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ネタバレ注意
この記事には『ONE PIECE』シャボンディ諸島編からワノ国編以降(単行本51巻〜108巻前後)の展開が含まれます。連載の進行状況は2026年8月時点のものです。

『ONE PIECE』でシャボンディ諸島に同時期に集まった億超えのルーキーたち。彼らは「11人の超新星」として登場し、2年後には「最悪の世代」と呼ばれるようになりました。

この記事では、最悪の世代のメンバーを一人ずつ整理し、初登場時と現在の懸賞金、そして今どうなっているのかをまとめます。あわせて、この設定が下敷きにしていると考えられる実在の海賊たちについても調べました。作者自身が単行本52巻のSBSで、ルーキーたちの名前は実在の海賊から取っていると明言しています。

結論

  • 超新星は11人、最悪の世代は12人です。単行本51巻・第498話「11人の超新星」で登場した11人に、黒ひげを加えた顔ぶれになります。
  • 呼称が使われるのは67巻・第664話です。茶ひげが新世界のルーキーたちを「最悪の世代」と表現しています。
  • 四皇に上りつめたのは2人です。ルフィと黒ひげが四皇となり、一方でシャンクスや黒ひげに敗れた者もいます。

最悪の世代とは何か

広い海に浮かぶ三本マストの帆船のイメージ
同じ時期に同じ海へ出た者たちが、まとめて世代と呼ばれる例は史実にもあります(画像はイメージです)
超新星 頂上戦争の直前、シャボンディ諸島に集まった懸賞金1億超えのルーキー11人
初出 単行本51巻・第498話「11人の超新星」
最悪の世代 超新星11人に黒ひげを加えた12人の総称
呼称の初出 単行本67巻・第664話。茶ひげの発言による
定義 一時代の終わりと始まりの狭間に生まれた、戦乱の運命を背負う問題児たち

超新星は「新世界へ向かう直前に同じ島へ揃った」というだけの偶然の集合でした。しかしその全員が2年後の新世界で世界規模の事件に関わったことで、まとめて一つの世代として語られるようになります。

最悪の世代のメンバー一覧

名前 二つ名 所属 初登場時の懸賞金 現在の懸賞金
マーシャル・D・ティーチ 黒ひげ 黒ひげ海賊団 超新星ではない 39億9600万
モンキー・D・ルフィ 麦わら 麦わらの一味 3億 30億
トラファルガー・ロー 死の外科医 ハートの海賊団 2億 30億
ユースタス・キッド キャプテン・キッド キッド海賊団 3億1500万 30億
ロロノア・ゾロ 海賊狩り 麦わらの一味 1億2000万 11億1100万
スクラッチメン・アプー 海鳴り オンエア海賊団 1億9800万 3億5000万
カポネ・ベッジ ギャング ファイアタンク海賊団 1億3800万 3億5000万
ジュエリー・ボニー 大喰らい ボニー海賊団 1億4000万 3億2000万
バジル・ホーキンス 魔術師 ホーキンス海賊団 2億4900万 3億2000万
X・ドレーク 赤旗 ドレーク海賊団 2億2200万 2億2200万
キラー 殺戮武人 キッド海賊団 1億6200万 2億
ウルージ 怪僧 破戒僧海賊団 1億800万 更新は公表されていない

最悪の世代のメンバーを一人ずつ解説

モンキー・D・ルフィ

麦わらの一味の船長です。シャボンディ諸島の時点で懸賞金3億ベリー。ワノ国でカイドウを倒したことにより、単行本第1053話で懸賞金30億ベリーとともに四皇の一角に数えられました。最悪の世代のなかで最も高い位置まで上りつめた一人です。

ロロノア・ゾロ

麦わらの一味の剣士で、船長以外で唯一超新星に名を連ねた人物です。当時の懸賞金は1億2000万ベリー。現在は11億1100万ベリーとなっています。

トラファルガー・ロー

ハートの海賊団の船長で、元王下七武海です。ルフィと同盟を組み、ワノ国ではビッグ・マム打倒に加わりました。この功績で懸賞金は30億ベリーに。ただしその後、単行本第1081話で黒ひげに敗れる場面が描かれています。

