ナス寿郎聖は死亡せず1122話で帰還|五老星・財務武神の正体と馬骨(ばこつ)は実在の妖怪【ワンピース】
この記事には『ONE PIECE』エッグヘッド編(単行本105巻から111巻前後)の展開が含まれます。連載の進行状況は2026年8月時点のものです。
『ONE PIECE』の世界政府最高権力「五老星」のひとり、イーザンバロン・V・ナス寿郎聖(なすじゅろうせい)。白い道着に刀という、五老星の中でただひとり異質な姿をした人物です。
この記事では、ナス寿郎聖が作中で死亡しているのか、天竜人としてどの位置にいるのか、そして神の騎士団との関係はどうなっているのかを整理します。あわせて、彼の能力「馬骨」が江戸時代の実在する妖怪絵巻に描かれた妖怪であることや、実在した特権階級の歴史との重なりも調べました。
結論
- ナス寿郎聖は死亡していません。2026年8月時点で健在です。エッグヘッド編では第1122話で聖地マリージョアへ強制帰還させられましたが、倒されてはいません。
- 五老星のひとりで「財務武神」を務めます。天竜人の最高位であり、世界貴族の中でも頂点にあたる立場です。神の騎士団のメンバーではありません。
- 能力の元ネタ「馬骨」は実在する妖怪です。江戸時代の妖怪絵巻『土佐お化け草紙』に描かれた、火事で焼け死んだ馬が化けたとされる妖怪が下敷きになっています。
ナス寿郎聖のプロフィール

| 名前 | イーザンバロン・V・ナス寿郎聖 |
|---|---|
| 所属 | 世界政府 五老星 |
| 肩書き | 財務武神 |
| 身分 | 天竜人(世界貴族)の最高位 |
| 能力 | 動物系幻獣種「馬骨(ばこつ)」の実。覚醒済み |
| 武器 | 常に手にしている刀。作中で銘は明かされていない |
| 外見の特徴 | 五老星で唯一スーツを着ず、白い道着姿。長身で眼鏡をかけ、髭がない |
| 声優 | 緒方賢一 |
| 生死 | 2026年8月時点で生存 |
名前に「聖」が付くことからも分かるとおり、ナス寿郎聖は天竜人です。ただし普通の天竜人ではありません。五老星は天竜人の最高位であり、世界政府そのものを動かす五人のうちのひとりにあたります。公式プロフィールでも、イムに絶対の忠誠を誓い、謁見を許されている数少ない人物として紹介されています。
五老星の姿が初めて描かれたのは単行本25巻の第233話「世界最高権力」です。ただし当時は名前も能力も伏せられたままでした。名前が判明したのは第1073話でサターン聖の名が明かされてからで、第1086話までに五人全員のフルネームが出そろっています。
ナス寿郎聖は死亡した? 現在の状況
結論から書くと、ナス寿郎聖は作中で死亡していません。2026年8月時点で健在です。エッグヘッド編では戦線から離脱していますが、それは撤退であって戦死ではありません。
エッグヘッド編でのナス寿郎聖の動き
| 場面 | 内容 |
|---|---|
| 五老星の招集 | サターン聖の招集により、五老星がそろってエッグヘッドへ降り立つ |
| 能力の発現 | 「馬骨」の姿へ変身。パシフィスタを一太刀で機能停止させる |
| ラボフェーズの切断 | 飛ぶ斬撃で巨大な研究層を一刀のもとに両断する |
| ゾロとの交錯 | 第1117話でゾロと刃を合わせ、両者の間に覇王色の覇気特有の黒い稲妻が走る |
| マリージョアへ帰還 | 第1122話、エメトが放ったジョイボーイの覇気により変身が解け、聖地マリージョアへ強制帰還する |
第1122話の場面は五老星にとって初めての明確な後退でした。ただしこれは肉体的に倒されたわけではなく、覇気の衝撃で変身が解け、その場から強制的に送り返されたという描写です。ナス寿郎聖はこのあとも生存しています。
死亡したのはサターン聖のほう
五老星で実際に命を落としたのはナス寿郎聖ではなく、サターン聖です。第1125話でサターン聖は黒い炎に包まれて最期を迎え、後任の「科学防衛武神」にはフィガーランド・ガーリング聖が就任しました。
この展開が示したのは、五老星は固定メンバーではなく入れ替わりうる役職だということです。逆に言えば、ナス寿郎聖もまた立場を失う可能性があるということになります。
ナス寿郎聖の能力「馬骨」とは
ナス寿郎聖は動物系幻獣種の悪魔の実の能力者で、変身するのは「馬骨」という白骨化した馬の妖怪です。すでに覚醒しており、獣型と人獣型を使い分けます。
