ワンピースの海軍大将一覧|現役3人は黄猿・藤虎・緑牛、元帥との違いを旧日本海軍の階級から解説
この記事には『ONE PIECE』本編の展開に関するネタバレが含まれます。頂上戦争編からエッグヘッド編までの内容に触れます。連載の進行状況は2026年8月時点のものです。
『ONE PIECE』の海軍において、実戦部隊の最高戦力にあたるのが「大将」です。物語序盤から立ちはだかり、麦わらの一味に何度も敗北を突きつけてきた存在でもあります。
ただ、大将という言葉は作中でかなり複雑に使われています。元帥との違い、大将から元帥に上がった者、大将を辞めた者、そして大将になれる実力がありながら中将にとどまり続けている者。この記事では、確認できる範囲で歴代の海軍大将をひとりずつ整理し、あわせて元帥と大将の違いもはっきりさせます。
結論
- 現在の海軍大将は3人です。黄猿ボルサリーノ、藤虎イッショウ、緑牛アラマキです。
- 頂上戦争より前の三大将は赤犬・青雉・黄猿でした。赤犬サカズキは元帥に昇格し、青雉クザンは海軍を去っています。
- 元帥は大将の上位で、海軍本部のトップにあたる役職です。現在の元帥はサカズキ。さらにその上に世界政府全軍総帥のコングがいます。
海軍大将とは? 元帥・中将との違い

まず階級の並びを整理します。「大将」は海軍本部の階級の中で最上位の将官であり、その上にあるのは階級ではなく役職としての「元帥」です。
| 役職・階級 | 該当人物 | 位置づけ |
|---|---|---|
| 世界政府全軍総帥 | コング | 海軍を含む世界政府の全軍を統括する。元帥の上 |
| 元帥 | サカズキ(赤犬) | 海軍本部のトップ。定員はひとり |
| 大目付 | センゴク | 元帥を退いた後に就いた役職。若手育成にあたる |
| 大将 | ボルサリーノ、イッショウ、アラマキ | 実戦部隊の最高戦力。現在は3人 |
| 中将 | ガープ、つる、スモーカー、モモンガ ほか | 大将の下。人数が多く実力差も大きい |
| 少将 | ヒナ、X・ドレーク ほか | 中将の下 |
大将と中将の差は大きく、中将が数十人規模で存在するのに対し、大将は原則3人体制で運用されています。逆に元帥と大将の差は人数と権限の差であり、元帥は前線に出るというより海軍全体を動かす立場です。
現在の海軍大将一覧
2026年8月時点で、大将の座にあるのは次の3人です。
黄猿(ボルサリーノ)
| 本名 | ボルサリーノ |
|---|---|
| 悪魔の実 | ピカピカの実(自然系) |
| 掲げる正義 | どっちつかずの正義 |
| 現在 | 大将。三大将のうち唯一、旧体制から継続して在任 |
身体を光に変える能力者で、移動速度と手数の両方で圧倒します。シャボンディ諸島で麦わらの一味の前に初めて立ちはだかり、以後も要所で登場してきました。
注目すべきは在任期間です。赤犬は元帥へ、青雉は海軍の外へ移ったため、頂上戦争前から現在まで大将であり続けているのは黄猿だけになりました。一方でエッグヘッド編ではルフィに敗れ、任務への向き合い方にも揺らぎが見えており、立場は必ずしも安定していません。
藤虎(イッショウ)
| 本名 | イッショウ |
|---|---|
| 悪魔の実 | ズシズシの実(超人系) |
| 特徴 | 盲目の剣士。重力を操り、隕石を落とす |
| 就任経緯 | 世界徴兵によって外部から抜擢された |
| 初登場 | 単行本71巻・第701話 |
藤虎はドレスローザ編で初めて登場した大将です。目が見えないまま剣を振るい、ズシズシの実で天体を引き寄せて戦場に落とすという規格外の戦い方をします。
もうひとつの特徴は姿勢です。海軍が守れなかったことについて公衆の面前で頭を下げるなど、組織の面子より筋を優先する場面が描かれてきました。同時に王下七武海制度そのものへの疑義を世界会議の場に持ち込むなど、制度の側から世界を変えようとする動きも見せています。
緑牛(アラマキ)
| 本名 | アラマキ |
|---|---|
| 悪魔の実 | モリモリの実(自然系とされる森の能力) |
| 特徴 | 植物を操り、大地の養分ごと奪う。食事を摂らないという設定 |
| 就任経緯 | 藤虎と同じく世界徴兵で抜擢された |
| 本格的な登場 | ワノ国編、第1052話から第1053話にかけて |
名前だけは早い段階で挙がっていましたが、姿が描かれたのはワノ国編の終盤です。周囲の緑を吸い尽くして荒野に変える能力を持ち、天竜人に対する態度など、藤虎とは対照的な価値観を見せています。
