関谷輪一郎の死亡は18巻176話|「試練」と称した毒殺と土方に敗れた最期【ゴールデンカムイ】
この記事には『ゴールデンカムイ』18巻の結末に関する記述が含まれます。未読の方はご注意ください。
『ゴールデンカムイ』の刺青囚人のなかで、最も異質な戦い方をしたのが関谷輪一郎(せきや りんいちろう)です。
戦闘力は高くありません。それでもこの人物は、土方歳三と牛山辰馬を戦わずに倒しています。この記事では関谷の手口と最期を整理します。
結論
- 関谷輪一郎は死亡します。単行本18巻・第176話「それぞれの神様」です。
- 土方歳三に頸部を斬られました。大量の失血によって命を落とします。
- 手口は「試練」と称した毒殺でした。運任せで人を殺す連続殺人犯です。
- 一度は土方と牛山を生き埋めにしています。戦闘によらずに主要人物を追い詰めました。
関谷輪一郎とはどんな人物か

| 読み方 | せきや りんいちろう |
|---|---|
| 立場 | 24人の刺青囚人のひとり |
| 特徴 | 戦闘力は高くないが、極めて狡猾 |
| 手口 | 「試練」と称した運任せの毒殺 |
| 結末 | 18巻・第176話で死亡 |
関谷は独自の信仰心を持つ人物です。その信仰が、常軌を逸した殺人へと結びついています。
体格や腕力で他の囚人に劣る一方、頭の使い方では作中でも屈指でした。正面から戦わない人物として描かれます。
「試練」という手口
関谷の殺し方は、独特です。
他人に「試練」と称した運試しを仕掛け、毒によって命を奪います。どれを選ぶかは相手次第で、結果は運に委ねられます。
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| 形式 | 相手に選ばせる。選択の結果で生死が決まる |
| 手段 | 毒 |
| 本人の解釈 | 自分が殺しているのではなく、運が決めたとする |
| 結果 | 連続殺人として網走監獄に収監される |
この手口には、責任の所在をずらすという構造があります。選んだのは相手であり、決めたのは運だという理屈です。
本人にとっては信仰の実践でした。その一貫性が、この人物を単なる殺人者以上のものにしています。
運への執着
関谷が取り憑かれていたのは、「運」という概念です。
人の生死が実力ではなく運で決まる。その考えを、自分の手で確かめ続けた人物でした。
| 人物 | 運との関わり |
|---|---|
| 関谷輪一郎 | 運を信仰し、他人で試し続ける |
| 門倉利運 | 本人の意思と無関係に強運で生き残る |
作中には、この対になる人物がいます。網走監獄の看守部長だった門倉利運です。
門倉は望まないのに生き延びてしまい、関谷は運を信じて人を殺しました。同じ「運」を巡りながら、立ち位置が正反対です。
そして最終的に生き残ったのは、運を求めなかった門倉のほうでした。この作品らしい対比になっています。
阿寒湖という舞台
関谷が土方一派を待ち構えたのは、阿寒湖のほとりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在 | 北海道釧路市阿寒町 |
| 特徴 | 特別天然記念物のマリモで知られる |
| アイヌ文化 | 湖畔にアイヌコタン(集落)がある |
阿寒湖は実在の湖です。現在も観光地として知られ、アイヌ文化に触れられる場所でもあります。
この作品は舞台に実在の地名を使います。読者が実際に訪れられることが、物語の手触りを変えています。
土方と牛山を生き埋めに
関谷の恐ろしさが最もよく出るのが、この場面です。
剣の達人である土方歳三と、格闘の達人である牛山辰馬。この二人を、関谷は戦わずに倒しました。
| 人物 | 本来の強さ | 関谷への結果 |
|---|---|---|
| 土方歳三 | 老いてなお剣の達人 | 戦わずに倒され、生き埋めにされる |
| 牛山辰馬 | 「不敗の牛山」と呼ばれた柔道家 | 同じく倒される |
正面からぶつかれば、関谷に勝ち目はありません。だからぶつからずに済ませたということです。
この作品では、強さの種類が何度も入れ替わります。腕力でも銃の腕でもない強さが、ここで示されました。
18巻・第176話の最期
関谷の勝利は、長くは続きませんでした。
生き埋めにされた土方は、仲間の助けによって復活します。門倉とキラウシが動いたことで、状況がひっくり返りました。
逆襲した土方によって、関谷は頸部を斬られます。大量の失血により死亡しました。単行本18巻・第176話「それぞれの神様」の場面です。
| 段階 | 内容 |
|---|---|
| 待ち伏せ | 阿寒湖のほとりで土方一派を狙う |
| 成功 | 土方と牛山を戦わずに倒し、生き埋めにする |
| 逆転 | 門倉とキラウシの働きで土方が復活する |
| 決着 | 土方に頸部を斬られ、失血により死亡 |
運を信じ続けた人物が、運に見放されて終わります。話のタイトルにある「それぞれの神様」は、この決着そのものを指しています。
正面から戦わない敵という型
関谷は、この作品では珍しい型の敵です。
多くの戦闘は、腕力や銃の技量で決着します。関谷はそのどちらも持たずに、主要人物を追い詰めました。
| 人物 | 強さの種類 |
|---|---|
| 牛山辰馬 | 格闘。組みつけば勝つ |
| 尾形百之助 | 狙撃。遠距離から仕留める |
| 土方歳三 | 剣。近距離で斬る |
