ウソップ海賊団のメンバー一覧|解散は5巻第40話・その後のウソップ自警団と3人が誓った夢【ONE PIECE】
この記事には『ONE PIECE』シロップ村編(単行本3巻から5巻)およびその後の展開のネタバレが含まれます。連載の進行状況は2026年8月時点のものです。
『ONE PIECE』の東の海(イーストブルー)編に登場する「ウソップ海賊団」。ウソップが故郷のシロップ村で、村の子どもたち3人と名乗っていた一団です。海賊とは名ばかりの子どもの遊びでしたが、麦わらの一味の物語が始まる場所として、多くの読者の記憶に残っています。
この記事では、ウソップ海賊団のメンバー一覧、解散が何巻何話だったのか、そして解散後に3人が名乗った「ウソップ自警団」のその後までを整理します。あわせて、実在した海賊団がどのように結成され、どのように解散していったのかという史実の話も取り上げます。
結論
- ウソップ海賊団は船長のウソップと、にんじん・たまねぎ・ピーマンの3人による計4人の一団です。実際に海賊行為をしていたわけではありません。
- 解散は単行本5巻の第40話です。タイトルもそのまま「”ウソップ海賊団”」で、アニメでは第17話にあたります。
- 解散の理由は戦死や決裂ではありません。クロネコ海賊団との戦いを経てウソップが本物の海に出る決意を固め、村を旅立つ直前に自ら解散を宣言しました。3人はその後「ウソップ自警団」を名乗って村に残っています。
ウソップ海賊団とは? 基本プロフィール

| 団体名 | ウソップ海賊団 |
|---|---|
| 船長 | ウソップ |
| 団員 | にんじん、たまねぎ、ピーマン(村の少年3人) |
| 人数 | 4人 |
| 拠点 | 東の海(イーストブルー)シロップ村 |
| 活動内容 | 毎朝村で「海賊が来たぞ」と叫ぶ、屋敷のお嬢様カヤの見舞いなど |
| 解散 | 単行本5巻 第40話(アニメ第17話) |
| 解散後 | 3人は「ウソップ自警団」として村に残る |
ウソップ海賊団は、船も持たなければ略奪もしていません。母を病で亡くし、父ヤソップが海に出て不在という境遇のウソップが、村の子どもたちを集めて名乗っていた「ごっこ」の集団です。それでも3人にとってウソップは本物の船長であり、ウソップにとっても3人は本物の仲間でした。
ウソップ自身の初登場、そしてウソップ海賊団が読者の前に現れるのは、シロップ村編の幕開けとなる第23話「”キャプテン・ウソップ登場”」です。この時点ですでに、3人はウソップの部下として行動しています。
ウソップ海賊団のメンバー一覧
団員3人の名前はすべて野菜に由来します。公式サイトのキャラクター紹介に掲載されているプロフィールをもとに、1人ずつ見ていきます。なお年齢と身長は、2年後の時点で公開されている数値です。
| 名前 | 誕生日 | 年齢 | 身長 | 解散時に誓った将来の夢 |
|---|---|---|---|---|
| にんじん | 2月2日 | 11歳 | 127cm | 酒場を経営する |
| たまねぎ | 4月10日 | 11歳 | 124cm | 小説家になる |
| ピーマン | 4月9日 | 11歳 | 120cm | 大工の棟梁になる |
にんじん
前髪が目もとにかかった髪型が特徴の少年です。好物はにんじんジュース。3人のなかでは面倒見がよく、屋敷のお嬢様であるカヤを気づかう場面が目立ちます。解散のときに誓った夢は「酒場を経営すること」でした。海に出た仲間がいつでも帰ってこられる場所をつくる、という発想がにんじんらしいところです。
たまねぎ
好物はオニオンリングフライ。3人のなかでは想像力が豊かで、状況の変化にまっさきに気づいて騒ぎ立てる役回りが多い少年です。解散のときに誓った夢は「小説家になること」。ウソップのつくり話をいちばん熱心に聞いていた少年が、物語をつくる側を志すという流れになっています。
2年後の再登場時には、3人のなかでたまねぎだけが顔立ちの印象を大きく変えており、読者のあいだで話題になりました。
ピーマン
好物はピーマンの肉詰め。3人のなかではもっとも血の気が多く、まっさきに前に出て行動するタイプです。解散のときに誓った夢は「大工の棟梁になること」でした。
船長・ウソップ
言うまでもなく麦わらの一味の狙撃手です。赤髪海賊団の狙撃手ヤソップを父に持ちます。シロップ村では毎朝「海賊が来たぞ」と嘘を叫んで回る少年でしたが、その嘘は病床のカヤを元気づけるためのものでもありました。ウソップ海賊団の解散後、彼はルフィたちとともに海へ出ます。
ウソップ海賊団の解散は何巻何話?
