楊端和とバジオウは結婚する?関係の描かれ方と壁との三角関係を検証【キングダム】
この記事には『キングダム』橑陽の戦い(52巻から53巻前後)までの展開に関する記述が含まれます。連載の進行状況は2026年8月時点のものです。
『キングダム』の山界の死王・楊端和には、常に傍らにバジオウがいます。この二人の関係が恋愛なのかどうかは、長く読者の間で議論されてきました。
この記事では、楊端和とバジオウの関係が作中でどう描かれているのかを整理します。あわせて、もうひとりの候補として名前が挙がる壁との関係、そして史実側に手がかりがあるのかも確認しました。
結論
- 二人は結婚していません。2026年8月時点で、恋愛関係として明言された描写もありません。
- 関係は主従と戦友の中間として描かれています。バジオウは命を懸けて楊端和を守る誓いを立てています。
- 壁との関係も同様に未確定です。壁の側の好意を思わせる描写にとどまります。
- 史実の楊端和は男性です。そもそも結婚に関する記録はありません。
楊端和とバジオウの関係

| 楊端和 | 山の民の王。「山界の死王」。秦の新六大将軍 |
|---|---|
| バジオウ | 楊端和の右腕にあたる筆頭の将。双刀の使い手 |
| 出会い | 滅びたバジ族の生き残りだったバジオウを楊端和が拾う |
| 関係の性格 | 主従・戦友・家族に近い結びつき |
| 恋愛描写 | 明言された場面はない |
拾われた命という前提
二人の関係を理解するうえで欠かせないのが、バジオウの出自です。
バジオウは戦によって滅ぼされたバジ族の生き残りでした。幼くして部族を失い、山中で人を襲って生き延びていたところを楊端和に見つかります。発見された当時は言葉すらまともに話せない状態でした。
その状態から人間に戻していったのが楊端和です。楊端和との戦いに敗れ、そのまま一族に迎え入れられたことで、バジオウは山界最強の戦士へと育ちました。
つまりバジオウにとって楊端和は、命を拾ってくれた相手です。忠誠の性質が、上下関係というより「返すべき恩」に近いものになっています。
橑陽で立てた誓い
この関係が最もはっきり出たのが、橑陽の戦いです。
犬戎との激戦で、バジオウは楊端和を守り抜くために深手を負います。いかなる刃からもこの人を守り抜くという趣旨の誓いが語られました。第575話では死亡したと伝えられる場面がありましたが、これはシュンメンの冗談で、同じ話の中で生存が確認されています。
命を懸けて守るという関係は、恋愛感情がなくても成立します。読者の解釈が割れるのは、この描写がどちらとも取れるためです。
壁との関係はどうなのか
もうひとりの候補として名前が挙がるのが、秦の将である壁です。
壁は橑陽の戦いで楊端和軍に加わり、犬戎王ロゾを討ち取る大功を挙げました。この共闘を通じて、壁が楊端和に好意を寄せているような描写が挟まれています。
| 人物 | 関係 | 描写の性質 |
|---|---|---|
| バジオウ | 幼少期からの側近 | 命を懸けた忠誠。恋愛としての明言はない |
| 壁 | 橑陽で共闘した秦の将 | 壁の側の一方的な好意を思わせる描写 |
ただし壁については、楊端和の側の反応がほとんど描かれていません。読者の間で語られている「壁との結婚」も、現時点では推測の域を出ないものです。
なぜ楊端和は結婚しないのか
作中で楊端和が恋愛や結婚に踏み込まない理由は、その立場にあります。
楊端和は山界の統一を進めている最中です。複数の部族を束ね、犬戎との戦いを経て版図を広げ、同時に秦との同盟を維持している。個人としての選択より、王としての事業が優先される段階にあります。
山の民の部族社会において、王の婚姻は政治的な意味を持ちます。特定の部族と結びつけば、連合の均衡が崩れる可能性もあります。楊端和が誰とも結ばれていないことは、この構造上の必然という読み方もできます。
史実では? 楊端和は男性
史実の楊端和は男性の将軍です。『史記』秦始皇本紀に秦の将軍として名前が残っていますが、女性であったという記録はなく、山の民の王という設定も史実にはありません。
| 項目 | 『キングダム』 | 史実 |
|---|---|---|
| 性別 | 女性 | 男性 |
| 立場 | 山の民の王であり秦の大将軍 | 秦の将軍。山の民との関係は記録にない |
| 婚姻 | 描かれていない | 記録なし |
| 記録の範囲 | 本編で活躍が続く | 約9年間の記録のみ。生没年は不詳 |
| バジオウ | 楊端和の筆頭の将 | 該当する記録はない |
史実の楊端和は、紀元前238年に魏の衍氏を攻め、紀元前236年の鄴攻めなどに参加した将軍として記録されています。ただし記録が残るのは約9年間だけで、その後の消息は途切れます。
史実側に手がかりがない以上、二人の関係がどうなるかは作品の展開だけが決めることになります。
山界の統一という事業
楊端和が個人的な選択より優先しているものを、具体的に見ておきます。
山の民は単一の民族ではなく、複数の部族が集まった連合体です。楊端和はその王として、各部族を束ねながら山界そのものを統一する事業を進めています。秦との同盟も、この事業を進めるための手段という側面を持ちます。
| 勢力 | 長 | 連合での立場 |
|---|---|---|
