自分の頸を斬るという方法でした。夢の中で死ねば現実で目覚められるという性質を突いた対処です。

魘夢の最期は何巻何話?

魘夢の決着は8巻第62話「悪夢に終わる」です。そこに至る流れを整理します。

段階 内容
7巻第54話から第55話 炭治郎たちが無限列車に乗車。魘夢の術で全員が眠らされる
7巻第56話から第58話 それぞれの夢と、夢からの脱出。炭治郎が夢の中で頸を斬って目覚める
7巻第59話から第61話 魘夢が列車そのものと融合。乗客二百人を守りながらの戦いになる
8巻第62話 炭治郎と伊之助が魘夢の頸を斬る。列車は脱線するが乗客に死者は出なかった

魘夢は自分の肉体を無限列車と一体化させ、列車全体を自分の体として扱いました。頸にあたる位置が運転席の前方に露出しており、そこを斬られると本体が死ぬ構造です。

炭治郎が正面から斬りかかろうとしたところを魘夢の骨の突起に阻まれ、そこへ伊之助が加勢します。禰豆子の血鬼術が伊之助を縛る縄を焼き切ったことも脱出につながりました。最終的に二人がかりで頸を落としています。

倒された魘夢は、無惨から血を分けてもらったのに勝てなかったこと、一人も人間を喰えなかったこと、上弦の座に届かなかったことを嘆きながら消滅しました。人間を絶望させることを喜びとしていた鬼が、自分自身の絶望の中で消えるという結末です。

猗窩座の登場は何巻何話?

魘夢が倒された直後、傷ついた炭治郎たちの前に現れるのが上弦の参・猗窩座です。登場は8巻第63話「猗窩座」で、話のタイトルがそのまま名前になっています。

名前 猗窩座(あかざ)
階級 十二鬼月・上弦の参
外見 筋肉質の若い男の姿。全身に刺青のような文様がある
血鬼術 破壊殺。素手による格闘を軸にした技の系統
特徴 強い者を鬼に勧誘する。女性は襲わない
無限列車編での結末 倒されず、夜明けとともに逃走

煉獄杏寿郎との戦い

猗窩座は現れるなり、炎柱・煉獄杏寿郎に「鬼にならないか」と持ちかけます。煉獄が拒否したことで戦闘に入りました。第64話「上弦の力・柱の力」、第65話「誰の勝ちか」と続き、第66話「黎明に散る」で決着します。

煉獄は猗窩座の腹を貫き、頸を斬ろうと刀を差し込んだまま押さえ込みました。しかし夜明けが近づき、日光を嫌う猗窩座は腕を自ら切り離して逃走します。煉獄は腹部を貫かれた傷が致命傷となり、この場で命を落としました。

つまり無限列車編において、猗窩座は倒されていません。逃げ切っています。柱である煉獄が上弦の参を仕留めきれなかったという結果が、以降の物語で上弦の鬼の格を示す基準になりました。

猗窩座はその後どうなったのか

猗窩座の決着がつくのは、はるか後の無限城編です。18巻第156話「ありがとう」から第157話「舞い戻る魂」にかけて、炭治郎と冨岡義勇との戦いの中で人間だった頃の記憶を取り戻し、最終的に自分自身に技を向けて消滅します。

無限列車編で猗窩座を追い切れなかったことが、後の展開まで尾を引く形になりました。

名前のない鬼たち

無限列車編には、魘夢と猗窩座のほかにも鬼が姿を見せます。ただしこれらの鬼には作中で名前が与えられておらず、血鬼術の名称も明かされていません。

厄介なのは、登場する鬼の数が媒体ごとに違う点です。原作漫画と劇場版と、テレビ放送されたアニメ版の無限列車編では、描かれる鬼の体数が一致しません。アニメ版では列車に乗る前の場面が追加されており、そこにしか出てこない鬼がいます。

そのため「無限列車編に鬼は何体出てくるか」という問いには、どの媒体を指しているかによって答えが変わります。名前で答えられるのは魘夢と猗窩座だけ、という整理がもっとも確実です。

