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ネタバレ注意
この記事には『ゴールデンカムイ』最終回の結末に関する記述が含まれます。未読の方はご注意ください。

『ゴールデンカムイ』で、鶴見中尉に最も長く仕えたのが月島基(つきしま はじめ)です。

第七師団の軍曹として、命令されたことをすべて実行してきました。それでもこの人物は、最後まで鶴見に救われていません。この記事では月島の結末と、その過去を整理します。

結論

  • 月島基は死にません。最終回まで生き残ります。
  • その後は鯉登音之進の右腕を務めました。鯉登は最後の第七師団長になります。
  • 第七師団に入ったのは、死刑を免れるためでした。ロシア語通訳として鶴見に誘われています。
  • 鶴見に救われながら、救われていないと感じ続けた人物です。

月島基とはどんな人物か

曇天の雪原
月島は命令を実行し続ける立場にいました(画像はイメージです)
読み方 つきしま はじめ
所属 第七師団歩兵第27部隊
階級 軍曹
立場 鶴見中尉の側近
技能 ロシア語通訳。歴戦の兵士
結末 生存。鯉登音之進の右腕を務める

月島は表情をほとんど変えません。感情を見せず、命令を淡々と実行する人物として描かれます。

ただしその内側には、長く抱え続けた絶望があります。この作品で最も静かに、最も深く傷ついている人物です。

第七師団に入った経緯

月島が軍にいるのは、志願したからではありません。

もともとは死刑になるはずの立場にありました。そこへ鶴見中尉が現れます。

段階 内容
過去の出来事 故郷での事件により、死刑を待つ立場になる
鶴見の提案 ロシア語通訳として第七師団で働くよう誘う
条件 通訳になれば恩赦を受け、死刑を免れられる
結果 月島は第七師団へ入る

まもなくロシアとの戦争になる。そう見越した鶴見が、ロシア語を解する月島を必要としたということです。

命を助けられた形になりますが、それは同時に逃げられなくなることでもありました。過去を握られたまま、この人物は仕え続けます。

「いご草ちゃん」という過去

月島の過去には、いご草ちゃんと呼ばれる女性が関わっています。

鶴見中尉は月島に、その女性が生きていると伝えました。この一言が、月島を決定的に縛ります。

要素 内容
過去 故郷での出来事に、いご草ちゃんが関わる
鶴見の言葉 「いご草ちゃんは生きている」と知らせる
効果 月島は鶴見から離れられなくなる

これが本当かどうかを、月島は自分で確かめられません。鶴見の言葉を信じるしかない状態に置かれています。

鶴見が部下を掌握する手口は、いつも同じです。相手が最も欲しているものを見抜き、それを与えるという形をとります。

「救われた」と「救われていない」

月島を最もよく表すのが、樺太での発言です。

鯉登音之進に対して、月島は「あなたたちは救われたじゃないですか」と言います。裏を返せば、自分だけは救われていないという意味です。

人物 鶴見との関係
鯉登音之進 若く、鶴見に心酔している
宇佐美時重 鶴見の「一番」であることを求める
月島基 助けられながら、救われたとは思えない

命は助かりました。居場所も与えられました。それでも月島のなかで、何かが元に戻ることはありません。

この静かな絶望が、月島という人物の核にあります。感情を見せないのは、見せるものがすでにないからです。

月島が手を下した相手

命令を実行する立場である以上、月島の手は汚れています。

相手 巻・話 内容
家永カノ 23巻・第230話 腹部を撃ち抜く
菊田杢太郎 28巻・第280話 鶴見中尉とともに射殺する
牛山辰馬 31巻・第307話 投げた手榴弾が牛山の死因となる

