当サイトはアフィリエイト広告および第三者配信広告を利用しています。
ネタバレ注意
この記事には『ONE PIECE』本編の展開、およびドレスローザ編以降のネタバレが含まれます。連載の進行状況は2026年8月時点のものです。

『ONE PIECE』の麦わらの一味で、悪魔の実の能力も剣術も持たないのが狙撃手のウソップです。嘘つきで臆病で、逃げ出すことも珍しくない。それでも彼にしかできない一撃で、局面をひっくり返した場面がありました。

この記事では、ウソップが見聞色の覇気に目覚めた経緯を、巻数と話数まで特定して整理します。あわせて、この覇気がどんな力なのか、そして狙撃手という職業が現実の歴史でどう生まれたのかも調べました。実在の名射手の記録も年代とともにまとめています。

結論

  • ウソップが見聞色の覇気に目覚めたのは第758話「構わず進め」です。単行本76巻に収録されており、この巻の表題も同じ「構わず進め」です。
  • 場面はドレスローザ編、シュガーへの超長距離狙撃です。視界に入らない距離から、ルフィとローの気配を捉えて撃ち抜きました。
  • ウソップに悪魔の実の能力はありません。武装色や覇王色を明確に使う描写もなく、覚醒が描かれたのは見聞色だけです。

ウソップのプロフィール

青い海に浮かぶ帆船のイメージ
狙撃手は遠く離れた場所から戦況を動かす役割を担います(画像はイメージです)
名前 ウソップ
役割 麦わらの一味の狙撃手
出身 東の海(イーストブルー)のシロップ村
別名 そげキング、ゴッドウソップ
懸賞金 5億ベリー
ヤソップ。赤髪海賊団の狙撃手
主な武器 黒カブト(パチンコ)と各種の星(弾)
悪魔の実 能力者ではない
覇気 見聞色の覇気に目覚めた描写がある

ウソップは麦わらの一味の中でも特異な立場にいます。悪魔の実の能力を持たず、剣も使わず、身体能力で押し切ることもしません。武器はパチンコと自作の弾、そして工作の知識です。

懸賞金は当初、正体を隠した「そげキング」名義で3000万ベリーでした。その後ドレスローザでの働きを経てウソップ本人の名で2億ベリーとなり、ワノ国編のあとは5億ベリーに達しています。

ウソップが見聞色の覇気に目覚めたのは第758話

結論から書きます。ウソップが見聞色の覇気に目覚めたのは、単行本76巻の第758話「構わず進め」です。ドレスローザ編の終盤にあたります。

項目 内容
話数 第758話「構わず進め」
単行本 76巻。表題も同じ「構わず進め」
舞台 ドレスローザ
狙った相手 シュガー
使った武器 黒カブトによる狙撃
結果 シュガーを再び気絶させ、ルフィとローを助けた

そのときドレスローザで何が起きていたか

状況を整理します。ドレスローザではシュガーがホビホビの実の能力で、人々を玩具に変えてきました。玩具にされた人間は存在そのものを周囲から忘れられます。この能力を止めない限り、島の解放は成立しません。

ルフィとローがドフラミンゴの待つ王宮の台地へ向かっていたところ、目を覚ましたシュガーが二人へ近づいていました。もし触れられれば、ルフィとローは玩具にされ、誰の記憶からも消えます。

そこにいたのが、はるか遠くから戦況を見ていたウソップでした。距離は極端に離れており、通常の視力でシュガーを捉えられる位置ではありません。

覚醒した瞬間

この場面でウソップは、視覚では見えない相手の位置を感じ取ります。ルフィとローの気配、そしてシュガーの存在を捉え、その一点に向けて撃ちました。弾はシュガーの眼前に命中し、彼女は再び気絶します。

ウソップが放ったのは、カン十郎が描いた「驚いた顔」の人形を仕込んだ弾でした。以前シュガーを気絶させたときと同じ手段を、今度は自分の視界の外から成立させたことになります。

この狙撃が、作中でウソップの見聞色がはっきりと描かれた場面です。彼が「新世界で戦える狙撃手」として一段上がったと読まれているのも、この一撃があるからです。

見聞色の覇気とは何か

覇気は作中に三種類あります。ウソップが目覚めたのは、そのうちの見聞色です。

種類 内容 習得の条件
見聞色の覇気 相手の気配、位置、感情を感じ取る。視覚に頼らず捉えられる 訓練で誰でも習得しうる
武装色の覇気 体や武器に見えない鎧をまとう。自然系の能力者にも打撃を通せる 訓練で誰でも習得しうる
覇王色の覇気 相手の意識を刈り取る。数百万人にひとりしか持たない 資質を持って生まれた者だけ

見聞色は、狙撃手という役割と極めて相性がよい覇気です。狙撃において最大の問題は、標的が見えるかどうかと、標的が次にどこへ動くかの二点だからです。気配で位置を捉えられるなら、視界は必須ではなくなります。

