ダント(フィゴ王)は死亡した?78巻856話で倒れた経緯とトアクを討った52巻564話【キングダム】
この記事には『キングダム』橑陽の戦い(52巻から53巻前後)の結末と、78巻の展開に関する記述が含まれます。未読の方はご注意ください。
『キングダム』の山の民には、楊端和の直属以外にも強力な部族の王たちがいます。その筆頭がフィゴ族の王・ダントです。豪快な戦いぶりで橑陽の戦いを支えた猛将で、「ダント 死亡」と検索されることの多い人物でもあります。
この記事では、ダントが死亡しているのかをはっきりさせたうえで、犬戎兄弟の末弟トアクを討ち取った戦いと、犬戎王ロゾ戦で果たした役割を整理します。あわせて史実にフィゴ族の記録があるのかも確認しました。
結論
- 作中で死亡が明言された場面はありません。ただし78巻・第856話で矢を受けて倒れており、その後の安否は描かれていません。
- 犬戎兄弟の末弟トアクを討ち取りました。単行本52巻・第564話です。
- ロゾ戦では囮を引き受けました。ダントがロゾと正面から対峙し、壁の奇襲を成立させています。
- フィゴ族に史実の記録はありません。山の民という集団そのものが作品独自の設定です。
ダントのプロフィール

| 名前 | ダント |
|---|---|
| 所属 | 山の民・フィゴ族 |
| 立場 | フィゴ族の王。楊端和の山の民連合の一角 |
| 戦い方 | 正面からの力押し。典型的な武勇の猛将 |
| 主な戦い | 橑陽の戦い(鄴攻略戦と同時期) |
| 戦果 | 犬戎兄弟の末弟トアクを討つ(52巻・第564話) |
| 生死 | 78巻856話で倒れ、その後の安否は描かれていない |
| 史実のモデル | 該当する記録なし |
楊端和の連合は複数の部族で構成されています。メラ族のカタリ・キタリ兄妹が剣技の精鋭なら、フィゴ族のダントは純粋な武力の柱です。バジオウら直属の側近とは別系統の、部族の王としての参戦でした。
ダントは死亡する? 現在わかっていること
作中でダントの死亡が明言された場面はありません。ただし「生存している」と言い切れる状態でもありません。78巻・第856話で矢を受けて倒れており、そのあとの安否が描かれていないためです。
| 時期 | ダントの状況 |
|---|---|
| 52巻・第564話 | 橑陽の戦いで犬戎兄弟の末弟トアクを討つ |
| 橑陽の戦いの終盤 | ロゾ戦で囮を引き受け、生き延びる |
| 78巻・第855話「慈悲なき弓矢」 | 趙側の射手・青華雲の矢が山の民側を襲う |
| 78巻・第856話「必殺の刺客」 | 矢を受けて倒れる。楊端和へ警告を送る |
| それ以降 | 安否が描かれていない |
856話でダントが送った警告により、楊端和は矢の軌道から身をずらして致命傷を免れました。楊端和はそのまま戦場を離れています。
この場面の受け取り方は読者のあいだでも割れています。死亡したとする解釈が多い一方で、作中に死亡を確定させる描写がないという指摘もあります。当サイトでは、確定していない以上どちらとも書きません。
もともと「ダント 死亡」と検索されていたのは、橑陽の戦いが山の民側に大きな犠牲を出した戦いだったからです。メラ族の族長カタリが戦死し、楊端和自身が深手を負い、バジオウも瀕死の重傷を負いました。そこへ78巻の展開が重なり、検索がさらに増えています。
トアク討ち取り|52巻564話
ダント最大の戦果が、犬戎兄弟の末弟トアクの首です。
橑陽の戦いの構図
橑陽の戦いは、秦の鄴攻略と同時に行われた北側の戦線です。楊端和軍が趙の橑陽を攻め、趙側には遊牧の戦闘集団・犬戎が付きました。犬戎を率いるのは王のロゾと、ゴバ・ブネン・トアクの犬戎三兄弟です。
| 犬戎側 | 結末 |
|---|---|
| トアク(末弟) | 52巻・第564話。ダントに討たれる |
