ゴロゴロの実とピカピカの実の弱点は?エネルの2億ボルトと黄猿の三種の神器由来の技を比較【ONE PIECE】
この記事には『ONE PIECE』本編の展開に関するネタバレが含まれます。連載の進行状況は2026年8月時点のものです。
『ONE PIECE』に登場する自然系(ロギア)の悪魔の実のなかでも、別格の扱いを受けているのがゴロゴロの実とピカピカの実です。雷を操るゴロゴロの実の使い手はエネル、光を操るピカピカの実の使い手は海軍本部大将のボルサリーノ、通称・黄猿。
この記事では、この2つの実の能力と技、弱点を個別に整理し、そのうえで両者を比較します。さらに、雷神信仰や日本神話、そして雷と光の科学的な数値からも読み解きます。黄猿の技名がすべて日本神話に由来していること、エネルの姿が日本の雷神像そのものであることに気づくと、この2つの実の設計思想が見えてきます。
結論
- ゴロゴロの実は雷を操る自然系。使い手はエネルで、初登場は27巻第254話。最大2億ボルトの雷を放ちます。
- ピカピカの実は光を操る自然系。使い手は海軍大将・黄猿で、初登場は52巻第504話。光速での移動が可能です。
- どちらも「無敵に近い」と描かれながら、明確な穴があります。ゴロゴロの実はゴム人間に無効化され、ピカピカの実は覇気で捉えられます。
ゴロゴロの実とピカピカの実の基本情報

まず2つの実の位置づけを並べて確認します。
| 項目 | ゴロゴロの実 | ピカピカの実 |
|---|---|---|
| 系統 | 自然系(ロギア) | 自然系(ロギア) |
| 操るもの | 雷 | 光 |
| 使い手 | エネル | ボルサリーノ(黄猿) |
| 立場 | スカイピアで自ら「神」を名乗る | 海軍本部大将 |
| 初登場 | 27巻第254話 | 52巻第504話「海賊前線移動中!!」 |
| 主戦場 | 空島編(24巻第217話から32巻第302話) | シャボンディ諸島編以降 |
| 最大の売り | 2億ボルトの放電と広範囲殲滅 | 光速での移動と光線攻撃 |
自然系の能力者は、体そのものを自然物に変えられるため、通常の物理攻撃がすり抜けます。この2つはそのうえで「速さ」と「威力」の両方が桁外れという共通点を持っています。
ゴロゴロの実の能力と使い手・エネル
ゴロゴロの実は、雷を発生させ、自在に操り、自らの体を雷に変える能力です。エネルはこの力で空島スカイピアを支配し、自らを神と称していました。
エネルの主な技
| 技名 | 内容 |
|---|---|
| 放電(ヴァーリー) | 手から雷を放つ基本技。100万ボルトから最大2億ボルトまで威力を調整できる |
| 神の裁き(エルトール) | 雷の柱を落とす技。大地に穴を開けるほどの威力を持つ |
| 2億ボルト 雷神(アマル) | エネル自身が雷をまとい、巨大な雷神の姿へと変化する |
| 雷迎(らいごう) | 巨大な雷の球を落とす最大級の技。島を跡形もなく消し飛ばすと描かれた |
技の性質を見ると、単体を撃ち抜く攻撃と、地形ごと消し去る広域攻撃の両方を持っていることがわかります。特に雷迎は、悪魔の実の能力としては珍しい「島を一つ消す」規模の破壊力として描かれました。
エネルのもうひとつの武器・マントラ
エネルの脅威は雷だけではありません。マントラと呼ばれる感知能力を持ち、周囲の人間の位置と動きを声として聞き取ることができます。これはのちに見聞色の覇気として整理される力と同じものです。
エネルのマントラは範囲が異常に広く、空島全域をカバーすると描かれました。相手の攻撃を先読みできるうえに雷速で反応できるため、通常の相手では手も足も出ません。
ゴロゴロの実の弱点
それでもエネルは敗れます。理由は相性です。
| 弱点 | 内容 |
|---|---|
| ゴム | 電気を通さないため、ゴム人間であるルフィにはあらゆる雷撃が無効になる |
| 武装色の覇気 | 実体を捉えられ、自然系の無効化が働かなくなる |
| 海水と海楼石 | 悪魔の実の能力者に共通する弱点。触れれば力を失う |
空島編の決着では、ルフィの打撃がそのままエネルに通り、黄金の鐘を打ち鳴らす一撃で勝負がつきました。無敵に近い能力が、たったひとつの物性の相性で崩れる。この構図は『ONE PIECE』が能力バトルをどう組み立てているかを示す代表例として語られ続けています。
