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ネタバレ注意
この記事には『キングダム』什虎の戦いと、その後の展開に関する記述が含まれます。未読の方はご注意ください。

什虎(じゅうこ)の戦いは、秦が魏と手を組んで楚に当たるという珍しい構図の戦役です。

そして騰という将の性格が最もよく出た戦いでもあります。この記事では、什虎の戦いで何が起きたのか、蒙武と満羽の対決はどうなったのかを整理します。

結論

  • 什虎の戦いは秦と魏の同盟軍が楚と戦った戦役です。敵対していた2国が組みました。
  • 蒙武と満羽の一騎打ちは決着がついていません。60巻・第657話の場面です。
  • 満羽は生存しています。什虎城が落ちたあとも死亡描写はありません。
  • 秦側の総大将は騰でした。什虎城を確保しています。

什虎の戦いとは

城壁と旗のはためく砦
什虎は秦・魏・楚が接する要衝でした(画像はイメージです)
読み方 じゅうこ
構図 秦と魏の同盟軍 対 楚
秦側の総大将
楚側の主な将 満羽、媧燐
結果 秦側が什虎城を確保する

什虎は、秦・魏・楚の勢力が接する位置にある城です。ここを楚が押さえていました。

この戦いの特異な点は、秦と魏が同盟したことです。両国は合従軍編でも著雍の戦いでも敵同士でした。呉鳳明が井闌車で函谷関を攻め、紫伯と霊凰が著雍で討たれた相手が秦です。

その2国が、楚という共通の敵に対して手を組みました。戦国時代の外交が、いかに固定的でなかったかを示す場面です。

蒙武と満羽の一騎打ち

この戦いで最も注目されたのが、蒙武と満羽の対決です。

蒙武は中華最強の武を自負する将で、合従軍編では楚の汗明を討ちました。29巻・第314話「”至強”決す」の場面です。

その蒙武が、什虎で満羽と正面からぶつかります。60巻・第657話で描かれたこの一騎打ちは、決着がつきませんでした。

相手 結果 巻・話
汗明 蒙武が討ち取る 29巻・第314話
満羽 決着つかず 60巻・第657話

作中で蒙武が明確に勝てなかった数少ない相手が満羽です。楚には汗明を超える武将がまだいたということになります。

満羽は死亡していない

什虎城が秦側に渡ったあとも、満羽は死亡していません。

「満羽 死亡」と検索されることが多いのは、大きな戦いのあとに登場が減ったためだと考えられます。しかし2026年8月時点で死亡描写はなく、生存しています。

楚には媧燐・満羽・項燕という将が並びます。史実で秦が唯一大敗するのが楚との戦いであることを踏まえると、この国の将はまだ物語の先で登場することになります。

騰と寧のこと

什虎の戦いに関連して語られるのが、韓の公主・寧(ねい)と騰の関係です。

騰は韓攻略の過程で寧を救います。このとき背骨を痛め、以後は剣を振るえない体になりました。第844話までにその経緯が描かれています。

できごと 内容
什虎の戦い 騰が総大将として什虎城を確保する
韓攻略 偽兵の策で新鄭を開城させる
寧を救う 背骨を痛め、剣を置くことになる

単騎で敵中を割れる武を持つ将が、剣を置くきっかけを人を助けたことで得たという展開です。詳しくは騰と寧の記事にまとめています。

蒙武という将

什虎で満羽と互角に渡り合った蒙武について整理します。

蒙武は中華最強の武を自負する将です。当初は策を用いず正面から突撃する戦い方をしており、そのために部隊を危険にさらす場面もありました。合従軍編で汗明を討ったことが、この人物の転機になります。

時期 蒙武の描かれ方
序盤 力任せの突撃。周囲から制御しづらい将と見られる
合従軍編 汗明との一騎打ちに勝ち、29巻・第314話で討ち取る
什虎の戦い 満羽と互角に戦うが決着つかず
現在 新六大将軍のひとりとして健在

父は蒙驁、子は蒙恬と蒙毅です。三代にわたって秦に仕えた家系にあたります。ただし史実では、蒙恬と蒙毅が統一後に趙高によって命を落とします。

什虎城という要衝

什虎が争点になったのは、その位置によります。

秦・魏・楚という3国の勢力が接する場所にあり、ここを押さえた国が周辺への影響力を持ちます。楚が保持していた状態は、秦にとっても魏にとっても不都合でした。

什虎を取る意味
南方への進出路を確保する
楚の圧力を減らす
北への足がかりを保つ

利害が一致したことで、敵同士だった秦と魏が組みました。同盟の理由が友好ではなく、共通の不都合を取り除くことだったという点が、この戦役の性格を示しています。

楚という国

楚は七雄で最大の領土を持つ国でした。南方に広がり、独自の文化と言語を持ちます。

人物 立場 現状
項燕 楚の最強の将 生存。項羽の祖父
媧燐 楚の大将軍。女性 生存
満羽 什虎で蒙武と互角に戦う 生存
汗明 合従軍の楚軍総大将 29巻・第314話で蒙武に討たれる
春申君 戦国四君のひとり 41巻・第440話で李園に暗殺される

史実では、秦が唯一の大敗を喫するのがこの国との戦いです。紀元前225年、李信が20万を率いて侵攻し、項燕に破られました。その後、王翦が60万で攻め直して紀元前223年に楚を滅ぼします。

