当サイトはアフィリエイト広告および第三者配信広告を利用しています。
ネタバレ注意
この記事には『キングダム』70巻までの展開に関する記述が含まれます。連載の進行状況は2026年8月時点のものです。

『キングダム』の羌瘣(きょうかい)は、蚩尤の一族として育った暗殺者であり、飛信隊の将軍にまで昇った人物です。戦場では表情ひとつ変えずに敵将を斬ります。

それでいて、この人物は作品でも屈指の人気を集めています。理由は、戦い以外の場面で見せる落差にあります。この記事では、羌瘣が「かわいい」と言われる場面を巻数つきで整理しました。

結論

  • 普段は無表情で、感情の振れ幅が大きい人物です。その落差が人気の理由になっています。
  • 17巻・第174話で飛信隊に馴染む場面が転機です。信に腕を掴まれて引き留められました。
  • 62巻・第670話で自分の想いを認めています。羌礼に指摘され、否定しませんでした。
  • 天然な発言が多いのも特徴です。戦場での冷徹さとの落差が強調されています。

羌瘣という人物

山あいの静かな風景のイメージ
羌瘣が育った蚩尤の里は山中にあるとされます(画像はイメージです)
名前 羌瘣(きょうかい)
所属 秦国・飛信隊。現在は将軍として羌瘣軍を率いる
出自 蚩尤(しゆう)の一族。暗殺者として育つ
戦い方 巫舞(みぶ)という一族の秘技
初登場 信の初陣。同じ伍に配属される
公式武力 96(『戦国七雄人物録』)

羌瘣が特異なのは、感情を表に出さないよう育てられた人物だという点です。蚩尤の里では同世代の者同士が殺し合う「祭」があり、羌瘣は姉のような存在だった象を失っています。

その人物が飛信隊で少しずつ変わっていく。人気の根本には、この変化の過程があります。

飛信隊に馴染んでいく場面

17巻・第174話|信が腕を掴む

羌瘣は当初、飛信隊のなかで孤立していました。復讐だけを目的にしており、隊の輪に入ろうとしません。

そこから離れていこうとする羌瘣の腕を、信が掴みます。馴染みにくいなら自分が一緒にいてやる、という趣旨の言葉をかけて隊に引き入れました。

この場面が羌瘣にとっての転機です。復讐が終わったあとも飛信隊に戻ってくる理由が、ここで作られています。

感情表現が増えていく

初登場時の羌瘣は、ほとんど表情がありません。それが巻を重ねるにつれて変化していきます。

時期 羌瘣の様子
初陣のころ 素性を隠し、ほぼ無表情。他者と関わらない
山陽の戦い前後 飛信隊の一員として振る舞い始める
復讐後の帰還 自ら隊へ戻る。仲間との会話が増える
鄴攻略戦以降 表情の変化が明確に描かれるようになる

この変化が緩やかに描かれているため、ある巻から急に性格が変わったという印象になりません。読者が長い時間をかけて見守ってきた変化です。

62巻・第670話|想いを認める場面

羌瘣の感情がはっきり言葉になったのが、この場面です。

羌礼(きょうれい)が、羌瘣が信を好きだからだという趣旨のことを口にします。それに対して羌瘣は否定せず、違わないと認めました。

自分の感情を言葉にすること自体が、この人物にとっては大きな変化です。かつて感情を殺すよう育てられた暗殺者が、他人の前で気持ちを認めた場面として受け取られています。

鄴攻略戦の天幕の場面

読者に強い印象を残しているのが、鄴攻略戦での夜の場面です。

戦いで消耗しきった信が羌瘣の天幕を訪れ、礼を伝えます。そのあと、どうせ同じように寝るだけなら話しながらのほうがいい、という趣旨のことを言って留まりました。

朱海平原の戦いは、飛信隊にとって最も過酷な戦役のひとつです。松左と去亥を失い、羌瘣自身も禁術で寿命を削っています。その最中に置かれた静かな場面であることが、印象を強めています。

天然な言動

羌瘣のもうひとつの魅力が、思わぬ場面での天然な発言です。

戦場では冷徹に敵将を斬る人物が、日常のやり取りでは常識からずれた反応を見せる。この落差がギャグとして機能する場面が繰り返し描かれています。

食事に関する場面や、他人の感情を理解しきれずに真顔で返す場面などがその典型です。蚩尤の里で育ち、一般的な生活を知らないという設定が効いています。

戦場での羌瘣

可愛さが語られる一方で、この人物の本質は圧倒的な武です。公式ガイドブックの武力値は96で、掲載されている女性キャラクターのなかでは最上位に位置します。

相手 戦い 結果
幽連 復讐の旅 象の仇を討つ
趙峩龍 朱海平原の戦い 信とともに討ち取る
李牧軍の将たち 各戦役 飛信隊の別働隊として突破口を開く

巫舞という秘技は、寿命を削って身体能力を極限まで高めるものです。使えば使うほど命が短くなります。朱海平原では、この技で信を救いました。

感情を見せない人物が命を削って誰かを助ける。羌瘣の「かわいさ」が単なる萌え要素で終わらないのは、この重さが常に背景にあるからです。

蚩尤の里で何があったのか

羌瘣の性格を作ったのは、育った環境です。

蚩尤の一族は、代々「蚩尤」の名を継ぐ者を決めるために、同世代の候補者同士を殺し合わせます。これが「祭」と呼ばれる儀式です。生き残るのはひとりだけで、それ以外は死にます。

