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ネタバレ注意
この記事には『本なら売るほど』1巻第6話と3巻の内容に関する記述が含まれます。

『本なら売るほど』の中で、読者の感想が最も大きく割れた話の一つが、美大生の南が登場する回です。「胸糞」「つらい」という声がある一方、考えさせられたという声も多く出ています。

この記事では、南がどんな人物で何をしたのか、卒業制作「バベル」の意味、3巻での再登場までを、単行本の情報と複数の読者の記録を照らし合わせて整理します。

結論

  • 美大生の南が登場するのは1巻第6話「さよなら、青木まり子」
  • 南は古本屋に通って本を買っていたが、読むためではなく卒業制作の素材にするためだった
  • 完成した作品の名前は「バベル」。古本を使ったアート作品だった
  • 南は3巻で再登場し、その後の姿が描かれる

美大生の南は何巻何話に出る?

美術館の展示室
卒業制作の展示(画像はイメージです)
巻 話 南の描かれ方
1巻 第6話「さよなら、青木まり子」 古本屋に通い、本を卒業制作の素材にする
3巻 収録の一話 再登場し、その後の姿が描かれる

南の話は、1巻に入っている第6話です。第6話はカドコミでも公開されている話で、1巻の中でも特に感想が多く書かれています。

題名は、書店に入ると便意をもよおすという「青木まりこ現象」を思わせます。話の入り口は軽やかですが、後半で南の卒業制作が明かされ、読後感が大きく変わります。

南が古本屋に通っていた理由

場面 内容
通い始め 純朴そうな美大生の南が古本屋に足しげく通う
旧店主とのやり取り 本好きの若者だと思った旧店主は、南によくおまけをしていた
足が遠のく 卒業制作が忙しいと言って、南は店に来なくなる
発表の場へ 旧店主が南の卒業制作の発表を見に行く

南は、今の店主が十月堂を開く前に古本屋を営んでいた旧店主の店の客でした。旧店主は、熱心に本を買っていく南を本好きの若者だと信じ、目をかけていました。

ところが、南が本を買っていた目的は読書ではありませんでした。ここが、この話の読者にとって最もつらいところです。

卒業制作「バベル」の結末

項目 内容
作品名 「バベル」
素材 南が古本屋で買い集めた古本
作品の形 古本を材料にした大きなアート作品(オブジェ)
旧店主 発表の場で作品を見て、大きなショックを受ける
所有権 本は南がお金を払って買ったもので、どう使うかは南の自由

旧店主が発表の場で目にしたのは、自分の店で売った古本で組み上げられた作品「バベル」でした。本を読むために売ったつもりの旧店主にとって、それは本を壊すことにほかなりませんでした。

ただし、南は本を盗んだわけではなく、買ったものを素材にしただけです。悪いことをしたとは言い切れないからこそ、読者は怒りの向け先に迷い、強く心に残る話になりました。

題名「バベル」の意味

項目 内容
もとの話 旧約聖書のバベルの塔。天に届く塔を建てようとした人間が、言葉を乱されて通じ合えなくなる
人間関係との重なり 本を介した旧店主と南のつながりが、作品によって断ち切られる

「バベル」は、通じ合えなくなる人間関係を思わせる名前です。同じ本を前にしても、読むものと見る人と素材と見る人とで、価値がまったく通じない。この話の核心がそこにあります。

作品の名前の意味は作中で説明されているわけではないので、読者の受け止め方に委ねられている部分です。

1巻の収録話と第6話の位置

話 題名(カドコミより)
第1話 本を葬送る
第2話 コーヒーにこんぺいとう
第3話 アヴェ・マリア
第4話 201号室入居者あり
第5話 当世着倒気質
第6話 さよなら、青木まり子

第1話「本を葬送る」は、売れない本を処分しなければならない古本屋の現実を描いた話です。本を大切に思う気持ちと、すべての本を残せない商売の事情が、作品の最初から描かれています。

その流れの上に、第6話で南の「バベル」が置かれています。本をどう扱うのが正しいのかという問いが、1巻を通して形を変えながら繰り返されています。

3巻で南が再登場

項目 内容
再登場 3巻(2026年4月15日発売)
描かれること 南のその後と、自分の表現や過去の行いとの向き合い方
読者の受け止め 「ただ不快な人物」で終わらず、人物像が立体的になった

3巻で、南は過去の悪役としてではなく、その後を生きる一人の人物として再び描かれます。1巻の話に怒りを覚えた読者ほど、3巻での再登場で受け止め方が変わったという感想を残しています。

本作は、登場人物を単純な善悪で割り切らず、不快に見える人物にも背景を描く作風です。南の話は、その作風が最もはっきり出ている例です。

よくある質問

美大生は何巻何話に出てきますか?

1巻第6話「さよなら、青木まり子」です。3巻で再登場します。

美大生の名前は何ですか?

南です。

南は何をしたのですか?

古本屋で買い集めた古本を、卒業制作のアート作品「バベル」の素材にしました。

「バベル」とは何ですか?

南の卒業制作の作品名です。古本を材料にした大きなアート作品です。旧約聖書のバベルの塔を思わせる名前です。

南はその後どうなりますか?

3巻で再登場し、その後の姿が描かれます。

なぜ読者の評判が割れたのですか?

南は買った本を使っただけで違法なことはしていない一方、本を大切にする旧店主の気持ちを踏みにじったため、怒りの向け先に迷う話だったからです。

第6話はどこで読めますか?

単行本1巻に入っています。カドコミでも第6話までが公開されています(2026年11月1日時点)。

この記事について

執筆・編集: マンガノシラベ編集部
公式コミックスおよび公開されている史料をもとに作成しています。内容に誤りを見つけられた場合はお問い合わせよりご連絡ください。