秦と魏の同盟という意味

敵対していた2国が組むという展開には、戦国時代の外交の性質が表れています。

時期 秦と魏の関係
合従軍編 敵対。呉鳳明が函谷関を攻める
著雍の戦い 敵対。紫伯と霊凰が討たれる
什虎の戦い 同盟。楚に対して共闘する
史実 紀元前225年、王賁が魏を水攻めで滅ぼす

同盟は一時的なものでした。史実では、什虎の戦いから遠くない時期に魏が秦に滅ぼされます。共闘した相手を次に攻めるという展開が待っていることになります。

媧燐という指揮官

楚側で什虎に関わったもうひとりの将が媧燐です。

楚の大将軍のひとりで、合従軍編にも参加しました。兵站と補給を重視する指揮官として描かれ、正面からの力押しをしません。戦場を広く見て動く将であり、蒙武や満羽のような武で押すタイプとは対照的です。

楚の将 戦い方
満羽 個人の武で押す。蒙武と互角に渡り合う
媧燐 兵站と配置で戦う。力押しをしない
汗明 中華最強を自負する武。蒙武に討たれる

楚にはこれだけ性格の違う将が並んでいます。秦が唯一の大敗を喫する相手であることを考えると、この層の厚さは偶然ではありません。

秦が結んだ同盟の一覧

作中の秦は、単独で戦い続けているわけではありません。要所で同盟を結んでいます。

相手 時期 内容
山の民 王都奪還編から継続 政が単身で交渉して成立。以後の主要戦役で援軍となる
什虎の戦い 楚に対抗するための一時的な同盟

山の民との同盟は長期的なものです。序盤で結ばれ、合従軍編の蕞でも鄴攻略戦の橑陽でも効きました。一方、魏との同盟は什虎に限られた一時的なものです。

この差は、同盟の成立理由から来ています。山の民との関係は、政が単身で赴いて信頼を得たことに基づきます。魏との同盟は、利害の一致だけによるものでした。

利害が変われば同盟も終わります。史実では紀元前225年、什虎から遠くない時期に王賁が魏を水攻めで滅ぼしました。共闘した相手を次に攻めるという結末です。

なお什虎の戦いには、寧姫(ねいひめ)という人物も関わります。什虎の地に縁を持つ女性で、騰との関係が描かれました。のちの韓攻略で騰が救う寧と同一の人物であり、この縁が第844話までの展開につながっています。戦役の記憶が、数十巻を隔てて別の場面に効いてくる構成です。

アニメではまだ描かれていない

この場面は単行本60巻にあたります。

2026年8月の時点で、アニメはここまで進んでいません。第6シリーズが鄴攻略編の序盤から中盤までを描いた段階で、続きは続編で扱われることになります。

単行本 60巻
アニメ 2026年8月時点で未放送
放送済みの最新 第6シリーズ。原作46巻の第490話から朱海平原の戦いの中盤まで

続編の制作は決定していますが、放送時期は公表されていません。シリーズごとの原作範囲はアニメと原作の対応表にまとめています。

什虎の戦いに関するよくある質問

什虎の戦いとはどんな戦いですか?

秦と魏の同盟軍が楚と戦った戦役です。秦側の総大将は騰でした。

什虎の読み方は何ですか?

じゅうこです。秦・魏・楚の勢力が接する位置にある城でした。

なぜ秦と魏が同盟したのですか?

楚という共通の敵に対抗するためです。両国は合従軍編でも著雍の戦いでも敵同士でした。

蒙武と満羽の一騎打ちはどうなりましたか?

決着がついていません。60巻・第657話で描かれた場面です。

満羽は死亡しましたか?

していません。2026年8月時点で死亡描写はなく、生存しています。

蒙武は誰を討ったのですか?

合従軍編で楚の汗明を討ちました。29巻・第314話「”至強”決す」の場面です。

騰は什虎で何をしたのですか?

総大将として什虎城を確保しました。力攻めではなく、戦場全体を設計する形で戦っています。

寧とは誰ですか?

韓の公主です。騰が韓攻略の過程で救い、その際に背骨を痛めて剣を置くことになりました。

楚にはどんな将がいますか?

項燕・媧燐・満羽が主な将です。合従軍編で総大将を務めた汗明は蒙武に討たれています。

史実で楚はいつ滅んだのですか?

紀元前223年です。李信が20万で大敗したのち、王翦が60万を率いて滅ぼしました。

まとめ

  • 什虎の戦いは秦と魏の同盟軍が楚と戦った戦役。秦側の総大将は騰
  • 敵対していた2国が、楚という共通の敵に対して手を組んだ
  • 蒙武と満羽の一騎打ちは60巻・第657話で決着つかず
  • 満羽は死亡しておらず、2026年8月時点で生存している
  • 騰は韓攻略で寧を救った際に背骨を痛め、剣を置くことになる
  • 史実では紀元前225年に王賁が魏を滅ぼす。同盟は一時的なものだった

昨日の敵と組んで、明日にはその相手を攻める。什虎の戦いは、戦国時代の外交がどういうものだったかを示す戦役でもあります。

この記事について

執筆・編集: マンガノシラベ編集部
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