当サイトはアフィリエイト広告および第三者配信広告を利用しています。
ネタバレ注意
この記事には『鬼滅の刃』本編、特に最終決戦部分の展開が含まれます。

ヒノカミ神楽、すなわち日の呼吸には12の型があります。ところが多くの解説で「13の型」と書かれます。数が合わないように見えるのは、13番目が他の12個とはまったく違う性質のものだからです。

この記事では、日の呼吸12の型の技名を読み仮名つきですべて並べ、初登場の巻数と話数を添えます。そのうえで13番目の型が何であり、何巻何話で明かされたのかを確定させます。最後に、竈門家に伝わる「神楽」が実在の民俗行事とどう重なるのかも見ていきます。

結論

  • 13番目の型が明かされるのは単行本22巻・第192話「廻る縁」です。22巻は第188話から第196話までを収録しています。
  • 13の型は独立した技ではありません。壱ノ型から拾弐ノ型までを途切れさせずに繋ぎ、円環として舞い続けることが13番目の型にあたります。
  • 13の型に技名は付いていません。作中で正式な名称は明かされていません。
  • 「12+円環=13」という数え方です。技の数は12のままで、繋げ方そのものが13個目として数えられています。

日の呼吸(ヒノカミ神楽)とは

神社の鳥居と参道のイメージ
神楽は神へ舞を奉納する日本の民俗行事です(画像はイメージです)
名称 日の呼吸(ひのこきゅう)/ヒノカミ神楽
位置づけ 始まりの呼吸。すべての呼吸の源流
型の数 12。加えて12を繋いだ円環が13番目として数えられる
使い手 継国縁壱、竈門炭治郎など
竈門家での形 ヒノカミ様に捧げる神楽として代々継承。大晦日に一晩中舞う
13の型の初出 単行本22巻・第192話

日の呼吸は剣技として生まれたものが、竈門家では神楽という形で伝えられてきました。炭治郎の父・炭十郎は病身でありながら、正しい呼吸によって極寒のなかを一晩中舞い続けることができた人物として描かれています。

日の呼吸12の型の一覧

まず12個の技名を確認します。読み仮名と、単行本での初登場を並べました。

技名 読み 初登場
壱ノ型 円舞 えんぶ 5巻 第40話
弐ノ型 碧羅の天 へきらのてん 7巻 第61話
参ノ型 烈日紅鏡 れつじつこうきょう 9巻 第77話
肆ノ型 灼骨炎陽 しゃっこつえんよう 10巻 第81話
伍ノ型 陽華突 ようかとつ 12巻 第106話
陸ノ型 日暈の龍・頭舞い にちうんのりゅう・かぶらまい 13巻 第113話
漆ノ型 斜陽転身 しゃようてんしん 18巻 第152話
捌ノ型 飛輪陽炎 ひりんかげろう 17巻 第149話
玖ノ型 輝輝恩光 ききおんこう 22巻 第191話
拾ノ型 火車 かしゃ 17巻 第147話
拾壱ノ型 幻日虹 げんにちこう 9巻 第77話
拾弐ノ型 炎舞 えんぶ 9巻 第77話

注目したいのは番号と登場順が一致していないことです。捌ノ型・拾ノ型は17巻で先に出ており、漆ノ型は18巻で後から出ています。参ノ型・拾壱ノ型・拾弐ノ型の3つは9巻第77話でまとめて登場しました。

そしてもうひとつ。壱ノ型の「円舞」と拾弐ノ型の「炎舞」は、どちらも読みが「えんぶ」です。この一致は偶然ではなく、13番目の型の正体に直結します。

13の型の正体は何巻何話で明かされた?

13番目の型が明かされるのは、単行本22巻・第192話「廻る縁」です。22巻は第188話から第196話までを収録しており、第192話はその中盤にあたります。

この回で炭治郎は、先祖の竈門炭吉の記憶を通じて継国縁壱の剣技そのものを見ます。手首の角度、足の運び、呼吸の間合い。自分が舞ってきたヒノカミ神楽との差がそこで分かり、同時に12の型の関係も見えてきます。

13番目の型は「繋げ方」そのもの

結論を書くと、13の型は独立した新しい技ではありません。壱ノ型から拾弐ノ型までを一続きに繋ぎ、拾弐ノ型から再び壱ノ型へ戻る。この円環をつくって舞い続けることが13番目の型です。

項目 内容
正体 12の型を途切れさせずに繋いだ円環
技名 作中で明かされていない
鍵になる型 壱ノ型「円舞」と拾弐ノ型「炎舞」。どちらも読みは「えんぶ」
効果 攻撃・防御・回避が途切れず続き、相手に逃げる隙を与えない
初出 22巻 第192話

「12の型しかないのに13の型と呼ばれる」という違和感の答えがここにあります。技の数は12のままです。数えているのは技ではなく、12を閉じた輪にする方法のほうです。

なぜ13の型が無惨に有効だったのか

13の型が最終決戦で意味を持ったのは、鬼舞辻無惨という相手の構造によります。

無惨の身体には心臓が7つ、脳が5つあります。これは単行本21巻・第187話で明かされた情報です。急所が分散しているため、一撃で仕留めることができません。加えて無惨は逃走に長けており、隙があれば離脱してしまいます。

無惨の性質 13の型が噛み合う理由
心臓7つ・脳5つ(21巻187話) 一撃必殺が成立しないため、手数を絶やさない戦い方が要る
逃走を選ぶ 攻防が途切れないので離脱の隙が生まれない
太陽の光に弱い 夜明けまで押しとどめれば勝ち筋になる

