趙峩龍は朱海平原14日目に信へ敗れ戦死|藺家十傑の次席と尭雲へ託した言葉【キングダム】
この記事には『キングダム』朱海平原(鄴攻略戦)の展開に関する記述が含まれます。未読の方はご注意ください。
藺相如は武人ではありませんでした。交渉と胆力で秦に対抗した文官です。その藺相如が、自分の「武」として抱えていた集団がありました。
藺家十傑です。朱海平原の時点で残っていたのは2人だけで、そのひとりが趙峩龍(ちょうがりゅう)でした。この記事では、趙峩龍がどういう人物で、信との戦いで何が起きたのかを整理します。
結論
- 趙峩龍は藺家十傑の次席です。筆頭は尭雲でした。
- 朱海平原14日目、信との一騎打ちに敗れて戦死します。
- 最期に尭雲へ後を託す言葉を残しました。これを聞いた尭雲が信と王賁への復讐を誓います。
- 史実に趙峩龍の記録はありません。藺家十傑は全員が作品の創作です。
趙峩龍とはどんな人物か

| 読み方 | ちょうがりゅう |
|---|---|
| 所属 | 趙・藺家十傑 |
| 序列 | 次席。筆頭は尭雲 |
| 結末 | 朱海平原14日目、信に討たれる |
| 史実 | 記録なし。作品の創作 |
藺家十傑は、藺相如に仕えた10人の武人です。藺相如自身が武を持たなかったため、その代わりとして存在した集団でした。
藺相如は「完璧」「刎頸の交わり」という言葉の由来になった人物です。趙の宝である和氏の璧を秦から守り抜き、廉頗との対立も自ら折れて解消しました。その人物が抱えた武の集団という設定に、この十傑の重みがあります。
朱海平原の時点で残っていた2人
藺相如の時代から年月が経ち、十傑の多くはすでに失われていました。
| 人物 | 序列 | 結末 |
|---|---|---|
| 尭雲(ぎょううん) | 筆頭 | 朱海平原で王賁に討たれる |
| 趙峩龍(ちょうがりゅう) | 次席 | 朱海平原14日目、信に討たれる |
鄴攻略戦の朱海平原で、この2人が秦の若手と対峙しました。相手は信と王賁です。
藺相如の武を担った最後の2人が、次の世代の秦将にぶつかるという構図でした。そして2人とも、この戦役で失われます。
信との一騎打ち
趙峩龍が信と戦ったのは、朱海平原14日目です。
この時点の信は五千人将から将軍へ上がる直前の段階にありました。相手は趙の名門の武を継ぐ人物です。格としては趙峩龍が上でした。
それでも信が勝ちます。この勝利が、信にとって大きな転機になりました。
| 信が朱海平原で戦った相手 | 結果 |
|---|---|
| 岳嬰 | 信が討ち取る |
| 趙峩龍 | 信が討ち取る |
| 龐煖 | 58巻・第627話で信が討ち取る |
岳嬰、趙峩龍、そして三大天の龐煖。この戦役で信は、格上の相手を3人続けて倒しています。将軍へ昇進する根拠が、ここで積み上がりました。
尭雲へ託した言葉
趙峩龍の最期には、続きがあります。
倒れる際、趙峩龍は尭雲へ後を託すような言葉を残しました。これを聞いた尭雲は、信と王賁への復讐を誓います。
藺家十傑の最後の2人のうち、先に倒れたほうが、残ったほうに理由を渡した形です。尭雲はその後、王賁との一騎打ちに敗れました。
結果として藺家十傑はこの戦役で完全に絶えます。藺相如の武は、ここで途切れました。
朱海平原という戦場
趙峩龍が戦死した朱海平原は、鄴攻略戦の主戦場です。
鄴攻略戦は単行本46巻・第495話から59巻・第640話まで、およそ14巻分に及ぶ作中最長の戦役でした。そのなかで朱海平原は、王翦軍と李牧軍が正面からぶつかった場所にあたります。
| 戦線 | 秦 | 趙 |
|---|---|---|
| 左翼 | 飛信隊 | 趙峩龍、岳嬰ら |
| 中央 | 王翦軍 | 李牧本隊 |
| 右翼 | 玉鳳隊 | 尭雲ら |
信が左翼、王賁が右翼という配置でした。藺家十傑の2人は、それぞれ別の戦線で秦の若手と当たったことになります。
この戦役で秦は麻鉱を失いました。49巻・第531話、李牧の奇襲によるものです。一方で信は龐煖を討ち、鄴も落としました。損害と戦果の両方が大きい戦いでした。
信が超えてきた相手
趙峩龍を倒した時点までに、信が破ってきた格上の相手を並べます。
| 相手 | 立場 | 巻・話 |
|---|---|---|
| 馮忌 | 趙の智将 | 12巻・第129話 |
| 輪虎 | 廉頗四天王 | 22巻・第232話 |
| 霊凰 | 魏火龍七師 | 37巻・第400話 |
| 慶舎 | 趙の智将 | 44巻・第472話 |
| 趙峩龍 | 藺家十傑の次席 | 朱海平原14日目 |
| 龐煖 | 趙三大天 | 58巻・第627話 |
いずれも、その時点の信より格上の相手です。名のある集団の一員を順に倒しながら上がってきたことになります。藺家十傑はその系譜のなかでも、趙の最も古い名門にあたる存在でした。
藺家十傑という集団
この集団の性質を整理します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 目的 | 武を持たない藺相如の「武」として存在する |
| 人数 | 10人。朱海平原の時点で残っていたのは2人 |
| 序列 | 筆頭が尭雲、次席が趙峩龍 |