ピカピカの実の能力と使い手・黄猿
ピカピカの実は、光を発し、自在に操り、自らの体を光に変える能力です。使い手のボルサリーノは海軍本部大将であり、初登場のシャボンディ諸島では麦わらの一味をまとめて追い詰めました。
黄猿の主な技
| 技名 | 内容 | 登場 |
|---|---|---|
| レーザービーム | 指先などからレーザーを発射する | 52巻第507話 |
| 八咫鏡(やたのかがみ) | 両手の間にためた光を放って光の道を作り、その中を光速で移動する。物体に反射させて目標へ到達できる | 52巻第510話 |
| 天叢雲(あまのむらくも) | 光でできた剣を生み出す。刀身も柄も鍔もすべて光 | 52巻第512話 |
| 八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま) | 光の弾丸を大量に撃ち込む乱打技。水中でも効力を発揮する | 57巻第553話 |
ピカピカの実がもたらす「速さ」
ピカピカの実の最大の特徴は攻撃力ではなく移動速度です。体を光に変えられるということは、理屈のうえでは光の速さで移動できることを意味します。
作中でも黄猿は、遠く離れた相手のもとへ一瞬で到達し、視認される前に攻撃を終えている描写が繰り返されました。距離という概念が事実上意味を持たなくなるため、逃走も追跡も自由自在です。
ピカピカの実の弱点
ピカピカの実にも穴はあります。自然系である以上、武装色の覇気を持つ相手には実体を捉えられます。海水と海楼石が効くのも他の能力者と同じです。
さらに大きいのは、圧倒的な速度をもってしても、地力で上回る相手には押し切られるという点です。エッグヘッドでの戦いでは、ギア5に到達したルフィに掴み止められる場面が描かれました。速さは万能ではない、という描かれ方をしています。
ゴロゴロの実とピカピカの実はどちらが強い?
作中で両者が直接戦った場面はないため、優劣は確定していません。そのうえで性質を並べると、両者の得意分野がはっきり分かれます。
| 比較軸 | ゴロゴロの実 | ピカピカの実 |
|---|---|---|
| 破壊の規模 | 雷迎で島を消し飛ばす広域殲滅 | 点で撃ち抜く精密攻撃が中心 |
| 移動速度 | 雷速。十分に速いが光には及ばない | 光速。作中最速級 |
| 索敵 | マントラで空島全域を感知 | 特別な感知能力は明示されていない |
| 致命的な相性 | ゴムに無効化される | 明確な物性上の天敵は描かれていない |
| 使い手の地力 | スカイピアという限定的な舞台での支配者 | 海軍本部大将として世界の最前線に立つ |
破壊力と索敵ではゴロゴロの実、速度と汎用性ではピカピカの実に分がある形です。ただし能力の優劣は使い手の地力と切り離せません。エネルが敗れたのは能力が弱かったからではなく、能力に頼りきっていたからだ、という読み方もできます。
神話と科学から見た雷と光
ここからが本題です。この2つの実は、単に強い能力として設計されているのではありません。どちらも実在する信仰と自然現象を土台にしています。
エネルの姿は日本の雷神そのもの
日本で雷神といえば、俵屋宗達の風神雷神図に描かれた姿が広く知られています。鬼の形相をして、牛のような角を持ち、虎の皮のふんどしを締め、背中に円形に並んだ太鼓を背負って打ち鳴らす。これが伝統的な雷神像です。
エネルの造形を思い出してください。背中に太鼓を背負い、その太鼓を叩いて技を出し、最大技では自ら「雷神」と名乗る姿へ変わります。日本の雷神像を、ほぼそのまま人物デザインに移し替えたことがわかります。
世界の雷神は「最高神」であることが多い
雷を司る神が神話の頂点に置かれるのは、日本だけの話ではありません。
| 神話 | 雷の神 | 位置づけ |
|---|---|---|
| ギリシャ神話 | ゼウス | オリュンポスの主神。雷霆を武器とする |
| 北欧神話 | トール | 雷と嵐の神。槌ミョルニルを振るう守護者 |
| インド神話 | インドラ | 『リグ・ヴェーダ』の時代には神々の王とされた |