竈門家の神楽が「一晩中舞い続けるもの」だったことと、無惨戦が「夜明けまで持ちこたえる戦い」だったことが、ここで重なります。炭十郎が極寒のなかで朝まで舞えたのは、呼吸を極めて体力の消耗を抑えていたからでした。同じ原理が、そのまま最終決戦の戦法になっています。

史実では? 一晩中舞う神楽は実在する

ここが差別化として押さえておきたい部分です。「番号で数えられた舞を、夜通し途切れさせずに奉納する」という形式は、実在の民俗行事にあります。

高千穂の夜神楽

宮崎県高千穂町に伝わる高千穂の夜神楽は、1978年(昭和53年)に国の重要無形民俗文化財に指定された行事です。

項目 内容
所在 宮崎県高千穂町
指定 1978年(昭和53年)国の重要無形民俗文化財
時期 11月中旬から翌年2月上旬
規模 町内の約20の集落ごとに実施
会場 神楽宿と呼ばれる民家や公民館に氏神を招く
構成 三十三番の神楽を夜通し奉納する
題材 天照大神の岩戸隠れ

神の降臨を祈り、土地を清め、火の神・水の神・山の神・五穀の神・海の神を祭り、岩戸開きなどの舞を経て、最後に「雲下(くもおろし)」で締める。この流れを一晩かけて三十三番でこなします。

作中の設定と重なる3点

要素 ヒノカミ神楽 実在の夜神楽
数え方 12の型(+円環で13) 三十三番と番号で数える
時間 大晦日に一晩中舞う 夜通し奉納する
主題 ヒノカミ、すなわち日の神への奉納 天照大神の岩戸隠れ、つまり太陽神の物語

太陽の神が姿を隠し、舞によって再び現れる。岩戸隠れという神話の構造は、夜が明けて日が差すまで舞い続けるという最終決戦の形とそのまま重なります。ヒノカミ神楽という名前と、日の呼吸という剣技の名前が同じ神を指しているのは、この重なりを踏まえた設計だと考えられます。

漫画と史実の違い

項目 『鬼滅の刃』 実在の神楽
目的 鬼と戦うための剣技であり、同時に奉納の舞 神への奉納と祈願。武術ではない
12の型と、それを繋ぐ13番目 高千穂の夜神楽は三十三番
担い手 竈門家が代々継承 集落ごとの氏子が継承する
時期 大晦日の夜 高千穂では11月中旬から2月上旬
太陽との関係 日の神へ捧げ、夜明けまで舞う 天照大神の岩戸隠れを題材とする

日の呼吸13の型に関するよくある質問

日の呼吸の型はいくつありますか?

技としては12です。これに12を繋いだ円環が13番目として加わるため、13の型と呼ばれます。

13の型が明かされるのは何巻何話ですか?

単行本22巻・第192話「廻る縁」です。22巻は第188話から第196話までを収録しています。

13の型の技名は何ですか?

作中で正式な名称は明かされていません。名前のある独立した技ではなく、12の型の繋げ方そのものを指しています。

13の型はどういう技なのですか?

壱ノ型から拾弐ノ型までを途切れさせずに繋ぎ、拾弐ノ型から再び壱ノ型に戻って舞い続ける円環です。攻防が切れないため、相手に離脱の隙を与えません。

壱ノ型と拾弐ノ型はなぜ読みが同じなのですか?

壱ノ型「円舞」と拾弐ノ型「炎舞」は、どちらも読みが「えんぶ」です。この2つが繋がることで12の型が輪になるため、円環の起点と終点を示す仕掛けになっています。

日の呼吸の12の型の名前を教えてください。

円舞、碧羅の天、烈日紅鏡、灼骨炎陽、陽華突、日暈の龍・頭舞い、斜陽転身、飛輪陽炎、輝輝恩光、火車、幻日虹、炎舞の12個です。

日の呼吸が初めて登場するのは何巻何話ですか?

壱ノ型「円舞」が単行本5巻・第40話で使われたのが最初です。

なぜ13の型が無惨に有効だったのですか?

無惨は心臓が7つ、脳が5つあり(21巻187話)、一撃で倒せません。また逃走を選ぶ相手です。攻防が途切れない13の型なら手数を絶やさず、夜明けまで押しとどめることができました。

ヒノカミ神楽と日の呼吸は同じものですか?

もとは同じものです。剣技としての日の呼吸が、竈門家ではヒノカミ様へ捧げる神楽という形で伝えられてきました。

一晩中舞う神楽は現実にありますか?

あります。宮崎県高千穂町の高千穂の夜神楽は、天照大神の岩戸隠れを題材とした三十三番を夜通し奉納する行事で、1978年に国の重要無形民俗文化財へ指定されています。

まとめ

  • 日の呼吸の技は12個。13番目は12を繋いだ円環そのもの
  • 13の型が明かされるのは22巻192話「廻る縁」
  • 13の型に技名は付いておらず、作中で名称は明かされていない
  • 壱ノ型「円舞」と拾弐ノ型「炎舞」は同じ読みで、輪の起点と終点になる
  • 夜通し番号順に舞う形式は、高千穂の夜神楽など実在の民俗行事と重なる

技を1つ増やすのではなく、既にある12の並べ方を変えるだけで最強の型になる。日の呼吸の13番目は、この作品が呼吸をどういうものとして描いてきたのかが最もはっきり出た部分だと言えます。

この記事について

執筆・編集: マンガノシラベ編集部
公式コミックスおよび公開されている史料をもとに作成しています。内容に誤りを見つけられた場合はお問い合わせよりご連絡ください。