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ネタバレ注意
この記事には『ONE PIECE』ワノ国編(単行本95巻あたり)から、単行本105巻前後までの展開のネタバレが含まれます。連載の進行状況は2026年8月時点のものです。

海軍のなかに、海軍ではない部隊がある。それがSWORD(ソード)です。ワノ国編でドレークとコビーが密かに連絡を取り合う場面で名前だけが出て以来、長らく正体が伏せられていました。

この記事では、作中で確認できているSWORDのメンバーを1人ずつ整理し、「籍を抜いた者の集まり」という設定が具体的に何を意味するのかを解説します。あわせて、正規の指揮系統から外れて動く部隊が現実の歴史にも存在したことを取り上げます。

結論

  • SWORDは海軍本部の機密特殊部隊です。隊長はX・ドレークで、2026年8月時点で名前が判明しているメンバーは6人です。
  • メンバーは全員が辞表を提出済みで、海軍の籍を抜いています。だからこそ上の許可なく四皇に手を出せますが、海軍は彼らの行動に一切責任を負いません。
  • 名前の初出は単行本95巻の第956話です。組織の中身がクザンの口から説明されたのは第1080話「伝説の英雄」でした。

SWORDとは? 組織の基本情報

海を進む帆船のイメージ
旗を掲げない船だからこそ動ける海域があります(画像はイメージです)
組織名 SWORD(ソード)
位置づけ 海軍本部の機密特殊部隊
隊長 X・ドレーク
判明しているメンバー 6人(2026年8月時点)
最大の特徴 全員が辞表を提出し、海軍の籍を抜いている
できること 上層部の許可なく四皇へ手を出せる。あらゆる命令を無視して動ける
引き換えの条件 海軍は行動に一切の責任を負わず、いつでも切り捨てられる
名前の初出 単行本95巻 第956話
組織の説明 第1080話「伝説の英雄」でクザンが語る

CP0が世界政府直属の諜報機関であるのに対し、SWORDはあくまで海軍の側にある部隊です。ただし通常の海兵とは扱いが根本的に違います。詳しくは後述しますが、この違いこそがSWORDという組織の存在理由になっています。

SWORDのメンバー一覧

作中で名前と所属が確認できるのは次の6人です。噂や推測で名前が挙がる人物は含めていません。

名前 階級 役割・特徴 本編での初登場
X・ドレーク 少将 SWORD隊長。リュウリュウの実 古代種 モデル「アロサウルス」の能力者 単行本51巻 第498話
プリンス・グルス 少将 グニョグニョの実の能力者 単行本105巻 第1061話
孔雀(くじゃく) 少将 ムチムチの実の能力者 単行本105巻 第1061話
コビー 大佐 六式の使い手。覇気も操る 単行本1巻 第2話
ひばり 中佐 狙撃を担う。覇気の使い手 単行本105巻 第1061話
ヘルメッポ 少佐 剣士。武装色の覇気を使う 単行本1巻 第3話

X・ドレーク

SWORDの隊長です。元は海軍本部の少将でありながら、海賊「ドレーク海賊団」の船長として最悪の世代に名を連ねていました。この二重の立場が長く読者を混乱させてきましたが、SWORDの隊長という設定が明かされたことで筋が通ります。海賊として動いていたのではなく、海賊として動くことが任務だったわけです。

能力はリュウリュウの実 古代種 モデル「アロサウルス」。動物系古代種の能力者で、恐竜の姿に変身して戦います。ワノ国では百獣海賊団の飛び六胞に加わっており、内部から情報を取る役割を担っていました。

プリンス・グルス

海軍本部の少将です。単行本105巻の第1061話で本編に登場しました。グニョグニョの実の能力者とされています。ハチノスへ向かう作戦に加わっており、SWORDの中でも実働部隊として動く一人です。

孔雀(くじゃく)

同じく海軍本部の少将で、第1061話が本編での初登場です。ムチムチの実の能力者とされています。SWORDに複数の少将が在籍していることからも、この部隊が単なる若手の集まりではないことがわかります。

コビー

第2話でルフィと出会った、あの少年です。海賊船の雑用係から海軍を志し、いまや海軍本部の大佐まで昇進しました。六式を修得し、覇気も操ります。

読者にとってコビーは「成長を見守ってきたキャラクター」ですが、SWORDに所属しているという事実はその意味を変えます。彼はすでに辞表を出している側の人間だということです。ハチノスでの一件では黒ひげ海賊団に捕らえられ、ガープ中将が救出に向かうという展開になりました。

ひばり

海軍本部の中佐です。第1061話で登場した比較的新しい人物で、狙撃を担当します。覇気の使い手であり、若い年齢で中佐という階級に就いている点からも実力が高いことがうかがえます。