いずれも命令、あるいは戦闘の流れによるものです。月島自身の意思で選んだ殺しは、ほとんどありません。

菊田は同じ第七師団の人物でした。味方を撃つことすら、この人物は実行しています。

鯉登音之進との関係

月島を最後に救うのは、鶴見ではなく鯉登でした。

当初、二人の関係は良好ではありません。若く血気盛んな鯉登と、感情を殺した月島では噛み合わないためです。

段階 関係
序盤 噛み合わず、対立する場面もある
樺太編 互いの事情を知っていく
終盤 鯉登が月島を庇い、繰り返し救う
最終的に 月島が鯉登の右腕を務める

最終決戦では、鶴見が月島に向けた手を、鯉登の嘆願が止めました。鶴見の死後、遺品を探す月島を解放するのも鯉登です。

鯉登はのちに、最後の第七師団長となります。月島はその右腕として、生涯を全うしました。

鶴見に与えられなかった居場所を、鯉登との関係のなかで得たということです。この作品で最も救いのある結末のひとつになっています。

ロシア語通訳という役割

月島が第七師団で担った最初の役割は、通訳です。

作中の時代、日本とロシアの関係は緊迫していました。日露戦争は1904年に始まり、その前後で語学のできる人材が強く求められます。

項目 内容
時期 日露戦争(1904〜1905年)の前後
必要性 捕虜の尋問、文書の解読、現地との交渉
月島の立場 ロシア語を解する兵として重用される

鶴見中尉自身も、ロシア方面での諜報活動に従事していたとされます。語学と情報を武器にする姿勢は、この二人に共通しています。

樺太編で月島が重要な役割を果たすのも、この能力によるものです。国境を越える場面で、言葉ができる人間が必要になります。

感情を見せない人物たち

この作品には、表情を読ませない人物が何人もいます。

人物 読ませない方法
尾形百之助 無表情。何を考えているか分からない
宇佐美時重 常に笑っている。裏が見えない
鶴見中尉 自在に涙を流す。本心か演技か判別できない
月島基 感情を殺している。抱えているものが見えない

四者四様ですが、月島だけは意図的に隠しているわけではありません。すでに見せるものがないという状態です。

その違いが、終盤で効いてきます。鯉登との関係のなかで、月島には少しずつ表情が戻っていきます。

命令を実行する立場の重さ

月島は、決定する人ではありません。

鶴見が決め、月島が実行します。その構造が、この人物の罪の在り方を複雑にしています。

立場 負うもの
鶴見中尉 決定の責任
月島基 実行の結果。手を汚すのはこちら側

菊田杢太郎を射殺した場面が、その典型です。同じ師団の人物を、命令によって撃っています。

この作品は、実行する側の重さを丁寧に描きました。命令だからという理由で、月島の内面が軽くなることはありません。

だからこそ、最後に鯉登が月島を解放する場面が効きます。命令から降りることを、他人が許すという形になりました。

読者に人気がある理由

月島は派手な人物ではありません。

それでも人気が高いのは、報われなさが丁寧に描かれているからです。強くもなく、目立つ活躍もなく、ただ命令を実行し続けます。

要素 内容
立場 決める側ではなく、実行する側
感情 ほとんど表に出さない
抱えているもの 過去と、確かめられない言葉
結末 鯉登との関係のなかで居場所を得る

その人物が最後に、静かな形で救われます。劇的な逆転ではなく、隣に立つ相手ができるという救い方でした。

この作品には派手な死に方が数多くあります。そのなかで月島の結末は、最も地味で最も丁寧なもののひとつです。

月島基に関するよくある質問

月島基は死亡しますか?

死亡しません。最終回まで生き残ります。

月島はその後どうなりましたか?

鯉登音之進の右腕を務めました。鯉登はのちに最後の第七師団長となります。

月島の階級は何ですか?

軍曹です。第七師団歩兵第27部隊に所属し、鶴見中尉の側近を務めていました。

なぜ第七師団に入ったのですか?

死刑を免れるためです。ロシア語通訳として働けば恩赦を受けられると、鶴見中尉に誘われました。

「いご草ちゃん」とは誰ですか?

月島の過去に関わる女性です。鶴見中尉が「生きている」と伝えたことで、月島は鶴見から離れられなくなりました。

月島はなぜ鶴見に従い続けたのですか?

過去を握られており、鶴見の言葉を自分で確かめる術がなかったためです。

「あなたたちは救われた」とはどういう意味ですか?

樺太で鯉登に向けた言葉です。裏を返せば、自分だけは救われていないという意味になります。

月島は誰を殺したのですか?

家永カノを23巻・第230話で、菊田杢太郎を28巻・第280話で鶴見とともに射殺しています。31巻・第307話で投げた手榴弾は、牛山辰馬の死因になりました。

鯉登音之進との関係はどう変わりましたか?

当初は噛み合いませんでしたが、樺太編で互いの事情を知り、終盤では鯉登が月島を繰り返し救います。最終的に月島は鯉登の右腕となりました。

月島は救われたのですか?

鶴見からではなく、鯉登との関係のなかで居場所を得ました。この作品で最も救いのある結末のひとつとされています。

まとめ

  • 月島基は死亡せず、最終回まで生き残る
  • その後は鯉登音之進の右腕を務め、鯉登は最後の第七師団長となる
  • 第七師団に入ったのは、死刑を免れるためだった
  • ロシア語通訳として働けば恩赦を受けられると鶴見中尉に誘われている
  • 「いご草ちゃんは生きている」という鶴見の言葉が、月島を縛り続けた
  • 家永カノ、菊田杢太郎を撃ち、牛山辰馬の死因となる手榴弾も投げている
  • 最後に月島を救ったのは鶴見ではなく鯉登だった

助けられたことと、救われたことは同じではない。月島という人物は、その違いをずっと抱えていました。

この記事について

執筆・編集: マンガノシラベ編集部
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