作中では、見聞色を極めた者が短い時間だけ未来を見るという段階も描かれてきました。ただし、ウソップがその段階に達したという描写は現時点でありません。彼の見聞色について確認できるのは、離れた場所の気配を捉えて狙撃を成立させたという事実までです。

ウソップは他の覇気を使えるのか

読者からよく出る疑問が、ウソップは武装色や覇王色を使えるのかというものです。ここは慎重に整理しておきます。

覇気 ウソップの描写
見聞色 第758話で目覚めた場面が描かれている
武装色 明確に使用した描写はない
覇王色 公式に持ち主とされた描写はない

ワノ国編には、ウソップが自分の覇王色で相手を倒したと言い張る場面があります。しかしこれは、ビッグ・マムの覇王色の余波で周囲が倒れたところに、ウソップが後乗りしたものとして描かれています。本人の誇張であり、覇王色の持ち主だと確定した描写ではありません。

ウソップは嘘をつく人物として造形されており、その嘘が結果的に現実になるという展開が繰り返されてきました。覇王色の一件をその文脈で読む見方は読者の間にありますが、これは推測であって、作中で確定した事柄ではありません。

父ヤソップという存在

ウソップの父ヤソップは、赤髪海賊団の狙撃手です。異名は「追撃者(チェイサー)」。四皇シャンクスの船に乗る幹部のひとりであり、狙撃の腕は作中で繰り返し語られてきました。

ヤソップ自身は「アリの眉間にだって弾丸をぶち込める」と語っています。少年時代のルフィも、彼が的を外すところを見たことがないと述べていました。

ウソップが海賊に憧れ、狙撃を選んだ理由はここにあります。父と同じ道を選び、同じ役割で船に乗る。そして見聞色に目覚めた場面が、遠く離れた場所から仲間を救う一撃だったことは、この設定と重なります。

史実では? 狙撃手はどこから生まれたか

離れた場所から一発で戦況を変える。この役割が軍隊の中で職業として成立したのは、意外なほど新しい時代でした。言葉の由来からたどると、そこには一羽の鳥が関わっています。

「スナイパー」の語源はタシギ撃ち

年代 出来事
1770年代 イギリス領インドの兵士たちが、タシギ(snipe)を撃つことを「to snipe」と呼び始めたとされる
18世紀後半 タシギ撃ちの名手が「sniper」と呼ばれるようになる
1824年 「sniper」が射撃の名手を指す語として記録に現れる

タシギは小型の水鳥で、飛び方が不規則に折れ曲がるため、当てるのが極めて難しい獲物とされていました。火打ち石式の銃でこれを撃ち落とせる者は、それだけで名手と認められます。

イギリス領インドに駐留していた兵士たちが、この狩りの語を軍事に転用しました。隠れた位置から敵を撃つという行為が「スナイピング」と呼ばれるようになり、それを行う者が「スナイパー」になります。つまり狙撃手という言葉は、戦場ではなく狩り場から来ています。

実在の名射手たち

人物 内容
1777年10月7日 ティモシー・マーフィー アメリカ独立戦争のサラトガの戦いで、イギリス軍のサイモン・フレーザー准将を約300ヤードから撃ったと伝えられる
1939年から1940年 シモ・ヘイヘ 冬戦争でフィンランド側の狙撃手として活動。542人という記録が伝えられ、「白い死神」と呼ばれた

ティモシー・マーフィーの逸話は、アメリカ独立戦争の流れを変えた一撃として語り継がれてきました。木に登り、約300ヤード離れた位置から指揮官を撃ち抜いたことでイギリス軍の攻撃が止まったとされます。

ただしこの話には注意が必要です。マーフィーが撃ったという記録は同時代の一次史料に乏しく、後世に作られた物語ではないかという指摘が研究者から出ています。誰が撃ったのかを断定できる資料はありません。伝承として広く知られている、というのが正確な位置づけです。

一方、シモ・ヘイヘの記録ははるかに具体的です。1905年生まれのフィンランド人で、1939年に始まった冬戦争でコッラの戦いに従軍しました。白い雪中服をまとって雪に潜み、光の反射を避けるためスコープを使わず、照準器なしで撃ち続けたと伝えられています。ソ連軍からは「白い死神」と呼ばれました。

狙撃手に求められる能力

実在の狙撃手の記録を読むと、射撃の腕そのものよりも別の能力が重視されていることが分かります。

能力 内容
観測 風向き、距離、標的の動きを読む
隠蔽 発見されない位置を確保し、そこに留まる
忍耐 一発を撃つために長時間動かずにいる
判断 誰を撃てば戦況が変わるかを見極める

撃つ瞬間よりも、撃つまでの時間のほうが圧倒的に長い。この構造は、ウソップという人物の描かれ方とよく噛み合っています。彼は最前線で殴り合う立場になく、離れた場所で状況を見続け、決定的な一点だけを撃ちます。