元大将・大将経験者の一覧
ここからは、かつて大将だった人物です。
赤犬(サカズキ)
| 本名 | サカズキ |
|---|---|
| 悪魔の実 | マグマグの実(自然系) |
| 掲げる正義 | 徹底的な正義 |
| 現在 | 海軍本部元帥 |
頂上戦争でエースを討った人物であり、その後センゴクの後任として元帥の座に就きました。ただし、その就任は自動的なものではありません。クザンとの間で元帥の座を巡る対立が起き、パンクハザードでおよそ10日間に及ぶ決闘に発展した末の結果です。この決闘は本編では描写されず、ジンベエの口から語られました。
青雉(クザン)
| 本名 | クザン |
|---|---|
| 悪魔の実 | ヒエヒエの実(自然系) |
| 掲げる正義 | だらけきった正義 |
| 現在 | 海軍を離れ、黒ひげ海賊団と行動をともにしている |
サカズキとの決闘に敗れ、その体制の下では働けないとして海軍を去りました。現在は黒ひげ海賊団の側におり、師にあたるガープとも刃を交えています。海軍に籍を残したまま動くSWORDの一員ではないかという説も語られていますが、確定はしていません。
センゴク
| 悪魔の実 | ヒトヒトの実 幻獣種 モデル”大仏” |
|---|---|
| 異名 | 仏のセンゴク |
| 階級の変遷 | 大将 → 元帥 → 大目付 |
大将を経て元帥に就き、頂上戦争を指揮した人物です。戦争終結後に元帥を退きましたが、全軍総帥コングに引き留められる形で大目付という役職に就き、若い海兵の育成にあたっています。「元大将」であり「元元帥」でもある、階級の変遷が最も複雑な人物です。
ゼファー(黒腕のゼファー)
| 肩書き | 元海軍大将 |
|---|---|
| 登場作品 | 劇場版『ONE PIECE FILM Z』 |
| 経歴 | 大将を退いた後は新兵の教官を務めた。訓練中の部隊を海賊に襲われ、右腕を失う |
ゼファーは劇場版に登場する元海軍大将です。本編の連載では描かれていないため、本編の歴代大将として数えるかどうかは扱いが分かれます。ここでは劇場版の設定として区別して挙げています。
大将ではないが階級の話に必ず出てくる人物
モンキー・D・ガープ
「海軍の英雄」と呼ばれながら、階級は中将のままです。理由は昇進を断り続けてきたためで、これ以上の地位は必要ないという趣旨の言葉が作中で語られています。大将になれば自由に動けなくなるという事情もあります。実力と階級が一致しない、この作品でも例外的な立ち位置です。
コング
かつて海軍本部元帥を務め、現在は世界政府全軍総帥の座にあります。つまり元帥の上に立つ人物です。ガープに大将への昇進を打診し続けたのもコングだとされています。
史実では? 実在の海軍における大将と元帥
ここからは差別化のパートです。「大将」「中将」「元帥」という言葉は作品の創作ではなく、実在の階級名です。現実の側を調べると、作中の設定と一致する点と、はっきり違う点の両方が見えてきます。
「提督」と「Admiral」の由来
英語のAdmiralの語源は、アラビア語の「amīr al-baḥr」だとされています。意味は「海の司令官」です。海の指揮官を指す言葉が、海を渡って地中海世界からヨーロッパへ広まりました。
一方、日本語の「提督」は別の経路をたどっています。もともとは清の官名で、緑営という軍組織の最高指揮官を指す言葉でした。日本で艦隊指揮官の意味で用いられた例として、1853年のペリー来航時に「水師提督」と表記された記録が挙げられます。
旧日本海軍の階級と「元帥」の正体
ここが最も面白い点です。旧日本海軍において、元帥は階級ではありませんでした。
1871年から1873年ごろには元帥が官名として扱われた時期もありましたが、1898年(明治31年)の元帥府条例以降、元帥は元帥府に列せられた大将に与えられる「称号」になりました。正式には「元帥海軍大将」と表記します。つまり、あくまで海軍大将のなかから選ばれた者への呼び名だったわけです。
| 項目 | 旧日本海軍 |
|---|---|
| 最初の海軍大将 | 西郷従道。1894年(明治27年)10月3日に進級 |
| 海軍大将の総数 | 77名 |
| 元帥海軍大将 | 13名。東郷平八郎、西郷従道、伊東祐亨、井上良馨、山本五十六など |
| 元帥の性格 | 階級ではなく称号。1898年の元帥府条例による |
| 大将の下の階級 | 中将(Vice Admiral)、少将(Rear Admiral) |
