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ネタバレ注意
この記事には『ONE PIECE』魚人島編(61巻から66巻)および世界会議編の展開が含まれます。連載の進行状況は2026年8月時点のものです。

魚人島の人魚姫しらほし。巨大な体と泣き虫な性格で知られる彼女ですが、検索されるときにいちばん多く並ぶ言葉は「ポセイドン」です。

この記事では、しらほしが古代兵器ポセイドンとしてどのような立場にあるのか、その能力がどこまで作中で明かされているのかを整理します。あわせて、彼女の設定の下敷きになっているギリシャ神話の海神ポセイドン、日本の海神信仰、そしてアンデルセンの『人魚姫』についても調べました。

結論

  • しらほしは死亡していません。2026年8月時点の連載で生存しています。
  • しらほしの正体は古代兵器ポセイドンです。単行本66巻の第649話でロビンがそれを言い当て、父ネプチューン王が認めました。
  • 能力は海王類と会話し、従わせること。66巻の第647話で方舟ノアの落下を海王類に止めさせています。

しらほしのプロフィール

荒れる海と白い波のイメージ
海そのものを動かす力が古代兵器ポセイドンの正体とされています(画像はイメージです)
名前 しらほし
肩書き リュウグウ王国の王女、人魚姫
種族 人魚(ビッグキスの人魚)
年齢 16歳(魚人島編時点)
身長 1187センチメートル
誕生日 4月4日
家族 父ネプチューン王、母オトヒメ(故人)、兄フカボシ・リュウボシ・マンボシ
もうひとつの名 古代兵器ポセイドン
初登場 単行本62巻 第612話「助けたサメに連れられて」

しらほしは魚人島の海底にある王国、リュウグウ王国の王女です。魚人島編は単行本61巻の第598話から66巻の第653話まで描かれており、しらほし自身は62巻の第612話で本格的に登場します。

彼女は硬殻塔と呼ばれる塔の中で10年間ものあいだ暮らしていました。バンダー・デッケン9世につけ狙われていたためです。デッケンの能力によって、しらほしが逃げれば逃げるほど物が追ってくるという状況に置かれ、外に出られなくなっていました。

しらほしは死亡する? 現在の状況

結論として、しらほしは死亡していません。2026年8月時点で作中に死亡描写はなく、生存しています。

ただし彼女の周囲では何度も命の危機が起きています。母オトヒメは10年前、新魚人海賊団のホーディ・ジョーンズによって射殺されました。しらほしは犯人が誰かを知りながら、憎しみに取り込まれてはいけないという母の願いを守り、そのことを長く口にしませんでした。

世界会議での事件

魚人島編のあと、しらほしは父ネプチューンや兄たちとともに聖地マリージョアで開かれる世界会議へ向かいます。ここで彼女は天竜人チャルロス聖に目をつけられ、連れ去られそうになりました。

このとき彼女を助けたのが、別の天竜人ミョスガルド聖です。ミョスガルド聖はかつてオトヒメに命を救われた人物であり、その恩に報いる形でチャルロス聖を殴り倒しました。この場面は単行本90巻の第907話「虚の玉座」で描かれています。

巨人族の王子ロキとの縁

連載が進むなかで、しらほしにはもうひとつの関係が明かされました。エルバフの王子ロキと、しらほしのあいだに縁談の話があったというものです。ロキの父ハラルドとネプチューンが親交を持っており、その会話の中でこの話題が出ています。

ロキが電伝虫で話していた「モサ公」という友人がしらほしではないかという読み解きもありますが、これは断定されていません。あくまで読者のあいだで語られている推測の域です。

古代兵器ポセイドンとは? しらほしの能力を整理

ポセイドンは、作中に登場する3つの古代兵器のひとつです。プルトン、ポセイドン、ウラヌスの3つが空白の100年に関わる兵器として語られてきました。

このうち、正体がはっきりと判明しているのがポセイドンです。ポセイドンは船でも大砲でもなく、数百年に一度だけ魚人島に生まれる人魚を指します。その力は海王類と会話し、意のままに従わせることです。

項目 内容
正体 数百年に一度生まれる人魚。作中ではしらほし
能力 海王類と会話し、従わせる
危険性 海王類を動かせば世界を滅ぼしうる規模の力になる
判明した話 66巻 第649話。ロビンがネプチューンに問い、認められる
発動した場面 66巻 第647話。落下する方舟ノアを海王類に止めさせた