ヘルメッポ

初登場は第3話。モーガン大佐の息子として、当初は完全な嫌われ役でした。その彼が海軍に残り、コビーとともに鍛えられ、いまは少佐として剣を振るっています。武装色の覇気の使い手です。

コビーとヘルメッポが2人ともSWORDにいるという事実は、序盤から追ってきた読者ほど重く感じられるはずです。

「籍を抜いた者の集まり」とはどういう意味か

SWORDの正体が語られたのは第1080話「伝説の英雄」です。クザンの口から、この部隊がどういうものかが説明されました。

要点は次のとおりです。

項目 内容
身分 全員が辞表を提出済み。マリンコードを返上している
行動の自由 上の許可がなくても四皇へ手を出せる。あらゆる命令を無視して動ける
海軍の立場 SWORDの行動に一切の責任を負わない
リスク 不都合が生じればいつでも切り捨てられる

これは非常に危うい仕組みです。自由に動ける代わりに、後ろ盾がありません。任務中に何が起きても、海軍は「その者はすでに海兵ではない」と言えてしまいます。

逆に言えば、この形だからこそできることがあります。海軍が正面から四皇に手を出せば、それは世界政府の意思表示になり、外交上の意味を持ってしまう。しかし辞表を出した個人が勝手にやったことなら、そうはなりません。組織の意思を切り離すための仕掛けです。

海軍大将のように表舞台で動く戦力とは、まったく性質が違います。大将たちの立ち位置についてはワンピースの海軍大将一覧|歴代メンバーと元帥・大将の違いで整理しています。

SWORDが判明するまでの流れ

時期 出来事
単行本95巻 第956話 ドレークとコビーの通信の中で「SWORD」という名前が初めて出る
ワノ国編 ドレークが百獣海賊団の飛び六胞として動きつつ、SWORDの一員であることが示される
単行本105巻 第1061話 プリンス・グルス、孔雀、ひばりが登場し、隊の顔ぶれが広がる
第1080話 クザンによってSWORDの実態が説明される

名前が出てから中身が明かされるまで100話以上かかっています。伏せられていた期間が長いぶん、「籍を抜いている」という一言のインパクトが大きくなりました。

なお、SWORDの真の設立者や上位の指揮者については、作中で明確に語られていません。読者のあいだではガープやセンゴク、つるといった旧世代の名前が挙がりますが、これらは推測であり、2026年8月時点で確定した情報ではありません。

史実では? 指揮系統の外で動いた特殊部隊

「所属を切り離すことで自由に動ける部隊」という発想は、創作の思いつきではありません。第二次世界大戦の時期に、実際に同じ考え方の組織がつくられています。

特殊作戦執行部(SOE)

イギリスが1940年7月22日に設立した秘密組織です。戦時経済相のヒュー・ダルトンが内閣の承認のもとで立ち上げました。任務は、枢軸国に占領されたヨーロッパや極東での諜報、破壊工作、不正規戦、そして現地のレジスタンス支援でした。

SOEの存在そのものが秘匿されており、知る者はごく一握りに限られていました。通称は「ベイカー街遊撃隊」。ほかに「チャーチル秘密軍」「非紳士的戦争省」といった呼び名も使われています。正規の軍が正面からできない仕事を、正規の軍ではない枠組みで行うための組織です。

特殊空挺部隊(SAS)

1941年、北アフリカ戦線で陸軍将校デイヴィッド・スターリングの提案により創設されました。当初の名称は「特殊空挺旅団L分遣隊」。旅団という語を使っていますが、これは敵を欺くためのもので、実際の規模ははるかに小さいものでした。

創設時の任務は、ドイツ・アフリカ軍団の補給線や飛行場を少人数で叩くことです。大部隊が正面からぶつかるのではなく、小さな集団が敵の後方へ入り込んで破壊する。SWORDが四皇の懐へ潜り込む戦い方と、発想が重なります。

組織 設立 特徴
特殊作戦執行部(SOE) 1940年7月22日 存在自体が秘匿。破壊工作とレジスタンス支援を担う
特殊空挺部隊(SAS) 1941年 北アフリカで少人数の後方攪乱を担当。部隊名で規模を偽装

「関与を否定できる」という設計

こうした組織に共通するのは、失敗したときに国家が関与を否定できる構造です。作戦が露見しても、正規軍の指揮下でなければ国の意思ではなかったと説明できます。

SWORDの「辞表を提出済み」という設定は、これをもっと露骨にしたものです。現実の組織は身分を隠しましたが、SWORDは身分そのものを外している。より徹底しているぶん、隊員が背負うリスクも大きくなっています。