| ゴバ(長兄) | 52巻・第566話。楊端和に首を刎ねられる |
| ブネン(次兄) | 53巻・第572話。キタリに討たれる |
| ロゾ(犬戎王) | 53巻・第573話。壁の奇襲で討ち取られる |
骸を越えて本陣へ
ダントに与えられた役目は、犬戎三兄弟のうちトアクを討つことでした。開戦九日目、フィゴ族は多くの犠牲を払いながらトアクの本陣へ突き進みます。たどり着いたダントの前で、トアクは正面からの一騎打ちを余儀なくされ、討ち取られました。
策も搦め手もない、損害を承知の正面突破です。個々の身体能力で戦う山の民のなかでも、フィゴ族の戦い方は最も直線的なものとして描かれています。
ロゾ戦の囮|壁の一撃を成立させた
トアクを討ったダントは、楊端和の危機を聞いて救援に駆けつけ、犬戎王ロゾと対峙します。
ただしこの対峙は、勝つための戦いではありませんでした。ダントはロゾの注意を正面に引きつける囮を引き受けていたのです。ロゾがダントとの戦いに集中したその隙を、壁の軍が突きました。犬戎王ロゾは壁の奇襲によって討ち取られます(53巻・第573話)。
武勇一辺倒に見える猛将が、決着の場面では自分が主役になることを捨てて囮に回る。ダントという人物の株が大きく上がった場面です。この共闘を経て、中華の壁と山の民のダントの間には信頼が生まれています。
山の民のなかでのフィゴ族
| 勢力 | 長 | 特徴 |
|---|---|---|
| 楊端和直属 | 楊端和 | バジオウ・タジフ・シュンメンら側近の精鋭 |
| メラ族 | カタリ→キタリ | 二刀の剣技を使う精鋭部族 |
| フィゴ族 | ダント | 正面突破の武勇。連合の打撃力を担う |
楊端和の山界統一は、こうした部族の王たちを束ねることで成り立っています。橑陽の戦いは、連合が中華の大軍と正面から渡り合えることを示した戦いでもありました。ダントはその打撃力の中心です。
史実では? フィゴ族に対応する記録はない
ダントもフィゴ族も史実に実在しません。山の民という集団そのものが史料に記録のない、作品独自の設定です。
一方で、敵側の犬戎は実在の名前です。『史記』には、紀元前771年に周の幽王を殺して西周を滅ぼした異民族として犬戎が記録されています。作中の犬戎はこの実在の名を戦国末期の勢力として再構成したものです。
山の民側で実在するのは王の楊端和だけです。『史記』秦始皇本紀に秦の将軍として名が残っていますが、史実では男性であり、山の民の王という設定も記録にありません。
漫画と史実の違い
| 項目 | 『キングダム』 | 史実 |
|---|---|---|
| ダント・フィゴ族 | 山の民連合の打撃力を担う部族 | 該当する記録はない |
| 犬戎 | 趙側についた山の戦闘集団。ロゾが王 | 実在。西周を滅ぼした異民族として記録される |
| 橑陽の戦い | 楊端和軍と犬戎の大戦 | この戦いの記録はない |
| 楊端和 | 山の民の女王 | 実在の秦の将軍。男性 |
橑陽の戦いにおけるフィゴ族の損害
ダントのトアク討ちは、無傷の勝利ではありませんでした。
開戦九日目、フィゴ族はトアクの本陣まで到達するために多くの兵を失っています。犬戎は遊牧の戦闘集団であり、馬と弓を使った戦いに長けています。正面から歩いて近づくフィゴ族の突破は、損害と引き換えの前進でした。
それでもダントが正面突破を選んだのは、フィゴ族の戦い方がそれしかないからではありません。橑陽の戦いは長期化すれば楊端和軍全体が崩れる消耗戦であり、三兄弟を早く各個撃破する必要がありました。時間を買うための損害だったと読めます。
壁とダント|中華と山界の信頼
橑陽の戦いのもうひとつの主題は、中華の軍人と山の民が信頼を作れるかという点でした。
| 場面 | 内容 |
|---|---|