漫画と史実の違い

項目 ウソップ 実在の狙撃手
標的の捕捉 見聞色の覇気で、視界外の気配を捉えられる 光学照準器と観測手による。視界の確保が絶対条件
武器 パチンコ(黒カブト)と自作の弾 施条のあるライフル銃
射程 作中で明示された数値はない 時代により大きく異なる。現代では数千メートル台の記録もある
語源 作中に狙撃手という語の由来の説明はない タシギ(snipe)を撃つ狩りの語から派生した
役割 仲間を助けるための一撃が中心 指揮官や通信兵を狙い、部隊の機能を止めるのが主目的
正体 そげキングとして正体を隠した時期がある 隠蔽は生存の前提。姿を見せないことが職務そのもの

比べると、見聞色の覇気が担っているのは、現実では観測手と照準器が果たしている機能だと分かります。ウソップが一人で成立させている狙撃は、実際には二人以上の作業です。

なぜウソップに見聞色が与えられたのか

麦わらの一味の中で、ウソップは唯一「戦えないこと」を自分から口にする人物です。仲間との実力差に耐えられず、一度は船を降りています。戻ったときも、正体を隠した仮面の姿でした。

その彼に与えられた覇気が、殴る力でも硬くなる力でもなく、感じ取る力だったという点が重要です。見聞色は攻撃力を上げません。相手の位置と気配を知るだけの力です。

そして第758話の狙撃は、自分が助かるためのものではありませんでした。遠く離れた場所で危機に陥っている仲間を、本人が気づかないうちに救う一撃です。ウソップはその場に立ち会っておらず、感謝されてもいません。

戦えない者が、戦場の外から仲間を救う。彼に与えられた力が見聞色だったことは、この人物の役割そのものを言い当てています。ドレスローザの人々に「ゴッドウソップ」と呼ばれたのも、この一撃の直後でした。

ウソップと見聞色の覇気に関するよくある質問

ウソップが見聞色の覇気に目覚めたのは何巻何話ですか?

単行本76巻の第758話「構わず進め」です。ドレスローザ編の終盤で、シュガーを超長距離から狙撃した場面にあたります。

そのとき何が起きていたのですか?

シュガーがルフィとローに近づいており、触れられれば二人が玩具にされる状況でした。遠く離れた場所にいたウソップが気配を捉えて撃ち、シュガーを再び気絶させています。

ウソップは今も見聞色を使えますか?

作中でウソップの見聞色がはっきり描かれたのは第758話の場面です。以降の描写については、原作で確認するのが確実です。

見聞色の覇気とはどんな力ですか?

相手の気配や位置、感情を感じ取る覇気です。視覚に頼らずに存在を捉えられるため、狙撃手との相性が特に良い能力といえます。

ウソップは未来を見られますか?

できません。見聞色を極めた者が短時間だけ未来を見るという段階は作中に存在しますが、ウソップがそこに達したという描写はありません。

ウソップは覇王色の覇気を持っていますか?

公式に持ち主とされた描写はありません。ワノ国編で自分の覇王色だと言い張る場面がありますが、実際はビッグ・マムの覇王色の余波であり、本人の誇張として描かれています。

ウソップは武装色の覇気を使えますか?

明確に使用した描写はありません。ウソップが目覚めたことが描かれているのは見聞色だけです。

ウソップの懸賞金はいくらですか?

5億ベリーです。当初はそげキング名義で3000万ベリー、ドレスローザのあとはウソップ名義で2億ベリーでした。

ウソップの父は誰ですか?

赤髪海賊団の狙撃手ヤソップです。異名は「追撃者(チェイサー)」で、本人が「アリの眉間にだって弾丸をぶち込める」と語る腕前を持ちます。

「スナイパー」という言葉の由来は何ですか?

タシギ(snipe)という水鳥を撃つ狩りに由来します。1770年代のイギリス領インドで、この難しい獲物を仕留められる名手が「sniper」と呼ばれるようになり、のちに軍事用語へ転用されました。

まとめ

  • ウソップが見聞色の覇気に目覚めたのは単行本76巻の第758話「構わず進め」
  • 場面はドレスローザ編。視界外からシュガーを狙撃し、ルフィとローを救った
  • 武装色や覇王色を明確に使った描写はなく、覚醒が描かれたのは見聞色だけ
  • 父ヤソップは赤髪海賊団の狙撃手で、異名は「追撃者」
  • 「スナイパー」という語は、1770年代のインドでタシギを撃つ狩りから生まれた

狙撃手の仕事は、撃つ瞬間よりも待つ時間のほうが長いものです。臆病で嘘つきで、前線に立てないと自分で言うウソップに与えられた力が、殴る力ではなく感じ取る力だったこと。第758話の一撃は、この人物がどういう形で仲間に必要とされるのかを示した場面でした。

続きは単行本で

記事内で触れた『ONE PIECE』76巻は、Amazonで確認できます。

Amazonで『ONE PIECE』76巻を見る

当サイトはAmazonアソシエイト・プログラムの参加者です。

この記事について

執筆・編集: マンガノシラベ編集部
公式コミックスおよび公開されている史料をもとに作成しています。内容に誤りを見つけられた場合はお問い合わせよりご連絡ください。