鄴(ぎょう)攻略戦は46巻495話から59巻640話|作中最長14巻の戦役と朱海平原【キングダム】
この記事には『キングダム』鄴攻略戦の結末に関する記述が含まれます。未読の方はご注意ください。
『キングダム』で最も長く続いた戦役があります。
鄴攻略戦です。単行本14巻分にわたり、信・王賁・蒙恬の三人が将軍になるまでを描きました。この記事では収録巻話と、戦役の全体像を整理します。
結論
- 鄴攻略戦は46巻・第495話から59巻・第640話までです。作中最長の戦役にあたります。
- 総大将は王翦でした。奇策によって鄴へ迫ります。
- 主戦場は朱海平原です。王翦軍と李牧軍がここでぶつかりました。
- この戦役のあと、信・王賁・蒙恬が同時に将軍となります。59巻・第642話です。
鄴攻略戦の収録巻話

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開始 | 46巻・第495話「相応の覚悟」 |
| 終了 | 59巻・第640話 |
| 分量 | およそ14巻分 |
| 位置づけ | 作中最長の戦役 |
合従軍編や函谷関の戦いよりも長く続きます。ひとつの戦役に、これだけの分量が割かれた例は他にありません。
それだけ、作品全体にとって重要な意味を持つ戦いでした。主要人物の立場が、この戦役を境に大きく変わります。
「業攻め」という表記について
この戦役は、検索の際に表記が揺れます。
| 表記 | 正誤 |
|---|---|
| 鄴攻め・鄴攻略戦 | 正しい |
| 業攻め | 誤変換。ただし検索では多用される |
「鄴」は変換で出にくい字です。そのため「業」と誤って入力されることが多くあります。
読みは「ぎょう」です。趙の都市の名であり、漢字はこの一字で表されます。
鄴という都市の重要性
なぜこの都市が狙われたのか。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 位置づけ | 趙において首都・邯鄲に次ぐ第二の都市 |
| 意味 | ここを落とせば邯鄲が射程に入る |
| 難度 | それだけに守りも堅い |
趙を滅ぼすための足がかりとなる都市です。秦にとって、避けて通れない目標でした。
ただし正面から攻めれば、長期戦になります。そこで王翦が用いたのが、奇策でした。
王翦という総大将
この戦役を率いたのが、王翦です。
| 戦役 | 王翦の動き |
|---|---|
| 山陽の戦い | 初登場。独自の動きを見せる |
| 合従軍編 | 函谷関で燕軍と対峙する |
| 鄴攻略戦 | 総大将として鄴を落とす |
| 番吾の戦い | 敗退する |
王翦は力ではなく計算で勝つ将です。兵の損害を抑え、条件を整えてから動きます。
この戦役では、そのやり方が最もよく出ました。ただし損害がなかったわけではありません。
朱海平原という主戦場
戦役の中心が、この平原での戦いです。
| 陣営 | 指揮 |
|---|---|
| 秦 | 王翦 |
| 趙 | 李牧 |
王翦と李牧という、両国の最高の将が正面からぶつかりました。作中でも屈指の規模になります。
ここで信・王賁・蒙恬の若手三隊が、それぞれ格上の相手と戦うことになります。成長を示す場としても機能しました。
麻鉱の死
この戦役で、秦は主要な将を失います。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 人物 | 麻鉱 |
| 巻・話 | 49巻・第531話 |
| 状況 | 李牧が前線に現れ、討たれる |
| その後 | 蒙恬が麻鉱軍を再編し、混乱を抑える |
李牧が自ら前に出て、将を討つという展開でした。秦軍は大きな穴を抱えることになります。
それを埋めたのが蒙恬です。崩れかけた軍を立て直したことが、この人物の評価を決めました。
橑陽の戦い
鄴攻略戦は、本戦だけではありません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 担当 | 楊端和と山の民 |
| 巻 | 52巻前後 |
| 相手 | 趙の正規軍ではなく犬戎 |
| 意味 | 本隊の側面を確保する |
山の民は、本戦とは別の方面を単独で担当しました。この戦線を落とすことで、本隊が動きやすくなります。
序盤で結ばれた同盟が、ここでも効いています。山の民は合従軍編の蕞でも援軍として現れました。
三人が将軍になる
この戦役の結果、若手の立場が変わります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 人物 | 信・王賁・蒙恬 |
| 巻・話 | 59巻・第642話 |
| 内容 | 三人が同時に将軍へ任命される |
朱海平原での戦いが、その根拠になりました。格上の相手を退けたことが評価されています。
ただし代償もありました。楽華隊では胡漸が55巻・第600話、朱海平原で戦死しています。
若手が地位を得た戦役であると同時に、多くの兵と将を失った戦役でもありました。その両面が、14巻かけて描かれています。
李牧という相手
この戦役で秦が向き合ったのが、趙の李牧です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 立場 | 趙の三大天のひとり |
| 特徴 | 将としても軍師としても働く |
| この戦役 | 朱海平原で王翦と対峙する |
| 戦果 | 麻鉱を討ち取る |
李牧は自ら前線に出て、秦の将を討ちました。指揮官が最前線に立つという、異例の動きです。
のちに李牧は、桓騎も破ります。69巻・第752話の場面で、秦は大将軍を失いました。
王翦にとっても、番吾の戦いで敗れる相手になります。この戦役の時点では、まだ決着がついていません。