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 圧倒的な速度 | 獣型は五老星の中でも突出した機動力を持ち、戦場を一瞬で移動する |
| 人獣型での剣技 | 速度を保ったまま、人間形態の剣術をそのまま使える |
| 斬撃による凍結 | 斬った対象を凍りつかせる描写がある |
| 飛ぶ斬撃 | 巨大構造物を遠距離から両断できる規模の斬撃を放つ |
五老星の肩書きと変身する生物には対応関係があるとみられており、ナス寿郎聖の場合は「財務武神」と馬の妖怪が結び付けられています。
ナス寿郎聖と神の騎士団の関係
ナス寿郎聖を調べていると神の騎士団の名前が一緒に出てくることがありますが、ナス寿郎聖は神の騎士団のメンバーではありません。両者は別の組織です。
| 項目 | 五老星 | 神の騎士団 |
|---|---|---|
| 立場 | 世界政府の最高権力。天竜人の最高位 | イムの直属とされる武力集団 |
| ナス寿郎聖 | 所属している(財務武神) | 所属していない |
| 接点 | 神の騎士団の最高司令官だったフィガーランド・ガーリング聖が、サターン聖の死後に五老星へ加わった | |
つまり両組織の接点はガーリング聖です。ガーリング聖の加入によって、ナス寿郎聖を含む既存の五老星と新参の武力派という構図が生まれました。
史実では? 「馬骨」と那須十郎、そして特権階級
ナス寿郎聖は架空の人物ですが、彼を形づくる要素には実在の記録に由来するものがあります。ここが他のキャラクター解説と最も違うところです。
馬骨は江戸時代の絵巻に実在する妖怪
「馬骨」は作品オリジナルの造語ではありません。江戸時代に描かれた妖怪絵巻『土佐お化け草紙』に登場する妖怪です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出典 | 『土佐お化け草紙』(作者不詳) |
| 成立時期 | 江戸時代。江戸中期から後期にかけての制作とみられる |
| 舞台 | 土佐国(現在の高知県) |
| 構成 | 全16話の妖怪譚を収めた絵巻 |
| 馬骨の由来 | 火事で焼け死んだ馬が化けたものとされる |
絵巻の中の馬骨は、蝦蟇の妖怪「宿守」と蚊帳の中で向かい合う姿で描かれています。絵柄は素朴で、恐ろしさよりも親しみを感じさせる作風だと評価されています。世界政府の頂点に立つ人物の正体が、地方の絵巻に描かれた一体の妖怪だったというのは、作者の引き出しの深さを感じさせる部分です。
名前は那須十郎から取られたという指摘がある
「ナス寿郎」という響きについては、平安末期の武将・那須十郎(那須為隆)から取られたのではないかという指摘がファンの間にあります。公式の説明はないため断定はできませんが、参考として史実側を整理しておきます。
| 人物 | 史実の記録 |
|---|---|
| 那須与一 | 治承・寿永の乱で源氏方につく。元暦2年(1185年)2月の屋島の戦いで、平家の船に掲げられた扇の的を射落としたと『平家物語』に描かれる |
| 那須十郎(那須為隆) | 与一の兄。九番目までの兄たちが平氏方についた中、与一とともに源氏方へ加わったと伝わる |
弓の名手として名を残した一族の名が、刀を持つ五老星に重ねられているとすれば、和の意匠をまとった彼の姿とも符合します。ただしこれはあくまで読者側の指摘です。
実在した特権階級と天竜人
天竜人という設定そのものにも、現実の下敷きがあります。生まれによって法の上に立つ身分は、歴史上どの地域にも存在しました。
| 年 | 出来事 |
|---|---|
| 1789年8月4日 | フランスの憲法制定国民議会が封建的特権の廃止を決議する |
| 1861年 | ロシアで農奴解放令が出される |
| 1884年(明治17年)7月 | 日本で華族令が制定され、公・侯・伯・子・男の五爵制が敷かれる |
| 1947年(昭和22年) | 日本国憲法の施行にともない華族制度が廃止される |
特権階級はどの国でも、廃止されるまで数百年から千年以上続きました。そして廃止のきっかけは内部の改心ではなく、外側からの制度の転換でした。天竜人が八百年にわたって君臨し続けている構図は、この歴史の重さをそのまま持ち込んだものと読めます。
漫画と史実の違い