漫画と史実の違い

項目 SWORD 実在の特殊部隊
身分 辞表を提出し、籍そのものを抜いている 軍籍は保持したまま、所属や任務を秘匿する形が一般的
組織の責任 海軍は一切責任を負わないと明言されている 関与を否定できる建て付けにするが、実際には国家の管理下にある
階級 少将から少佐まで在籍。階級はそのまま残っている 階級は保持され、指揮系統も別途存在する
目的 四皇など上位勢力への接近と攪乱 破壊工作、諜報、レジスタンス支援など
公表 作中でも長く伏せられていた SOEは戦後になって存在が広く知られるようになった

なぜSWORDという組織が必要だったのか

海軍は世界政府の下部組織です。動けば政治になります。四皇の縄張りに手を出すことは、それだけで戦争の宣告に近い意味を持ってしまいます。

しかし現実として、四皇の動きを放置すれば被害は広がる一方です。動かなければならないが、組織として動くわけにはいかない。この矛盾を処理するための答えがSWORDでした。

興味深いのは、そこに選ばれた顔ぶれです。第2話と第3話から登場しているコビーとヘルメッポ、そして海賊として振る舞い続けたドレーク。いずれも、海軍という組織の正しさをそのまま信じているタイプではありません。組織のためではなく、自分が正しいと思うことのために動ける人間でなければ、籍を抜いた状態で戦い続けることはできないからです。

黒ひげ海賊団の本拠地ハチノスへの潜入で、コビーが捕らえられたときの重さもここにあります。海軍は責任を負わないと宣言している以上、本来なら誰も助けに来ません。それでも動いた人物がいたという事実が、あの一連の話の芯になっています。黒ひげ側の顔ぶれは黒ひげ海賊団メンバー一覧!黒ひげは死亡する?にまとめています。

SWORDに関するよくある質問

SWORDとは何ですか?

海軍本部の機密特殊部隊です。隊長はX・ドレークで、メンバーは全員が辞表を提出して海軍の籍を抜いています。上の許可なく四皇へ手を出せる代わりに、海軍は彼らの行動に責任を負いません。

SWORDのメンバーは誰ですか?

2026年8月時点で判明しているのは、X・ドレーク、プリンス・グルス、孔雀、コビー、ひばり、ヘルメッポの6人です。

SWORDの隊長は誰ですか?

X・ドレークです。元海軍本部少将でありながら海賊としても行動していましたが、それはSWORDの任務としての潜入でした。

「籍を抜いた者の集まり」とはどういう意味ですか?

隊員が全員辞表を提出済みで、マリンコードを返上しているということです。形式上は海兵ではないため命令に縛られず自由に動けますが、海軍から守ってもらうこともできません。

SWORDの初登場は何巻何話ですか?

名前が初めて出たのは単行本95巻の第956話です。ワノ国編でドレークとコビーが連絡を取り合う場面でした。

SWORDの内容が説明されたのは何話ですか?

第1080話「伝説の英雄」です。クザンの口から、辞表提出済みであることや海軍が責任を負わないことが語られました。

コビーはSWORDのメンバーですか?

メンバーです。階級は海軍本部大佐で、六式の使い手でもあります。黒ひげ海賊団の本拠地ハチノスでの一件では捕らえられ、救出作戦が展開されました。

ドレークはなぜ海賊をしていたのですか?

SWORDの任務として潜入していたためです。百獣海賊団の飛び六胞に加わることで内部の情報を得る立場にありました。

SWORDはCP0と何が違いますか?

CP0は世界政府直属の諜報機関ですが、SWORDは海軍側の部隊です。ただし隊員は籍を抜いているため、通常の海兵とも扱いが異なります。

SWORDの創設者は誰ですか?

作中で明言されていません。旧世代の海兵の名前が候補として語られることはありますが、2026年8月時点では推測の域を出ていません。

まとめ

  • SWORDは海軍本部の機密特殊部隊で、隊長はX・ドレーク
  • 判明しているメンバーはドレーク、プリンス・グルス、孔雀、コビー、ひばり、ヘルメッポの6人
  • 全員が辞表を提出して籍を抜いており、命令に縛られない代わりに海軍の保護もない
  • 名前の初出は単行本95巻の第956話、実態が語られたのは第1080話「伝説の英雄」
  • 指揮系統の外で動く部隊という発想は現実にも存在し、1940年設立のSOEや1941年創設のSASがその例にあたる

組織に守られないことを引き受けて動く。SWORDという名前が海軍の物語のなかで異質に響くのは、この一点があるからです。コビーとヘルメッポがそこにいるという事実まで含めて、序盤から読み返す価値のある設定になっています。

続きは単行本で

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この記事について

執筆・編集: マンガノシラベ編集部
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