大将軍の景色とは?王騎が語ったのは16巻172話・信は今6万を率いる将軍【キングダム】
この記事には『キングダム』16巻および最新の展開に関する記述が含まれます。未読の方はご注意ください。
王騎が死ぬ間際、信に語ったのが「大将軍の景色」です。具体的に何が見えるのかは説明されませんでした。
この記事では、その場面で何が語られたのか、そして信が現在どこまで来ているのかを整理します。景色を見るには大将軍にならなければならず、信はまだそこに到達していません。
結論
- 大将軍の景色は、王騎が信に語った「大将軍だけが見られるもの」です。中身は説明されていません。
- 語られたのは16巻・第172話前後、王騎が矛を託す場面です。馬陽の戦いの終盤にあたります。
- 信の現在の階級は将軍です。59巻・第642話で任命され、いまは6万規模の軍を率いています。
- 大将軍にはまだ届いていません。新たな六大将軍は5人が任命され、1枠が空いた状態です。
大将軍の景色が語られた場面

馬陽の戦いで、王騎は龐煖に致命傷を負わされます。撤退の道中、王騎は信を呼び、自分の矛を託しました。単行本16巻・第172話の前後です。
このとき王騎は、大将軍にだけ見える景色があると語ります。ただし、それがどんな景色なのかは一切説明しませんでした。自分の目で確かめろという形で終わります。
| 語った人物 | 王騎 |
|---|---|
| 相手 | 信 |
| 場面 | 馬陽の戦いの終盤。矛を託す場面 |
| 巻・話 | 16巻・第172話の前後 |
| 内容の説明 | なし。信が自分で到達して確かめるしかない |
この「説明しない」という形式が効いています。もし王騎が具体的に語っていたら、それは信にとって知識になってしまいます。知識として受け取れないからこそ、信は自分で登るしかなくなりました。
信は今どこまで来ているか
信の階級は、作中を通じて段階的に上がってきました。
| 時期 | 階級 | 兵数 | 巻・話 |
|---|---|---|---|
| 蛇甘平原のあと | 百人将 | 100 | 5巻前後 |
| 馬陽の戦い | 特殊百人将(飛信隊命名) | 100 | 11巻前後 |
| 王騎の死後 | 特殊三百人将 | 300 | 17巻前後 |
| 山陽攻略戦のあと | 千人将 | 1,000 | 23巻・第243話 |
| 合従軍戦のあと | 三千人将 | 3,000 | 33巻・第355話 |
| 著雍攻略戦のあと | 五千人将 | 5,000 | 38巻・第407話 |
| 鄴攻略戦のあと | 将軍 | 15,000 | 59巻・第642話 |
| 韓攻略の前後 | 将軍(軍を増強) | 60,000規模 | 74巻前後 |
百人から6万まで、600倍です。現在の信の階級は将軍で、大将軍ではありません。王騎が語った景色には、まだ届いていないことになります。
大将軍になるには何が必要か
秦には六大将軍という制度があります。昭王の時代に置かれ、王騎もそのひとりでした。
六大将軍は、王の許可なく戦争を始める権限を持つ将です。将軍の上位というより、国の運用そのものが変わる立場だと言えます。
| 制度 | 顔ぶれ |
|---|---|
| 旧六大将軍 | 白起・王齕・司馬錯・胡傷・王騎・摎の6人 |
| 新六大将軍 | 蒙武・騰・王翦・楊端和・桓騎の5人。1枠が空いている |
新たな六大将軍が編成されたとき、任命されたのは5人でした。1枠が空いたまま残されています。この空席が誰のために用意されているのかは、作中で明示されていません。
ただし信が目指しているのは大将軍です。将軍として6万を率いる段階まで来ており、残る枠に最も近い位置にいる人物のひとりであることは確かです。
他の将が語った「見えるもの」
この作品では、王騎以外にも自分にしか見えないものを語る将が出てきます。
| 人物 | 語ったもの |
|---|---|
| 王騎 | 大将軍だけが見られる景色 |
| 麃公 | 本能型として戦場の流れを感じ取る感覚 |
| 羌瘣 | 透き通る世界。極限の集中で見えるもの |
いずれも言葉で説明しきれないものとして描かれます。教えられて身につくものではなく、自分でそこへ到達した者だけが分かるという扱いです。
信は麃公からも盾を託されています。王騎からは矛を、麃公からは盾を受け取った形です。2人とも死に際に信へ何かを渡しており、そのどちらも「説明」ではなく「物」でした。
王騎が信を選んだ理由
王騎が矛を託した相手は、当時まだ百人将だった信です。軍の中では最下層に近い立場でした。
馬陽の戦いで、王騎は信を特殊百人隊の隊長に任命し、敵将・馮忌を討てという特命を与えています。このとき隊に「飛信隊」という名を与えたのも王騎でした。大将軍が個人的に名を付けた百人隊という異例の扱いです。
| できごと | 内容 |
|---|---|
| 飛信隊の命名 | 王騎が馬陽の戦いで名を与える。11巻前後 |
| 馮忌討伐の特命 | 百人隊に将軍格を討てという任務を出す |
| 矛を託す | 致命傷を負ったのち、信に自分の矛を渡す。16巻・第172話前後 |
| 景色の話 | 大将軍だけが見られるものがあると語る |
王騎は昭王の時代の六大将軍でした。中華全土に名の知られた将が、無名の百人将に自分の矛を渡しています。この落差そのものが、信という人物の物語の始点になりました。