ノアを止めた場面

魚人島編の終盤、バンダー・デッケン9世の能力によって、巨大な方舟ノアが魚人島へ落ちてくる展開になります。ノアが落ちれば魚人島は壊滅します。

このときルフィがノアを砕こうとしたのを見て、しらほしは自分にも何かできることはないかと願いました。その願いに応える形で、海王類たちがノアを受け止めて動きを止めます。しらほし本人は自分が海王類を呼んだ自覚をほとんど持っておらず、力が本能的に働いた形でした。

力を自覚していないという設定

しらほしは幼いころにも一度この力の片鱗を見せています。ただし、彼女は自分の能力をきちんと制御できているわけではありません。ここがポセイドンという設定の重要な点です。

世界最強の兵器と呼べる力が、戦う意志をまったく持たない少女に宿っている。この落差が、しらほしという人物の描かれ方をそのまま説明しています。

史実では? ポセイドンはギリシャ神話の海神

ここからが差別化パートです。しらほしと「ポセイドン」という名の背景には、実在の神話と信仰があります。

ギリシャ神話のポセイドン

ポセイドンはギリシャ神話に登場する海の神です。クロノスの子であり、ゼウスやハデスとは兄弟にあたります。クロノスら旧世代の神々との戦いに勝ったあと、三兄弟はくじで世界を分け合い、ポセイドンは海の支配者となりました。

項目 ギリシャ神話のポセイドン
立場 海の神。ゼウス、ハデスの兄弟
司るもの 海のほか、地震、泉、川、馬
武器 三叉の矛(トリアイナ)。キュクロープスから贈られた
ローマ神話での名 ネプトゥヌス。英語読みでネプチューン
従えるもの 海の怪物たち。白馬の引く戦車で海を走る

注目したいのは最後の2行です。ローマ神話でポセイドンにあたる神はネプトゥヌスであり、英語ではネプチューンと呼ばれます。作中でしらほしの父の名がネプチューンなのは、この対応をふまえたものと考えられます。父と娘が、同じ海神の別の名を分け合っている構図です。

そして「海の怪物を従えて海原をかける」という神話のポセイドン像は、海王類を従えるしらほしの能力とそのまま重なります。

日本の海神信仰と豊玉姫

もうひとつの下敷きが、日本の海神信仰です。『古事記』『日本書紀』には、海の神ワタツミの娘である豊玉姫(とよたまびめ)が登場します。

豊玉姫は海の宮を訪れた山幸彦(火遠理命)と結ばれ、子を産むために地上へ来ます。産屋の中で本来の姿に戻って産むので見ないでほしいと頼んだにもかかわらず、山幸彦はのぞいてしまい、八尋和邇(やひろわに)の姿になった豊玉姫を見て逃げ出しました。豊玉姫は子を置いて海へ帰ります。その子は鵜葺草葺不合命であり、神武天皇の父にあたるとされます。

豊玉姫が育ったワタツミの宮は、のちに竜宮城のもとになったと言われています。『浦島太郎』の乙姫のモデルとされるのも豊玉姫です。リュウグウ王国という国名がこの系譜の上にあることは、名前を見れば分かります。

アンデルセンの『人魚姫』

人魚姫という言葉そのものは、ハンス・クリスチャン・アンデルセンの童話『人魚姫』に由来します。1837年に『子供のための童話集』の一編として発表された創作童話で、民話の再話ではありません。

物語では、海の王の末の娘が人間の王子に恋をします。彼女は自分の声と引き換えに人間の姿を得ますが、王子と結ばれることはなく、海に身を投げます。そして空気の精となり、永遠の魂を得る道に進みました。

海の王の娘であること、末娘であること、地上への強い憧れを持つこと。しらほしの設定にはこの童話の骨格が重なっています。ただし方向は逆で、アンデルセンの人魚姫が自分から地上を目指したのに対し、しらほしは10年も塔から出られませんでした。