ウソップ海賊団が解散するのは単行本5巻に収録された第40話です。話数のタイトルはそのまま「”ウソップ海賊団”」で、アニメでは第17話に該当します。
| 段階 | 出来事 |
|---|---|
| 第23話 | ルフィたちがシロップ村に到着。ウソップとウソップ海賊団が登場する |
| シロップ村編中盤 | クロネコ海賊団によるカヤの命と財産を狙った計画が発覚。ウソップは村人に信じてもらえない |
| シロップ村編終盤 | ルフィ・ゾロ・ナミとともにクロネコ海賊団を撃退。ウソップは本物の戦いを経験する |
| 第40話 | ウソップが海へ出る決意を語り、ウソップ海賊団の解散を宣言する |
解散の経緯
解散のきっかけは、クロネコ海賊団との戦いでした。それまでウソップにとって海賊は「語る対象」でしたが、この戦いで彼は本物の海賊と斬り合い、命を賭ける現実を知ります。そして父ヤソップと同じように、勇敢な海の戦士になるために村を出ることを選びました。
ここで重要なのは、解散が悲劇として描かれていないという点です。仲間割れでもなければ、誰かが死んだわけでもありません。船長が本物の海へ行くのだから、ごっこの海賊団はもう必要ない。そういう前向きな幕引きです。
3人は泣きながらもウソップを送り出し、その場でそれぞれの将来の夢を誓い合いました。にんじんは酒場の経営、たまねぎは小説家、ピーマンは大工の棟梁。公式のキャラクター紹介にも「海賊団解散と同時に」誓った夢として記載されています。
解散後のウソップ自警団とその後
ウソップが村を去ったあと、3人は「ウソップ自警団」を名乗って活動を続けます。
| やっていること | 内容 |
|---|---|
| 朝の見回り | ウソップに代わって毎朝「海賊が来たぞ」と村中に叫んで回る |
| カヤの護衛 | 屋敷のお嬢様であるカヤの身辺を見守る |
| 村の警戒 | ウソップが担っていた見張り役をそのまま引き継ぐ |
ウソップの嘘は、村人にとって時報のような日課でした。その日課が途切れないよう、3人が引き継いだわけです。船長がいなくなったあとも役割だけは残っている、という描き方になっています。
本編での再登場
3人はその後も、ウソップの活躍が世界に伝わるタイミングで登場します。エニエス・ロビー編のあと、「そげキング」名義でウソップに初めて懸賞金3000万ベリーがかけられたとき、シロップ村にもその手配書が届きました。3人は覆面の下がウソップであることをすぐに見抜いています。
さらにドレスローザ編のあと、ウソップの懸賞金が2億ベリーへ引き上げられた場面でも、村で手配書を見て喜ぶ姿が描かれました。この時点で3人は少年から青年に近づく年齢になっており、2年の月日が視覚的にわかる場面になっています。
なお本編以外にも、扉絵連載でシロップ村やクロネコ海賊団のその後が描かれており、そこにも村の様子が顔を出します。
史実では? 実在の海賊団はどう結成され、どう解散したのか
ウソップ海賊団の「結成して、解散する」という流れは、実在の海賊団にもあてはまります。ただし現実の解散は、こちらの想像よりもずっと事務的で、そして政治的でした。
海賊たちの共同体「海賊共和国」
18世紀初頭のカリブ海に、通称「海賊共和国」と呼ばれる場所がありました。バハマのニュープロビデンス島にあるナッソーです。1706年から1718年まで、ここは西インド諸島における海賊活動の拠点として機能していました。
ここを取り仕切っていたのはベンジャミン・ホーニゴールドとヘンリー・ジェニングス。ほかに黒髭ことエドワード・ティーチ、チャールズ・ヴェインといった名前も並びます。国家の統治が及ばない場所に、海賊たちが自分たちの秩序をつくっていたわけです。
「王の恩赦」が海賊団を解散させた