| スラヴ神話 | ペルーン | 雷と戦いを司る主神格 |
| 日本神話 | タケミカヅチ | 雷と剣の武神。天照大御神に仕える |
雷は人間が制御できず、しかも一撃で命を奪う数少ない自然現象でした。だからこそ多くの文明で最高神の武器に選ばれています。エネルが自らを「神」と名乗るのは、この人類共通の感覚をそのまま持ち込んだ設定なのです。
黄猿の技名はすべて日本神話由来
一方の黄猿は、雷ではなく光の系譜に置かれています。技名を並べると、それが一目でわかります。
| 技名 | 由来 |
|---|---|
| 八咫鏡 | 三種の神器のひとつ。鏡は光を反射する神器 |
| 天叢雲 | 三種の神器のひとつ、天叢雲剣(草薙剣) |
| 八尺瓊勾玉 | 三種の神器のひとつ。玉の形をした神器 |
鏡、剣、玉。この3つがそろえば三種の神器です。そして三種の神器は、太陽の神である天照大御神に結びつく品々でもあります。光の能力者の技名を、日本神話における太陽神の象徴で統一しているわけです。
つまり、エネルは雷神、黄猿は太陽神の系譜。同じ自然系でありながら、参照している神話の階層が違います。
科学が測った雷と光の数字
神話から離れて、現実の数値も並べておきます。
| 項目 | 実測値 | 作中との対応 |
|---|---|---|
| 雷の電圧 | 雲と地上の電位差は1億ボルト規模に達するとされる | エネルの最大は2億ボルト |
| 雷の電流 | 1回あたり1000アンペアから20万アンペア程度 | 作中では電圧のみが示される |
| 放電路の温度 | 約3万度。太陽の表面温度(およそ6000度)の4倍から5倍 | 雷が焼き尽くす描写と一致 |
| 光の速さ | 真空中で秒速およそ29万9792キロメートル | ピカピカの実の移動速度の理論上限 |
注目したいのは、エネルの最大電圧2億ボルトが、現実の落雷の電位差である1億ボルト規模と同じ桁に収まっていることです。作者が適当に大きな数字を置いたのではなく、実際の雷の数値を踏まえたうえで、その2倍という設定にしていることが読み取れます。
光の速さについても同様です。秒速およそ30万キロメートルは、地球を1秒間に7周半する速度にあたります。黄猿が距離を無視して移動する描写は、現実の光がそう振る舞うことをそのまま能力にしたものです。
漫画と現実の違い
| 項目 | 『ONE PIECE』 | 現実の雷と光 |
|---|---|---|
| ゴムの絶縁 | ルフィにはあらゆる雷撃が無効 | ゴムは絶縁体だが、落雷級の高電圧では薄いゴムは容易に絶縁破壊を起こす |
| 雷を体に変える | 肉体そのものが雷になる | 雷はプラズマ化した放電路であり、生物が変化することはない |
| 光になって移動する | 意思を保ったまま光速で移動する | 質量を持つ物体は光速に到達できない |
| 雷神・太陽神 | 能力者が神を自称し、神器の名を技に使う | いずれも実在する信仰と神話の体系 |
能力そのものは当然ながら現実には存在しません。しかし電圧の桁、光速という上限、雷神の姿かたち、神器の名前と、参照元は徹底して実在するものから取られています。
なぜこの2つが最強格と呼ばれるのか
自然系の悪魔の実は数多く登場します。そのなかでゴロゴロの実とピカピカの実だけが別格として語られるのには、いくつか理由があります。
ひとつは、対処のしようがない速度を持っていることです。炎や砂であれば、目で追って避ける余地があります。雷と光は人間の反応速度を超えるため、そもそも回避という選択肢が成立しません。
もうひとつは、両方とも「攻撃と移動が同一の現象」である点です。雷が走ることと雷が撃つことは同じ、光が届くことと光が斬ることも同じ。攻防が分離しないため、隙という概念が生まれにくくなります。
そして最後に、どちらも神話で神が振るう力だという背景があります。エネルが自らを神と名乗り、黄猿が神器の名を技に冠するのは、単なる演出ではありません。人間が長いあいだ神の領域として扱ってきた現象を、悪魔の実というひとつの果実で個人が手にしてしまう。その逸脱感こそが、この2つを特別に見せている正体です。
ゴロゴロの実とピカピカの実に関するよくある質問
ゴロゴロの実の能力者は誰ですか?
