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ネタバレ注意
この記事には『キングダム』橑陽の戦い(52巻から53巻前後)の結末に関する記述が含まれます。未読の方はご注意ください。

『キングダム』の山の民のなかで、楊端和やバジオウに次いで人気を集めているのがメラ族のキタリです。そしてキタリを語るうえで欠かせないのが、兄で族長だったカタリの存在です。

この記事では、カタリが死亡するのは何巻何話なのか、キタリがどうやって族長を継いだのかを整理します。兄の死からブネンへの報復、そして壁との関係まで、橑陽の戦いにおけるメラ族の物語を一本にまとめました。

結論

  • カタリは死亡します。単行本52巻・第563話です。橑陽の戦いで犬戎のブネンに討たれました。
  • キタリは死亡していません。兄の死後、メラ族の族長を継いでいます。
  • 兄の仇は妹が取りました。単行本53巻・第572話で、キタリがブネンを討っています。
  • キタリとカタリに史実の記録はありません。山の民という集団そのものが作品独自の設定です。

キタリとカタリのプロフィール

山岳地帯の砦のイメージ
橑陽は趙の西端、山の民の領域と接する城として描かれます(画像はイメージです)
名前 カタリ(兄)/キタリ(妹)
所属 山の民・メラ族。楊端和の山の民連合の一角
立場 カタリは族長。死後はキタリが継承
戦い方 二刀を使う剣技。メラ族は山の民でも精鋭とされる
初登場 鄴攻略編の山の民パート(橑陽戦の導入)
カタリの死亡 単行本52巻・第563話。ブネンに討たれる
キタリの現状 生存。メラ族の族長
史実のモデル 該当する記録なし

メラ族が登場するのは、秦の鄴攻略にあわせて楊端和が趙の橑陽を攻める場面です。楊端和軍の主力のひとつとして、カタリとキタリの兄妹が並んで戦場に立ちました。

カタリの死亡は何巻何話?

カタリが討たれるのは単行本52巻、第563話です。橑陽の戦いの最中、犬戎(けんじゅう)との戦闘で命を落としました。

討たれた経緯

カタリは犬戎の将ジリらを討ち取る働きを見せていました。しかしその直後、討ったはずの相手にしがみつかれる形で動きを封じられます。その一瞬の隙を突いたのが犬戎兄弟の次兄ブネンでした。カタリはブネンの一撃を受けて戦死します。

力負けではなく、勝った瞬間の隙を突かれた死でした。乱戦のなかで最も強い者から順に消えていくわけではないという、この作品の戦場の描き方がよく出ている場面です。

橑陽の戦いの死亡者

人物 陣営 結末
カタリ 山の民・メラ族 52巻・第563話。ブネンに討たれる
ゴバ(犬戎兄弟の長兄) 犬戎 52巻・第566話。楊端和に首を刎ねられる
トアク(犬戎兄弟の末弟) 犬戎 52巻・第564話。壁軍の副官ダントに討たれる
ブネン(犬戎兄弟の次兄) 犬戎 53巻・第572話。キタリに討たれる
ロゾ(犬戎王) 犬戎 53巻・第573話。壁の奇襲で討ち取られる

橑陽の戦いはこの作品でも屈指の消耗戦で、楊端和自身が深手を負い、バジオウも瀕死の重傷を負っています。そのなかで山の民側の名のある戦死者として描かれたのがカタリでした。

キタリが族長を継ぐ

兄の死を受けて、キタリはメラ族の族長を継ぎます。

継承は形式的なものではありませんでした。兄を失った直後のキタリは悲しみで我を失いかけますが、族をまとめる立場がそれを許しません。橑陽の戦いの後半、キタリは族長としてメラ族を率いて戦い続けます。

ブネンへの報復

単行本53巻・第572話で、キタリは兄の仇であるブネンを討ちました。

兄が討たれ、妹が仇を討って族を継ぐ。橑陽の戦いにおけるメラ族の物語は、この一連の流れで完結しています。楊端和の山界統一という大きな物語の中に、部族単位の継承の物語が埋め込まれている構図です。