ユースタス・キッド

キッド海賊団の船長で、超新星のなかで当時最も高い3億1500万ベリーの懸賞金を持っていました。ローと同じくビッグ・マムを倒した功績で30億ベリーに到達します。しかし単行本第1079話でシャンクスに敗れ、キッド海賊団は壊滅しました。

キラー

キッド海賊団の戦闘員です。ワノ国編ではSMILEの影響で笑いが止まらない状態にされながら戦い、バジル・ホーキンスを打ち破りました。現在の懸賞金は2億ベリーです。作者は単行本52巻のSBSで、キラーの名前の由来については適当だと答えています。

スクラッチメン・アプー

オンエア海賊団の船長です。新世界では百獣海賊団の真打として動いており、カイドウ側についていました。懸賞金は3億5000万ベリーです。名前は19世紀に香港周辺で活動した実在の海賊チュイ・アプーに由来するとされています。

バジル・ホーキンス

占いで行動を決める「魔術師」です。新世界では百獣海賊団の真打となりますが、ワノ国編でキラーに斬られました。その後の生死は明言されておらず、死亡したという見方と、遺体が確認されていないため生存の可能性があるという見方の両方があります。懸賞金は3億2000万ベリーです。

X・ドレーク

最悪の世代のなかで最も特殊な立場にいる人物です。海賊として登場し、百獣海賊団の飛び六胞にまで上りつめますが、単行本第956話でその正体が海軍本部の機密特殊部隊SWORDの隊長であることが明かされました。元海軍本部少将であり、海賊としての経歴は任務だったことになります。懸賞金は2億2200万ベリーのままです。

ジュエリー・ボニー

ボニー海賊団の船長です。年齢を操る能力を持ち、当初は正体が謎に包まれていました。のちに元王下七武海バーソロミュー・くまの娘であることが判明し、単行本第1104話「ありがとう、お父さん」で父と再会します。懸賞金は3億2000万ベリーです。

カポネ・ベッジ

ファイアタンク海賊団の頭目で、体内に城や軍隊を格納できる能力を持ちます。ホールケーキアイランド編ではビッグ・マム暗殺を企て、その後ルフィと一時的に共闘しました。懸賞金は3億5000万ベリーです。作者は単行本52巻のSBSで、名前がアメリカのギャング、アル・カポネと、イギリスのプライベーティアであるウィリアム・レ・ソーベッジから来ていることを明かしています。

ウルージ

破戒僧海賊団の僧正です。超新星のなかでは当時最も低い1億800万ベリーでした。新世界では百獣海賊団の大看板と接触した描写がありますが、その後の詳細な動向や更新後の懸賞金は公表されていません。名前は16世紀に地中海で活動した実在の海賊ウルージに由来するとされています。

マーシャル・D・ティーチ

超新星ではありませんが、同世代の海賊として最悪の世代に含まれます。エースを政府に引き渡して王下七武海となり、頂上戦争の混乱のなかで白ひげの能力を奪って四皇に上りつめました。懸賞金は39億9600万ベリーで、最悪の世代のなかで最高額です。

最悪の世代の現在をまとめると

立場 該当者
四皇になった ルフィ、黒ひげ
四皇級に敗れた キッド(シャンクス)、キラー(シャンクス)、ロー(黒ひげ)
生死が明言されていない ホーキンス
海軍側の人物だった X・ドレーク
活動が続いている ゾロ、アプー、ベッジ、ボニー、ウルージ

同じ島に揃った12人のうち、2人が四皇となり、3人が四皇クラスに叩き潰され、1人は最初から海軍でした。世代としてまとめて語られながら、たどり着いた場所は全員違います。