なぜ下弦の鬼は魘夢しか残っていなかったのか

無限列車編に下弦の鬼が魘夢しか出てこないのには理由があります。その直前、単行本6巻の第51話から第52話にかけて、鬼舞辻無惨が下弦の鬼を集めて粛清する場面が描かれているからです。

階級 名前 この時点での状況
下弦の壱 魘夢 唯一生き残り、無惨から血を分け与えられる
下弦の弐 轆轤(ろくろ) この集会で消される
下弦の参 病葉(わくらば) この集会で消される
下弦の肆 零余子(むかご) この集会で消される
下弦の伍 累(るい) 那田蜘蛛山編で既に死亡
下弦の陸 釜鵺(かまぬえ) この集会で消される

柱に敗れ続ける下弦は不要だと判断した無惨が、下位から順に処分していきました。読者からは「パワハラ会議」と呼ばれる場面です。ここで魘夢だけが生き残り、より強い力を与えられて無限列車の任務に送り出されます。

つまり無限列車編の魘夢は、下弦の鬼としては最後の一体でした。これ以降、十二鬼月の下弦は補充されないまま物語が進みます。

史実では? 大正時代の鉄道と夜行列車

無限列車編の舞台になっている蒸気機関車と夜行列車は、大正時代の日本に実在したものです。作品世界の背景として、実際の鉄道史を確認しておきます。

無限列車のモデルとされる8620形

劇場版に登場する無限列車を牽引する機関車は、国鉄8620形蒸気機関車によく似た形状をしています。8620形は1914年(大正3年)から製造が始まった旅客列車用の蒸気機関車で、「ハチロク」の愛称で知られます。

項目 内容
形式 国鉄8620形蒸気機関車
製造開始 1914年(大正3年)
製造両数 687両とされる
用途 旅客列車の牽引
現存 京都鉄道博物館の8630号機など、複数が保存されている

製造期間は1914年から昭和初期にかけてとされ、資料によって終期の記述に幅があります。いずれにせよ、大正時代を代表する旅客用機関車であることは共通しています。2020年には58654号機を用いた「SL鬼滅の刃」の運行も行われました。

大正時代の鉄道はどういう状況だったか

作品の舞台となる大正期は、日本の鉄道が国家の手で急速に整備されていた時期にあたります。

出来事
1906年(明治39年) 鉄道国有法が公布される。主要私鉄が国に買収される
1906年から1907年 17社の路線が買収され、幹線網が国の管理下に入る
1912年(明治45年・大正元年) 新橋と下関を結ぶ特別急行列車が運行を開始する
1920年(大正9年) 鉄道省が設置され、鉄道行政が一元化される

夜行列車自体は明治期から存在しており、1906年には新橋と神戸を結ぶ夜行急行が設定されていました。大正期には第一次世界大戦を背景とする経済成長で輸送需要が伸び、長距離列車の運行が拡大していきます。

当時の長距離移動は所要時間が長く、夜をまたぐことが当たり前でした。新橋と大阪の間でも半日以上を要した時代です。乗客が夜行列車の中で眠るという状況は、特別なことではなく日常でした。

閉じた空間としての列車

大正期の客車は、現在のように貫通路で自由に行き来できる構造ばかりではありませんでした。乗ってしまえば次の停車駅まで降りられないという点で、列車は当時から独特の閉鎖空間です。

魘夢が選んだのが、二百人が眠りに落ちる夜行列車という場所だったこと。これは当時の鉄道が持っていた性質を、そのまま舞台装置として使ったものだと言えます。

漫画と史実の違い

項目 『鬼滅の刃』 史実
無限列車 四十人以上が行方不明になった路線を走る夜行列車 実在しない架空の列車。牽引機の外観は8620形に類似する
機関車 形式の明示はない 8620形は1914年から製造された実在の形式
乗客数 二百人以上 当時の客車編成として不自然な人数ではない
行方不明事件 鬼による連続失踪 該当する記録はない
時代設定 大正時代 大正期は鉄道網が国有化のうえ急拡大していた時期