キタリと壁の関係

橑陽の戦いでは、秦から壁の軍が楊端和軍に加わっていました。キタリと壁はこの戦いで共闘した間柄です。

当初、キタリは中華の軍人である壁を信用していませんでした。しかし兵糧を焼かれて窮地に陥った壁が、最後まで戦場に踏みとどまり、ロゾを討ち取る働きを見せたことで評価は変わります。犬戎王ロゾを仕留めたのは壁の奇襲でした(53巻・第573話)。

この共闘以降、キタリが壁に好意を寄せているような描写が挟まれるようになり、読者の間では二人の関係が話題になり続けています。中華と山界の橋渡しという意味でも、続きが気になる関係です。

メラ族と山の民のなかでの位置

勢力 特徴
楊端和(山界の死王) 山の民連合の王。橑陽戦の総大将
バジオウ・タジフ・シュンメン 楊端和直属の側近たち
メラ族(カタリ→キタリ) 二刀の剣技を使う精鋭部族
フィゴ族(ダント?) 橑陽戦に参加した部族のひとつ

山の民は単一の民族ではなく部族の集合体です。楊端和の統一事業は各部族の力を束ねることで成り立っており、メラ族はその中核のひとつとして描かれています。族長が代替わりしてもメラ族が連合に残り続けたことは、楊端和の求心力を示す描写でもあります。

史実では? メラ族に対応する記録はない

キタリもカタリも史実に実在しません。メラ族という部族名も、山の民という集団そのものも、史料には記録がありません。

橑陽という城をめぐる犬戎との戦いも、記録に残る史実ではありません。ただし、秦や趙の周辺に異民族が存在し、中華の国々と衝突や交流を繰り返していたこと自体は事実です。犬戎という名前は、西周を滅ぼしたと記録される実在の異民族から取られています。

犬戎は実在した

犬戎は『史記』にも登場する実在の集団です。紀元前771年、周の幽王を殺して西周を滅ぼしたのが犬戎でした。この事件で周が東へ遷り、春秋戦国時代が始まります。

作中の犬戎は、この実在の名前を戦国末期の趙側勢力として再構成したものです。歴史上の犬戎がその後どうなったかは記録が乏しく、その空白が創作の余地になっています。

漫画と史実の違い

項目 『キングダム』 史実
キタリ・カタリ メラ族の族長兄妹 該当する記録はない
メラ族・山の民 山界の部族連合 この名称の集団の記録はない
犬戎 趙側についた山の勢力。ロゾが王 実在。紀元前771年に西周を滅ぼした異民族
橑陽の戦い 楊端和軍と犬戎の大戦 この戦いの記録はない

橑陽の戦いの全体像

メラ族の物語が置かれた橑陽の戦いを、全体の流れで整理しておきます。

局面 内容
開戦 鄴攻略の三方面作戦の北翼として、楊端和軍が趙の橑陽を攻める
犬戎参戦 趙側に犬戎王ロゾと三兄弟が付き、消耗戦になる
カタリ戦死 52巻・第563話。ブネンに討たれ、キタリが族長を継ぐ
反撃 トアクをダント、ゴバを楊端和が討つ(52巻)
決着 キタリがブネンを討ち、壁の奇襲でロゾが落ちる(53巻)

橑陽の戦いは、鄴という主戦場の裏で行われた「もうひとつの決戦」です。ここで楊端和軍が趙北部を抑えていなければ、王翦本隊の鄴攻略は成立しませんでした。カタリの死は、その見えにくい戦線が払った代償のひとつです。

族長の継承が意味するもの

山の民の部族では、長の座は血だけでは決まりません。族を背負って立てるかどうかが問われます。

キタリの継承が読者に受け入れられたのは、兄の死の直後に感情を抑えて族をまとめる姿が描かれたからです。悲しむ資格より先に、率いる責任が来る。カタリが最後まで族長として戦って死んだように、キタリも族長として立ちました。