| 関谷輪一郎 | 策略。戦わずに勝つ |
この幅の広さが、作品の戦闘を単調にしていません。次に出てくる敵がどう戦うか、読者には予測できません。
刺青囚人はそれぞれ異なる特技を持っています。一人ずつ追う構造が、そのまま戦い方の見本市になっています。
信仰という主題
関谷が死ぬ回のタイトルは「それぞれの神様」です。
この作品には、それぞれ違うものを信じる人物が並びます。アイヌのカムイ、国家、組織、個人的な理想、そして運。
| 人物 | 信じているもの |
|---|---|
| アシリパ | アイヌのカムイ。自然と人の関係 |
| 鶴見中尉 | 報われなかった兵たちの行き場 |
| 土方歳三 | 40年前に潰えた蝦夷共和国 |
| 関谷輪一郎 | 運。人の生死を決めるもの |
どれも本人にとっては真剣なものです。作品はそのいずれにも、上から判定を下しません。
関谷の信仰は明らかに歪んでいます。それでも「間違った信仰」として片付けるのではなく、一つの神様として並べられました。
刺青囚人という枠組み
関谷を含む24人の囚人は、それぞれ異なる罪と事情を持ちます。
| 人物 | 特徴 | 結末 |
|---|---|---|
| 牛山辰馬 | 「不敗の牛山」と呼ばれた柔道家 | 31巻・第307話で死亡 |
| 家永カノ | 連続殺人犯 | 23巻・第230話で死亡 |
| 都丹庵士 | 暗闇での狙撃を得意とする | 30巻・第294話で死亡 |
| 江渡貝弥作 | 剥製師 | 8巻・第80話で死亡 |
| 関谷輪一郎 | 「試練」と称した毒殺を行う | 18巻・第176話で死亡 |
凶悪犯として括られる人々ですが、描かれ方は一律ではありません。それぞれに来歴と論理が与えられています。
関谷の場合、その論理は信仰でした。納得できるものではないにせよ、本人のなかでは筋が通っています。
土方一派の仲間たち
関谷を倒したのは土方ですが、そこには仲間の働きがありました。
| 人物 | 役割 |
|---|---|
| 土方歳三 | 一派の頭。最後に関谷を斬る |
| 牛山辰馬 | 関谷に倒され、生き埋めにされる |
| 門倉利運 | 土方の復活に関わる |
| キラウシ | 同じく土方の復活に関わるアイヌ |
個の強さでは関谷に及ばなかった場面を、集団で覆しています。戦闘力の低い門倉が決定的な働きをしたのも、この一派らしいところです。
土方一派は、脱獄囚と旧幕臣とアイヌが混ざった集団でした。統制された軍隊である第七師団とは、性質がまったく違います。
その雑多さが、この場面では強みになりました。誰が何をするか読めない集団だったということです。
毒という手段が持つ意味
関谷が毒を使うことにも、意味があります。
銃や刃物と違い、毒は手を下した実感を伴いません。相手が自分で口に運ぶという形をとれば、なおさらです。
| 手段 | 加害の実感 |
|---|---|
| 刃物 | 相手に触れ、手応えがある |
| 銃 | 距離があるが、狙って撃つ |
| 毒 | 相手が自分で取る。加害の実感が薄い |
関谷が「運が決めた」と考えられたのは、この距離のおかげでした。手段が信仰を支えていたということです。
関谷輪一郎に関するよくある質問
関谷輪一郎は死亡しますか?
死亡します。単行本18巻・第176話「それぞれの神様」です。
関谷の死因は何ですか?
土方歳三に頸部を斬られたことです。大量の失血により命を落としました。
関谷の手口は何ですか?
「試練」と称した運任せの毒殺です。相手に選ばせ、その結果で生死が決まるという形をとります。
なぜそんな殺し方をするのですか?
独自の信仰心によるものです。自分が殺しているのではなく運が決めたという理屈で、責任の所在をずらしています。
関谷は強いのですか?
戦闘力は高くありません。ただし極めて狡猾で、土方歳三と牛山辰馬を戦わずに倒しています。
土方と牛山はどうなったのですか?
一度は関谷に倒され、生き埋めにされました。その後、門倉とキラウシの働きによって土方が復活し、逆襲します。
阿寒湖は実在しますか?
実在します。北海道釧路市阿寒町にあり、特別天然記念物のマリモで知られています。湖畔にはアイヌコタンもあります。
門倉利運との関係はありますか?
直接の関係というより、対比になっています。関谷は運を信仰して人を殺し、門倉は望まないのに強運で生き残る人物です。
関谷は刺青囚人ですか?
24人の刺青囚人のひとりです。網走監獄に収監されていました。
「それぞれの神様」とはどういう意味ですか?
関谷が死亡する回のタイトルです。運を信仰した関谷が運に見放されるという決着を指しています。
まとめ
- 関谷輪一郎は18巻・第176話「それぞれの神様」で死亡する
- 土方歳三に頸部を斬られ、大量の失血により命を落とした
- 手口は「試練」と称した運任せの毒殺で、連続殺人により網走監獄に収監されていた
- 戦闘力は高くないが、土方と牛山を戦わずに倒して生き埋めにしている
- 舞台となった阿寒湖は北海道釧路市に実在する
- 運を信仰した関谷と、望まず強運で生き残る門倉利運は対になっている
運を信じて人を殺し続けた人物が、運に見放されて終わる。この決着の付け方には、はっきりした皮肉があります。
この記事について
執筆・編集: マンガノシラベ編集部
公式コミックスおよび公開されている史料をもとに作成しています。内容に誤りを見つけられた場合はお問い合わせよりご連絡ください。

