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ネタバレ注意
この記事には『キングダム』本編の展開と、史実にもとづく今後の予測が含まれます。連載の進行状況は2026年8月時点のものです。

『キングダム』はいつの時代の話なのか。そして今、物語は史実のどのあたりにいるのか。この二つを一枚の年表で整理します。

作品は紀元前3世紀の中国、戦国時代の末期を舞台にしています。史実の骨格をたどって進む作品なので、年表を押さえておくと今後の展開もかなり見通せるようになります。

結論

  • 舞台は紀元前3世紀の中国、戦国時代の末期です。物語は紀元前245年ごろから始まります。
  • 2026年8月時点の作中は紀元前230年前後です。韓攻略のあたりにいます。
  • 中華統一は紀元前221年です。史実ではあと10年ほどで完成します。
  • 七雄が滅んだ順は韓・趙・魏・楚・燕・斉です。最初に滅ぶのが韓、最後が斉です。

キングダムはいつの時代?

中国の古代都市の遺構のイメージ
秦の都・咸陽は現在の陝西省咸陽市の付近にあたります(画像はイメージです)
時代区分 春秋戦国時代のうち、戦国時代の末期
西暦 紀元前245年ごろから紀元前221年(統一)まで
日本では 弥生時代の初期にあたる
主な国 秦・趙・魏・韓・楚・燕・斉の戦国七雄
主人公 信(史実の李信)、嬴政(のちの始皇帝)

戦国時代は紀元前403年ごろに始まり、紀元前221年の秦による統一で終わります。『キングダム』が描いているのは、その最後の25年ほどです。すでに七雄以外の小国はほぼ淘汰され、大国同士の決着だけが残っている段階から物語は始まります。

統一までの史実年表

作中の出来事と対応する史実を並べます。

史実の出来事 作中の対応
紀元前247年 荘襄王が死去し、13歳の嬴政が即位する 物語開始の前提
紀元前246年 蒙驁・王齮・麃公が将軍に任じられる 王騎・麃公が現役の時代
紀元前245年 麃公が魏の巻を攻め、3万を斬る 蛇甘平原の戦いの時期
紀元前244年ごろ 蒙驁が韓・趙を攻める 馬陽の戦い
紀元前241年 趙・楚・魏・韓・燕の合従軍が秦を攻めるが失敗 合従軍編・函谷関の戦い
紀元前239年 長安君(成蟜)が屯留で反乱を起こし自殺 屯留の反乱(35巻)
紀元前238年 嫪毐の乱。嬴政が親政を開始する 毐国の反乱(37巻から40巻)
紀元前236年 王翦・桓齮・楊端和が鄴などを攻略 鄴攻略戦(46巻から59巻)
紀元前234年 桓齮が平陽で趙軍を破り、扈輒を討つ 黒羊丘・平陽の戦い
紀元前233年 桓齮が宜安で李牧に大敗(肥下の戦い) 桓騎の死(69巻)
紀元前233年 韓非が秦で死去 韓非の死(70巻)
紀元前232年 秦が番吾を攻めるが李牧に敗れる 番吾の戦い(71巻から73巻)
紀元前231年 秦が南陽を接収し、内史騰を南陽守とする 韓攻略(現在地)

作中の現在地は、この表の最下部あたりです。2026年8月時点で、飛信隊は韓攻略に関わっています。

これから起きること|統一までの10年

史実の側を見れば、この先に何が起きるかはわかっています。

出来事
紀元前230年 韓が滅亡。内史騰が韓王安を捕らえる。七雄で最初
紀元前229年 王翦が趙へ侵攻。郭開の讒言で李牧が処刑される
紀元前228年 趙が滅亡。幽繆王が捕らえられる
紀元前227年 荊軻による始皇帝暗殺未遂
紀元前226年 秦が燕の薊を落とす
紀元前225年 魏が滅亡。王賁が大梁を水攻めで落とす
紀元前224年 王翦が60万の兵で楚へ侵攻。項燕を破る
紀元前223年 楚が滅亡
紀元前222年 燕が滅亡。王賁が燕王喜を捕らえる
紀元前221年 斉が降伏し、中華統一が完成。嬴政が始皇帝を名乗る

李牧の処刑が紀元前229年である点は重要です。作中では番吾で秦を二度目の敗北に追い込んだ李牧が、史実ではその3年後に自国の王に殺されます。秦が正面から破れなかった相手が、戦場以外の場所で失われることになります。

統一後に起きること

作品はまだ統一に到達していませんが、その先の史実も押さえておくと登場人物たちの行方が見えてきます。

出来事
紀元前221年 統一。度量衡・文字・貨幣の統一が進む
紀元前215年ごろ 蒙恬が30万の軍で匈奴を討ち、長城の連結工事を統括
紀元前210年 始皇帝が沙丘で病没。趙高・李斯・胡亥が遺詔を偽造(沙丘の変)
紀元前210年 扶蘇が自害、蒙毅が殺害され、蒙恬も自害する
紀元前209年 陳勝・呉広の乱。各地で反乱が広がる
紀元前208年 李斯が腰斬の刑に処される
紀元前207年 望夷宮の変。胡亥が自害する
紀元前206年 秦が滅亡