楊端和の連合は、こうした部族単位の物語の集積でできています。メラ族の代替わりはその縮図であり、山の民という設定の厚みを支えている部分です。

アニメではまだ描かれていない

この場面は単行本52巻にあたります。

2026年8月の時点で、アニメはここまで進んでいません。第6シリーズが鄴攻略編の序盤から中盤までを描いた段階で、続きは続編で扱われることになります。

単行本 52巻
アニメ 2026年8月時点で未放送
放送済みの最新 第6シリーズ。原作46巻の第490話から朱海平原の戦いの中盤まで

続編の制作は決定していますが、放送時期は公表されていません。シリーズごとの原作範囲はアニメと原作の対応表にまとめています。

79巻で隊を率いるキタリ

キタリの現在の立場は、単行本79巻ではっきりします。79巻は紀元前229年の趙完全攻略戦にあたる巻です。

できごと 内容
山の民軍の窮地 楊端和とフィゴ王ダントが、中華十弓・青華雲の矢を受けて倒れる
四隊の反撃 バジオウ・タジフ・シュンメン・キタリがそれぞれ隊を率いて敵を圧倒する
明かされた設定 百眼族の族長ハダマと娘ウダマが、長年の影の参謀だったと判明する

ここで重要なのは、キタリが「楊端和の配下のひとり」ではなく、一隊を預かる立場として描かれていることです。王都奪還編では個人の武で戦っていた顔ぶれが、部隊長として動いています。

キタリは兄カタリの死後にメラ族の族長を継いだ人物です。53巻で兄の仇であるブネンを討ったあと、79巻では山の民軍の一角を担う隊長として戦っています。族長を継いだ判断が、そのまま軍の戦力として定着したことになります。

王が倒れても山の民軍が崩れなかったのは、この四人がそれぞれ隊を持っていたからです。楊端和ひとりに依存した集団ではなくなっていることが、この巻で示されました。

山の民全体の顔ぶれは山の民の記事、楊端和の状況は楊端和の記事で整理しています。

キタリとカタリに関するよくある質問

カタリが死亡するのは何巻何話ですか?

単行本52巻、第563話です。橑陽の戦いで犬戎のブネンに討たれました。

カタリを討ったのは誰ですか?

犬戎兄弟の次兄ブネンです。カタリが討ち取った相手にしがみつかれて動きを封じられた隙を突かれました。

キタリは死亡しますか?

していません。兄カタリの死後、メラ族の族長を継いで生存しています。

キタリとカタリはどういう関係ですか?

兄妹です。カタリが兄で族長、キタリが妹でした。カタリの死後、キタリが族長を継いでいます。

ブネンはどうなりましたか?

単行本53巻・第572話で、キタリに討たれました。兄の仇を妹が取った形です。

キタリと壁はどういう関係ですか?

橑陽の戦いで共闘した間柄です。壁がロゾを討つ働きを見せて以降、キタリが壁に好意を寄せているような描写があり、読者の間で話題になっています。

ロゾを倒したのは誰ですか?

壁です。単行本53巻・第573話で、壁の奇襲により犬戎王ロゾは討ち取られました。

橑陽の戦いはどの戦いと同時期ですか?

秦の鄴攻略戦と同時期です。王翦・桓騎の本隊が鄴へ向かう間、楊端和軍が趙の橑陽を攻めて北側を抑えていました。

メラ族は実在しましたか?

実在しません。山の民という集団そのものが作品独自の設定です。ただし敵側の犬戎は、西周を滅ぼした実在の異民族から名前が取られています。

キタリはその後も登場しますか?

メラ族の族長として山の民連合に残っています。楊端和軍が動く戦いでの再登場が期待される人物です。

まとめ

  • カタリの死は単行本52巻・第563話。橑陽の戦いでブネンに討たれた
  • キタリは生存しており、兄の死後にメラ族の族長を継いだ
  • 53巻・第572話でキタリがブネンを討ち、兄の仇を取った
  • 犬戎王ロゾは53巻・第573話で壁の奇襲により討たれた
  • キタリと壁の関係は橑陽の共闘以降、読者の注目が続いている
  • メラ族に史実の記録はないが、犬戎は西周を滅ぼした実在の異民族

族長の死と継承、報復、そして中華との橋渡し。橑陽の戦いのメラ族には、山の民という設定が持っている物語の型がすべて詰まっています。キタリが再び戦場に立つとき、この継承の物語には続きが書かれるはずです。

この記事について

執筆・編集: マンガノシラベ編集部
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