漫画と神話の違い

項目 『ONE PIECE』のしらほし 神話・童話
ポセイドンの姿 人魚の少女。武器を持たない ギリシャ神話では成人男性の海神。三叉の矛を持つ
力の性質 海王類を従える。制御できていない 海と地震を司り、意のままに海を荒らす
ネプチューンとの関係 父の名がネプチューン ポセイドンとネプトゥヌスは同一の神の別名
竜宮 リュウグウ王国という海底の王国 ワタツミの宮が竜宮城のもととされる
人魚姫の結末 生存。死亡描写はない アンデルセンの人魚姫は海に身を投げ、空気の精となる
方舟 ノアという名の巨大な船 旧約聖書のノアの方舟と同じ名

なぜしらほしはこのように描かれたのか

古代兵器という言葉から想像されるのは、普通は破壊のための道具です。プルトンは戦艦、ウラヌスは正体不明のまま長く語られてきました。ところがポセイドンだけは兵器ではなく、泣き虫な16歳の少女でした。

この設定が効いているのは、彼女が力を使う意志を持っていないからです。ノアを止めた場面でも、しらほしは誰かを傷つけようとしたわけではなく、ルフィを助けたいと願っただけでした。世界政府が古代兵器を恐れる理由と、しらほし本人の願いはまったく噛み合っていません。

神話のポセイドンは、気に入らないことがあれば海を荒らし、地を揺らす神でした。同じ名を与えられた少女が、力の使い道を自分で決められないまま生きている。この対比は、力を持つこと自体は善でも悪でもないという、この作品が繰り返し描いてきた主題につながっています。

しらほしに関するよくある質問

しらほしは死亡しますか?

2026年8月時点で死亡していません。魚人島編でも世界会議編でも命の危機はありましたが、いずれも生き延びています。

しらほしがポセイドンだと判明したのは何巻何話ですか?

単行本66巻の第649話です。ロビンがネプチューン王に問いかける形で、しらほしのもうひとつの名が古代兵器ポセイドンであることが明かされました。

ポセイドンの能力はどのようなものですか?

海王類と会話し、従わせる力です。海王類は巨大な海の生物であり、それを動かせるという点で世界を滅ぼしうる力とされています。

しらほしはノアをどうやって止めたのですか?

66巻の第647話で、海王類たちがノアを受け止めて止めました。しらほしが直接何かをしたわけではなく、ルフィを助けたいという願いに海王類が応えた形です。

しらほしの初登場は何巻何話ですか?

単行本62巻の第612話「助けたサメに連れられて」です。魚人島編そのものは61巻の第598話から始まっています。

しらほしの母オトヒメはどうなりましたか?

10年前にホーディ・ジョーンズによって殺害されました。人間との和解と地上への移住を目指していた王妃であり、その願いは息子たちとしらほしに引き継がれています。

世界会議でしらほしに何が起きましたか?

天竜人チャルロス聖に連れ去られそうになりました。90巻の第907話で、かつてオトヒメに救われた天竜人ミョスガルド聖が割って入り、しらほしを守っています。

ギリシャ神話のポセイドンとはどんな神ですか?

海を支配する神で、ゼウスやハデスの兄弟です。海のほかに地震や泉、馬も司り、三叉の矛を武器とします。ローマ神話ではネプトゥヌス、英語ではネプチューンと呼ばれます。

ネプチューン王の名前はポセイドンと関係がありますか?

関係があると考えられます。ネプチューンはローマ神話でポセイドンにあたる神の英語名です。父と娘が同じ海神の別名を分け合う形になっています。

日本の神話に人魚姫にあたる存在はいますか?

海神ワタツミの娘である豊玉姫が近い存在です。豊玉姫が育った海の宮は竜宮城のもとになったとされ、『浦島太郎』の乙姫のモデルともいわれています。

まとめ

  • しらほしは2026年8月時点で死亡しておらず、生存している
  • 正体は古代兵器ポセイドン。66巻の第649話でロビンが言い当て、ネプチューンが認めた
  • 能力は海王類と会話し従わせること。66巻の第647話で方舟ノアの落下を止めた
  • ポセイドンはギリシャ神話の海神で、ローマ神話ではネプトゥヌス。父の名の由来と重なる
  • リュウグウ王国や人魚姫という設定には、豊玉姫の神話とアンデルセンの童話が下敷きにある

世界を滅ぼせる力を持ちながら、その力で誰かを傷つけようと思ったことが一度もない。しらほしという人物の面白さは、古代兵器という言葉の重さとの落差にあります。神話の海神と並べてみると、その落差はいっそうはっきりします。

続きは単行本で

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この記事について

執筆・編集: マンガノシラベ編集部
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