ロジャーの剣「エース」は最上大業物12工|処刑は1巻第1話・死因の不治の病とラフテル到達を解説【ONE PIECE】
この記事には『ONE PIECE』ワノ国編の過去編を含む本編の展開が含まれます。連載の進行状況は2026年8月時点のものです。
海賊王ゴール・D・ロジャー。物語の始まりである第1話で、すでに処刑されている人物です。にもかかわらず、作品が進むほど輪郭がはっきりしてくる、きわめて特異な立ち位置にあります。
この記事では、ロジャーの愛刀「エース」を軸に、処刑された巻数と話数、死因となった病、ラフテル到達までを整理します。そして実在した大海賊たちの最期も、処刑や戦死が見せしめとして扱われるという点で共通していました。その記録まで調べました。
結論
- ロジャーの愛刀は「エース」という名のサーベルです。最上大業物12工の一振りとされています。
- 処刑は単行本1巻の第1話で描かれています。作中の現在から24年前、ローグタウンでの公開処刑でした。
- 死因は処刑ですが、その前に不治の病を抱えていました。余命を知ったうえで自ら海軍に捕まっています。
ゴール・D・ロジャーのプロフィール

| 名前 | ゴール・D・ロジャー |
|---|---|
| 異名 | 海賊王 |
| 懸賞金 | 55億6480万ベリー |
| 愛刀 | エース(サーベル) |
| 副船長 | シルバーズ・レイリー |
| 船医 | クロッカス |
| 息子 | ポートガス・D・エース |
| 処刑 | 作中の現在から24年前、ローグタウン。享年53 |
| 初出 | 単行本1巻・第1話 |
懸賞金55億6480万ベリーは、作中で判明している海賊の懸賞金として最高額です。悪魔の実の能力者ではなく、覇気と剣のみでこの位置に立った人物でもあります。
ロジャーの剣「エース」とは
ロジャーが手にしているのは、「エース」という名のサーベルです。作中で名前が明かされているだけでなく、公式資料であるビブルカードによって最上大業物12工の一振りであることも判明しています。
最上大業物は刀剣の格付けで最上位にあたる区分で、12振りしか存在しません。ミホークの黒刀「夜」もこの区分です。ロジャーが能力者でないにもかかわらず頂点に立ち続けられた理由の一端が、この刀にあります。
覇王色をまとわせる剣
ロジャーの戦い方が具体的に描かれたのは、ワノ国編の過去編です。ここでロジャーは、刀身に覇王色の覇気をまとわせて斬るという戦法を見せています。
光月おでんに放った「神避(かむさり)」は、その代表的な技です。当たったというより、勢いだけでおでんを吹き飛ばしてしまいました。
また第966話「ロジャーと白ひげ」では、白ひげとの覇王色のぶつかり合いが三日三晩続いたと描かれています。剣を持った非能力者が、四皇の頂点と真正面から渡り合う場面です。
刀と同じ名を持つ息子
ロジャーの息子はポートガス・D・エースです。刀と同じ名前になっています。
ただし、息子の名が刀に由来すると作中で明言されているわけではありません。名前が一致しているという事実だけが提示されており、読者の側で意味を読み取る余地が残されています。
ロジャーの最期は何巻何話?