| 項目 | 『ONE PIECE』 | 史実 |
|---|---|---|
| ナス寿郎聖という人物 | 五老星の財務武神。刀と馬骨の能力を持つ | 実在しない架空の人物 |
| 馬骨 | 悪魔の実の幻獣種として登場 | 『土佐お化け草紙』に描かれた妖怪。焼け死んだ馬が化けたものとされる |
| 名前の由来 | 公式の説明はない | 那須十郎・那須与一は実在の人物。屋島の戦いは元暦2年(1185年)の出来事 |
| 天竜人の特権 | 八百年にわたり法の外側に立ち続けている | 華族制度は1884年から1947年まで、フランスの身分特権は1789年に廃止された |
| 不老 | 回想でも姿が変わらず、不老とみられる描写がある | 該当する事実はない |
なぜナス寿郎聖は和装の剣士として描かれたのか
五老星の中でナス寿郎聖だけがスーツを着ていません。白い道着に刀という姿は、他の四人と並ぶと明らかに浮いています。
この違いには意味があります。他の五老星が「世界政府という組織」を体現しているのに対し、ナス寿郎聖は「個人の武」を体現しているからです。ゾロと刃を合わせた第1117話で覇王色の覇気同士がぶつかったのも、彼が組織の力ではなく自分の腕で戦う人物であることを示しています。
同時に、その和の意匠は読者に「この人物はどこから来たのか」という疑問を残します。能力の元ネタが土佐の妖怪絵巻であることを踏まえると、彼の出自に日本的な土地の記憶が織り込まれている可能性は十分あります。ただし作中で出身が明かされたことはなく、現時点では推測の域を出ません。
ナス寿郎聖に関するよくある質問
ナス寿郎聖は死亡しましたか?
していません。2026年8月時点で生存しています。第1122話でエッグヘッドから聖地マリージョアへ強制帰還させられましたが、倒されたわけではありません。
ナス寿郎聖の正式な名前は何ですか?
イーザンバロン・V・ナス寿郎聖です。五老星のフルネームは第1073話から第1086話にかけて明かされました。
ナス寿郎聖は天竜人ですか?
天竜人です。名前に「聖」が付くのは世界貴族の証で、さらに五老星は天竜人の最高位にあたります。
ナス寿郎聖は神の騎士団のメンバーですか?
違います。ナス寿郎聖は五老星の一員であり、神の騎士団とは別組織です。神の騎士団の最高司令官だったガーリング聖が、のちに五老星へ加わったという接点があります。
ナス寿郎聖の悪魔の実は何ですか?
動物系幻獣種「馬骨」の能力です。白骨化した馬の妖怪に変身し、獣型と人獣型を使い分けます。斬った相手を凍結させる描写もあります。
馬骨は実在する妖怪ですか?
実在します。江戸時代の妖怪絵巻『土佐お化け草紙』に描かれた妖怪で、火事で焼け死んだ馬が化けたものとされています。
ナス寿郎聖とゾロは戦いましたか?
第1117話で刃を合わせています。両者の間に覇王色の覇気特有の黒い稲妻が走る場面が描かれました。決着はついていません。
ナス寿郎聖の刀の名前は何ですか?
作中では明かされていません。ゾロの刀と反応したことから読者の間で有名な刀ではないかという説がありますが、本編で銘が示されたことはありません。
五老星で死亡した人物はいますか?
サターン聖です。第1125話で最期が描かれ、後任の科学防衛武神としてフィガーランド・ガーリング聖が五老星に加わりました。
五老星は不老不死なのですか?
不老とみられる描写はあります。ただしサターン聖が命を落としていることから、不死ではないと考えられます。
まとめ
- ナス寿郎聖は2026年8月時点で死亡しておらず健在
- 五老星の「財務武神」であり、天竜人の最高位に位置する世界貴族
- 神の騎士団のメンバーではない。接点は五老星に加わったガーリング聖
- 能力「馬骨」は江戸時代の妖怪絵巻『土佐お化け草紙』に実在する妖怪
- 第1122話でマリージョアへ帰還。五老星で死亡したのはサターン聖のほう
世界最高権力の一角が、地方の絵巻に描かれた一体の妖怪を正体としている。天竜人という特権階級の設定が現実の身分制度を下敷きにしていることと合わせて考えると、ナス寿郎聖という人物の作られ方には、この作品が現実からどれだけの材料を引いているかが表れています。
この記事について
執筆・編集: マンガノシラベ編集部
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