統一からわずか15年で秦は滅びます。作中で生まれた胡亥がその中心にいることを考えると、物語の明るい場面にも別の意味が生まれます。

戦国七雄が滅んだ順番

覚え方として「韓・趙・魏・楚・燕・斉」の順です。

滅亡年 攻略した将
1 紀元前230年 内史騰
2 紀元前228年 王翦
3 紀元前225年 王賁
4 紀元前223年 王翦
5 紀元前222年 王賁
6 紀元前221年 王賁

目を引くのは王翦と王賁の父子です。六国のうち五国を、この二人が落としています。作中で若手として描かれている王賁が、史実では三国を滅ぼす将軍になるわけです。

作品は史実をどこまで守っているか

『キングダム』は史実の骨格をたどりますが、すべてを記録どおりに描いているわけではありません。守っている部分と、大きく膨らませている部分がはっきり分かれています。

要素 扱い
年号と戦役の結果 ほぼ史実どおり。勝敗と滅亡年は動かさない
将軍の名前 王翦・王賁・蒙恬・李牧・楊端和など実在の人物を配置
戦いの内容 大きく創作。史実は結果しか記していないため
部隊と兵士 飛信隊をはじめ、ほぼすべて創作
制度 六大将軍・三大天・魏火龍七師などは作品独自

史実が書き残しているのは「何年に誰が何を落とした」という骨だけです。そこに肉を付けるのが作品の役割であり、骨の位置は動かさないというのが基本方針になっています。

この構造がわかっていると、今後の展開の予測もしやすくなります。年表に載っている出来事は起きる。ただし、そこへ至る過程は誰にも予想できません。

年表と巻数の対応の目安

作中の時間の進み方は一定ではありません。1年に満たない期間に十数巻を費やすこともあれば、数年が数話で流れることもあります。

戦役 収録巻 史実の年
王都奪還編 1巻から5巻 物語開始時点
蛇甘平原の戦い 5巻から7巻 紀元前245年ごろ
馬陽の戦い 11巻から17巻 紀元前244年ごろ
山陽の戦い 17巻から22巻 紀元前243年ごろ
合従軍編 26巻から33巻 紀元前241年
著雍の戦い 35巻から37巻 紀元前240年前後
黒羊丘の戦い 41巻前後 紀元前236年前後
鄴攻略戦 46巻から59巻 紀元前236年
宜安・肥下の戦い 66巻から69巻 紀元前233年
番吾の戦い 71巻から73巻 紀元前232年

鄴攻略戦だけで14巻を使っている一方、その前後の数年は駆け足で進みます。作品が力を入れているのは、史実が一行で片づけた戦いの中身です。

信は史実でどうなるのか

信のモデルである李信も、この年表に登場します。

李信は燕攻めで太子丹を追った将として記録され、その後、楚攻めの総大将に任じられます。20万の兵を与えられましたが、項燕に敗れました。この敗戦を受けて、王翦が60万で出直すことになります。

ただし李信はその後も記録に現れ、燕・斉の攻略に参加しています。敗軍の将として処罰されて終わったわけではありません。作中の信がこの敗北をどう迎えるかは、今後の大きな見どころです。

キングダムの史実年表に関するよくある質問

キングダムはいつの時代の話ですか?

紀元前3世紀の中国、戦国時代の末期です。物語は紀元前245年ごろから始まり、史実では紀元前221年の統一へ向かいます。

日本では何時代にあたりますか?

弥生時代の初期にあたります。

作中は今、史実のどのあたりですか?

紀元前230年前後、韓攻略のあたりです。史実の統一まではあと10年ほど残っています。

戦国七雄が滅んだ順番は?

韓(前230年)、趙(前228年)、魏(前225年)、楚(前223年)、燕(前222年)、斉(前221年)の順です。

李牧はいつ死ぬのですか?

史実では紀元前229年です。戦死ではなく、郭開の讒言を信じた趙の幽繆王によって処刑されました。

中華統一はいつですか?

紀元前221年です。斉が降伏して統一が完成し、嬴政は始皇帝を名乗りました。

秦はいつ滅びましたか?

紀元前206年です。統一からわずか15年でした。

六国を滅ぼしたのは誰ですか?

王翦が趙と楚、王賁が魏・燕・斉、内史騰が韓を落としています。父子で五国を滅ぼした形です。

史実の李信は楚攻めで負けたのですか?

負けています。20万の兵を率いて項燕に敗れました。ただしその後も燕・斉の攻略に参加した記録があります。

合従軍編は史実にありますか?

あります。紀元前241年、趙・楚・魏・韓・燕の合従軍が秦を攻めましたが失敗しました。

まとめ

  • 舞台は紀元前3世紀の中国、戦国時代末期。日本では弥生時代初期
  • 物語は紀元前245年ごろから始まり、2026年8月時点で紀元前230年前後にいる
  • 史実の中華統一は紀元前221年。作中からあと10年ほど
  • 七雄が滅んだ順は韓・趙・魏・楚・燕・斉
  • 六国のうち五国を王翦・王賁の父子が落としている
  • 統一からわずか15年、紀元前206年に秦は滅亡する

史実の骨格が決まっている作品を読む面白さは、結末を知ったうえで過程を追えることにあります。李牧がいつ死ぬか、王賁がどこまで昇るか、信が楚でどうなるか。年表を手元に置いておくと、一つひとつの戦いの意味が変わって見えてきます。

この記事について

執筆・編集: マンガノシラベ編集部
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