ロジャーの処刑が描かれるのは単行本1巻の第1話です。物語の冒頭であり、この場面から『ONE PIECE』は始まります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 時期 | 作中の現在から24年前 |
| 場所 | ローグタウン |
| 方法 | 世界政府による公開処刑 |
| 年齢 | 53歳 |
| 描かれた話 | 単行本1巻・第1話。第506話でもレイリーの回想として振り返られる |
処刑台の上でロジャーは、財宝が欲しければ探せ、この世の全てをそこに置いてきたという意味の言葉を残します。この一言が世界中の人間を海へ送り出し、大海賊時代が始まりました。
処刑が公開の場で行われたことは、世界政府にとって完全な誤算でした。見せしめとして海賊の時代を終わらせるつもりが、逆に始まりの合図になってしまったからです。
ロジャーの死因となった病
処刑そのものが直接の死因ですが、ロジャーはそれ以前から不治の病を抱えていました。余命がわずか数年であることを本人も知っていました。
グランドラインの入り口であるリヴァースマウンテンで出会ったのがクロッカスです。ロジャーは彼を船医として迎え入れ、病を抱えたまま航海を続けました。
そして航海を終えたあと、ロジャーは海賊団を解散し、自ら海軍に捕まる道を選びます。病でひっそりと死ぬのではなく、処刑台に立つことを選んだわけです。この選択の意味は、処刑の場で残した言葉と切り離せません。
ラフテル到達
ロジャー海賊団は、最後の島であるラフテルに到達しています。この世界の謎に触れた唯一の一団です。
ワノ国編の過去編では、光月おでんが同乗していた時期の航海が描かれました。おでんがポーネグリフの古代文字を読めると知ったロジャーが、白ひげに土下座して同行を頼み込む場面もあります。海賊王と呼ばれる人物が、目的のためなら頭を下げることをためらわないという描写です。
ラフテルに到達したあと、ロジャーは海賊団を解散しました。到達こそが航海の終点であり、その先に彼が選んだのが処刑台でした。
史実では? 実在した大海賊たちの最期
処刑を見せしめにするという発想は、作中の世界政府の創作ではありません。実在の海賊たちも、まさにそのように扱われました。
ウィリアム・キッド
キャプテン・キッドとして知られるウィリアム・キッド(1645年から1701年5月23日)は、スコットランド生まれの私掠船の船長でした。
1701年5月23日、テムズ川の河畔で絞首刑に処されます。しかも1度目のロープが切れてしまい、2度目に吊るされて絶命しました。さらにその遺体はタールを塗られ、鉄の檻に入れられてテムズ川岸に20年以上さらされたと伝えられます。死体そのものを長期間展示するという、徹底した見せしめでした。
黒ひげ(エドワード・ティーチ)
黒ひげとして知られるエドワード・ティーチ(1680年ごろから1718年11月22日)は、カリブ海と北アメリカ東海岸で活動したイギリス出身の海賊です。
1718年11月、ロバート・メイナード大尉の部隊に包囲されます。敵船に乗り込んだところで待ち伏せを受け、囲まれて討たれました。検死では銃創が5か所、刀傷が20か所以上あったとされています。そして首を切り落とされて船のマストに吊るされ、胴体は海に捨てられました。
バーソロミュー・ロバーツ
ブラック・バートの異名を持つバーソロミュー・ロバーツ(1682年から1722年2月10日)は、生涯で400隻に及ぶ船を襲ったと伝えられるウェールズ生まれの海賊です。
1722年2月10日、英国軍艦の散弾を喉に受けて戦死しました。ロバーツは日頃から部下に、自分が死んだら遺体を海に沈めるよう命じていました。部下たちはその通りに、戦闘のさなか遺体に錘をつけて海へ沈めています。
これは首を晒された黒ひげとは正反対の結末です。ロバーツは、自分の死体が見せしめにされる未来を予測し、そうならないための手順まで生前に決めていたことになります。
漫画と史実の違い
| 項目 | ゴール・D・ロジャー | 実在の大海賊 |
|---|---|---|
| 最期 | 公開処刑。作中の現在から24年前 | キッドは絞首刑、黒ひげとロバーツは戦死 |
| 捕まった経緯 | 病を知ったうえで自ら海軍に捕まる | いずれも追い詰められての捕縛や戦死 |