人物 関係 結末
羌瘣 候補者のひとり 祭を生き延びる
象(しょう) 姉のような存在。同じ候補者 祭で命を落とす
幽連(ゆうれん) 象を討った相手 羌瘣が復讐を果たす
羌礼(きょうれい) 同族の後輩 のちに飛信隊で羌瘣と行動する

羌瘣が感情を出さないのは、そうしなければ生き残れない場所で育ったからです。飛信隊で少しずつ表情が戻っていく描写が重く受け取られるのは、この前提があるためです。

復讐が終わったあとに選んだ場所

羌瘣の物語で最も重要なのは、復讐を終えたあとの選択です。

幽連を討った時点で、羌瘣が戦い続ける理由は消えました。蚩尤の里に戻ることも、どこかへ去ることもできたはずです。それでも羌瘣は飛信隊へ帰りました。

17巻で信が腕を掴んだ場面が効いてくるのはここです。あのとき作られた居場所が、復讐後の行き先になりました。以後、羌瘣は五千人将から将軍へと昇り、独立した軍を率いるまでになります。

暗殺者として育った人物が、自分の意思で軍人としての道を選ぶ。羌瘣の人気は、可愛い場面の積み重ねだけでなく、この一貫した選択の物語に支えられています。

史実では? 羌瘣に対応する記録はない

羌瘣は史実に実在しません。『史記』をはじめとする史料に、羌瘣に対応する人物の記録はありません。蚩尤という一族も含めて作品オリジナルの設定です。

なお蚩尤は中国神話に登場する存在で、黄帝と戦ったとされる伝説上の人物です。作中の一族名は、この神話から取られたものと考えられます。実在の氏族の記録ではありません。

項目 『キングダム』 史実
羌瘣 蚩尤の一族。飛信隊の将軍 該当する記録はない
蚩尤 暗殺者の一族。巫舞を使う 神話上の存在。氏族の記録はない
女性の将軍 羌瘣・楊端和が実在する この時代に女性将軍の記録はほぼない

羌瘣の読み方と名前の由来

この人物の名も、初見では読めない組み合わせです。

表記 読み
羌瘣 きょうかい
羌象 きょうしょう
羌礼 きょうれい

「羌」は古代中国の西方にいた民族を指す字です。蚩尤の里の者が共通して持つ姓として使われています。

同じ姓を持つ人物が複数出てくるのは、この設定によるものです。血縁ではなく、里の出身であることを示しています。

羌瘣に関するよくある質問

羌瘣が飛信隊に馴染む場面は何巻ですか?

単行本17巻・第174話です。離れていこうとする羌瘣の腕を信が掴み、一緒にいてやると言って引き留めました。

羌瘣が信への気持ちを認めるのは何巻ですか?

単行本62巻・第670話です。羌礼の指摘に対して否定せず、違わないと認めています。

羌瘣の武力はいくつですか?

96です。『キングダム公式ガイドブック 第3弾 戦国七雄人物録』に掲載されています。

羌瘣はなぜ普段は無表情なのですか?

蚩尤の里で暗殺者として育てられ、感情を表に出さないよう訓練されたためです。飛信隊で過ごすうちに少しずつ変化していきます。

巫舞とは何ですか?

蚩尤の一族に伝わる秘技です。寿命を削って身体能力を極限まで高めるもので、朱海平原ではこの技で信を救いました。

羌瘣は信と結婚しますか?

2026年8月時点では結婚していません。70巻・第768話で信からプロポーズがありましたが、中華統一までは受けられないと保留にしています。

羌礼とは誰ですか?

羌瘣と同じ蚩尤の一族の人物です。62巻の場面で、羌瘣の気持ちを本人の代わりに口にしました。

羌瘣は史実に実在しますか?

実在しません。蚩尤という一族も含めて作品オリジナルの設定です。

羌瘣の階級は何ですか?

将軍です。五千人将を経て昇進し、現在は独立した羌瘣軍を率いています。

羌瘣は誰の仇を討ったのですか?

姉のような存在だった象の仇です。蚩尤の里の祭で象を失い、その仇である幽連を討つために一時飛信隊を離れました。

まとめ

  • 羌瘣の人気の理由は、戦場での冷徹さと日常での落差にある
  • 17巻・第174話で信に引き留められ、飛信隊に馴染む転機を迎える
  • 62巻・第670話で羌礼の指摘を否定せず、自分の想いを認めた
  • 鄴攻略戦の天幕の場面は、最も過酷な戦役の最中に置かれている
  • 公式武力値は96で、女性キャラクターでは最上位
  • 巫舞は寿命を削る技であり、可愛さの背景には常に重さがある

感情を殺すよう育てられた人物が、少しずつ表情を取り戻していく。羌瘣が長く愛されているのは、その過程を読者が何十巻もかけて見てきたからです。

この記事について

執筆・編集: マンガノシラベ編集部
公式コミックスおよび公開されている史料をもとに作成しています。内容に誤りを見つけられた場合はお問い合わせよりご連絡ください。