矛と盾
信が受け取ったものは、王騎の矛だけではありません。
麃公は30巻・第325話で龐煖に討たれます。その死に際、信に自分の盾を託しました。王騎からは矛を、麃公からは盾を受け取ったことになります。
| 人物 | 託したもの | 巻・話 |
|---|---|---|
| 王騎 | 矛 | 16巻・第172話前後 |
| 麃公 | 盾 | 30巻・第325話 |
2人とも龐煖に敗れています。同じ敵に討たれた2人の大将軍から、信が武具を受け継いだという構図です。そして信は、のちに龐煖を討ちます。
王騎の矛は重すぎて、当初の信には扱いきれませんでした。振れるようになるまでに時間がかかっています。武具の重さがそのまま、その地位の重さとして描かれている部分です。
史実の李信はどこまで行ったのか
信のモデルである李信は実在します。『史記』に秦の将軍として記録があります。
| 年 | できごと |
|---|---|
| 紀元前229年ごろ | 王翦らとともに趙を攻める |
| 紀元前226年 | 燕を攻め、太子丹を追う |
| 紀元前225年 | 20万を率いて楚へ侵攻し、大敗する |
| 紀元前222年 | 王賁とともに斉を攻める |
史実の李信は、楚攻めで大敗しています。20万で足りると主張して出陣し、項燕に敗れました。その後、王翦が60万を率いて改めて楚を滅ぼします。
ただし李信はそこで終わっていません。数年後には王賁とともに斉を攻めており、失敗のあとも将として使われ続けたことが分かります。大敗を経験してなお戦場に戻った将というのが史実の記録です。
景色はまだ描かれていない
2026年8月時点で、信が大将軍になった描写はありません。したがって大将軍の景色が何なのかも、まだ明かされていません。
王騎が語ってから、すでに60巻以上が経過しています。作中の時間では10年以上です。その間に信は百人将から将軍まで上がりました。
作品が続いている限り、この景色は答え合わせを待っている問いのままです。信が大将軍になったとき何を見るのか。そこが物語の到達点のひとつとして残されています。
大将軍と六大将軍はどう違うのか
この二つは似た言葉ですが、指すものが違います。
| 語 | 指すもの |
|---|---|
| 大将軍 | 秦軍の最上位にあたる将の位。人数の枠は定められていない |
| 六大将軍 | 昭王の時代に置かれた6人の枠。戦争の自由を与えられた特別な制度 |
| 新六大将軍 | 政の時代に復活させた枠。現在は5人で1枠が空いている |
大将軍は位であり、六大将軍は制度です。大将軍になったからといって、六大将軍に入るわけではありません。
王騎が語った「大将軍の景色」は、位としての大将軍の話です。そこへ到達した者だけが見えるものとして語られました。
信は新六大将軍の一人に選ばれています。ただし本人が求めているのは枠に入ることではなく、その先にある景色のほうです。
大将軍の景色に関するよくある質問
大将軍の景色とは何ですか?
王騎が信に語った、大将軍だけが見られるという景色です。具体的な内容は説明されておらず、信が自分で到達して確かめるしかないものとして残されました。
大将軍の景色は何巻何話ですか?
単行本16巻・第172話の前後です。馬陽の戦いで王騎が信に矛を託す場面にあたります。
信は今何人将ですか?
将軍です。59巻・第642話の論功行賞で将軍に任命され、韓攻略の前後で6万規模の軍を率いるまでになっています。
信は大将軍になりましたか?
なっていません。2026年8月時点では将軍の段階です。
六大将軍とは何ですか?
王の許可なく戦争を始める権限を持つ将の称号です。旧六大将軍は白起・王齕・司馬錯・胡傷・王騎・摎の6人でした。
新しい六大将軍は何人いますか?
5人です。蒙武・騰・王翦・楊端和・桓騎が任命され、1枠が空いたまま残されています。
信は六大将軍に入りますか?
作中でまだ任命されていません。空席が1つ残っている状態です。
王騎はなぜ景色の中身を説明しなかったのですか?
説明すれば知識になってしまうためだと読めます。自分で到達しなければ意味がないという形で残されました。
史実の李信は大将軍になりましたか?
『史記』には将軍として記録されています。六大将軍という制度自体が作品の創作であり、史実には存在しません。
信は史実で何をした人物ですか?
趙・燕の攻略に参加し、紀元前225年に20万で楚へ侵攻して大敗しました。その後も将として使われ、紀元前222年には斉を攻めています。
まとめ
- 大将軍の景色は王騎が信に語ったもの。中身は説明されていない
- 語られたのは16巻・第172話前後、矛を託す場面
- 信の現在の階級は将軍。59巻・第642話で任命され、いまは6万規模を率いる
- 大将軍にはまだ届いていない。新六大将軍は5人で1枠が空いている
- 麃公の本能、羌瘣の透き通る世界も、説明されない感覚として描かれる
- 史実の李信は楚攻めで大敗したが、その後も将として斉攻めに参加している
説明されなかったからこそ、60巻を超えても問いとして残っています。信が大将軍になる日に何を見るのか。それが分かるまで、この作品は終われないということでもあります。
この記事について
執筆・編集: マンガノシラベ編集部
公式コミックスおよび公開されている史料をもとに作成しています。内容に誤りを見つけられた場合はお問い合わせよりご連絡ください。