| 遺体の扱い | 作中で詳しく描かれない | キッドは20年以上さらされ、黒ひげは首をマストに吊るされた |
| 処刑の目的 | 海賊の時代を終わらせるための見せしめ | 海賊行為への抑止として公開処刑が行われた |
| 結果 | 大海賊時代が始まってしまった | 18世紀前半の海賊の黄金時代は実際に終息した |
| 遺言 | 財宝を探せと言い残した | ロバーツは遺体を海に沈めるよう命じていた |
史実の公開処刑は、抑止という目的をおおむね果たしました。海賊の黄金時代は実際に終わっています。作中でそれが真逆に転んだところに、この物語の出発点があります。
なぜロジャーの処刑が大海賊時代を生んだのか
世界政府がロジャーを公開の場で処刑したのは、海賊という生き方に終止符を打つためでした。最も高い場所にいる者を人前で殺せば、後に続こうとする者はいなくなる。実在の海賊が受けた仕打ちを見れば、この判断自体は理にかなっています。
誤算だったのは、ロジャーが最後まで恐怖を見せなかったことです。処刑台の上から自分の財宝の話をした人物を前に、群衆が受け取ったのは恐怖ではなく誘いでした。
そしてロジャーが病を抱え、余命を知ったうえで自ら捕まっていたことを踏まえると、この場面の見え方は変わります。彼にとって処刑台は敗北の場ではなく、最後に言葉を届けられる場所でした。世界政府が用意した最大の舞台を、そのまま使い切ったことになります。
剣ひとつで頂点に立った非能力者が、剣ではなく言葉で世界を動かして退場する。ロジャーという人物の描かれ方は、最初の1話に凝縮されています。
ゴール・D・ロジャーに関するよくある質問
ロジャーの剣の名前は何ですか?
「エース」です。サーベルであり、ビブルカードによって最上大業物12工の一振りであることが判明しています。
ロジャーは悪魔の実の能力者ですか?
能力者ではありません。覇気と剣のみで海賊王の座に立った人物です。刀身に覇王色の覇気をまとわせて戦う場面が描かれています。
ロジャーの処刑は何巻何話ですか?
単行本1巻の第1話です。第506話でもレイリーの回想として振り返られています。
ロジャーが処刑されたのはいつですか?
作中の現在から24年前です。場所はローグタウンで、世界政府による公開処刑でした。享年53です。
ロジャーの死因は病気ですか?
直接の死因は処刑です。ただしそれ以前から不治の病を抱えており、余命がわずかであることを知ったうえで自ら海軍に捕まっています。
ロジャーの懸賞金はいくらですか?
55億6480万ベリーです。作中で判明している海賊の懸賞金としては最高額にあたります。
「神避」とはどんな技ですか?
ワノ国編の過去編で描かれた技です。ロジャーが光月おでんに放ち、その勢いだけでおでんを吹き飛ばしました。
ロジャーとエースの名前が同じなのはなぜですか?
息子ポートガス・D・エースの名は、ロジャーの刀と同じ「エース」です。ただし由来が作中で明言されたわけではありません。
実在の海賊も処刑を見世物にされたのですか?
されました。ウィリアム・キッドは1701年に絞首刑となり、遺体はタールを塗られて鉄の檻に入れられ、テムズ川岸に20年以上さらされたと伝えられます。
遺体をさらされなかった海賊もいますか?
バーソロミュー・ロバーツです。1722年2月10日に戦死しましたが、生前の指示どおり、部下が遺体に錘をつけて海へ沈めました。
まとめ
- ロジャーの愛刀は「エース」という名のサーベルで、最上大業物12工の一振り
- 能力者ではなく、覇王色をまとわせた剣で戦った
- 処刑は単行本1巻の第1話。作中の現在から24年前、ローグタウンでの公開処刑
- 不治の病を抱えており、余命を知ったうえで自ら海軍に捕まった
- 実在の海賊も見せしめにされ、キッドは遺体を20年以上さらされ、黒ひげは首をマストに吊るされた
史実の公開処刑は海賊の時代を実際に終わらせました。同じことをして正反対の結果になった世界政府の誤算が、『ONE PIECE』という物語の出発点です。剣の名前ひとつを追いかけるだけでも、ロジャーという人物の周りには読み解ける材料が多く残されています。
この記事について
執筆・編集: マンガノシラベ編集部
公式コミックスおよび公開されている史料をもとに作成しています。内容に誤りを見つけられた場合はお問い合わせよりご連絡ください。