| 結末 | 朱海平原で2人とも戦死し、絶える |
趙にはこうした集団が複数あります。廉頗四天王、青歌軍、李牧の周辺。ただしそれぞれが独立しており、ひとつ失われるとそのまま戦力が消えます。
秦では王騎の軍が騰へ、麃公の兵が信へと引き継がれました。趙は集団ごと絶えることが多く、この差が両国の結末に表れています。詳しくは趙の将軍一覧で整理しました。
尭雲という筆頭
趙峩龍の上に位置する尭雲についても触れておきます。
尭雲の実力を示すのが、王翦軍の第一将である亜光との戦いです。亜光はその陣が崩れないと評される武将でしたが、尭雲は馬南慈とともにこれを追い詰めました。亜光はこの戦いで瀕死の重傷を負い、いったん戦線を離脱しています。
その尭雲を破ったのが王賁です。ただし王賁もこの戦いで重傷を負っており、一方的な勝利ではありませんでした。
史実の藺相如
藺家十傑は創作ですが、藺相如は実在します。
| 逸話 | 内容 |
|---|---|
| 完璧 | 和氏の璧を秦へ持参し、傷ひとつなく持ち帰った故事 |
| 刎頸の交わり | 廉頗との対立を自ら折れて解消し、生死を共にする友となった |
| 渑池の会 | 秦王の前で趙王の面目を守り抜いた |
いずれも武力ではなく、胆力と弁舌による功績です。作中で藺相如が登場しないのは、時代がすでに過ぎているためですが、その名は繰り返し語られます。
詳しくは藺相如の記事にまとめました。
藺相如と廉頗の関係
藺家十傑を理解するには、藺相如と廉頗の関係を知っておくと分かりやすくなります。
藺相如は弁舌と胆力で地位を得た文官です。武功で上がってきた廉頗は、これを面白く思わず、公然と対立しました。
藺相如は廉頗を避け続けます。周囲がその態度を臆病だと責めると、「秦が趙を攻めないのは自分と廉頗の2人がいるからだ。私闘で片方が欠ければ国が危うい」という趣旨のことを答えました。これを伝え聞いた廉頗が自ら詫び、2人は生死を共にする友となります。
ここから「刎頸の交わり」という言葉が生まれました。首を刎ねられても悔いない間柄という意味です。
| 人物 | 担ったもの | のちの結末 |
|---|---|---|
| 藺相如 | 外交と胆力 | 作中の時点で故人。武は藺家十傑が継ぐ |
| 廉頗 | 武 | 郭開の讒言で趙を追われ、魏から楚へ |
趙を支えた2人が、いずれも国の外側の事情で失われました。藺相如は寿命で、廉頗は讒言で。そして藺家十傑は戦場で絶えます。
なお朱海平原では、藺家十傑のほかに馬南慈や岳嬰といった趙の将も投入されました。李牧はこの戦場に、自身の直属と趙の各系統の武将を並べています。ひとつの平原に、趙が持つ武の系譜がほぼ集まった戦いでした。そのなかで藺家十傑の2人が失われたことは、趙にとって回復のきかない損失になっています。
趙峩龍の読み方
この人物の名も、初見で読みにくいものです。
| 表記 | 読み |
|---|---|
| 趙峩龍 | ちょうがりゅう |
| 尭雲 | ぎょううん |
| 藺家十傑 | りんかじゅっけつ |
「峩」は日常でほとんど使わない字です。「が」と読み、あわせて「ちょうがりゅう」となります。
藺家十傑の面々は、いずれも難読な名を持ちます。趙の名家に連なる者として、格を感じさせる字が選ばれています。
趙峩龍に関するよくある質問
趙峩龍とは誰ですか?
藺家十傑の次席です。武を持たなかった藺相如の「武」として存在した集団の一員でした。
趙峩龍の読み方は何ですか?
ちょうがりゅうです。
趙峩龍はいつ死んだのですか?
朱海平原14日目です。信との一騎打ちに敗れて討ち取られました。
趙峩龍を倒したのは誰ですか?
信です。この勝利は、信が将軍へ昇進する根拠のひとつになりました。
藺家十傑とは何ですか?
藺相如に仕えた10人の武人です。朱海平原の時点で残っていたのは尭雲と趙峩龍の2人だけでした。
尭雲はどうなったのですか?
王賁との一騎打ちに敗れました。趙峩龍の死後、信と王賁への復讐を誓っています。
藺家十傑は全滅したのですか?
しました。尭雲と趙峩龍が朱海平原で戦死したことで、この集団は絶えています。
趙峩龍は史実に実在しますか?
していません。藺家十傑は全員が作品の創作です。ただし主君の藺相如は実在します。
藺相如はなぜ作中に登場しないのですか?
作中の時点ですでに故人だからです。武人ではなく、交渉と胆力で秦に対抗した人物として語られます。
信は朱海平原で誰を倒したのですか?
岳嬰、趙峩龍、そして三大天の龐煖です。格上の相手を3人続けて倒しました。
まとめ
- 趙峩龍は藺家十傑の次席。筆頭は尭雲
- 朱海平原14日目、信との一騎打ちに敗れて戦死
- 最期に尭雲へ後を託し、尭雲が信と王賁への復讐を誓う
- その尭雲も王賁に敗れ、藺家十傑はこの戦役で絶えた
- 信はこの戦役で岳嬰・趙峩龍・龐煖を続けて倒し、将軍へ昇進する
- 藺家十傑は創作だが、主君の藺相如は実在の人物
武を持たない文官が抱えた武の集団が、次の世代に敗れて消えました。趙という国が失っていったものの一部が、この2人の最期に表れています。
この記事について
執筆・編集: マンガノシラベ編集部
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