史実では? 同じ時代に集まった実在の海賊たち

ここからが差別化パートです。同じ時期に同じ海域へ現れた海賊たちが、まとめて一つの世代として記憶されるという現象は、史実にも存在します。

海賊の黄金時代とナッソーの海賊共和国

海賊の黄金時代とは、1650年代から1730年代にかけて大西洋北部およびインド洋で海賊行為が活発化した時期を指します。そのなかでも特に濃密な世代が生まれたのが、カリブ海のナッソーでした。

年代 出来事
1706年 ニュープロビデンス島のナッソーに海賊たちの拠点が成立したとされる
1715年 フロリダ付近のスペイン船沈没現場で銀の回収作業が海賊に襲撃される。この略奪にヘンリー・ジェニングス、チャールズ・ヴェイン、サミュエル・ベラミー、エドワード・イングランドらが参加した
1715年以降 ナッソーに1000人以上の海賊が集まり、「フライング・ギャング」と呼ばれる集団を形成する
1718年 ウッズ・ロジャーズが総督として艦隊を率いて到着し、海賊をやめる者には恩赦を与えると布告する
1718年12月12日 この日の朝、9人が処刑されたと記録されている

ナッソーの海賊共和国は、激しく対立する2人の大海賊、ベンジャミン・ホーニゴールドとヘンリー・ジェニングスによって主導されていました。ホーニゴールドの配下にはサミュエル・ベラミーとエドワード・ティーチ、つまり後の黒ひげがいます。ジェニングスの側にはチャールズ・ヴェイン、アン・ボニー、メアリ・リードがいました。

同じ拠点から出発した者たちが、数年のうちに大海賊になり、恩赦を受けて引退する者と、逃げて戦い続ける者に分かれていく。ホーニゴールドは恩赦を受け入れ、黒ひげとヴェインは逃げおおせました。この分かれ方は、四皇になった者と敗れた者に分かれた最悪の世代の構図とよく似ています。

ルーキーたちの名前は実在の海賊から取られている

この対応は偶然ではありません。作者は単行本52巻のSBSで、ルーキーたちの名前がことごとく実在の海賊から取られていると明言しています。

作中の人物 実在の人物 備考
カポネ・ギャング・ベッジ アル・カポネ/ウィリアム・レ・ソーベッジ 52巻SBSで作者が明言
ジュエリー・ボニー アン・ボニー 男装して海賊として活動した18世紀の人物
スクラッチメン・アプー チュイ・アプー 19世紀に香港周辺で活動した海賊
ウルージ ウルージ 16世紀の地中海で活動した海賊
マーシャル・D・ティーチ エドワード・ティーチ 黒ひげの本名がそのまま使われている

特に注目すべきは、作者がベッジの名前の由来を説明する際に、ウィリアム・レ・ソーベッジを「イギリスのプライベーティア」と紹介し、そのうえで「プライベーティアっていうのは、七武海みたいな海賊だと思ってください」と補足している点です。プライベティアとは私掠船のことで、国家から免許を受けて敵国船を襲うことを認められた海賊を指します。王下七武海の設定が実在の私掠船制度を下敷きにしていることを、作者自身が読者向けに説明した形になります。

アン・ボニーとジュエリー・ボニー

ジュエリー・ボニーの名前の元になったアン・ボニーは、18世紀に実在した女性海賊です。男装して海賊船に乗り込み、ジョン・ラカムの下で活動しました。同時期には同じく女性海賊のメアリ・リードもおり、2人はナッソーの海賊たちと同じ世代に属しています。

作中のボニーもまた、正体が長く伏せられ、能力も他のメンバーとは異質で、単独では動かない立ち位置に置かれてきました。名前だけでなく、集団のなかでの扱われ方まで似せられている印象があります。

漫画と史実の違い

項目 最悪の世代 史実の黄金時代の海賊たち
集まった場所 シャボンディ諸島 ニュープロビデンス島のナッソー
人数 12人 ナッソーには1000人以上が集まったとされる
まとめ役 存在しない。全員が独立した船長 ホーニゴールドとジェニングスの2大勢力に分かれていた
解散の契機 頂上戦争と新世界進出による分散 1718年、ウッズ・ロジャーズの恩赦布告
その後 四皇になる者、敗れる者に分かれた 恩赦を受けて引退する者、逃げて処刑される者に分かれた