この共同体を終わらせたのは、海軍との決戦ではありませんでした。イギリス側が用意したのは恩赦という制度です。
| 年月日 | 出来事 |
|---|---|
| 1718年1月5日 | 期限までに降伏すればすべての海賊行為を赦免するという布告が出される(のちに「王の恩赦」と呼ばれる) |
| 1718年1月6日 | ウッズ・ロジャーズがジョージ1世からバハマ植民地総督に任命される |
| 1718年7月22日 | ロジャーズがナッソーに到着し、集まった海賊たちに恩赦を与え始める |
| 1718年9月5日 | 恩赦を受けるための降伏期限 |
| 1718年以降 | 恩赦を受け入れた者と、拒否して逃げた者に分かれ、海賊共和国は事実上解体する |
恩赦を受け入れたホーニゴールドは、そのままロジャーズの下で海賊を取り締まる側に回りました。かつての仲間を捕らえる立場になったわけです。彼が捕縛したジョン・オーガーの一味は裁判にかけられ、9人が死刑判決を受けています。ホーニゴールド自身は1719年ごろ、交易のため航海中に船が暗礁へ乗り上げて難破し、多くの乗組員とともに命を落としました。
一方、恩赦を拒んだチャールズ・ヴェインはナッソーを離れ、略奪を続けます。しかし最後は捕らえられ、ジャマイカで処刑されました。処刑の年については1720年とする記述と1721年とする記述があり、史料によって幅があります。
海賊団の「解散」は珍しくなかった
海賊団は、結成も解散も現代の会社よりずっと流動的でした。船を乗り換え、分け前を分配し、船長を投票で交代させることもあった集団です。だからこそ「恩赦を受けて足を洗う」という選択肢が現実的な出口として機能しました。
そして少年たちが海賊ごっこをするという行為そのものにも、長い歴史があります。18世紀の海賊が処刑されたあとも、彼らの物語は読み物として繰り返し語られ、19世紀の冒険小説を経て子どもの遊びの題材になりました。ウソップ海賊団は、その系譜の上に立つ集団だと言えます。
漫画と史実の違い
| 項目 | ウソップ海賊団 | 実在の海賊団 |
|---|---|---|
| 構成人数 | 船長を含めて4人 | 1隻あたり数十人から百人を超えることもあった |
| 活動内容 | 略奪はしない。村の見回りと嘘の報告 | 商船の襲撃と積荷の略奪 |
| 解散の理由 | 船長が本物の海へ出るため | 恩赦の受け入れ、船長の死、捕縛など |
| 解散後 | ウソップ自警団として村に残る | 市民に戻る者、海賊狩りに転じる者、逃亡を続ける者に分かれた |
| 結末 | 全員生存。夢を持って別れる | 処刑または海難で命を落とす例が多い |
なぜウソップ海賊団は解散という形で描かれたのか
ウソップ海賊団の解散は、物語の構造としてよくできています。ウソップは村では嘘つき扱いされ、誰にも信じてもらえない少年でした。唯一、彼を船長として認めていたのがこの3人です。
その3人を置いていくという選択は、ウソップにとって最初の「本気の決断」でした。嘘の海賊団を畳んで、本物の海に出る。この一歩がなければ、後のウソップの物語はすべて成立しません。
さらに言えば、麦わらの一味は「夢を持った人間が集まる集団」です。解散の場面で3人がそれぞれの夢を誓ったことは、ウソップだけが夢を追うのではないという宣言でもあります。船長を送り出す側にも、自分の海があるということです。
実在の海賊団の解散が、多くの場合は捕縛か死か恩赦という後ろ向きな結末だったことを思うと、この解散の描かれ方はかなり特殊です。『ONE PIECE』が海賊を題材にしながら、略奪ではなく夢と旅立ちの物語を選んでいることが、この短い場面によく表れています。
ウソップ海賊団に関するよくある質問
ウソップ海賊団のメンバーは何人ですか?