エネルです。空島スカイピアで自らを神と名乗っていた人物で、初登場は27巻第254話。空島編の敗北後は方舟マクシムで月へ向かいました。
ピカピカの実の能力者は誰ですか?
海軍本部大将のボルサリーノ、通称・黄猿です。初登場は52巻第504話「海賊前線移動中!!」で、シャボンディ諸島に上陸する場面から登場します。
ゴロゴロの実の弱点は何ですか?
最大の弱点はゴムです。電気を通さないため、ゴム人間であるルフィにはすべての雷撃が効きません。加えて武装色の覇気で実体を捉えられること、海水と海楼石に触れると力を失うことも弱点です。
エネルの最大の技は何ですか?
雷迎(らいごう)です。巨大な雷の球を落とす技で、島を跡形もなく消し飛ばすほどの威力として描かれました。自身が雷神の姿になる2億ボルト雷神(アマル)も最大級の技です。
黄猿の技の名前の由来は何ですか?
日本神話です。八咫鏡、天叢雲、八尺瓊勾玉はいずれも三種の神器の名前であり、太陽の神である天照大御神に結びつく品々です。光の能力者にふさわしい統一が図られています。
ゴロゴロの実とピカピカの実はどちらが強いですか?
作中で直接対決していないため確定していません。破壊の規模と索敵ではゴロゴロの実、移動速度と汎用性ではピカピカの実に分があります。
エネルの2億ボルトは現実と比べてどのくらいですか?
現実の落雷では、雲と地上のあいだに1億ボルト規模の電位差が生じるとされています。エネルの最大値はその2倍にあたり、現実の数値を踏まえた設定と考えられます。
光の速さはどのくらいですか?
真空中で秒速およそ29万9792キロメートルです。地球を1秒間に7周半する速さにあたります。黄猿が距離を無視して移動する描写は、この性質をそのまま能力にしたものです。
エネルは日本の雷神がモデルですか?
公式に明言されているわけではありませんが、背中に太鼓を背負って打ち鳴らす姿は、風神雷神図に代表される日本の伝統的な雷神像と一致します。最大技の名前も雷神です。
黄猿は作中で負けたことがありますか?
エッグヘッドでの戦いでは、ギア5に到達したルフィに掴み止められる場面が描かれました。光速をもってしても地力で上回る相手には押し切られるという描写になっています。
まとめ
- ゴロゴロの実は雷を操る自然系。使い手はエネルで初登場は27巻第254話
- ピカピカの実は光を操る自然系。使い手は黄猿で初登場は52巻第504話
- ゴロゴロの実はゴムに無効化されるという致命的な相性を抱えている
- 黄猿の技名は八咫鏡・天叢雲・八尺瓊勾玉と、すべて三種の神器に由来する
- エネルの2億ボルトは現実の落雷の電位差と同じ桁、光速は秒速約29万9792キロメートル
雷は人間が制御できない力の象徴として、光は太陽神の象徴として、どちらも長いあいだ神の領域に置かれてきました。その2つを個人が果実ひとつで手にしてしまうという設定が、ゴロゴロの実とピカピカの実を他の自然系から一段引き離しています。
続きは単行本で
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この記事について
執筆・編集: マンガノシラベ編集部
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