| 楊端和直属 | 楊端和 | バジオウ・タジフ・シュンメンら側近 |
| メラ族 | カタリ→キタリ | 二刀の剣技を使う精鋭部族 |
| フィゴ族 | ダント | 正面突破の武勇を担う |
| 犬戎 | ロゾ | 敵対勢力。橑陽の戦いで討たれる |
王の婚姻は、こうした部族間の均衡に直接影響します。特定の部族と結びつけば、他の部族との関係が変わりかねません。バジオウが部族を失った身であることは、この観点では逆に中立的な立場ともいえます。
山の民の女王という設定の意味
楊端和が女性として描かれていることは、この作品にとって単なる改変以上の意味を持っています。
戦国時代の中華は、記録上ほぼ男性しか登場しません。将軍も王も宰相も男性で、女性の名前が残るのは限られた例外だけです。始皇帝の后妃ですら、名前がほとんど記録されていません。
その時代に、山界という中華の外側から女性の王が現れて秦と対等に同盟を結ぶ。楊端和という人物は、記録が残らなかった側から歴史を見る視点として置かれています。恋愛の行方が明言されないことも、この人物が「誰かの妻」という枠に収まらない存在として描かれていることの裏返しと読めます。
読者の解釈が割れる理由
この関係が長く議論されるのには、描写の作り方に理由があります。
| 要素 | 恋愛と読める点 | そうでないと読める点 |
|---|---|---|
| 距離の近さ | 常に傍らにいて、互いを深く理解している | 幼少期からの側近であれば自然な距離 |
| 命を懸けた誓い | 特別な感情の表れと読める | 拾われた恩を返すという忠誠でも成立する |
| 他者を寄せ付けない | 二人の間に入り込む余地がない | 王と筆頭の将という役割上の関係 |
作品はどちらにも解釈できる形で描き続けています。明言を避けることで、関係の性質そのものを読者に委ねている構図です。
楊端和の読み方と立場
名前だけで検索されることの多い人物です。
| 表記 | 楊端和 |
|---|---|
| 読み | ようたんわ |
| 立場 | 山界の死王と呼ばれる山の民の王 |
| 秦との関係 | 同盟者。秦の将軍として中華の戦にも加わる |
「端和」を「たんわ」と読ませる点が、初見では分かりにくいところです。「ようたんわ」と読みます。
この人物は、秦の臣下ではありません。山界という別の勢力の王であり、対等な同盟者として描かれています。
だからこそ婚姻の話が単純になりません。王としての立場が、個人の関係より前に置かれているためです。
史実の楊端和は男性の将軍として記録されています。女性の王という設定そのものが、作品による創作です。
楊端和とバジオウに関するよくある質問
楊端和とバジオウは結婚しましたか?
していません。2026年8月時点で、二人が恋愛関係にあると明言された描写もありません。
二人はどういう関係ですか?
主従であり戦友であり、家族に近い結びつきとして描かれています。バジオウは楊端和に拾われた命を返すという性質の忠誠を持っています。
バジオウはどんな誓いを立てたのですか?
いかなる刃からも楊端和を守り抜くという趣旨の誓いです。橑陽の戦いで深手を負いながら守り抜いた場面で語られました。
壁と楊端和はどうなりますか?
現時点では未確定です。壁の側の好意を思わせる描写はありますが、楊端和の反応はほとんど描かれていません。
楊端和はなぜ結婚しないのですか?
作中で理由が明言されたことはありません。山界の統一という事業の途上にあり、王の婚姻が部族連合の均衡に影響しうる立場であることは背景として考えられます。
バジオウは死亡しましたか?
していません。橑陽の戦いで瀕死の重傷を負い、第575話で死亡したと伝えられる場面がありましたが、シュンメンの冗談で、同じ話の中で生存が確認されています。
史実の楊端和は結婚していますか?
記録がありません。そもそも史実の楊端和は男性の将軍として記録されており、女性という記述はありません。
バジオウの出自は何ですか?
滅ぼされたバジ族の生き残りです。幼くして部族を失い山中で生き延びていたところを楊端和に拾われ、一族に迎え入れられました。
楊端和は史実に実在しますか?
実在します。『史記』秦始皇本紀に秦の将軍として名前が残っていますが、記録は約9年間分だけで生没年も不詳です。
アニメと原作で違いはありますか?
楊端和の恋愛描写について、アニメと原作で大きな違いはありません。どちらも明確には描かれていない状態です。
まとめ
- 楊端和とバジオウは結婚しておらず、恋愛関係と明言された描写もない
- 関係は主従・戦友・家族の中間として描かれている
- バジオウは楊端和に拾われた命を返すという性質の忠誠を持つ
- 橑陽の戦いで、命を懸けて守るという誓いが語られた
- 壁との関係も未確定で、壁の側の好意を思わせる描写にとどまる
- 史実の楊端和は男性の将軍であり、婚姻に関する記録はない
明言しないことで、この関係は主従とも戦友とも家族とも読めるまま保たれています。山界の統一が終わったとき、二人の関係に名前が付くのかどうか。それも含めて、続きを待つしかない部分です。
この記事について
執筆・編集: マンガノシラベ編集部
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