船長のウソップと、にんじん・たまねぎ・ピーマンの3人を合わせた計4人です。団員は全員シロップ村の少年で、実際に海賊行為をしていたわけではありません。
ウソップ海賊団の解散は何巻何話ですか?
単行本5巻の第40話です。話数のタイトルもそのまま「”ウソップ海賊団”」で、アニメでは第17話にあたります。
ウソップ海賊団はなぜ解散したのですか?
ウソップが本物の海へ出ることを決めたためです。クロネコ海賊団との戦いを経て、父と同じように勇敢な海の戦士になると決意し、村を旅立つ直前に自ら解散を宣言しました。仲間割れや戦死が理由ではありません。
解散のあと3人はどうなりましたか?
「ウソップ自警団」を名乗ってシロップ村に残りました。ウソップに代わって毎朝「海賊が来たぞ」と叫んで回り、カヤの護衛も務めています。
にんじん・たまねぎ・ピーマンの夢は何ですか?
公式のキャラクター紹介によれば、解散と同時ににんじんは酒場を経営すること、たまねぎは小説家になること、ピーマンは大工の棟梁になることをそれぞれ誓っています。
3人はその後も登場しますか?
登場します。エニエス・ロビー編のあとにウソップへ初の懸賞金がかけられた場面、そしてドレスローザ編のあとに懸賞金が2億ベリーになった場面で、シロップ村で手配書を見る姿が描かれました。
3人はそげキングの正体に気づいていましたか?
気づいていました。覆面姿の手配書を見ても、すぐにウソップ本人だと見抜いています。長年いっしょに過ごした船長ですから、当然と言えば当然です。
ウソップ海賊団の初登場は何話ですか?
シロップ村編の始まりである第23話「”キャプテン・ウソップ登場”」です。ウソップ本人の初登場と同じ回で、この時点ですでに3人は部下として行動しています。
実在した海賊団も解散することがありましたか?
ありました。1718年にイギリスが出した「王の恩赦」を受け入れて足を洗う海賊が続出し、バハマのナッソーにあった海賊共同体はこれによって事実上解体しています。
ウソップ海賊団は実在の海賊団がモデルですか?
特定のモデルが公表された記録はありません。村の少年たちによる海賊ごっこという設定であり、実在の海賊団と直接対応する組織は確認できません。
まとめ
- ウソップ海賊団は船長ウソップと、にんじん・たまねぎ・ピーマンの計4人
- 解散は単行本5巻の第40話「”ウソップ海賊団”」、アニメでは第17話
- 解散の理由はウソップが本物の海へ出る決意を固めたためで、悲劇的な結末ではない
- 3人は解散と同時に酒場経営・小説家・大工の棟梁という夢を誓い、「ウソップ自警団」として村に残った
- 実在の海賊共同体は1718年の「王の恩赦」を受け入れる形で解体しており、解散の意味合いは大きく異なる
たった数ページの解散シーンですが、ウソップという人物の出発点がここにあります。手配書を見て喜ぶ3人の姿が後の巻で描かれるたび、あの日の別れが無駄ではなかったことが確認されているわけです。
この記事について
執筆・編集: マンガノシラベ編集部
公式コミックスおよび公開されている史料をもとに作成しています。内容に誤りを見つけられた場合はお問い合わせよりご連絡ください。
