糸凌(しりょう)は死亡していない|794話の瀕死から798話で生還・敵将カンサロが手当てした理由【キングダム】
この記事には『キングダム』番吾の戦い(71巻から73巻)の展開に関する記述が含まれます。未読の方はご注意ください。
「糸凌(しりょう)は死んだ」という情報が、番吾の戦いのあとに広まりました。結論から書くと、糸凌は死亡していません。
この記事では、糸凌がどういう人物なのか、なぜ死亡説が出たのか、そして生存が判明した経緯を整理します。生き延びた理由が敵将の判断だったという点が、この人物の物語の核になっています。
結論
- 糸凌は玉鳳隊の副長です。関常とともに王翦軍から送り込まれました。
- 死亡していません。第794話で瀕死になりますが、第798話で生存が判明します。
- 助けたのは敵将のカン・サロです。親友のジ・アガを討った相手を、手当てして生かしました。
- 死亡説の出どころは第794話の描写です。包囲され絶望的な状況が描かれたため、戦死と受け取られました。
糸凌とはどんな人物か
| 読み方 | しりょう |
|---|---|
| 所属 | 秦・玉鳳隊(王賁の部隊) |
| 立場 | 副長 |
| 出身 | 王翦軍。関常とともに玉鳳隊へ入った |
| 生死 | 生存 |
| 史実 | 記録なし。作品の創作 |
玉鳳隊は王賁が率いる騎馬部隊です。糸凌はその副長にあたります。
もともとは王翦軍の所属でした。関常と2人で玉鳳隊へ送り込まれています。王賁の側から見れば、これは他軍からの人員であり、当初は監視役ではないかと受け取られる立場でもありました。
なぜ死亡したと思われたのか
死亡説の出どころは番吾の戦いです。
単行本73巻・第794話で、糸凌は本隊から切り離され、趙軍に包囲されます。この場面が助からない状況として描かれたため、そのまま戦死したと受け取った読者が多くいました。
番吾の戦いでは、秦側が実際に大きな損害を出しています。王翦軍の亜光と田里弥という主要な将が2人とも戦死しました。この流れの中に置かれたことで、糸凌の安否も同じように受け取られやすい状況になっていました。
| 話数 | 描写 |
|---|---|
| 第794話 | 糸凌が包囲され、絶望的な状況が描かれる |
| 第798話 | 倉央とともに解放され、生存が判明する |
糸凌を生かしたのは敵将だった
生存が判明する第798話では、糸凌が敵将のもとで手当てを受けていたことが明かされます。
助けたのは青歌軍のカン・サロです。糸凌はカン・サロの親友であるジ・アガを討っています。つまりカン・サロにとって、糸凌は友の仇にあたります。
それでもカン・サロは糸凌を殺しませんでした。手当てを施し、王翦軍の倉央とともに秦側へ返しています。
青歌軍は司馬尚が率いる部隊です。作中では、戦い方にも捕虜の扱いにも独自の筋を持つ集団として描かれてきました。糸凌の生還は、その青歌軍の性格が最もはっきり出た場面のひとつです。
玉鳳隊での役割
玉鳳隊は隊長の王賁を筆頭に、番陽・関常・糸凌・亜花錦という顔ぶれです。
| 名前 | 立場 | 生死 |
|---|---|---|
| 王賁(おうほん) | 隊長 | 生存 |
| 番陽(ばんよう) | 古参 | 生存 |
| 関常(かんじょう) | 千人将 | 生存 |
| 糸凌(しりょう) | 副長 | 生存 |
| 亜花錦(あかきん) | 千人将 | 生存 |
王賁は当初、武功を最優先にして突出する傾向がありました。著雍の戦いでは紫伯の首を狙って部隊ごと危険に踏み込もうとし、関常に止められています。
この変化に関わったのが、王翦軍から来た関常と糸凌の2人です。監視役と疑われた立場の人間が、実際には王賁に足りていなかった視点を持ち込みました。玉鳳隊が部隊として厚みを増していく過程に、この2人が関わっています。
番吾の戦いで秦が失ったもの
糸凌の死亡説を理解するには、この戦い全体で何が起きたかを見る必要があります。
番吾の戦いは、単行本71巻・第770話から73巻・第799話にかけての戦役です。秦は王翦を総大将として趙へ攻め込みましたが、司馬尚の青歌軍を含む趙軍に阻まれ、敗退しました。
| 人物 | 所属 | 結末 |
|---|---|---|
| 亜光(あこう) | 王翦軍 | 司馬尚に討たれ戦死 |
| 田里弥(でんりみ) | 王翦軍 | 戦死 |
| 倉央(そうおう) | 王翦軍 | 生存。糸凌とともに返される |
| 糸凌(しりょう) | 玉鳳隊 | 生存 |
王翦軍の四将のうち2人が、この一戦で失われています。実際に主要な将が次々と倒れていく流れの中に糸凌の包囲場面が置かれたため、同じ結末だと受け取られました。読者側の誤解というより、そう読める配置になっていたということです。
史実でも番吾の戦いは秦の敗戦です。紀元前232年、李牧が秦軍を破ったという記録が残っています。作中の展開は、この史実の結果に沿ったものになっています。
倉央とともに返された
第798話で解放されたのは糸凌ひとりではありません。王翦軍の倉央(そうおう)も同じ場面で描かれています。
倉央は王翦軍の四将のひとりで、亜光・麻鉱・田里弥と並ぶ立場です。番吾の戦いでは、この四将のうち亜光と田里弥が戦死し、倉央だけが生きて戻りました。糸凌と倉央が同時に返されたことで、秦側は将を2人取り戻した形になります。