大将が77名も存在した一方、元帥に列せられたのは13名だけです。海軍大将は「同時に複数いるのが普通」の階級であり、元帥はそこからさらに絞り込まれた栄誉でした。『ONE PIECE』で大将が3人並立し、元帥がひとりだけという構造は、この関係をかなり忠実になぞっていると言えます。
漫画と史実の違い
| 項目 | 『ONE PIECE』 | 実在の海軍(主に旧日本海軍) |
|---|---|---|
| 元帥 | 大将の上位にある役職。海軍本部のトップ | 階級ではなく称号。元帥府に列せられた大将への呼び名 |
| 大将の人数 | 原則3人 | 同時に複数存在。総数は77名 |
| 大将になる方法 | 世界徴兵で外部から抜擢される例がある | 士官として昇進を積み重ねるのが原則 |
| 大将より上の存在 | 世界政府全軍総帥という役職がある | 海軍の上には政府と統帥権者が置かれる。軍内部の最上位は大将 |
| 階級と実力 | ガープのように中将で大将級の実力を持つ例がある | 階級は職責と序列を示すもので、個人の武力とは無関係 |
なぜ大将は3人と決まっているのか
作中で大将の定員が明文化された場面はありませんが、体制が変わるたびに欠員が補充され、常に3人に戻ってきました。頂上戦争後、赤犬が元帥へ、青雉が離脱して2枠が空き、藤虎と緑牛が世界徴兵で補われています。
物語の作りとして見ると、この3人という数は扱いやすい単位です。ひとりでは組織の色が一色になり、5人では個々の描写が薄まります。3人であれば、赤犬の「徹底的な正義」、青雉の「だらけきった正義」、黄猿の「どっちつかずの正義」のように、正義という一語に対する態度を三通り並べられます。
実際、大将の入れ替わりは海軍という組織の変質と連動してきました。青雉が抜けて藤虎と緑牛が入った結果、海軍内部の価値観の幅はむしろ広がっています。大将一覧を追うことは、そのまま海軍という組織がどう変わってきたかを追うことでもあります。
海軍大将に関するよくある質問
現在の海軍大将は誰ですか?
黄猿ボルサリーノ、藤虎イッショウ、緑牛アラマキの3人です。2026年8月時点の連載でこの体制が続いています。
頂上戦争のときの大将は誰でしたか?
赤犬サカズキ、青雉クザン、黄猿ボルサリーノの3人です。このうち赤犬は元帥に昇格し、青雉は海軍を離れました。
元帥と大将の違いは何ですか?
元帥は海軍本部のトップにあたる役職で、定員はひとりです。大将は実戦部隊の最高階級で、現在は3人います。作中では元帥のほうが明確に上位です。
元帥より上の役職はありますか?
あります。世界政府全軍総帥という役職で、現在はコングが務めています。海軍を含む世界政府の全軍を統括する立場です。
ガープはなぜ大将ではないのですか?
昇進を断り続けてきたためです。これ以上の地位は必要ないという趣旨の理由が語られており、実力ではなく本人の選択によるものです。
青雉クザンは今どうしていますか?
海軍を去り、黒ひげ海賊団と行動をともにしています。海軍に籍を残したまま動くSWORDの一員ではないかという説もありますが、確定していません。
センゴクは大将だったのですか?
大将を経て元帥に就いています。頂上戦争後に元帥を退き、現在は大目付という役職で若手の育成にあたっています。
藤虎と緑牛はどうやって大将になったのですか?
世界徴兵という制度で外部から抜擢されました。通常の昇進とは異なる経路で大将の座に就いています。
実在の海軍にも元帥はいましたか?
いました。ただし旧日本海軍では階級ではなく称号で、正式には「元帥海軍大将」と表記します。1898年の元帥府条例に基づく制度で、該当者は13名でした。
実在の海軍大将は何人いましたか?
旧日本海軍では合計77名です。最初の海軍大将は西郷従道で、1894年10月3日に進級しています。
まとめ
- 現在の海軍大将は黄猿ボルサリーノ、藤虎イッショウ、緑牛アラマキの3人
- 旧三大将のうち赤犬は元帥へ昇格し、青雉は海軍を去った
- 元帥は大将の上位の役職で、さらに上に世界政府全軍総帥のコングがいる
- ガープは実力がありながら昇進を断り続け、中将にとどまっている
- 実在の旧日本海軍では元帥は階級ではなく称号であり、大将は総数77名、元帥は13名だった
大将の顔ぶれは、そのまま海軍という組織の姿勢を映しています。誰が抜け、誰が入ったのかを追っていくと、世界政府と海軍の関係が少しずつ変わってきていることが見えてくるはずです。
この記事について
執筆・編集: マンガノシラベ編集部
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