無限列車そのものは架空ですが、それを支える鉄道の描写は当時の実情から大きく外れていません。夜行の長距離列車が走り、蒸気機関車が客車を引き、多くの人が車内で夜を明かす。その光景は実在したものです。

なぜ無限列車編はこのように描かれたのか

無限列車編は、それまでの戦いと構造が違います。炭治郎たちは山や屋敷ではなく、走り続ける乗り物の中に閉じ込められました。逃げ場がなく、しかも守るべき一般人が二百人います。

魘夢の血鬼術が「眠らせる」ものであることも、この舞台と噛み合っています。夜行列車は本来、人が眠るための乗り物です。安全に眠れるはずの場所が、そのまま罠になるという構図になっています。

そしてこの編で、下弦の鬼を倒した先に上弦の鬼がいるという段差がはっきり示されました。柱である煉獄が全力で戦っても上弦の参を倒しきれない。無限列車編は、鬼殺隊が挑む相手の規模がここから変わることを読者に示す転換点として置かれています。

無限列車編の鬼に関するよくある質問

無限列車編に出てくる鬼の名前は何ですか?

名前が判明しているのは魘夢(えんむ)と猗窩座(あかざ)の二体です。ほかにも鬼は登場しますが、作中で名前は与えられていません。

魘夢は何巻何話で死亡しますか?

単行本8巻の第62話「悪夢に終わる」です。竈門炭治郎と嘴平伊之助の二人がかりで頸を斬られ、消滅しました。

魘夢は下弦の何番目の鬼ですか?

下弦の壱です。十二鬼月の下弦としては最上位にあたり、無惨から直接血を分け与えられて強化されていました。

魘夢の血鬼術はどういうものですか?

強制的に相手を眠らせて夢を見せる術です。無限列車では自分の血を染み込ませた切符を使い、鋏を入れた瞬間に発動する仕掛けにしていました。

猗窩座は無限列車編で倒されましたか?

倒されていません。煉獄杏寿郎に追い詰められましたが、夜明けが迫ったため自分の腕を切り離して逃走しています。

猗窩座が登場するのは何巻何話ですか?

単行本8巻の第63話「猗窩座」です。魘夢が倒された直後の場面から登場します。

煉獄杏寿郎が死亡するのは何巻何話ですか?

単行本8巻の第66話「黎明に散る」です。猗窩座との戦いで負った腹部の傷が致命傷となりました。

無限列車編は漫画の何巻から何巻までですか?

7巻の第54話から8巻の第69話までです。劇場版が扱ったのは第54話から第66話までの範囲になります。

無限列車編に鬼は何体登場しますか?

媒体によって異なります。原作漫画と劇場版とテレビアニメ版で登場する鬼の体数が一致しないため、名前で数えるなら魘夢と猗窩座の二体という整理が確実です。

無限列車のモデルになった機関車はありますか?

国鉄8620形蒸気機関車によく似た形状で描かれています。8620形は1914年(大正3年)から製造された実在の旅客用蒸気機関車です。

まとめ

  • 無限列車編で名前が判明している鬼は魘夢と猗窩座の二体だけ
  • 魘夢は下弦の壱で、8巻第62話「悪夢に終わる」で炭治郎と伊之助に頸を斬られる
  • 猗窩座は上弦の参で、8巻第63話から登場し、倒されずに逃走する
  • 煉獄杏寿郎は8巻第66話「黎明に散る」で命を落とす
  • 舞台の夜行列車は架空だが、牽引機は1914年製造開始の8620形に似た形で描かれている

下弦の鬼が全滅寸前まで粛清され、生き残った一体が敗れ、その先に上弦の鬼が立っていた。無限列車編は鬼の名前が二つしか出てこない話ですが、その二つの落差こそが、この編がやろうとしたことだったのだと思います。

続きは単行本で

記事内で触れた『鬼滅の刃』8巻は、Amazonで確認できます。

Amazonで『鬼滅の刃』8巻を見る

当サイトはAmazonアソシエイト・プログラムの参加者です。

この記事について

執筆・編集: マンガノシラベ編集部
公式コミックスおよび公開されている史料をもとに作成しています。内容に誤りを見つけられた場合はお問い合わせよりご連絡ください。