| 開戦時 | 山の民側は中華の壁軍を実力未知数として扱う |
| 兵糧焼失 | 壁軍が兵糧を焼かれ、戦線の足を引っ張る立場になる |
| 挽回 | 壁が戦場に踏みとどまり続ける |
| 決着 | ダントが囮となり、壁の奇襲がロゾを討つ(53巻・第573話) |
ダントが囮を引き受けたのは、壁の一撃が通ると信じたからです。失敗すれば自分がロゾに討たれる位置で、他人に決着を委ねる。この判断ができた時点で、中華と山界の共闘は形だけのものではなくなっていました。
キタリと壁の関係が注目されがちですが、ダントと壁の信頼も橑陽の戦いが残した大きな成果です。
アニメではまだ描かれていない
この場面は単行本52巻にあたります。
2026年8月の時点で、アニメはここまで進んでいません。第6シリーズが鄴攻略編の序盤から中盤までを描いた段階で、続きは続編で扱われることになります。
| 単行本 | 52巻 |
|---|---|
| アニメ | 2026年8月時点で未放送 |
| 放送済みの最新 | 第6シリーズ。原作46巻の第490話から朱海平原の戦いの中盤まで |
続編の制作は決定していますが、放送時期は公表されていません。シリーズごとの原作範囲はアニメと原作の対応表にまとめています。
ダントに関するよくある質問
ダントは死亡しますか?
作中で死亡が明言された場面はありません。ただし78巻・第856話「必殺の刺客」で矢を受けて倒れており、その後の安否は描かれていないため、読者のあいだで解釈が分かれています。
ダントは誰を討ち取りましたか?
犬戎兄弟の末弟トアクです。単行本52巻・第564話で、本陣への正面突破の末に一騎打ちで討ちました。
ダントはどの部族の王ですか?
フィゴ族です。楊端和が率いる山の民連合の一角を占める部族です。
ロゾを倒したのはダントですか?
違います。ロゾを討ったのは壁です(53巻・第573話)。ただしダントがロゾと正面から対峙して注意を引きつけ、壁の奇襲を成立させました。
ダントと壁はどういう関係ですか?
橑陽の戦いで共闘した間柄です。ダントが囮を引き受け壁が仕留めるという連携でロゾを討って以降、信頼関係が描かれています。
犬戎三兄弟は誰に討たれましたか?
末弟トアクはダント(52巻564話)、長兄ゴバは楊端和(52巻566話)、次兄ブネンはキタリ(53巻572話)に討たれました。
橑陽の戦いで山の民側の死者はいますか?
います。メラ族の族長カタリが52巻・第563話でブネンに討たれました。楊端和とバジオウも重傷を負っています。
ダントは強いのですか?
山の民連合の打撃力を担う猛将です。多勢を相手の正面突破でトアクの本陣に到達し、犬戎王ロゾとも正面から渡り合いました。
フィゴ族は実在しましたか?
実在しません。山の民という集団そのものが作品独自の設定です。敵側の犬戎のみ、実在の異民族から名前が取られています。
ダントは今後も登場しますか?
78巻・第856話で倒れて以降、はっきりした再登場は描かれていません。安否そのものが作中で明らかにされていない状態です。
まとめ
- 橑陽の戦いは生き延びたが、78巻・第856話で矢を受けて倒れ、その後の安否は描かれていない
- フィゴ族の王として山の民連合の打撃力を担う
- 52巻・第564話で犬戎兄弟の末弟トアクを正面突破の末に討った
- ロゾ戦では囮を引き受け、壁の奇襲による討ち取りを成立させた
- フィゴ族に史実の記録はないが、犬戎は西周を滅ぼした実在の異民族
豪快なだけの猛将なら、囮は引き受けません。勝ち方より勝つことを選べる王だからこそ、橑陽の決着はダントの正面にロゾを釘付けにした形で生まれました。山の民の層の厚さを体現している人物です。
この記事について
執筆・編集: マンガノシラベ編集部
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