なぜ最悪の世代という枠が作られたのか

最悪の世代という括りには、物語上の便利さがあります。同じ場所から出発した12人を追いかけるだけで、新世界の全体像が描けるからです。

しかしそれ以上に効いているのは、時代の変わり目という設定です。茶ひげは彼らを、一時代の終わりと始まりの狭間に生まれた者たちだと表現しました。実際、シャボンディ諸島に彼らが揃った直後に頂上戦争が起き、白ひげが死に、大海賊時代が次の段階へ進みます。

史実の黄金時代も同じ構造でした。1715年のスペイン船襲撃をきっかけにナッソーへ人が集まり、わずか3年で恩赦によって解体されます。その短い期間に、後世まで名前が残る海賊がまとめて現れました。時代が動くときには、才能が特定の場所に集中する。最悪の世代という設定は、歴史が実際に見せたその現象を物語に置き換えたものだと考えられます。

最悪の世代に関するよくある質問

最悪の世代とは何ですか?

頂上戦争の直前にシャボンディ諸島へ集まった懸賞金1億超えのルーキー11人に、黒ひげを加えた12人の総称です。

最悪の世代のメンバーは誰ですか?

ルフィ、ゾロ、ロー、キッド、キラー、アプー、ホーキンス、ドレーク、ボニー、ベッジ、ウルージの11人に、黒ひげを加えた12人です。

超新星と最悪の世代は違うのですか?

超新星はシャボンディ諸島に揃った11人を指し、最悪の世代はそこに黒ひげを加えた12人を指します。超新星の初出は51巻・第498話、最悪の世代という呼称は67巻・第664話で使われています。

最悪の世代で一番懸賞金が高いのは誰ですか?

マーシャル・D・ティーチの39億9600万ベリーです。次いでルフィ、ロー、キッドがいずれも30億ベリーとなっています。

最悪の世代から四皇になったのは誰ですか?

ルフィと黒ひげの2人です。ルフィはカイドウを倒したことで四皇に数えられました。

ホーキンスは死亡しましたか?

明言されていません。ワノ国編でキラーに斬られましたが、遺体が確認されていないため、生存している可能性を指摘する見方もあります。

X・ドレークの正体は何ですか?

海軍本部の機密特殊部隊SWORDの隊長です。単行本第956話でその立場が明かされました。元海軍本部少将でもあります。

ウルージの現在の懸賞金はいくらですか?

公表されていません。判明しているのはシャボンディ諸島時点の1億800万ベリーのみです。

最悪の世代の名前は実在の海賊が由来ですか?

作者が単行本52巻のSBSで、ルーキーたちの名前はことごとく実在の海賊から取っていると述べています。ただし全員分の対応が明かされているわけではありません。

実在の海賊で同じ世代とされる人たちはいますか?

1715年以降にナッソーへ集まった海賊たちがそれにあたります。黒ひげことエドワード・ティーチ、チャールズ・ヴェイン、サミュエル・ベラミー、アン・ボニー、メアリ・リードらが同時期に活動し、1718年の恩赦布告によって離散しました。

まとめ

  • 超新星は51巻・第498話に登場した11人、最悪の世代はそこに黒ひげを加えた12人
  • 「最悪の世代」という呼称は67巻・第664話で茶ひげが使っている
  • 四皇になったのはルフィと黒ひげ。キッド、キラー、ローは四皇級に敗れている
  • ウルージの現在の懸賞金は公表されておらず、ホーキンスの生死も明言されていない
  • 名前の由来は実在の海賊。作者が52巻のSBSで明言している

同じ島に集まった12人が、数年で四皇と敗残者に分かれる。この展開は作品の創作というより、1718年のナッソーで実際に起きたことの反復です。恩赦を受けた者、逃げた者、処刑された者。歴史のほうが先に、同じ構図を用意していました。

続きは単行本で

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この記事について

執筆・編集: マンガノシラベ編集部
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