若手三隊という構図
朱海平原では、若手が並んで戦います。
| 人物 | 隊 | この戦役での役割 |
|---|---|---|
| 信 | 飛信隊 | 格上の将と正面から戦う |
| 王賁 | 玉鳳隊 | 同じく前線を担う |
| 蒙恬 | 楽華隊 | 麻鉱軍の再編も手がける |
三人が同じ戦場に並ぶ構図は、この戦役で最も大きく描かれました。互いを意識しながら、それぞれの相手と戦います。
結果として、三人は同時に将軍へ昇ります。59巻・第642話の場面です。
史実の鄴
鄴は実在した都市です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所属 | 趙 |
| 位置づけ | 重要な拠点のひとつ |
| 秦の攻略 | 『史記』に記録が残る |
秦が趙を攻める過程で、実際に落とされた都市です。王翦もまた、史実に実在する将軍にあたります。
作中の描写がそのまま史実というわけではありません。ただし、この戦いがあったこと自体は記録に残っています。
作品は史実の骨格を踏まえたうえで、人物の描写を膨らませています。朱海平原での若手の活躍は、その創作部分にあたります。
王翦の奇策
この戦役の入口で、王翦は通常とは違う手を打ちます。
| 通常の攻め方 | 王翦の選択 |
|---|---|
| 国境から順に城を落とす | 正面での消耗を避ける |
| 補給線を確保しながら進む | 速度を優先する |
| 時間をかけて包囲する | 相手の想定より早く到達する |
正攻法では、鄴に着く前に消耗します。そこで王翦は、進み方そのものを変えました。
この判断があったからこそ、朱海平原での決戦にたどり着けます。戦う前の段階で、勝負の形が決まっていました。
王翦が「計算で勝つ将」と評されるのは、こうした動きによるものです。戦場での強さだけでは説明できない人物です。
長期戦という条件
14巻分の戦役には、実務的な問題もついて回ります。
| 課題 | 内容 |
|---|---|
| 兵糧 | 長期化するほど確保が難しくなる |
| 士気 | 決着がつかない状態が続く |
| 後方 | 本国での支援体制が必要になる |
作中では、この兵糧の問題も描かれます。戦場だけでなく、それを支える側の話が出てくる点が特徴です。
秦の後方でこれを担ったのが昌平君でした。軍を動かすには、戦う人間以外の働きも要ります。
この戦役のあとの流れ
鄴が落ちたことで、秦の趙攻めは次の段階へ進みます。
| 戦役 | 結果 |
|---|---|
| 鄴攻略戦 | 秦が勝利。若手三人が将軍となる |
| 黒羊・宜安 | 桓騎が李牧に敗れ、69巻・第752話で死亡 |
| 番吾の戦い | 王翦が敗退。亜光と田里弥を失う |
鄴で勝ったあとも、趙は容易に落ちませんでした。李牧が健在なかぎり、秦は苦戦を続けます。
番吾では、鄴で勝った王翦が敗れます。亜光が73巻・第792話、田里弥が第793話で戦死しました。
鄴攻略戦は勝利の戦役ですが、その先には敗北も待っています。作品はここで区切らず、続きを描きました。
アニメでは第何シリーズか
この戦役は、アニメでは第6シリーズにあたります。
| 主な巻 | 47巻 |
|---|---|
| アニメ | 第6シリーズ |
| そのシリーズの内容 | 鄴攻略編。朱海平原の戦いの序盤から中盤 |
アニメは原作の話をそのまま順番に並べているわけではありません。巻の区切りとシリーズの区切りは完全には一致しないため、目安として捉えてください。
シリーズごとの原作範囲はアニメと原作の対応表にまとめています。
鄴攻略戦に関するよくある質問
鄴攻略戦は何巻から何巻ですか?
46巻・第495話「相応の覚悟」から、59巻・第640話までです。
どれくらいの長さですか?
およそ14巻分です。作中最長の戦役にあたります。
「業攻め」と「鄴攻め」はどちらが正しいですか?
「鄴攻め」が正しい表記です。「業」は誤変換ですが、検索では多く使われています。読みは「ぎょう」です。
なぜ鄴を狙ったのですか?
趙において、首都・邯鄲に次ぐ第二の都市だからです。ここを落とせば邯鄲が射程に入ります。
総大将は誰ですか?
王翦です。力ではなく計算で勝つ将で、この戦役では奇策を用いました。
朱海平原とは何ですか?
この戦役の主戦場です。王翦軍と李牧軍が正面からぶつかりました。
麻鉱はいつ死んだのですか?
49巻・第531話です。李牧が前線に現れて討たれました。その後、蒙恬が麻鉱軍を再編しています。
橑陽の戦いとは何ですか?
鄴攻略戦の別方面にあたります。楊端和と山の民が単独で担当し、52巻前後で描かれました。相手は趙の正規軍ではなく犬戎です。
この戦役で信たちはどうなりましたか?
59巻・第642話で、信・王賁・蒙恬の三人が同時に将軍へ任命されます。
秦の損害はありましたか?
ありました。麻鉱が49巻・第531話で戦死し、楽華隊の胡漸も55巻・第600話で朱海平原にて戦死しています。
まとめ
- 鄴攻略戦は46巻・第495話から59巻・第640話までの、作中最長の戦役
- 「業攻め」は誤変換で、正しくは「鄴攻め」。読みは「ぎょう」
- 鄴は趙において首都・邯鄲に次ぐ第二の都市にあたる
- 総大将は王翦で、奇策によって鄴へ迫った
- 主戦場は朱海平原で、王翦軍と李牧軍が正面からぶつかった
- 麻鉱が49巻・第531話で戦死し、蒙恬が軍を再編した
- 59巻・第642話で信・王賁・蒙恬が同時に将軍となる
若手三人が将軍になるまでに、14巻分の時間と多くの犠牲が必要でした。この長さ自体が、その重さを示しています。
この記事について
執筆・編集: マンガノシラベ編集部
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