羌瘣のかわいいシーンまとめ|17巻174話の腕を掴む場面と62巻670話で想いを認めるまで
この記事には『キングダム』70巻までの展開に関する記述が含まれます。連載の進行状況は2026年8月時点のものです。
『キングダム』の羌瘣(きょうかい)は、蚩尤の一族として育った暗殺者であり、飛信隊の将軍にまで昇った人物です。戦場では表情ひとつ変えずに敵将を斬ります。
それでいて、この人物は作品でも屈指の人気を集めています。理由は、戦い以外の場面で見せる落差にあります。この記事では、羌瘣が「かわいい」と言われる場面を巻数つきで整理しました。
結論
- 普段は無表情で、感情の振れ幅が大きい人物です。その落差が人気の理由になっています。
- 17巻・第174話で飛信隊に馴染む場面が転機です。信に腕を掴まれて引き留められました。
- 62巻・第670話で自分の想いを認めています。羌礼に指摘され、否定しませんでした。
- 天然な発言が多いのも特徴です。戦場での冷徹さとの落差が強調されています。
羌瘣という人物

| 名前 | 羌瘣(きょうかい) |
|---|---|
| 所属 | 秦国・飛信隊。現在は将軍として羌瘣軍を率いる |
| 出自 | 蚩尤(しゆう)の一族。暗殺者として育つ |
| 戦い方 | 巫舞(みぶ)という一族の秘技 |
| 初登場 | 信の初陣。同じ伍に配属される |
| 公式武力 | 96(『戦国七雄人物録』) |
羌瘣が特異なのは、感情を表に出さないよう育てられた人物だという点です。蚩尤の里では同世代の者同士が殺し合う「祭」があり、羌瘣は姉のような存在だった象を失っています。
その人物が飛信隊で少しずつ変わっていく。人気の根本には、この変化の過程があります。
飛信隊に馴染んでいく場面
17巻・第174話|信が腕を掴む
羌瘣は当初、飛信隊のなかで孤立していました。復讐だけを目的にしており、隊の輪に入ろうとしません。
そこから離れていこうとする羌瘣の腕を、信が掴みます。馴染みにくいなら自分が一緒にいてやる、という趣旨の言葉をかけて隊に引き入れました。
この場面が羌瘣にとっての転機です。復讐が終わったあとも飛信隊に戻ってくる理由が、ここで作られています。
感情表現が増えていく
初登場時の羌瘣は、ほとんど表情がありません。それが巻を重ねるにつれて変化していきます。
| 時期 | 羌瘣の様子 |
|---|---|
| 初陣のころ | 素性を隠し、ほぼ無表情。他者と関わらない |
| 山陽の戦い前後 | 飛信隊の一員として振る舞い始める |
| 復讐後の帰還 | 自ら隊へ戻る。仲間との会話が増える |
| 鄴攻略戦以降 | 表情の変化が明確に描かれるようになる |
この変化が緩やかに描かれているため、ある巻から急に性格が変わったという印象になりません。読者が長い時間をかけて見守ってきた変化です。
62巻・第670話|想いを認める場面
羌瘣の感情がはっきり言葉になったのが、この場面です。
羌礼(きょうれい)が、羌瘣が信を好きだからだという趣旨のことを口にします。それに対して羌瘣は否定せず、違わないと認めました。
自分の感情を言葉にすること自体が、この人物にとっては大きな変化です。かつて感情を殺すよう育てられた暗殺者が、他人の前で気持ちを認めた場面として受け取られています。
鄴攻略戦の天幕の場面
読者に強い印象を残しているのが、鄴攻略戦での夜の場面です。
戦いで消耗しきった信が羌瘣の天幕を訪れ、礼を伝えます。そのあと、どうせ同じように寝るだけなら話しながらのほうがいい、という趣旨のことを言って留まりました。
朱海平原の戦いは、飛信隊にとって最も過酷な戦役のひとつです。松左と去亥を失い、羌瘣自身も禁術で寿命を削っています。その最中に置かれた静かな場面であることが、印象を強めています。
天然な言動
羌瘣のもうひとつの魅力が、思わぬ場面での天然な発言です。
戦場では冷徹に敵将を斬る人物が、日常のやり取りでは常識からずれた反応を見せる。この落差がギャグとして機能する場面が繰り返し描かれています。
食事に関する場面や、他人の感情を理解しきれずに真顔で返す場面などがその典型です。蚩尤の里で育ち、一般的な生活を知らないという設定が効いています。
戦場での羌瘣
可愛さが語られる一方で、この人物の本質は圧倒的な武です。公式ガイドブックの武力値は96で、掲載されている女性キャラクターのなかでは最上位に位置します。
| 相手 | 戦い | 結果 |
|---|---|---|
| 幽連 | 復讐の旅 | 象の仇を討つ |
| 趙峩龍 | 朱海平原の戦い | 信とともに討ち取る |
| 李牧軍の将たち | 各戦役 | 飛信隊の別働隊として突破口を開く |
巫舞という秘技は、寿命を削って身体能力を極限まで高めるものです。使えば使うほど命が短くなります。朱海平原では、この技で信を救いました。
感情を見せない人物が命を削って誰かを助ける。羌瘣の「かわいさ」が単なる萌え要素で終わらないのは、この重さが常に背景にあるからです。
蚩尤の里で何があったのか
羌瘣の性格を作ったのは、育った環境です。