「糸凌」と「倉央」がセットで検索されるのは、この場面が同じ話数で描かれているためです。どちらも死んだと思われていた人物が、同時に生存を確認されました。
青歌軍という部隊
糸凌を生かしたカン・サロが属する青歌軍は、趙の司馬尚が率いる部隊です。
この部隊の特徴は、戦場での振る舞いに独自の基準を持っていることです。降伏した相手や動けなくなった相手に対して、必要以上の手をかけません。カン・サロが友の仇である糸凌を手当てしたのも、その延長線上にあります。
司馬尚は李牧と並ぶ趙の切り札として描かれる将です。青歌の地で兵を育て、中央の政争から距離を置いてきました。郭開が支配する趙の宮廷とは別の原理で動いている集団という描き方が、この戦いでの捕虜の扱いにも表れています。
関常と糸凌が玉鳳隊に持ち込んだもの
王翦軍から来た2人が玉鳳隊で果たした役割は、戦力の追加ではありません。
王賁は武功への執着が強く、将軍首を狙って部隊を危険にさらす場面が繰り返し描かれてきました。著雍の戦いでは、魏国最強の槍とされる紫伯へ突っ込もうとして関常に止められています。
糸凌も同様に、部隊全体を見る側の人間です。隊長が前へ出たがる部隊にとって、引き戻す役が2人いる状態は大きな意味を持ちます。玉鳳隊が飛信隊や楽華隊と並ぶ部隊として成長したのは、この配置があったからだと読むこともできます。
そして番吾では、その糸凌が本隊から切り離されました。守る側だった人物が守られる側に回り、しかも助けたのが敵将だったという形になっています。
史実では? 糸凌の記録はない
糸凌という人物は史実に存在しません。玉鳳隊という部隊も、番陽・関常・亜花錦も、史料には記録がありません。
一方で隊長の王賁は実在します。『史記』には王翦の子として記録があり、魏を水攻めで滅ぼし、燕・代・斉の攻略にも関わった将軍です。
| 項目 | 『キングダム』 | 史実 |
|---|---|---|
| 糸凌 | 玉鳳隊の副長 | 記録なし |
| 玉鳳隊 | 王賁の騎馬部隊 | そのような部隊名の記録はない |
| 王賁 | 玉鳳隊隊長 | 実在。魏・燕・代・斉の攻略に関わる |
| カン・サロ | 青歌軍の将 | 記録なし |
| 番吾の戦い | 71巻から73巻の戦役 | 実在。紀元前232年に秦が趙に大敗している |
玉鳳隊という部隊
糸凌が属する玉鳳隊は、王賁が率いる部隊です。
| 人物 | 役割 |
|---|---|
| 王賁 | 隊長。王翦の子 |
| 関常 | 千人将。王賁を二度守った |
| 番陽 | 古参。若い隊長を支える |
| 糸凌 | 玉鳳隊の一員 |
| 亜花錦 | 後輩にあたる |
飛信隊が同世代中心なのに対し、玉鳳隊には年長者がいます。王賁が若くして隊を率いたため、支える立場の人物が置かれました。
この構成の違いが、二つの部隊の性格を分けています。飛信隊は勢い、玉鳳隊は統率で戦う形です。
糸凌に関するよくある質問
糸凌の読み方は何ですか?
しりょうです。
糸凌は死亡しましたか?
していません。第794話で包囲されて瀕死になりましたが、第798話で生存が判明しています。
なぜ糸凌が死亡したと言われているのですか?
第794話の描写が原因です。本隊から切り離されて趙軍に包囲される場面が助からない状況として描かれたため、そのまま戦死と受け取られました。
糸凌を助けたのは誰ですか?
青歌軍のカン・サロです。糸凌はカン・サロの親友であるジ・アガを討っていましたが、それでも手当てを受け、王翦軍の倉央とともに秦側へ返されました。
糸凌は玉鳳隊のどういう立場ですか?
副長です。関常とともに王翦軍から玉鳳隊へ送り込まれました。
糸凌は女性ですか?
女性として描かれています。作中では玉鳳隊の副長という指揮官の立場にあります。
糸凌はいつ玉鳳隊に入ったのですか?
関常と同じく王翦軍からの配属です。当初、玉鳳隊の側からは他軍からの監視役ではないかと受け取られる立場でした。
ジ・アガとは誰ですか?
青歌軍の将で、カン・サロの親友です。番吾の戦いで糸凌に討たれました。
番吾の戦いは何巻何話ですか?
単行本71巻・第770話から73巻・第799話です。秦軍は敗退し、王翦軍の亜光と田里弥が戦死しました。
糸凌は史実に実在しますか?
していません。玉鳳隊という部隊自体が作品の創作で、隊長の王賁だけが実在の人物です。
まとめ
- 糸凌は玉鳳隊の副長。関常とともに王翦軍から送り込まれた
- 死亡していない。第794話で包囲されたが第798話で生存が判明
- 助けたのは敵将のカン・サロ。糸凌は親友ジ・アガを討った相手だった
- 死亡説が広まったのは、番吾の戦いで亜光・田里弥が実際に戦死したため
- 王翦軍から来た関常と糸凌が、王賁の突出癖を抑える役割を果たした
- 史実に糸凌の記録はない。実在するのは隊長の王賁
友の仇を手当てして返す。番吾の戦いで秦が負けた回に、こういう場面が置かれています。青歌軍という部隊の描かれ方を知るうえでも読み返す価値のあるところです。
この記事について
執筆・編集: マンガノシラベ編集部
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