蚩尤の一族は、代々「蚩尤」の名を継ぐ者を決めるために、同世代の候補者同士を殺し合わせます。これが「祭」と呼ばれる儀式です。生き残るのはひとりだけで、それ以外は死にます。
| 人物 | 関係 | 結末 |
|---|---|---|
| 羌瘣 | 候補者のひとり | 祭を生き延びる |
| 象(しょう) | 姉のような存在。同じ候補者 | 祭で命を落とす |
| 幽連(ゆうれん) | 象を討った相手 | 羌瘣が復讐を果たす |
| 羌礼(きょうれい) | 同族の後輩 | のちに飛信隊で羌瘣と行動する |
羌瘣が感情を出さないのは、そうしなければ生き残れない場所で育ったからです。飛信隊で少しずつ表情が戻っていく描写が重く受け取られるのは、この前提があるためです。
復讐が終わったあとに選んだ場所
羌瘣の物語で最も重要なのは、復讐を終えたあとの選択です。
幽連を討った時点で、羌瘣が戦い続ける理由は消えました。蚩尤の里に戻ることも、どこかへ去ることもできたはずです。それでも羌瘣は飛信隊へ帰りました。
17巻で信が腕を掴んだ場面が効いてくるのはここです。あのとき作られた居場所が、復讐後の行き先になりました。以後、羌瘣は五千人将から将軍へと昇り、独立した軍を率いるまでになります。
暗殺者として育った人物が、自分の意思で軍人としての道を選ぶ。羌瘣の人気は、可愛い場面の積み重ねだけでなく、この一貫した選択の物語に支えられています。
史実では? 羌瘣に対応する記録はない
羌瘣は史実に実在しません。『史記』をはじめとする史料に、羌瘣に対応する人物の記録はありません。蚩尤という一族も含めて作品オリジナルの設定です。
なお蚩尤は中国神話に登場する存在で、黄帝と戦ったとされる伝説上の人物です。作中の一族名は、この神話から取られたものと考えられます。実在の氏族の記録ではありません。
| 項目 | 『キングダム』 | 史実 |
|---|---|---|
| 羌瘣 | 蚩尤の一族。飛信隊の将軍 | 該当する記録はない |
| 蚩尤 | 暗殺者の一族。巫舞を使う | 神話上の存在。氏族の記録はない |
| 女性の将軍 | 羌瘣・楊端和が実在する | この時代に女性将軍の記録はほぼない |
羌瘣の読み方と名前の由来
この人物の名も、初見では読めない組み合わせです。
| 表記 | 読み |
|---|---|
| 羌瘣 | きょうかい |
| 羌象 | きょうしょう |
| 羌礼 | きょうれい |
「羌」は古代中国の西方にいた民族を指す字です。蚩尤の里の者が共通して持つ姓として使われています。
同じ姓を持つ人物が複数出てくるのは、この設定によるものです。血縁ではなく、里の出身であることを示しています。
羌瘣に関するよくある質問
羌瘣が飛信隊に馴染む場面は何巻ですか?
単行本17巻・第174話です。離れていこうとする羌瘣の腕を信が掴み、一緒にいてやると言って引き留めました。
羌瘣が信への気持ちを認めるのは何巻ですか?
単行本62巻・第670話です。羌礼の指摘に対して否定せず、違わないと認めています。
羌瘣の武力はいくつですか?
96です。『キングダム公式ガイドブック 第3弾 戦国七雄人物録』に掲載されています。
羌瘣はなぜ普段は無表情なのですか?
蚩尤の里で暗殺者として育てられ、感情を表に出さないよう訓練されたためです。飛信隊で過ごすうちに少しずつ変化していきます。
巫舞とは何ですか?
蚩尤の一族に伝わる秘技です。寿命を削って身体能力を極限まで高めるもので、朱海平原ではこの技で信を救いました。
羌瘣は信と結婚しますか?
2026年8月時点では結婚していません。70巻・第768話で信からプロポーズがありましたが、中華統一までは受けられないと保留にしています。
羌礼とは誰ですか?
羌瘣と同じ蚩尤の一族の人物です。62巻の場面で、羌瘣の気持ちを本人の代わりに口にしました。
羌瘣は史実に実在しますか?
実在しません。蚩尤という一族も含めて作品オリジナルの設定です。
羌瘣の階級は何ですか?
将軍です。五千人将を経て昇進し、現在は独立した羌瘣軍を率いています。
羌瘣は誰の仇を討ったのですか?
姉のような存在だった象の仇です。蚩尤の里の祭で象を失い、その仇である幽連を討つために一時飛信隊を離れました。
まとめ
- 羌瘣の人気の理由は、戦場での冷徹さと日常での落差にある
- 17巻・第174話で信に引き留められ、飛信隊に馴染む転機を迎える
- 62巻・第670話で羌礼の指摘を否定せず、自分の想いを認めた
- 鄴攻略戦の天幕の場面は、最も過酷な戦役の最中に置かれている
- 公式武力値は96で、女性キャラクターでは最上位
- 巫舞は寿命を削る技であり、可愛さの背景には常に重さがある
感情を殺すよう育てられた人物が、少しずつ表情を取り戻していく。羌瘣が長く愛されているのは、その過程を読者が何十巻もかけて見てきたからです。
この記事について
執筆・編集: マンガノシラベ編集部
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